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予定通りは未経験

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 回廊の隠し部屋、サキュバス達を早々にヤリきったオークたんは、マリア・御剣組と合流し、作戦を立てていた。



「四天王の内、四人は楽勝だろう、問題は残りの四人の四天王だな」



 オークたんは、御剣達三人の作戦を、わかったような感じで聞いて、わかったような感じで答えていたが、眺める三人の目は冷たい。



「それに関しては、私に考えがあるわ」



 マリアは、作戦を三人で共有した。



 魔王城、王座の間



「おい~す、倒しにきたよ~」



 オークたんは気さくに話しかけた。



「初対面で馴れ馴れしい感じイヤ」



 聖女はオークたんの左尻に、聖なるナイフを突き立てた。



「ギニャー~~~!!焼けるぅ~~~!!」



 聖なる魔力が、オークたんの左尻を内側から焼き、のたうち回る姿を魔王は、困惑の表情で見ていた。



「人間とは不思議な生き物よの~…」



 人間がオークを刺しているのだから、不思議は無いといえばない、そこに四天王たちが、何事も無いように現れた。



「お前たちは、GO TO EXIT だ!」



 御剣が素早く間を詰めて土の四天王にタックルをして、水の四天王にぶつけ、火の四天王の急所付き切り裂いた。風の四天王が宙に逃げようとした先に大剣を投げつけると、吸い込まれるように刺さり、高く飛び上がると斬馬刀でそのまま切り裂く、水の四天王は体勢をほぼ立て直していたが、土の四天王に触れていたため、水氷魔法の発動が阻害され、二体まとめて御剣の斬馬刀の餌食になった。



「天臨!ナイト・オブ・ラウンズ!」



 地面に剣を突き立てると、地面の刺さった部分から、光の筋が現れ魔法陣を描き、その魔法陣から、さらに12の光の筋が伸び、12の魔法陣になった。御剣が剣を引き抜くと、12の光の球があらわれ、魔法陣の上を通過しながら消して行き、外側の魔法陣に入ると、それぞれの魔法陣に、騎士が現れた。



「さあ魔王!お前の魂を、残りの四天王とともに、EXITへ導いてやる!!」



「ほほう、四天王が四人ではない事をしっていたか…出てこい!!」



 魔王の声に反応し、残りの四天王が出てきた瞬間、その立ち位置や、相手の体格がわかっていたかのような攻撃とタイミングで、ラウンズ達が襲いかかった。



「ちょッ…こんなの聞いてなッッッ…」



 前回、一番最初に死んだ奴が、真っ先に死ぬと、残りの三人が飛び散ったが、飛び散った先に、ラウンズが一体ずつ先回りしていて、着地より先に惨殺した。



「雑魚は退場した。行くぞ魔王!」



 御剣とラウンズが、魔王の方に向き直し構える。



「お~スゴイすごい~」



 オークたんは、御剣達と魔王の表情を見ながら、アルマの後ろであることに気付いた。



「そう言えば、アルマとセックスしてなかったよね?」



「え?」



 素早くアルマをうつ伏せにし、太もも裏に乗り、片手で腰の辺りを制すると、メイド服のスカートの後を縦に引き裂き、下着を下ろした。



「こんな状況でッ…」



「マリア!御剣を守れ!」



 オークたんは叫びながら、体を起こそうとするアルマにブチ込んだ、そして斬人刀を抜き、人の姿で目の前に立たせた。



「全然使わんと思ったらなんじゃ~」



 次の瞬間、斬人刀の服が全て弾け飛んでいた。



「なっ…なにコレ…」



 王座のあった空間は、ただの闇のような真っ暗な空間になっていた。メイド服の左肩付近を中心に破れ、体が焼けたようなダメージを負っているのがわかる。



「安心しろ、もう回復した。」



 アルマが、痛みを感じることはなかった。自分の置かれた不可思議な状況に、理解が追いついて居なかった。



「アルマは俺に任せておけ、二人は魔王に集中しろ。」



 アルマの体を起こし、あらわになった左乳を揉みながら答えた。



「マリア?アレはアレでいいのか?」



 マリアの回復魔法の光に包まれながら、喋る御剣の視線は、魔王を真っ直ぐに捉えている。



「ええ、あのオークの性交回復は、私の回復魔法並みの力がある。あの状態なら、変な話アルマが死ぬことはないと思う。」



 性技スキルの力を知るマリアには、アレが安全な状態だとわかったが、釈然とはしなかった。



「御剣、攻め続けろ、間髪入れずに攻撃し続ければ、今の攻撃は恐らくは出せない。」

 

 御剣は思った。二人の言うことは恐らく正しい、そして言われなくとも、自分はそうすると…



「マリア、願わくば、俺を嫌わないで欲しい。」



 マリアを見ることが出来ないまま、天を仰ぐ。



「こい、狂夜…」
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