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強者

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「ん?何を固くなっている?緊張しているの?こんなにダークエルフを集めて貰って…おかげで一網打尽だwww」



 百を越えるダークエルフを前に、ロコックは余裕の笑みを浮かべていた。もちろん、ダークエルフの方が、人間よりも魔力が強く、魔法に長けている。それでもなお、笑みを浮かべるのは、単純に、それ程の強者だからに他ならない。



「……メテオスター」



 ロコックがペンダントを握りしめると、ペンダントが神器メテオスターになり、その鉄球が、勇者アルケ=ツヴァイの胸から上を消し飛ばした。



 膝を着く下半身、肩の関節を失い脇の皮で繋がった両腕は、糸の切れたマリオネットの腕のような動きで地を突く。



「魔王が死んだ今、もう、用はない…」



 クロエが、ツヴァイハンダーを装備出来ていれば、もっと違ったのだろうが…



「ロッ、ロコック様、このダークエルフ達は使えるです。」



「確かに、このダークエルフ達は強い、この全高官国とも戦える強さだ…」



 だが神器とは何故神器と言われるのか…



「クロエ…わかるだろう?黎明の書を手にしたのだ、なぜ神器と言われるのか…」



 神器を手にした際の圧倒的覚醒感、世界を理解したかのような支配感、そしてその力を理解しているからわかる、絶対的な絶望感…



 わかるです。ここの誰を魔道具にしても、絶対に勝てないです。



「誰を魔道具にする?アルケ=ツヴァイと同等の魔道具となれば、私が知る範囲では狂夜くらいか…」



 怖い、怖すぎるです。狂夜御剣…ロコック様の配下で最強の狂戦士、そのパッシブスキルには、レベル10の強化魔法と同じ効果が、随時発動するものがあるらしい。確かにそれならスゴイ性能が期待できそうです。でもここにはいない…



「でも私は決めたです。怖い話は、このセリフで終わるのが相場だって、クーオ様に聞きました。」



 怖がっているくせに、目の迷いが消えた。



「何かいいものでも見つけたのか?」



 震えも収まってる。



「次は…お前だぁぁぁ!!」



 黎明の書の鎖が、ロコックに巻き付いていく。



「魔道具名『ふさがっとるエターナル the ホールヴァ―ジン』」



「ふっ…エターナルヴァージン?無理なんだよクロエ、それは既に想定済みだ…」



 卓球のボール程度のサイズになった鉄球が、クロエの背中を貫通し腹から飛び出した。



「私はメテオスターの適正者であり、お前に従う気もなく、魔力量も上なんだから」



 鉄球はクロエの右肩を貫通し、左肩を貫通し、眼前で浮かんでいる。



 ロコックに巻き付いていた鎖はほどけ、その姿を現していた。



「ちょうど目玉と同じくらいのサイズか…」



 目に映る、サディスティックな笑みを確認し、自身の生存を諦める。



「クロエル!逃げるです!私が殺されているうちに!!」



 すでに距離を取りつつあったクロエルは、支配したダークエルフに指示を出し、自身はすぐに姿を消した。



「全員逃げたらどうだ?とりあえず追わない…だって神器の適性者が死を差し出しいるのだからなwww」



 腹部のダメージで、声が出しづらい。



「クーオ様ッッッッ…クーオ様ぁぁぁぁぁあ!!」







「へっくしゅん・・・」



 アルマが、野営用のコテージを出し、中には御剣とマリアが入っている。外で焚き火の準備をするオークたんは、何が悲しくて、人のナニを待っているのだろうと思った。



「予備の服があったんだな」



「破れたのは戦闘用です。」



「ふ~ん、予備のはデザインが違うんだな」



 自分の胸元を、指先でチョンチョンしなが聞くと、それを察して答えた。



「ああ、ブローチは、デザインじゃなくて、聖女のメイドに任命されたさいに、第一高官国の王に授かったものです。」



「一個しかないものなん?」



「一個づつしか支給されません。」



「ふ~んケチいな」



 焚き火の準備が終わったが、コテージ内の火遊びが、一向に終わらない。



「コレ、中確認出来ないの?」



「出来ますよ」



 コテージの壁の一部が外れ、ガラス窓が現れた。



「中からは鏡になっています。」



たちの悪いラブホテルか…」



 逆マジックミラー号みたいな。



 色々感じるところはあるが、少しの間、二人のファイトを二人で観察してみた。



「う~ん、御剣はイマイチ上手くないな」



「童貞卒業したてだから、しかたないですよ」



「アルマならどう仕込む?」



「私ならですか?私ならですね……」



 ガラスに手をついて、近づいて見ながら、自分のプレーを想像し始めた。



「ふむ…向こうが終わるまで、こっちもしとくか」



 後ろからスカートをめくり、パンティーに手をかけると…



「何する気?」



 こちらに振り向く。



「わかってるだろ?オカズがあって、高値で売れる高級品のオークがいて、その性能を体で知っている。」



 アルマは悩んでいる。



「気付いているだろう?性交回復で、高級スパ並に、肌の調子が良くなっていることを…」



 自分の頬を撫でると、確かに調子がいいし、確かに体は知っている。。知らされている、そのチンコの良さを……



 再び、ガラスの向こう側を見始めたアルマ、オークたんはスカートを捲り、下着を下ろし、自身のチンコの先端を、左手でアルマの入口に誘導し、そこが必要な熱さと湿り気を帯びているのを感じた。



 左手はまぐれでも誘導、左手が邪魔にならないように、オークたんは心がけて埋めていった。



「左手はそえるだけ」



 吸い込まれるように、スッと入った。
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