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ワルイコ

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 射精繰り返し、なおその動きを止めない御剣は、体力と精神が減衰し、感情が激しく混ざり合い、混濁してきた。



「心は美しいばかりではない…」



 ふと投げかけられた言葉が意識の奥に響く…



「剣也に狂夜、二人は同じ人間…」



 俺に?俺達に…



「心の奥底で…同じものを隠していた。」



 何を?



「人の持つ醜さ…」



 醜さ…



「そう、自分はスゴイ…人は皆そう思っている。」



 俺もそう思っていた。



「でもある日、そうでない所に気付く…」



 そうだ、だから…



「醜い自分を認めなさい。醜い自分を受け止めなさい。」



 御剣の動きは止まっていた。



「それでも…自分を受け止められないとしても…」



 頭の奥底がビキビキする…割れたように気持ち悪い。



「ゥウッうう…ウゥ…」



 マリアの手が御剣を包み込む。



「私はアナタを抱きしめる。」



 ぬくもりの中に、感情が溶け、消えて…いや…コーヒーに入れたミルクが、渦を巻き綺麗に混ざったよう…



 その瞬間、暖かい光が二人を包み込む…



 (御剣剣也※以下原初なる勇者(オリジンブレイバー)を参照してください。



「マリア…いったい?」



「剣也、ロコック様は強大な敵、原初の神の祝福無しには、とても太刀打ちできない…」



 あっ察し…



「じゃあわざと?追い込んだッ!?」



「悪い娘こだから謝りません!てへっ♪」



 マリアはペロリと舌を出した。



 御剣は赤面している。



「ねぇ…もうちょっと…時間はあるよ…」



 少し離れると、マリアはゆっくりと股を開いた。



「マリア…こんな時に…」



「私って本当にいやらしい女よね♪」



「ハッ、ハハ…」



 醜くてもいやらしくても、スゴくてもスゴくなくても、キミとなら……





 その頃、オークたん達には、ある問題が発生していた。



「阿修羅マン見つかったっポイです。」



「オルガーノな!」



 バレないように潜伏していたのだが、警戒にあたっていた兵士に見つかってしまったらしく、クロエルに連絡が来た。



「一応殺さずに捕まえるように指示してるですが、ロコック様が来たらおしまいてす。」



 確かに多少強からうが、ロコックは戦闘のプロで神器もち、コチラでは御剣以外に勝てる見込みがない。



「タン様、オルガーノ側のダークエルフによると、第三高官国の軍が、すでに集結しているようです。」



 クロエルは、同じ眷属のダークエルフと簡単なテレパスが出来る。オークたんの魔力経由で繋がる糸電話のような感じらしい。



「もう衝突必死です。」



 確かに避けられない、どうせやり直すつもりだ、思い切って動くべきでしょう!



「あっ……」(クロエル停止)



「……どうしたクロエル?」



 察しないわけではないが、ちゃんと聞かないと現実とは認識したくない。



「クロエル?やっちゃったです?」



 クロエも察さないわけではないようだが…



「……やっちゃったです♪(クロエっぽく)」



 クロエルはお道化どけた。



「いくぞ!全面衝突だ!」



 クロエは、有無を言わさすツヴァイハンダーを装備した。



「クロエルがテレパスしてる、ダークエルフを座標に転移するです。」



「わかったわ」



「足元に、転移の魔法陣が出たら、邪魔だから避けろと伝えるです。」



 魔法陣が足元に展開されると、パッと移動した。







「ほ~~~ホッホッホッ、私の完全なる力にひれ伏すがいい!!」



 オルガーノは、第三高官国軍の上空を飛び、三つの顔、それぞれの目から、高出力のビームを拡散し、六本の手があらゆる攻撃を弾いていた。



 ビームは、瞬間に兵士や魔装兵を貫通し、遅れて小規模な爆炎を上げていた。



「あわわわ…ムッチャ強いです。」



「あの、タン様…これはどちらをどうすれば良いのですか?」



 ん?どゆこと?



「オルガーノは、コチラの眷属ですが、第三高官国はロコック様側になります。」



「あ~、確かにややこしいな」



「私は、オルガーノはともかく、ダークエルフは助けたいと思います。」



 う~ん、ロコックにぶつけてみたいと言う気持ちはあるが、クロエルが嫌がってるのにやるのはな~…



「二人に提案です。」



 クロエの発案はこうだ、クロエルはダークエルフを集めて逃げる。兵士達はオルガーノの好きにさせる。オークたんとクロエで、ロコックの登場を待ってロコックにぶつける。



「…です。」



「私はそれでいいです。」



「オレも問題ないが…他も試すのか?」



「私の邪神化です?」



「それも気にならなくわないが…どっちかというと、オレの人化だな」



 瞬間的にクロエの顔が赤くなった。



「くっククク、クーオ様は、この国のキスのハードルの高さを舐めてますです!!」



「え~下の口しか舐めてないです~」



 オークたんにボディーブローがつきささる。
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