84 / 103
ロコックの全力
しおりを挟む
「あら~ww経験値の無いものでは威張れませんものね~www」
煽りよるわこの聖女!!
「マリアぁぁぁぁ!!」
フルプレートの右手の部分が、ロケットパンチのように、チェーンを伸ばしながらマリア向かって飛んでいった。
「なるほど…」
落ち着きはらった、御剣の声と共に、灰が舞った…オルガーノの聖母虐殺伝説により、瞬間に燃え尽きた森の、粉々のパウダーになった残骸が…ロコックの肘から切り落とされた右手によって…
「ぐわぁァァァ!!」
ロケットパンチも、マリアのバリアに阻まれていた。
「メテオスターを変化させている?スキマが見当たらない…が…」
御剣は、接触した感触から、装備がなにであるか推測し、マリアは…
「武器として使用すれば隙間ができる。」
その弱点を指摘した。
「クーオ様、戦闘パートで私達の出る幕なんてないです、下がるです。」
「クロエちゃん!戦闘が見える範囲にいて!」
そうか、今回マリアは記憶を継承しないです。私が見ていなかったら、狂夜に伝えるヤツが減るです。
ロケットパンチの引き際に、右手を拾って宙にあがり距離を取る。
「今の内に話をしておくわ」
ロコックを見上げながら、ここまでのことを説明した。
「ゲッ、じゃあ私があんな目に合ったのは、ロコック様のせい?」
「クロエちゃん?を指定まではしてないでしょうけど、結果はそうね」
これがあのクロエちゃん?まるで目立ちすぎるAV男優みたいになってる…
「例え私じゃなかったとしても、ゆるせないです~」
なにこれ、セリフと見た目の違和感半端ないわ!!
「しかし、ロコックのヤツ、前回と違い大人しいな?」
確かに、好戦的なロコックにしては大人しい。見た感じも、誘っていると言うよりも、攻め倦ねて居るように感じる。
「メテオスターを防御に全振りしたせいで、射程が得られない、だから攻め倦ねる。」
御剣は、攻め倦ねる理由はすぐにわかったが、不思議な違和感を感じていた。
マリアから継承した記憶の中で、俺は、ロコック様がチェーンメイル代わりにしていた、黎明の書の隙間に切っ先を入れ、そこから闘気を放ち両断した。
でも今回は…
「マリア、補助を頼む。」
飛び上がりながら、斬馬刀でロコックに切り上げる。ガードさせたところで、斬馬刀を放し、素早くレイピアを両手でもって、鎧の継ぎ目となる場所に、次々と突きをいれた。
「隙間なしか…」
斬馬刀が溶岩に落ちる頃、ロコックは悟った。
「一対一では、勝てそうもないな」
サディスティックな笑みを浮かべると、マリアに向かって一直線に飛んで行く。
「なに!?」
わざわざ一対多を選ぶ状況を予期していなかった。御剣はスグに追った。
「マリア、お前から…」
マリアを先に始末すには、微妙に間に合わないタイミングだったが、着地のタイミングを狙い、追って来た御剣に身体を預けるには、良いタイミングだった。
「お前は攻撃の意志を巧みに察知する。だが、攻撃の意志なく、ただ身体を預ければ、受け止めると思ったよ…」
ロコックの背中が御剣に触れ、御剣はロコックの両肩に優しく手を添えていた。
「流石です…グフッ…」
口から血が滴る。背中から飛び出した複数の刃が、御剣の身体を、胸を両手を両足を、何箇所も貫いていた。
「今回復するわ!」
マリアの回復魔法で、御剣の身体が光を帯びるが…貫かれたままでは、延命にしかならない。
「御剣が死ぬまで、このまま居させてもらう。」
身動出来ないほど御剣を貫くため、フルプレートの前と下半身が、いつもの色に戻っている。
「そしてお前たちの相手は、この両手の装備で十分だ!!」
両手と背中は、まだエメラルドグリーンのままで、回復魔法に手一杯のマリアは、バリアが張れない。
「こい斬人刀!!」
地面から片手がニョキッと現れ、それを握ると同時に、引き抜いてロコックにぶつけた。
「クッ…小癪な」
ロコックが跳ね除けると、斬人刀はオークたんの前に立ちふさがった。
「コレしかないです。」
その横で、クロエの手で黎明の書が開かれ、チェーンが激しく波打っている。
「狂夜御剣!魔導具名『御剣』!!」
煽りよるわこの聖女!!
「マリアぁぁぁぁ!!」
フルプレートの右手の部分が、ロケットパンチのように、チェーンを伸ばしながらマリア向かって飛んでいった。
「なるほど…」
落ち着きはらった、御剣の声と共に、灰が舞った…オルガーノの聖母虐殺伝説により、瞬間に燃え尽きた森の、粉々のパウダーになった残骸が…ロコックの肘から切り落とされた右手によって…
「ぐわぁァァァ!!」
ロケットパンチも、マリアのバリアに阻まれていた。
「メテオスターを変化させている?スキマが見当たらない…が…」
御剣は、接触した感触から、装備がなにであるか推測し、マリアは…
「武器として使用すれば隙間ができる。」
その弱点を指摘した。
「クーオ様、戦闘パートで私達の出る幕なんてないです、下がるです。」
「クロエちゃん!戦闘が見える範囲にいて!」
そうか、今回マリアは記憶を継承しないです。私が見ていなかったら、狂夜に伝えるヤツが減るです。
ロケットパンチの引き際に、右手を拾って宙にあがり距離を取る。
「今の内に話をしておくわ」
ロコックを見上げながら、ここまでのことを説明した。
「ゲッ、じゃあ私があんな目に合ったのは、ロコック様のせい?」
「クロエちゃん?を指定まではしてないでしょうけど、結果はそうね」
これがあのクロエちゃん?まるで目立ちすぎるAV男優みたいになってる…
「例え私じゃなかったとしても、ゆるせないです~」
なにこれ、セリフと見た目の違和感半端ないわ!!
「しかし、ロコックのヤツ、前回と違い大人しいな?」
確かに、好戦的なロコックにしては大人しい。見た感じも、誘っていると言うよりも、攻め倦ねて居るように感じる。
「メテオスターを防御に全振りしたせいで、射程が得られない、だから攻め倦ねる。」
御剣は、攻め倦ねる理由はすぐにわかったが、不思議な違和感を感じていた。
マリアから継承した記憶の中で、俺は、ロコック様がチェーンメイル代わりにしていた、黎明の書の隙間に切っ先を入れ、そこから闘気を放ち両断した。
でも今回は…
「マリア、補助を頼む。」
飛び上がりながら、斬馬刀でロコックに切り上げる。ガードさせたところで、斬馬刀を放し、素早くレイピアを両手でもって、鎧の継ぎ目となる場所に、次々と突きをいれた。
「隙間なしか…」
斬馬刀が溶岩に落ちる頃、ロコックは悟った。
「一対一では、勝てそうもないな」
サディスティックな笑みを浮かべると、マリアに向かって一直線に飛んで行く。
「なに!?」
わざわざ一対多を選ぶ状況を予期していなかった。御剣はスグに追った。
「マリア、お前から…」
マリアを先に始末すには、微妙に間に合わないタイミングだったが、着地のタイミングを狙い、追って来た御剣に身体を預けるには、良いタイミングだった。
「お前は攻撃の意志を巧みに察知する。だが、攻撃の意志なく、ただ身体を預ければ、受け止めると思ったよ…」
ロコックの背中が御剣に触れ、御剣はロコックの両肩に優しく手を添えていた。
「流石です…グフッ…」
口から血が滴る。背中から飛び出した複数の刃が、御剣の身体を、胸を両手を両足を、何箇所も貫いていた。
「今回復するわ!」
マリアの回復魔法で、御剣の身体が光を帯びるが…貫かれたままでは、延命にしかならない。
「御剣が死ぬまで、このまま居させてもらう。」
身動出来ないほど御剣を貫くため、フルプレートの前と下半身が、いつもの色に戻っている。
「そしてお前たちの相手は、この両手の装備で十分だ!!」
両手と背中は、まだエメラルドグリーンのままで、回復魔法に手一杯のマリアは、バリアが張れない。
「こい斬人刀!!」
地面から片手がニョキッと現れ、それを握ると同時に、引き抜いてロコックにぶつけた。
「クッ…小癪な」
ロコックが跳ね除けると、斬人刀はオークたんの前に立ちふさがった。
「コレしかないです。」
その横で、クロエの手で黎明の書が開かれ、チェーンが激しく波打っている。
「狂夜御剣!魔導具名『御剣』!!」
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
82
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる