転生したらオークたん♪だった件

岸利トオル

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いまですか?

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 メッチャデカくない?



 その場の全員がそう思った。



 ロコックの木は、太さがわからない程太くなり、おおい茂る葉と高さで、テッペンが見えなかった。足元は暗くなり、まるで森の中のよう。



 最初に喋りだしたのは、聖女マリアだった。



「コレって倒せるのかしら?明らかに、そのままにしとくのは、よくないと思う。」



 オルガーノは三面とも余裕の表情で、右の顔が喋った。



「私わたくしの 聖母虐ジェノサイド殺伝説エクストリームで焼き払いましょうか?」



 あの一帯が溶岩化した技か…



「あれは効かなかったです。」



 言っちゃうかクロエさん!



 左の顔が、ゲゲェェって顔してるじゃん。



「試してみる価値はありましてよ?」



 真ん中の顔が平静を装っているのか平気そう?他の顔と、同じ感情を共有しているのだろうか?



「そうだな、強度が同じとは限らん、試しに上に向かって、ぶっ放してみろ、どの程度の太さまでいけるのか、葉なら吹き飛ばせるのか、確認だ」



 柔らかく微笑むと、上空を向く、オークたん達は、聖女マリアの後ろに隠れバリアを張る。



聖母虐ジェノサイド殺伝説エクストリーム!!」



 オルガーノの目から、超高エネルギーな光線が照射される。



 オークたんからは、眩しくて見えないが、枝や葉に当たる度たびに、瞬間的なエネルギー供給による膨張、爆発を連続して起こしながら、上空へと遠ざかっていく。



「クーオ様見てくださいです。風穴です。」



「おお」



 青空がしっかりと見える程度に、風穴が開いていた。



「でもかなり太い枝は残ってるです。」



 穴も次第に塞がっていくし、どうやら幹は厳しそうだが…



「俺一人なら、上まであがれそうだ」



 御剣のつぶやきに、その場の視線が集まった。そして各々がなにやらブツブツ言いながら考えているが、意見らしい意見はでない。



「私から言わせてもらうわ」



 マリアがしきり出した。



「おそらくは、ロコック様とマトモに勝負になるのは、ケンくんか、斬人刀しかないわ」



 この状況でケンくん呼びかよ…ゴクリ…



 全員が息を飲む中、マリアは続けた。



「でもソコのブタ野郎は、斬人刀がありながら、まだ虫も殺せない状態、それに、ロコック様は、私こと、聖女・勇者・魔王・斬人刀は、殺すかその力を飲みたいはずよ」



「私は助かりそうです。」



 喜ぶクロエ、冷たい視線。



「つまり、相手に時間を与えず、生き残るには、オルガーノが今のを撃って道を作る。ケンくんが上がりロコック様の相手をする。私達は城壁とかお城の上とかまで下って、なにか援護できないか模索する。」



 一同が頷く。



「オルガーノ、あれは後何回撃てる?」



 目の辺りが焼け焦げた、正面の顔で答えた。



「私の予想では、あと2回ですわ…」



「モロ顔の数です。」



 クロエは心にツッコミをする余裕があった。



「後は、ケンくんが落ちてきた時のサポートを、ダークエルフに任せるわ、オルガーノのも呼んで置いて」



「直接の戦力にはなれないけど、まかせて」



 クロエルは久しぶりのセリフだと思った。



 オークたんの達はアイコンタクトで同意し、作戦をスタートさせた。



「オルガーノ!我々は先に下がり始める。照射後すぐに追ってこい!」



「御意に主様あるじさま



「御意って初めて生で聞いたです!」



「生のチンコなら、散々味わっているのにな」



 オークたんとクロエは走り去った。



「まて、わらわもいくぞ」



 それに付いて行く魔王。



「ハハハッ…」



 御剣は苦笑しながらオルガーノを見た。



「それでは早速行きましょうか?」



「頼んだ」



 クルリと左の顔が前に来た。



「それでは……」



 照射とともに、御剣が上空に上がって行く。



 



 城壁の上、オークたん、クロエ、魔王、いつの間にかいる、アルケ=ツヴァイの四人のもとに、オルガーノに乗ってマリアがやって来た。



「ここからなら、何とかあそこがテッペンかな~って分かるです。」



「そうだな、それはわかるが何があるかはわからんな。」



「そうですね、なにか大きな花のように見えますが…」



 アルケには少し見えているようだった。



「私の光線では、あの男ごとになりますし」



「幹に効かないものが、本体にどこまで通じるか…」



 マリアとオルガーノは、真面目に考えている。



「そんなのは下々の者に任せて置いて、妾達は妾達でたのしもうぞ~」



 魔王はヤる気でオークたんに絡みついている。



「そうだわ、ブタ野郎の性交回復でオルガーノを回復しなが撃てば、乱射できるんじゃないかしら?」



「名案ですけど、絵面が最悪です~。」



「三つあったらドコに入れりゃいいんだよ」



「あら、下半身は普通でしてよ」



 一同は下半身を確認し、なにやら感想を各々が述べているが、ふと、我に帰ったマリアが答えた。



「ハッ……それじゃあ始めましょ!」





 上空、御剣は本体に辿り着いた。



「タンが来る気がしたのだが…やはりお前か…」
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