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番外編"帰りが遅くて
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ほとんど人気のない道路を、私は少し焦る気持ちで歩いていた。
コンビニとかも近くにあるし、危ない道ではないのだけれども、少し心細かった。
高校を卒業し、無事大学に入学。
東崎とは別々の大学になってしまったが、なんとか遠距離でありながらも、連絡を取ったり、月一で会ったり、そんな日々が四年続いた。
大学を卒業してから、2年。
やっと職場にも慣れ、なんとか働けるようになった私、24歳。
現在は、共に働きながら東崎とは同棲をしていた。
同棲を始めたのは2年前。
お互い、就職先が決まった時。
「俺、毎日会いたいから」
って、嬉しそうに部屋の鍵をくれた。
それから2年。
喧嘩ももちろんしたけど、楽しい日々を送っている。
今日は私の職場の飲み会。
東崎には連絡もしてあるけれど、
今日は朝から入れ違いで会話をしていない。
というより、顔すら合わせていない。
あっちは今日、早番で朝の5時には家を出ていた。
そのぶん、帰ってくるのは早いみたいだけど。
私はいつも通りの出社時間。
だから、話せてない。
それなのに、飲み会だなんて‥。
時計をチラッとみると、針はもう夜中の2時近く。
起きてるわけもないかぁー。
と一人落胆して、マンションの階段を登った。
鍵穴に鍵を差し込み、ゆっくりと音を立てぬようにドアを開けた。
「あれ、電気ついてる‥」
玄関の先に見える少し曇ったガラス戸は、明るく光っていた。
私は少しドキドキしながら、戸を開ける。
「ただいま~‥」
しかし、東崎の姿は無く、リビングの電気だけが付いていた。
と、思ったら、ソファーでぐっすりと眠る東崎がいた。
「‥待っててくれたのかな、おやすみ‥」
私は横にかけてあった、ブランケットを東崎にかけた。
「‥ん‥あれ、彩月‥?帰ってきたの?ふぁぁ」
東崎がゆっくりと起き上がり、眠そうに目を擦る。
「ごめんね、起こしちゃった?ベッドで寝なよ、体痛くするよ?」
「んーん、大丈夫。明日会社休みだから、夜更かししようと思って‥ついでに彩月も待とうと‥ふぁー」
「うんうん、ありがとう。早く寝なよ、寝れなくなっちゃうよ」
「彩月と一緒に寝るー。」
「ううん、私まだお風呂とか入らないとだから、先に寝てて」
「やらーー‥んー‥」
半分寝かけている東崎は、頭を左右にゆらゆら揺らしている。
「すぐ私も寝るから、ね?ベッド行くよー、ほら、立って」
私は寝ぼける東崎を起こして、寝室まで運んだ。
そして、ベッドの上に寝かせた。
ふぅーーー、と
私は一息着いてから、シャワーを浴びた。
シャワーから上がれば、夜中の3時。
私はそろりと寝室に入り、ベッドに潜った。
そのまま目を瞑ると、東崎の腕が伸びてきて、私の体に抱きつく。
「東崎‥?まだ起きて」
「弓弦」
東崎は、体を起こすと私に覆いかぶさった。
「まだ起きて‥もう、寝てていいって言ったのに。寝れないーって言ったって知らないか‥んっ」
東崎は私の口を塞ぐと、ニコッと笑った。
「‥お帰りのキスといってらっしゃいのキス、してなかった。だから‥」
そう言ってもう一度私にキスをする東崎。
「まだ寝かせないよ」
ふにゃっと笑った東崎は、
今でも私をドキドキさせる、彼氏です。
ー完ー
コンビニとかも近くにあるし、危ない道ではないのだけれども、少し心細かった。
高校を卒業し、無事大学に入学。
東崎とは別々の大学になってしまったが、なんとか遠距離でありながらも、連絡を取ったり、月一で会ったり、そんな日々が四年続いた。
大学を卒業してから、2年。
やっと職場にも慣れ、なんとか働けるようになった私、24歳。
現在は、共に働きながら東崎とは同棲をしていた。
同棲を始めたのは2年前。
お互い、就職先が決まった時。
「俺、毎日会いたいから」
って、嬉しそうに部屋の鍵をくれた。
それから2年。
喧嘩ももちろんしたけど、楽しい日々を送っている。
今日は私の職場の飲み会。
東崎には連絡もしてあるけれど、
今日は朝から入れ違いで会話をしていない。
というより、顔すら合わせていない。
あっちは今日、早番で朝の5時には家を出ていた。
そのぶん、帰ってくるのは早いみたいだけど。
私はいつも通りの出社時間。
だから、話せてない。
それなのに、飲み会だなんて‥。
時計をチラッとみると、針はもう夜中の2時近く。
起きてるわけもないかぁー。
と一人落胆して、マンションの階段を登った。
鍵穴に鍵を差し込み、ゆっくりと音を立てぬようにドアを開けた。
「あれ、電気ついてる‥」
玄関の先に見える少し曇ったガラス戸は、明るく光っていた。
私は少しドキドキしながら、戸を開ける。
「ただいま~‥」
しかし、東崎の姿は無く、リビングの電気だけが付いていた。
と、思ったら、ソファーでぐっすりと眠る東崎がいた。
「‥待っててくれたのかな、おやすみ‥」
私は横にかけてあった、ブランケットを東崎にかけた。
「‥ん‥あれ、彩月‥?帰ってきたの?ふぁぁ」
東崎がゆっくりと起き上がり、眠そうに目を擦る。
「ごめんね、起こしちゃった?ベッドで寝なよ、体痛くするよ?」
「んーん、大丈夫。明日会社休みだから、夜更かししようと思って‥ついでに彩月も待とうと‥ふぁー」
「うんうん、ありがとう。早く寝なよ、寝れなくなっちゃうよ」
「彩月と一緒に寝るー。」
「ううん、私まだお風呂とか入らないとだから、先に寝てて」
「やらーー‥んー‥」
半分寝かけている東崎は、頭を左右にゆらゆら揺らしている。
「すぐ私も寝るから、ね?ベッド行くよー、ほら、立って」
私は寝ぼける東崎を起こして、寝室まで運んだ。
そして、ベッドの上に寝かせた。
ふぅーーー、と
私は一息着いてから、シャワーを浴びた。
シャワーから上がれば、夜中の3時。
私はそろりと寝室に入り、ベッドに潜った。
そのまま目を瞑ると、東崎の腕が伸びてきて、私の体に抱きつく。
「東崎‥?まだ起きて」
「弓弦」
東崎は、体を起こすと私に覆いかぶさった。
「まだ起きて‥もう、寝てていいって言ったのに。寝れないーって言ったって知らないか‥んっ」
東崎は私の口を塞ぐと、ニコッと笑った。
「‥お帰りのキスといってらっしゃいのキス、してなかった。だから‥」
そう言ってもう一度私にキスをする東崎。
「まだ寝かせないよ」
ふにゃっと笑った東崎は、
今でも私をドキドキさせる、彼氏です。
ー完ー
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