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5th
しおりを挟む「と…東、崎…?」
「…ごめん」
東崎は私を抱きしめていた。
突然のことに、私の体は動きを失っていた。
いつもだったら、いつもの私だったら、すぐに跳ね除けているのに。
「な、なんで…」
「だって…豊田さんが泣いてるから」
そっと離された私は頬に触れる。
私の頬には暖かく、そして冷たい涙が流れていた。
「っ…ご、ごめ…」
私が顔を上げると、東崎は微笑んでいた。
私もなぜか、つられて口角が上がっていた。
「…綺麗」
東崎は私の髪に手を伸ばし、頬に触れた。
「あったかいね」
「ちょ、東崎…触りすぎ…」
ごめん、って笑って微笑む東崎。
髪の毛で口元しか見えないあなたは、
なんてそう
綺麗なんでしょうかーーーーー。
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