元悪役令嬢は何でも屋になる。

葉叶

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ようこそ、Diabloへ。

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ガチャ

「たのもーー!」

バンっと扉を開け中に入ると奥からエルと同じくらいの背の女の子がトテトテ歩いてきた

「ボス、今日はどうしたんですか?」

「エンヴィー久しぶりね、これ調べて頂戴。急ぎで」

「んー、これなら5分くらいくれればすぐに調べられます
ちょっと待っててください!」

エンヴィーにクリスがメモってくれた紙を渡すとまた奥に駆けていった

「さて、今日はどの服にしようかなぁ」

助けるだけなら楽勝なのよね
だけど、強い騎士…気になるじゃない?ちょっと手合わせしたいな、なんて思うじゃない?

「んー、これとこれ。
武器何使うの?」

ポイポイ投げられたのを仕切り越しに受け取り着替えていく

「んー、どうしようかしら。
プライドへし折るなら剣のほうがいいのかしらね?」

ん、この服動きやすい。
革のボンテージを着てロングブーツを履く。
露出は少し高いけど、まぁいいか。
レザージャケット羽織るし

「着替えたー!この服ならメイクも変えなきゃよね」

何だろ、誰が作ったのかはわからないけど
凄い女王様感が出てる。

「俺がやるから目瞑ってて」

「はーい!」

椅子に座り目を瞑る

「ボス、調べ終わりました。
報告してもよろしいですか?」

「うん、お願い」

「まず、捕らえられた獣人はまだ調教が始まっておらず地下にいます。」

「あら、どうして?」

一週間も放っておくなんて明らかにおかしい

「どうやら、王都から視察が来ていて下手に動けないみたいですね。
一応奴隷禁止ですから。」

一応奴隷禁止…。
表向きはやったら処罰対象だよーなんて言いつつ
実は城の中にも奴隷が居たりするし普通に奴隷は売られ買われて行く。

「…視察に来た人は誰なのかしら?」

「アンリヴェルグ王太子です」

あぁ、やっぱりか。

「って事はその婚約者もいるんじゃないかしら?」

「…」

ここにいる者は私と王都のいざこざを知ってる。
無言は肯定か。

「それなら調教が始まる前にササッと確保してちょっと騎士と遊んで帰ってきましょうか」

「奴隷商人の家の間取り図と
侵入できる経路を全て書き出しました。
警備の配置数や交代時間なども念の為調べました」

「ありがとう、エンヴィー。助かったわ」

「いいえ。ボスのお願いなら何でもやりますよ」

フフッとエンヴィーが笑った声が聞こえた。
エンヴィーは、情報部門のトップ。
クリスの次に古株だったわね。

「ハル、目開けていいよ。
次髪結うわ」

「ん、お願い」

それにしても、いつも不思議だったけど
エルは何処からお化粧とか覚えてきたのかしら?
私がやるより遥かに上手いのよね…

「エルはどんな格好をするの?」

「ハルの格好の男バージョン。
んー、軍服に近いかも。何か馬用の鞭と一緒に鼻血出しながら渡された
ハルの鞭もあるけど使う?」

衣服部門は何を期待して作ったのか今度聞きに行こう…うん…

Diabloはどんな依頼も受けられるよういろんな専門職の人達がいる。
戦闘部隊が一番多いけどね、やっぱり

「一応持ってきましょうか」

使うかまではわかんないけど

「ん、わかった」

えーと、後はお面と腕にシール貼らなきゃね
Diabloの偽物対策の為に私達は魔力を込めると位が浮き出る入れ墨と狐のお面をトレードマークにしてる
真似が出来ないようかなり複雑なデザインだし
それに仕事時の服装は基本的にその時のチームで統率してるし
今の所偽物は出ていない
因みに何で私はシールかというとエル達の大反対にあったからです。
今でもこっそりいれようとしてるけど、職人からもNG入ってます…

「出来た。
お面つけだけるね」

頭の横にお面付けてもらい鏡で顔を見ると
益々女王様感が出てる…
髪の毛は…これどうやって結われてるんだろ?
パッと見ショートカットなんだけど…?

「剣これでいい?
試作品使ってほしいって言われたの何本かあるけど」

10本もある…

「んー、全部持ってきましょうか。
空間に入れておけばかさばらないし。
エルは準備できたの?」

「うん、出来たよ」

「それじゃあ、行こっか」

えーと、場所はミンディ領よね。
エルと手を繋ぎ

「''転移''」

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