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新しい依頼 X-01
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しおりを挟む言い返すプリメラ・ドンスターを正論で次々論破していくジルニア・ドンスター。
その様をエルが空間から出した椅子に座りながら眺める私達。
何だかツマミでも食べたくなってきたわ。
「僕は、この世で一番お前達が嫌いだ。…殺したい程お前たちが憎いよ」
そう言って微笑むジルニア・ドンスターを見て鳥肌がゾワゾワっとたった。恐ろしくてじゃなく、その笑顔が綺麗過ぎてだ。
「だから、僕はお前達を殺しに来た。僕と同じだけ苦しめばいい。
苦しんで藻掻いてそれでも解放されなくて諦めて一欠片の希望に縋って…絶望しながら死ね。」
顔を青褪めジリジリ後退するプリメラ・ドンスターは、やっと事態を把握したようだ。
「クリス、今回は貴方に任せるわ」
「ん、わかった。」
準備した道具類をクリスに渡すと静かにジルニア・ドンスターの近くに立ったクリス。
「ジルニア・ドンスター。
どうしたい?何でもしたいようにすればいい。誰もお前を止めない。だって、これはお前の復讐なんだから。」
ニッと笑うクリスを見て少しホッとした様な表情を浮かべた
「まずは僕が味わった痛みを知って欲しい」
「んじゃ、準備するな」
「や、やめてっ!触らないで!離してよっ!!!」
暴れるプリメラ・ドンスターを手際よく拘束し抵抗できない様にした。
「僕も何度もやめてって言ったけど、お前達はやめてくれた事……あったっけ?」
「そ……れはっ……私は貴方に何もしてないじゃないっ!!やったのはお母様でしょ!?」
「そうだね。だけどお前も裏で色々してたの僕知ってるよ?
そもそも、彼処にいれられた原因はお前じゃないか。
自分がやった事を全て僕になすりつけてきたのはお前だろ?」
「ちがっヴァあぁぁ!!?痛い痛い痛い痛い!!!やめて!!??」
爪をゆっくりと時間をかけ剥がされ泣き叫ぶプリメラ・ドンスター。
「まだ19枚あるのにそんなんで大丈夫?もうやめる?」
その言葉にプリメラ・ドンスターの目に淡い光が宿る
「まぁ、やめるなんて嘘だけど」
「いあ゛ァァァァアア!!!???」
ベリッと剥がされ鼻水や涎を垂らしながら泣き叫び暴れるプリメラ・ドンスター。
人間はどんなに絶望しても希望に縋り付く生き物だと私は思ってる。
愛されて愛されてお姫様の様に生きてきたプリメラ・ドンスターなら尚更、少しでもちらつかせれば縋りつくだろう。
人間は希望が見えている間は正気でいられる。
壊れたらつまらない。だから壊さないように希望をチラつかせる。
ジルニア・ドンスターの場合自分の身をもって経験した事だからこそ加減がよくわかるのかしらね?
ジワジワと甚振るジルニア・ドンスターを眺めながらそんなことを思っていた
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