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「…っ」
あれから琥珀が帰って来ない。
琥珀が帰って来なくなって今日で一週間経った。
学校にも来ておらず先生達もあの日以来姿を見てないと言われた。
「小春、お前は何があっても俺が守る。だから怖がるな。胸を張れ。」
「うん。シリウス…側にいてね」
そして、私は今二階堂侯爵家に来ていた。
というのも先生達だけではなく色んな方に話しかけて琥珀を見てないか聞いた。
そうしたらチラホラと二階堂華と一緒にいたというものがあった。時系列を辿ってみてもそこが琥珀が目撃された最後の場所だった。
「お待ちしておりました。それではお部屋へご案内させて頂きます」
執事の方に案内され屋敷を歩くと道中二階堂兄を見た気がしたが気のせいだと思いたい。
今回私は当主と話に来た。あの兄妹では変な話に持っていかれたりしそうだったからだ。
執事の方に応接室に案内され中に入ると既に二階堂侯爵が居た。
私は慌てず挨拶をし席に座るよう言われてからソファーに座った
「それで、今日はどうしたんだい?」
これでも私は一応御令嬢なので琥珀によって各階級の人の名前や顔や性格を叩き込まれてる。
二階堂侯爵は気さくな性格で曲がった事を許さない性格だ。
故にもしも二階堂兄や妹がやってる事を知ったら憤怒するだろう。
「私の家の執事、琥珀を知っていますか?」
「あぁ、何回か話した事があるよ。とても勤勉で話しやすい子だったね。その子がどうしたんだい?」
「実は一週間帰ってきてないんです。
最後に一緒にいらっしゃったのが二階堂華様でしたので此方の屋敷来ているんじゃ…と思いまして…」
「私は見ていないが、少し待っていてくれたまえ」
「はい、お手数おかけして申し訳ありません。」
「いやいや、これくらい気にしないでくれ」
二階堂侯爵が居なくなって一息つく。
「小春、琥珀は?」
私の緊張をほぐすように頬を撫でる
「此処に居る…。」
胸元のネックレスが何かに反応するかのように熱くなっている。
このネックレスは直ぐ迷子になる私の為にシリウスと琥珀が作った物で、魔力を込めればつけてる者の位置がわかるんだそうだ。
私が使うのは初めてだけど、コレのおかげで琥珀の居場所はわかるのだが、難点はこの屋敷のどこに居るのか詳しい事までわからない事だ。
ガチャッ
「今聞いてきたんだが話をして直ぐわかれたようだ。力になれなくてすまないね。」
申し訳無さそうに眉を下げコチラを見る二階堂侯爵。
「あの…二階堂侯爵は魔法に詳しいとお聞きしました。
このネックレスにかけられてる魔法が何か…わかりますか?」
私はシリウスにネックレスを外してもらい机の上に置いた。
「ふむ…これは凄いね。居場所が分かるよう複数の魔法陣…それにそんな所まで…?こんな魔法陣を考えるなんて…誰が作ったんだい!?」
少し興奮した様子で食い気味でコチラに聞いてきた
「それは此方に居る私の護衛であるシリウスと私の執事、琥珀が私の為にと作った物です。
見てもらったのでわかると思いますが、このネックレスは琥珀のピアスと対になる様作られました。
なので、琥珀から私の場所がわかる様に私から琥珀の居場所がわかるようになっています。
そして…琥珀はここに居るとそのネックレスが私に教えてくれました。」
「ふむ…だが、琥珀君のピアスだけがこの屋敷にある又は魔法具の誤作動の可能性もまだあるんじゃないかな?」
さっきまでとうってかわってスッと感情が無くなり無表情で此方を値踏みする様に見つめる。
「このネックレスは、琥珀又はシリウスにしか外せないよう呪がかけられています。
そして、琥珀の物には誰にも外せないように呪がかかっています。
そして、もう1つの可能性ですがそれも限りなく低いでしょう。
此処に琥珀が居るとシリウスが持っているブレスレットも反応しています。2つの魔導具が同時に誤作動するのはどれ程の確率でしょうか?」
本当は泣きたいほど恐い
二階堂侯爵の感情がこもってない目がとても怖い。
だけど、逃げられない。私は立ち向かわなきゃいけない。
「ふむ、君の言葉には説得力がある。
それに証拠もきちんとある。屋敷を調べる許可をあげよう。
執事のミカエルを連れて行くといい。
彼はこの屋敷の全ての部屋を把握している筈だからね」
「ありがとうございます」
深く頭を下げ出そうになった涙を必死に止めた
「もし、本当に此処に琥珀君が居ても居なくても
屋敷探索が終わったらもう一度私の所に来てほしい。いいかな?」
「はい、わかりました。
それでは失礼します。」
もう一度頭を下げ、行きに私達をここまで案内してくれた執事さんの案内のもと屋敷内を見回ることにした。
あれから琥珀が帰って来ない。
琥珀が帰って来なくなって今日で一週間経った。
学校にも来ておらず先生達もあの日以来姿を見てないと言われた。
「小春、お前は何があっても俺が守る。だから怖がるな。胸を張れ。」
「うん。シリウス…側にいてね」
そして、私は今二階堂侯爵家に来ていた。
というのも先生達だけではなく色んな方に話しかけて琥珀を見てないか聞いた。
そうしたらチラホラと二階堂華と一緒にいたというものがあった。時系列を辿ってみてもそこが琥珀が目撃された最後の場所だった。
「お待ちしておりました。それではお部屋へご案内させて頂きます」
執事の方に案内され屋敷を歩くと道中二階堂兄を見た気がしたが気のせいだと思いたい。
今回私は当主と話に来た。あの兄妹では変な話に持っていかれたりしそうだったからだ。
執事の方に応接室に案内され中に入ると既に二階堂侯爵が居た。
私は慌てず挨拶をし席に座るよう言われてからソファーに座った
「それで、今日はどうしたんだい?」
これでも私は一応御令嬢なので琥珀によって各階級の人の名前や顔や性格を叩き込まれてる。
二階堂侯爵は気さくな性格で曲がった事を許さない性格だ。
故にもしも二階堂兄や妹がやってる事を知ったら憤怒するだろう。
「私の家の執事、琥珀を知っていますか?」
「あぁ、何回か話した事があるよ。とても勤勉で話しやすい子だったね。その子がどうしたんだい?」
「実は一週間帰ってきてないんです。
最後に一緒にいらっしゃったのが二階堂華様でしたので此方の屋敷来ているんじゃ…と思いまして…」
「私は見ていないが、少し待っていてくれたまえ」
「はい、お手数おかけして申し訳ありません。」
「いやいや、これくらい気にしないでくれ」
二階堂侯爵が居なくなって一息つく。
「小春、琥珀は?」
私の緊張をほぐすように頬を撫でる
「此処に居る…。」
胸元のネックレスが何かに反応するかのように熱くなっている。
このネックレスは直ぐ迷子になる私の為にシリウスと琥珀が作った物で、魔力を込めればつけてる者の位置がわかるんだそうだ。
私が使うのは初めてだけど、コレのおかげで琥珀の居場所はわかるのだが、難点はこの屋敷のどこに居るのか詳しい事までわからない事だ。
ガチャッ
「今聞いてきたんだが話をして直ぐわかれたようだ。力になれなくてすまないね。」
申し訳無さそうに眉を下げコチラを見る二階堂侯爵。
「あの…二階堂侯爵は魔法に詳しいとお聞きしました。
このネックレスにかけられてる魔法が何か…わかりますか?」
私はシリウスにネックレスを外してもらい机の上に置いた。
「ふむ…これは凄いね。居場所が分かるよう複数の魔法陣…それにそんな所まで…?こんな魔法陣を考えるなんて…誰が作ったんだい!?」
少し興奮した様子で食い気味でコチラに聞いてきた
「それは此方に居る私の護衛であるシリウスと私の執事、琥珀が私の為にと作った物です。
見てもらったのでわかると思いますが、このネックレスは琥珀のピアスと対になる様作られました。
なので、琥珀から私の場所がわかる様に私から琥珀の居場所がわかるようになっています。
そして…琥珀はここに居るとそのネックレスが私に教えてくれました。」
「ふむ…だが、琥珀君のピアスだけがこの屋敷にある又は魔法具の誤作動の可能性もまだあるんじゃないかな?」
さっきまでとうってかわってスッと感情が無くなり無表情で此方を値踏みする様に見つめる。
「このネックレスは、琥珀又はシリウスにしか外せないよう呪がかけられています。
そして、琥珀の物には誰にも外せないように呪がかかっています。
そして、もう1つの可能性ですがそれも限りなく低いでしょう。
此処に琥珀が居るとシリウスが持っているブレスレットも反応しています。2つの魔導具が同時に誤作動するのはどれ程の確率でしょうか?」
本当は泣きたいほど恐い
二階堂侯爵の感情がこもってない目がとても怖い。
だけど、逃げられない。私は立ち向かわなきゃいけない。
「ふむ、君の言葉には説得力がある。
それに証拠もきちんとある。屋敷を調べる許可をあげよう。
執事のミカエルを連れて行くといい。
彼はこの屋敷の全ての部屋を把握している筈だからね」
「ありがとうございます」
深く頭を下げ出そうになった涙を必死に止めた
「もし、本当に此処に琥珀君が居ても居なくても
屋敷探索が終わったらもう一度私の所に来てほしい。いいかな?」
「はい、わかりました。
それでは失礼します。」
もう一度頭を下げ、行きに私達をここまで案内してくれた執事さんの案内のもと屋敷内を見回ることにした。
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