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5章 新しい生活
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さて。
ランバラルド城にきてから一週間経った。
あんなに悲壮感たっぷりに、覚悟を決めてやって来たというのに、拍子抜けなくらい快適な生活を送っている。
暮らしているお城の離れは本当にお城の端っこにあるので、呼ばないと誰も来ない。
離れの周りを囲むようにガッチガチに見張りがつくものと思っていたけれど、お城の周りをガッチガチに護衛さんが守っているので、中は入り口ごとに護衛がいるボナールとは違い、たまに見回りが来るくらいだ。
なので、ボナールでは人眼につくなと言われていた為に夜おこなっていたお散歩は、昼間の暖かい時におこなうことにした。
離れの周りを歩いたりするのは案外楽しい。
昼間だと、蝶々が飛んでいたりするのが見られるから。
離れの中はと言うと、住んでいるのがふたりしかいないので激しく汚れることもなく、フレッド様が寄越してくれた清掃メイドさんも1日お掃除してもらっただけで、あとはふたりでやっている。
そう!
ジュディが、私がお掃除やお料理をすることを許してくれたの!
最初は刺繍でもして大人しくするように言われたけれど、あまりに退屈だったのと、ランバラルドでの生活がゆるくて、自由になんでもやらせてくれるため、私がやりたいなら何にでもチャレンジしてみましょうと、言ってくれたの。
そして、今日ジュディは私がフレッド様に約束した差し入れのクッキーを作る材料を取りに本宮まで行ってくれている。
退屈だし、ジュディが帰ってくるまで離れの周りのお散歩に行こうかな。
ふらっとドアを開けて外に出る。
今日もいいお天気。
離れから本宮の方を見ると、色とりどりの花が咲くお城の庭の向こうに、本宮が見える。
ここからは結構距離があるので、ジュディが帰ってくるまでにはまだ間があるだろう。
離れを出て、本宮の方と反対に歩いて行くと木がたくさん生えている所に着き、そこを更に歩いて行くと壁があり、お城の外へと繋がっているらしい。
そこを越えたら多分厳罰だと思うので、壁の方には近づかないようにしなくっちゃ。
いつもは木を眺めたら帰るのだけれど、今日は何となく木々の中に入ってみた。
木漏れ日の中、葉っぱが風に吹かれてサラサラと立てる音が気持ちいい。
上機嫌で歩き進め、ふと足元を見ると木苺を発見した。
うそーっ!
こんなにたくさん!
ふふふ。これは摘んで帰るしかないでしょう。
でも私は手ぶらで来てしまっていて、カゴを取りに行くにもかなりな距離があるので面倒だ。
私はくるぶしまであるドレスの裾をひょいとつまみ、お腹のあたりにたわみを作った。そこに摘んだ木苺を次々に入れて行く。
果汁でシミができちゃうし、裾を持ち上げているのでシュミーズまで見えてしまうが、ここには私ひとり。
誰に見られるわけではないので、なんの問題もないはず。
ジュディに見つかったら怒られるだろうけど。
私は熱中して木苺を摘んでいた。
試しに一粒食べてみる。
うーん、おいしい!
ご機嫌で鼻歌を歌いながらどんどん木苺を摘んでいった。
それを見ている二つの目があることにも気づかずに…。
裾をまくったまま、木苺を落とさないようにお邸に戻ると、ちょうどジュディが本宮からお料理の材料を持って帰ってきたところだった。
ドアの前でばったりと会う。
「ジュディ、見て見て!こんなにたくさんの木苺がなってたの!」
満面の笑みを浮かべる私を見て、ジュディはワナワナと震え出す。
「姫様っ!!なんてカッコをしてらっしゃるのですか!!」
しまった。もっと早く帰ってきておけばよかった。
ランバラルド城にきてから一週間経った。
あんなに悲壮感たっぷりに、覚悟を決めてやって来たというのに、拍子抜けなくらい快適な生活を送っている。
暮らしているお城の離れは本当にお城の端っこにあるので、呼ばないと誰も来ない。
離れの周りを囲むようにガッチガチに見張りがつくものと思っていたけれど、お城の周りをガッチガチに護衛さんが守っているので、中は入り口ごとに護衛がいるボナールとは違い、たまに見回りが来るくらいだ。
なので、ボナールでは人眼につくなと言われていた為に夜おこなっていたお散歩は、昼間の暖かい時におこなうことにした。
離れの周りを歩いたりするのは案外楽しい。
昼間だと、蝶々が飛んでいたりするのが見られるから。
離れの中はと言うと、住んでいるのがふたりしかいないので激しく汚れることもなく、フレッド様が寄越してくれた清掃メイドさんも1日お掃除してもらっただけで、あとはふたりでやっている。
そう!
ジュディが、私がお掃除やお料理をすることを許してくれたの!
最初は刺繍でもして大人しくするように言われたけれど、あまりに退屈だったのと、ランバラルドでの生活がゆるくて、自由になんでもやらせてくれるため、私がやりたいなら何にでもチャレンジしてみましょうと、言ってくれたの。
そして、今日ジュディは私がフレッド様に約束した差し入れのクッキーを作る材料を取りに本宮まで行ってくれている。
退屈だし、ジュディが帰ってくるまで離れの周りのお散歩に行こうかな。
ふらっとドアを開けて外に出る。
今日もいいお天気。
離れから本宮の方を見ると、色とりどりの花が咲くお城の庭の向こうに、本宮が見える。
ここからは結構距離があるので、ジュディが帰ってくるまでにはまだ間があるだろう。
離れを出て、本宮の方と反対に歩いて行くと木がたくさん生えている所に着き、そこを更に歩いて行くと壁があり、お城の外へと繋がっているらしい。
そこを越えたら多分厳罰だと思うので、壁の方には近づかないようにしなくっちゃ。
いつもは木を眺めたら帰るのだけれど、今日は何となく木々の中に入ってみた。
木漏れ日の中、葉っぱが風に吹かれてサラサラと立てる音が気持ちいい。
上機嫌で歩き進め、ふと足元を見ると木苺を発見した。
うそーっ!
こんなにたくさん!
ふふふ。これは摘んで帰るしかないでしょう。
でも私は手ぶらで来てしまっていて、カゴを取りに行くにもかなりな距離があるので面倒だ。
私はくるぶしまであるドレスの裾をひょいとつまみ、お腹のあたりにたわみを作った。そこに摘んだ木苺を次々に入れて行く。
果汁でシミができちゃうし、裾を持ち上げているのでシュミーズまで見えてしまうが、ここには私ひとり。
誰に見られるわけではないので、なんの問題もないはず。
ジュディに見つかったら怒られるだろうけど。
私は熱中して木苺を摘んでいた。
試しに一粒食べてみる。
うーん、おいしい!
ご機嫌で鼻歌を歌いながらどんどん木苺を摘んでいった。
それを見ている二つの目があることにも気づかずに…。
裾をまくったまま、木苺を落とさないようにお邸に戻ると、ちょうどジュディが本宮からお料理の材料を持って帰ってきたところだった。
ドアの前でばったりと会う。
「ジュディ、見て見て!こんなにたくさんの木苺がなってたの!」
満面の笑みを浮かべる私を見て、ジュディはワナワナと震え出す。
「姫様っ!!なんてカッコをしてらっしゃるのですか!!」
しまった。もっと早く帰ってきておけばよかった。
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