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15章 ボナールの王女
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ボナールのセリーヌ王女は、無事にランバラルドに着いてしまったらしく、何度かお茶会のお誘いがあったが、全て無視させていただいた。
彼女とだけは、何があっても婚姻を結ぶ気はない。
そして、運命の夜会が開かれた。
今回、夜会に招待したのは年頃の他国王女やご令嬢が主だ。
だが、若い令嬢が一人旅をできるわけもなく、付き添いで親や兄弟もきていたりする。
もちろん、侍従や専属執事を連れている場合もある。
我が国からは、オレ達4人の他、高位貴族の息子や娘が招かれている。
国王として、父上が挨拶を述べ、夜会が始まった。
父上と母上は、2人で一曲だけダンスを踊り、あとは王太子に任せると言って、今夜は退出した。
令嬢達は色鮮やかに着飾り、会場をくるくると踊り、ダンスフロアに花を咲かせている。
オレとディリオン、コンラッドは何人かの令嬢とダンスを踊った。
視界のはしに、いとこのギルバートも見えたが、ギルバートもあまり乗り気ではないようで、ちょこっと付き合いで令嬢とダンスを踊ったきり、飲食スペースに行ってしまった。
そして、何故か、こういう時はいつも張り切っているフレッドは、今日はうまく躱してまだ誰とも踊っていない。
……あいつ、いつも女の子と見たらヘラヘラとしているのに、最近どうしたんだろう……。
オレの結婚相手として、ディリオンから勧められているのは、やはりエルシアの王女だ。
まだ15歳にして、教養もあり、社交界でも評判がいい。
堂々とした姿勢で社交界を渡り歩く様は、さすがに王女の貫禄と言ったところか。
この中から、生涯の伴侶を探す。
もう、これ以上の機会はないだろう。
ここまで大規模に我が国で他国からも招待をして、夜会を開くのは簡単なことではないからだ。
夜会の開始からこれまでの間、結構な人数のご令嬢と踊って話をしたが、この人、と思えるご令嬢には会えなかった。
そろそろ足が限界に来ているので、一度休憩を取ることにした。
会場から出ようとすると、聴き覚えのある声で呼び止められる。
「ライリー王太子殿下。ご機嫌麗しく。何度もお茶会にお誘い致しましたのに、お忙しいようでお会いできませんでしたわね」
振り返ると、ボナールのセリーヌ王女がオレの後ろに立っていた。
今日は、自分は婚約者を見つける気がないから王太子の側にいると言っていたフレッドは、言葉通りオレの近くに居たようで、さっとオレの隣に並んだ。
「セリーヌ王女。お忙しい中、我が国へのご訪問ありがとうございます」
一応、社交辞令を述べる。
「ふふっ、王太子様とわたくしの仲ではありませんか。堅苦しい挨拶は抜きにいたしましょう。ほら、やっぱりあなたが王太子様でしたのね。わたくしの思った通りですわ」
さすがは、近隣諸国に美しいと噂が出回るような王女だ。
長く美しい金髪を上品にまとめ、生花をちりばめた髪飾りをつけ、オフショルダーのドレスは、胸が結構開いていて、腰がこれでもかと絞められている。
紅く塗られた口紅も、艶やかに輝いて。
これで誘惑されたら、男は一溜まりもないだろうな。
ただ、オレの好みではない。
彼女とだけは、何があっても婚姻を結ぶ気はない。
そして、運命の夜会が開かれた。
今回、夜会に招待したのは年頃の他国王女やご令嬢が主だ。
だが、若い令嬢が一人旅をできるわけもなく、付き添いで親や兄弟もきていたりする。
もちろん、侍従や専属執事を連れている場合もある。
我が国からは、オレ達4人の他、高位貴族の息子や娘が招かれている。
国王として、父上が挨拶を述べ、夜会が始まった。
父上と母上は、2人で一曲だけダンスを踊り、あとは王太子に任せると言って、今夜は退出した。
令嬢達は色鮮やかに着飾り、会場をくるくると踊り、ダンスフロアに花を咲かせている。
オレとディリオン、コンラッドは何人かの令嬢とダンスを踊った。
視界のはしに、いとこのギルバートも見えたが、ギルバートもあまり乗り気ではないようで、ちょこっと付き合いで令嬢とダンスを踊ったきり、飲食スペースに行ってしまった。
そして、何故か、こういう時はいつも張り切っているフレッドは、今日はうまく躱してまだ誰とも踊っていない。
……あいつ、いつも女の子と見たらヘラヘラとしているのに、最近どうしたんだろう……。
オレの結婚相手として、ディリオンから勧められているのは、やはりエルシアの王女だ。
まだ15歳にして、教養もあり、社交界でも評判がいい。
堂々とした姿勢で社交界を渡り歩く様は、さすがに王女の貫禄と言ったところか。
この中から、生涯の伴侶を探す。
もう、これ以上の機会はないだろう。
ここまで大規模に我が国で他国からも招待をして、夜会を開くのは簡単なことではないからだ。
夜会の開始からこれまでの間、結構な人数のご令嬢と踊って話をしたが、この人、と思えるご令嬢には会えなかった。
そろそろ足が限界に来ているので、一度休憩を取ることにした。
会場から出ようとすると、聴き覚えのある声で呼び止められる。
「ライリー王太子殿下。ご機嫌麗しく。何度もお茶会にお誘い致しましたのに、お忙しいようでお会いできませんでしたわね」
振り返ると、ボナールのセリーヌ王女がオレの後ろに立っていた。
今日は、自分は婚約者を見つける気がないから王太子の側にいると言っていたフレッドは、言葉通りオレの近くに居たようで、さっとオレの隣に並んだ。
「セリーヌ王女。お忙しい中、我が国へのご訪問ありがとうございます」
一応、社交辞令を述べる。
「ふふっ、王太子様とわたくしの仲ではありませんか。堅苦しい挨拶は抜きにいたしましょう。ほら、やっぱりあなたが王太子様でしたのね。わたくしの思った通りですわ」
さすがは、近隣諸国に美しいと噂が出回るような王女だ。
長く美しい金髪を上品にまとめ、生花をちりばめた髪飾りをつけ、オフショルダーのドレスは、胸が結構開いていて、腰がこれでもかと絞められている。
紅く塗られた口紅も、艶やかに輝いて。
これで誘惑されたら、男は一溜まりもないだろうな。
ただ、オレの好みではない。
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