幼馴染のリスナーに媚びて人気者になりたい

久羽しん

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第4章

168 前夜祭

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「や、やばい……!」

 うっかり正直に特別な日と暴露したせいで、みんなにツッコまれてしまった。

 俺は顔に冷や汗が浮かぶのを感じながら、慌てて指を動かして文字を打った。

 [ウェーブ:あ、うん! アキの誕生日だよな!? でも、その日ちょうど、俺と好きな奴との記念日でもあるんだ! まーじで偶然……!!!]

 どうにか誤魔化してみたはいいが、双子や秋風いわく俺は嘘が下手くそらしいから、心配だ……。

 (あああ……!!)

 バレたらどうしようとドキドキしつつ俺は画面をガン見した。

 しかし、みんなの反応は思いの外あっさりとしていた。

 {オクラ沼:そうなんだ! 記念日、いいねえ~}

 {しゅがー:そかー! Wくんの記念日かぁ。そうだよねぇ๐·°(৹˃̵﹏˂̵৹)°·๐わたしにとってその日はアキくんのお誕生だけど、他の誰かにとっては違う特別な日なのはとーぜんのことだもんね!(๑>◡<๑)わかってるのに、推しぴのお誕生日の日付が見えて思わず反応しちゃったよぉ~~~笑笑๐·°(৹˃̵﹏˂̵৹)°·๐}

 {オクラ沼:分かる。今の脊髄反射だったよね。我ながら待てできない犬みたいで恥ずいわ。世界はオタク中心に回ってるんじゃないのに……(自戒)}

 {床:私も見覚えのある数字の羅列に思わず反応してしまいました汗 瞬間的に推しが脳内に出てきて……! 今はウェーブさんのリアルのお話を聞く時間だったのに、オタク思考のせいで脱線させてしまいごめんなさい……!泣}

 (……あれ……?)

 すんなり信じてもらえすぎて、びっくりだ。

 俺はホッと胸を撫で下ろし、知らず知らず詰めていた息を吐き出した。

「……っっはー…………」

 みんなからしたら、まさか俺の話した相手がアキ本人だとは思いもしないから、日付が被っていたところでなんとも思わないのかも。

 俺に聞き返した時のみんなの反応は、『え? なんでその日なの? 怪しい……』というニュアンスじゃなくて、ただ単純に、『あっアキの誕生日の日付だ~!』という反射的なリアクションでしかなかったみたいだ。

 (た、助かった……)

 [ウェーブ:いやいやいや……!! 別に大丈夫!! アキの誕生日、大事だもんな!! みんなにとってはもちろんそっちだよな! うんうん!!]

 {オクラ沼:いや、マジでそうなんだけど、今は推し語りの時間じゃないから我慢するわ。で、ウェーブくんの記念日っていうのは、お相手さんと出会った日とか??}

 (う……っ。深掘りされるとまずい…………)

 [ウェーブ:えーっと……なんの記念日かは、内緒だ!!]

 {オクラ沼:ここまできて内緒!?!}

 {床:でも、内緒にされたいお気持ちは分かります。誰にも話さず心にしまっていた方が褪せないような気がする……そんな思い出もありますよね! 特別な日の内容を他人に話してしまうと、なんだか減りそうな感じがするというか……}

 {しゅがー:あーね!!(๑>◡<๑)二人だけの秘密♡ってやつだね! 夢小説でよく見る~!!}

 {オクラ沼:あー……なるほど。たしかに、ウェーブくんそういうの好きそうだもんね。記念日に告白しようって思ってるのもすごくロマンチックだし……普段話してても言うことやけにロマンチスト感あるもん笑}

「……!」

 なんだかよく分からないが納得してくれたようだ。ありがたい。

 笑をつけられる理由は謎だけど……。

 [ウェーブ:うん、好きだぞ! ロマンは! 良いムードを作って、完璧な告白にしてみせる!! そんで、あいつを俺にメロメロにするんだ……ッ!!]

 {しゅがー:めろめろっ笑笑(๑>◡<๑)}

 {オクラ沼:張り切っててかわいいかよ。私たちは当日推しの生誕祭をお祝いするので忙しいけど、ウェーブくんはまた別の戦いがあるんだなと思うと面白いな}

 {床:そうですね! 私は毎年十一月二十九日は、アキくんのことしか考えない日にしていたのですが……今年だけはウェーブさんのことも考えてしまいそうです! ウェーブさんの恋が実りますようにと全力でお祈りしていますね……!}

 [ウェーブ:ありがとう……!!]

 みんなのおかげで秋風に告白しようという決意も固まり、日付まで決められた。

 (今日はすごいな……)

 たった一日でとてつもない収穫だ。

 (本当みんな、優しいし……)

 俺には友達がいないから、こんなふうに気軽に話せる存在なんて秋風以外にいなかった。

 最初は、もっと自分のファンの話を聞きたい、アオが褒められてるところを見たいっていう不純な動機でしかなかったのに……。

 ここの輪の中に入れてもらってから、グループチャットをしているみんなの……それぞれの性格や好きなもの、苦手なものを一つずつ知っていって。
 そうしたら、ファンというぼやけたくくりから飛び出して、個々の人間の存在がくっきり浮かび上がって見えるようになった。

 今では、ファンだからというよりは、この人だから仲良くしたいって気持ちに変わっている。

 一人一人が俺にとって大事な仲間だ。

 (いつか、ちゃんとお返ししたいな。BL営業とか、そういうんじゃない──、俺にしかできないことで……)

 秋風を利用しない、誰の手も借りないことで。

 何かあるだろうか。俺にできることは──。

「…………」

 そんなことを頭の片隅で考えながら、俺は当日まで大急ぎで秋風への告白準備に邁進した。


 *


 ──そして、一週間後。

「こんなもんか~……っ」

 編集作業を終えた俺は、ゲーミングチェアに腰掛けたままぐーっと背伸びをした。

「んーーっ……」

 見下ろした先、ふとデスクの上の卓上カレンダーが目に入り、ついにやけてしまった。

「……ぐふふ。いよいよだな」

 今日は、十一月二十八日。

 記念すべき秋風のバースデー前日だ。

 今日は平日だけど、土日みたいに秋風の家に泊めてもらうことになっている。

 日付が変わった瞬間、一番乗りでお祝いをしたいと俺がお願いしたからだ。

「そろそろ向かうかー……!」

 俺はキリのいいところまでできたデータを保存して立ち上がった。

 編集部屋から出たら、そのまま戸締りを確認しごちゃハウスを後にする。

 秋風は夜に帰ってくるけど、俺は合鍵として預かったカードキーのスペアを使って、それより早く家に入らせてもらう予定だ。

 明日秋風の家で手料理を振る舞うから、今日のうちに一人で仕込みをしておきたいのだ。

 (気合い入れて作らなきゃなっ)

 誕生日プレゼントは何がいいかと聞いたら、秋風がおずおずと希望してきたのは、俺の手料理だった。

 (いや、手料理は特別な日じゃなくても普通に作るし……、そもそも誕生日に御馳走を振る舞うのはプレゼントとかじゃなくて当たり前のことだから、それ以外で欲しいものを教えて欲しかったんだけど……)と思って俺が困惑していたら、秋風が慌てて『ご、ごめん! わがまま言って! やっぱり大丈夫……!!』と手をぶんぶん振っていた。

 その姿を見て、ハッとした。

 俺からしたら、誕生日に御馳走は普通のことだけど……秋風にとっては違うんだということ。

 気づいた瞬間、俺は『そんな普通なことで良いのか?』という、出かかった言葉を飲み込んだ。

「……」

 もう少しでノンデリを発揮するところだった自分に本当に嫌気がさした。

 (あの時即答してやれなかったお詫びも兼ねて、一生懸命作るぞ……!)

 秋風に喜んでもらえるようなメニューを頑張って考えてきた。いっぱい作る予定だ。

 (あいつの家の最寄駅に着いたら、スーパーで買い物して明日用の食材をゲットして……っと)

 俺は頭の中で今日やるべきことを整理しながら、秋風の家方面に向かう電車に乗った。

 左手で吊り革を掴み、右手でスマホを取り出す。

 家族のグループトークに、平日なのに家に居られないことの謝罪といくつかの質問を落とせば、【おにいはほんっっとに心配性なんだから!! 全部パパと協力してできるし、こっちは全然大丈夫だよ~~!】【そんなことより、僕たちの分までしゅーくんのお誕生日をお祝いしてあげてね!】と返ってきた。
 しかも父さんまで、【大丈夫ですよ】と珍しく返してくれたものだから、マスクの下で思わず笑ってしまった。

 俺は安心してメッセージアプリを閉じ、今日のメニューを再確認した。

 それも終わってホームに戻れば、ふとグループチャットをやっているアプリのアイコンが目についた。

「……あ……」

 (秋風の家までまだあるし……またみんなに顔でも出すか~)

 俺は電車に揺られながら、グループチャットを開いた。

 [ウェーブ:こんばんはー]

 {Blau:おん^^}

 {しゅがー:あっ! Wくんだ! こん~! つつつついに明日だよーーっっ!! 記念すべき推しぴの生誕祭~~~~~!!๐·°(৹˃̵﹏˂̵৹)°·๐๐·°(৹˃̵﹏˂̵৹)°·๐あ、それと、Wくんの告白日和(๑>◡<๑)♡♡}

 {床:こんばんは~、ウェーブさん! 年に一回の素晴らしい日が、とうとうやってきます!泣泣 ワクワク……! ウェーブさんも、告白を頑張ってくださいね! ウェーブさんと、ウェーブさんの想い人の方、お二人にとってとっても素敵な一日になりますように……!(o^^o)}

 {オクラ沼:おめでたいね~。こんばんは! 当日は忙しいだろうから、ウェーブくん明日はここに来ないかな?}

 [ウェーブ:みんな、ありがとな!! うん。明日は来られないけど、落ち着いたら絶対ここに報告をしにくるぞ! 相談に乗ってもらったし……!]

 {オクラ沼:おっ! じゃあ、告白前に話せるのは今が最後か。ウェーブくん、マジで頑張ってね……! 力を抜いて、ウェーブくんらしくだよ! ここで結果を待ってるから!!}

 {床:私も、ドキドキしながらお待ちしてますね、ウェーブさん……!( ;  ; )}

 {しゅがー:がんばえー! Wくんに初恋人できたらいーっぱいお祝いした~~い!♡(๑>◡<๑)}

 {Blau:こんな空気でフラれたら気まずすぎて草}

 {床:Blauさん……!? そ、そんな縁起でもないことを……!}

 {オクラ沼:やめなよ、もー}

 {Blau:うぇーぶ、もしもフラれたとしても、逃げずに報告に来るように^^*}

 [ウェーブ:お、おう……。それはもちろん……]

 もちろん、断られることも視野に入れている。
 結果が良くても悪くても、報告はするつもりだ。

 {しゅがー:フられること、あるかなぁ~? こないだの話だと、相手の子、Wくんに片想いしてたんだよね?๐·°(৹˃̵﹏˂̵৹)°·๐脈アリでしかなくない?!}

 [ウェーブ:うん、だけど……告白に絶対はないと思うし。このお試し期間中に『やっぱなんか違うなこいつ』って正気にかえられてる可能性もあり得るからな~……。……あー、いや、それより、『俺じゃなくて女の子と幸せになって』って感じか? ……うん、こっちかも……。フラれるんなら]

 {オクラ沼:はー、なるほど。お相手さん、そんなふうに身を引いちゃうようなタイプか……}

 {床:すごい、ウェーブさんの中ではもう、想像がついていらっしゃるんですね}

 [ウェーブ:まあ、なんとなく! 最近はずっと一緒にいるし、腹を割って何度も話してきたから……。あいつの考えてることだんだん分かるようになってきた。だから、シミュレーションはバッチリだ! フラれたとしても、俺は頑張るぞ!!]

 {オクラ沼:おぉー! いいねー、その心意気!}

 {床:ファイトです~!!}

 {しゅがー:ゴーゴー爆イケWくん~~!!(๑>◡<๑)}

 {Blau:まるで雑草のようだな^^}

 (ざざ雑草……!?!)

 {床:『どんな環境下にも生えて、何度踏まれても生き残り、厳しい強風に吹かれてもちぎれない。その粘り強くたくましい、あなたの雑草のような素晴らしい精神力を心より尊敬しております』とBlauさんはおっしゃっています!!}

「なるほど……!?」

 急にめちゃくちゃ素敵なことを言われたような気がしてきた。すごい。嬉しい。

 [ウェーブ:床さん、翻訳ありがとう!]

 {床:いえいえ……! とんでもありません!}

 {Blau:適当言いよって、このエセ翻訳家風情が^^ꐦ}

 (違うのかよ……!!)

 [ウェーブ:てか、ごめんな? 推し活の為のチャットなのに俺、来るたび関係ない話ばっか繰り広げて……。俺の話はさておき……みんなは明日どう過ごすんだ? アキの誕生日!]

 さすがに申し訳なくなってきて話を変えれば、みんなウキウキで答えてくれた。

 {オクラ沼:全然いいよー。私は明日、声かけた絵師さん全員で合作したお祝いイラストを本垢に投稿することになってる! 去年は参加する側だったんだけど、締切守らない人とかいて当日困ったからさ……今年は自分で主催をやってみたんだよね。あ、ちゃんと、カプじゃない普通のファンアートだよ! アキ二十五歳のお誕生日だから、合計二十五人のアキを合作したんだ~。今までのLIVEとかミュージカルの衣装、配信での私服、それぞれ描く人の好きなスタイリングでね✌︎}

 [ウェーブ:えっっすご!! 二十五人……!? オクラ沼さんの愛、さすがだな。しかもそんな人数をまとめるとか、飲み会の幹事みたい……いやそれよりすごいか。提出物があるんだもんな!?]

 {しゅがー:ほんとすごいよね~!(๑>◡<๑) 毎年見応えのある記念絵で、最高すぎるんだよ~っっ!♡♡}

 [ウェーブ:へぇ~! 楽しみになってきた……! あ、しゅがーは何をするんだ??]

 {しゅがー:んーとわたしはねー、『本人不在のお誕生日会』をやるんだ~!! 同担の子達とレンタルスペースを借りて、かわいく飾り付けしたり、アキくんグッズの祭壇を作ったりして、ケーキを食べながらアキくんの話をいっぱいするの! 写真は生誕祭のハッシュタグに載せるから、Wくんもぜひ見てね(๑>◡<๑)}

 [ウェーブ:本人不在お誕生日会……!? そんなのあるのか!! さすがしゅがー! 楽しそう!! あとで絶対見るわ!]

 {床:しゅがーさんのお写真、毎年楽しみにしています! お洋服がとってもかわいいですし、アキくんカラーのバルーンやグッズが並んだ光景も壮観で……}

 {しゅがー:床ちゃんありがと~~!!泣๐·°(৹˃̵﹏˂̵৹)°·๐わたしも床ちゃんのMADちょー楽しみだよ!!}

 [ウェーブ:えっ!? MADって……床さん、MAD職人だったのか!? すげー……!!]

 {床:あ……! えっと、そう呼べるものかは分かりませんが、はい……一応動画は作っています。これまでのアキくんのMCや配信の素敵なシーンを集めて、活動の歩みがわかるようなものを今年も用意しました! 趣味程度なんですけどね……}

 (ええええ……!!)

 MADや切り抜きを作ってくれる人っていうのは、こっち側からして正直すごく助かる。
 初見さんからしたら、知らない人の一時間以上ある配信のアーカイブはハードルが高くて見られないけど、数分の切り抜きなら……見てみようかな? となることが多いからだ。

 ファンの人の作ってくれた切り抜きから入ってくる新規の人は、実際すごく多い。

 そういう活動は、ごちゃまぜの知名度の上昇と新規ファンの獲得にめちゃくちゃ貢献してくれているといえる。

 {しゅがー:床ちゃんの作るMADは、音楽とシーンがぴったり合っててエモくて、ほんと泣けるんだよ~๐·°(৹˃̵﹏˂̵৹)°·๐エフェクトの使い方上手だし、選んでくれるアキくんのお写真も動画も、ツボいっしょで、ほんっとさいっこうなの!! 毎年界隈外にも届くくらいバズってるし、めためた神~~~!!}

 [ウェーブ:へえええー! みんな、まじですごいなぁ……!!]

 今までただアキアオアキアオって妄想してはしゃいでる人たちだと思っていて申し訳なかった。

 推しの誕生日はさすがにみんなも腐女子としての活動は控え、表でしっかりとお祝いするようだ。

 {しゅがー:あとあと、毎年やってくれるアキくんのお誕生日当日特別記念生配信、それが一番楽しみだよね♪  配信は夜だから、それまでに帰宅して待機しなくちゃ!!! アーカイブなしなんだもん!! ぜったいぜーーったい見逃せないよっっっ๐·°(৹˃̵﹏˂̵৹)°·๐}

 {オクラ沼:私もタグ巡回は昼までに済ませて、夜は画面の前で正座待機だわ}

 {床:記念配信、楽しみですよね! 私もそのために明日は有給とって仕事お休みにしときました笑 準備は万全ですー!!}

 {Blau:ぬえ?^^ なんそれ……}

 {しゅがー:あっBlauちゃんは新規だから、お誕生日配信は今年が初めてかな!?(๑>◡<๑)}

 {Blau:……ぐ、ぐぬぬ……^^;  わしのこの世で一番大嫌いなもの→古参マウント}

 {しゅがー:えー!? 聞かれたから答えただけで、べつにマウントじゃないもん! 繊細さん~~~(๑•̌.•̑๑)ˀ̣ˀ̣ まあいっか! Blauちゃんも、明日は一緒にアキくんの配信を見よーねっ(๑>◡<๑)♡}

 {Blau:無論、アキ野郎の単独配信などこのわしが見るわけなかろうぞ}

 {しゅがー:え~そうなんだぁ。Blauちゃん、人生五十年分は損してるよ~!?๐·°(৹˃̵﹏˂̵৹)°·๐}

 (ご、五十年……そんなに……!?)

 思わず苦笑いしながら、俺もBlauさんに聞いてみた。

 [ウェーブ:Blauさんは明日何をするんだ? 配信も見ないってことだし、何もしないのか?]

 {Blau:わし? わしは当然、明日もアオきゅんを愛でるぞい^^* 明後日も、明々後日も、その次も、それは一生変わらぬことだ^^*}

 [ウェーブ:ははは……。そうかー]

 通常運転だった。Blauさんは、秋風の誕生日に全く関心がないようだ。

「──あ! やべ、そろそろ降りなきゃ……!」

 チャットに夢中になっていたら秋風の家がある駅に着きそうになっている。

 [ウェーブ:俺、そろそろ行くな! じゃあみんな、明日は楽しんで!! 俺も頑張ってくる!! またなー!!!]

 俺は慌ててみんなにバイバイをしてアプリを閉じ、秋風の家に向かった。
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