鬼上司が俺の運命の相手って嘘ですよね？

日常の変化

8.

「そんな……」
「諦めろ。体が反応してるんだ、嘘じゃねぇ」
「だとしても…俺が女側なんて納得出来ません！！」
「……は？」
あ、凄い間抜け面。初めて見た部長のこんな顔。

「お前は俺を抱きたいのか？」
「…部長を抱きたいと言うより…男に生まれたなら一度は抱いてみたいと思うのが本能じゃないですか？」
「なるほど。お前やっぱり童貞だったのか」
「やっぱりって何ですか！！童貞なのに初めてが処女喪失って俺どうすればいんですか！？」
思わず今までの思いを込めて部長のお腹のあたりのワイシャツを掴む。その手の上から手を重ねられた。

「安心しろ。お前の事は俺が面倒見る。お前は黙って俺に委ねろ」
「っっっ！」
何だこの人！プライベートの部長も半端ない！そして何故か部長に押し倒されてるし！

上に跨った部長は俺の顔中に優しくキスを落としてくれる。無意識に入っていた力が段々と抜けてきた。それを褒めるかの様に頭を撫でられる。
下唇を食まれ舐められると無意識に口が開いていく。その隙間から入って来た舌にまた舌を絡め取られる。玄関の時も思ったが部長のキス気持ちいい…
経験の差を感じる。

「ちゅ…あ…まもるさ…息…くるしっ…」
「鼻で息しろ」
言われた通り鼻で息する事を意識したら先程よりも楽になった。

「まもるさん…キス…うますぎ…んっあ」
「俺は30だぞ？それなりに経験があるに決まってんだろ？」
それもそうか。このルックスで経験不足な訳がない。俺は25でまだ童貞だけどな！

「あっ」
口の端から飲みキレなかった涎が頬を伝う。それに気づいた部長がゆっくりと舐め上げた。

「んん…」
そのまま首筋を舐められ鎖骨にまで移動する。鎖骨の窪みをレロって舐められると体がびくんとした。

「この前も思ったが湊は敏感だな」
「んん。だってくすぐったい…」
着ているTシャツを捲られ俺の上半身が露わになる。同じ男同士なのに何故か恥ずかしい。

「あっ！」
乳首をきゅっと摘まれた。
「これじゃどこが性感帯か分からないな」
「もうやめて…やっ」
「ダメだ。まだ俺が運命の相手だって自覚してないだろ？」
「んぅ…そこはちがっ…う…ますから…っあ！」
違うと言っているのに部長は手を止めてくれない。先端をクリクリしていたかと思えば時々カリッと爪を立てられるので体が跳ねる。
おかしい…今迄乳首で感じた事ないのに…何でこんな感じるんだ？

「俺が運命の相手だから体が敏感になってるんだ」
「あぁぁやっんぅ」
爪で虐められた直後ベロッと舐められた。快感が体を走り抜ける。

「第二の性感帯はこれの比じゃないぞ？」
「ひぃ」
耳元で囁かれそのまま耳穴を舐められる。

「護さんっ…」
「どうした？」
「えっち…過ぎ…ます」
「ばーか、今からもっと凄い事するんだよ」
言葉の通り部長の手が俺のお尻に回って来た。ズボン越しにお尻を揉まれる。時々割れ目を触られ濡れているのを感じて身を捩ってしまう。