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第1章
貿易開始
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夜。仲間たちがそれぞれ自室で休んでいる時間、俺はこっそり用意していた革の小袋を手に家を出た。
中には、ドワーフの工房で加工してもらった宝石――アクアマリン、ガーネット、シトリン。それに未加工の鉱石もいくつか詰めてある。
(さて……行くか)
指先に意識を集中し、転移魔法の構文を唱える。
「――転移」
静かに魔法陣が展開され、空間がねじれるようにゆがみ、俺の身体が吸い込まれる。
---
再び日本――
気づけば、見慣れた部屋。蛍光灯の白い光、スマホの充電器、パソコンの机。
「……帰ってきたな」
特に問題なく持ち帰れたようだ。袋の中の宝石も鉱石も、異常はない。
(じゃあ、試してみるか)
俺はネットでいくつかの買取業者を検索し、個人持ち込みが可能な店舗をピックアップして、翌日直接向かうことにした。
---
翌日――
高級時計や宝石を扱う、少し緊張感のある雰囲気の買取ショップ。
スーツを着た若い店員がカウンター越しに丁寧に頭を下げた。
「本日はどのようなご相談で……?」
「この宝石を見てもらいたい。数点ある」
俺は加工済みのアクアマリンとガーネット、シトリンを取り出し、ベルベットの布の上に並べる。
「……失礼いたします」
店員がルーペと測定器で慎重に調べ始めた。
(緊張するな……。この世界での“宝石”はどう扱われるか……)
---
「……お客様」
「これらはすべて非常に品質の高い天然石です。特にこのアクアマリンは色も澄んでおり、サイズも申し分ありません」
「おいくらぐらいになる?」
「すべて合わせて……そうですね、現時点での相場なら90万円前後にはなるかと」
(……っ!)
思わず心の中でガッツポーズを取った。まさかここまで高額になるとは。
「お支払いは現金とお振込み、どちらがよろしいですか?」
「……現金で」
---
重みのある封筒をリュックにしまいながら、自宅へ戻る。
部屋に入って扉を閉めると、自然と口元が緩んだ。
(やったな……“売れる”ってことは証明された)
次は――
もっと高価な宝石、より希少な鉱石を持ち帰るか
定期的な持ち帰りルートを考えるか
これを誰にも気づかれず続けるための体制を整えるか
---
俺はもう一度、革の袋を握りしめる。
これで、生活の不安は消えた。
そしてこの“秘密の貿易”こそが、俺の最強の武器になる――。
手元の現金をテーブルに並べながら、俺は小さく息をついた。
「……これだけでも十分すぎる収入だな」
だが、同時に思った。
(あまりに高額な宝石を、あまりに大量に売っていたら――いずれ“どこで手に入れているのか”と突っ込まれる)
相手が買取業者ならまだいい。
だが、銀行や税務署に目をつけられたらアウトだ。
ましてや、誰かが“裏ルート”を疑ってくるようなことになれば、ただじゃ済まない。
「……これくらいで、ちょうどいいか」
高品質だけど市場に多すぎない石を、月に数点だけ、現金化していく。
それだけでも十分に暮らせるし、元の世界での資金繰りにも困らない。
(これならバレずに続けられる。貿易じゃなく、あくまで“趣味で持ち帰った石を売ってる”くらいのポジションで)
現実とファンタジーの間で、ギリギリを攻める。
それが、この秘密の価値を最大限に活かす方法だ。
---
再び王都の自宅に戻った俺は、宝石の販売先について考えていた。
ドワーフの工房で磨かれた石は、見た目にも素晴らしい。
だが――
(自分で貴族に売り込むなんて無理だ。身なりも名もない一般人が行ったところで、門前払いだろ)
それに、宝石の相場なんてこっちの世界で知ってるわけがない。
買い叩かれたり、目利きのふりをした詐欺に引っかかるのも御免だ。
(となると……間に立ってくれる信頼できる“商人”が必要だ)
---
商人を探す――情報収集を開始
---
その日の午後。俺はラミアを連れて、王都の商人街へ向かっていた。
ラミアは今日も元気に酒瓶をぶら下げている。
「ふ~ん。自分で売るんじゃなくて、間に立つ商人を探したい、と」
「ああ。信用できるやつで、宝石の知識があって、貴族ともつながりがある……そんな都合のいい奴、いないか?」
「まぁ……いなくはねぇな。高くつくがな」
「構わない。売り込みがうまいなら、そっちのほうが稼げる」
ラミアは顎に手を当て、少し考え込んだ。
「じゃあ、一人紹介してやろう。『ライネル商会』って名前、聞いたことあるか?」
「いや、初耳だな」
「王都の上層区に店を構える宝飾専門の商会だ。店主のライネルは見た目はふにゃっとしてるが、頭は切れるし、貴族との付き合いも長い」
「信頼できるか?」
「契約と金の話は厳しいが、一度取り引きして信用を得れば、長く付き合えるタイプだ。変に裏で動いたりはしねぇ」
「……いいな。会ってみたい」
「よし、明日連れてってやるよ。ライネルの機嫌がいいといいけどな~」
ラミアが愉快そうに笑いながら、酒瓶を振ってみせた。
王都南の「ホルグの宝飾工房」にて、俺は再びホルグの前に立っていた。
数日前に預けた宝石の仕上がりを受け取りに来たのだ。
ホルグは無言で布包みを差し出してくる。
俺が開くと――
「……これは」
中には、深紅と紫が絡み合うように光を反射する美しい宝石、ローズグリモアが収められていた。
「扱いにくい石だったが、うまく仕上がった。光の入り方も安定してる。……だが、素人に扱えるもんじゃねぇ」
「だからこそ、信用できる商会に任せる。ありがとう」
ホルグは鼻を鳴らしたが、その声はどこか誇らしげだった。
王都・上層区。
貴族や上級商人が集う一角に、堂々と構える石造りの建物――ライネル商会。
俺はラミアに連れられ、重厚な扉の前に立っていた。
「大丈夫か? あいつ、見た目は穏やかだけどなかなか鋭いぞ」
「そっちのほうが安心できる。ヘラヘラしてるやつよりマシだ」
ラミアがニヤリと笑ってドアを押し開けると、店内の空気は一気に引き締まる。
静かな空間、香の香り、磨き上げられた床。そこには、高級な空気が確かにあった。
奥のカウンターから、落ち着いた雰囲気の細身の男が現れる。
目元に知性を感じさせ、控えめな微笑を浮かべていた。
「よう、ライネル。今日は紹介だ。いい石を持ってる奴でね」
「それは楽しみですね。……はじめまして、ライネルと申します。貴族向けの装飾品や希少鉱石の取り扱いを専門にしています」
「ユートだ。今日は、見てもらいたいものがある」
俺は丁寧に布を広げ、テーブルの上にローズグリモアとエーテルオパールの2点を並べた。
ライネルは一瞬、目を細めた。
そして無言でルーペを取り出し、慎重に2つの宝石を観察し始めた。
沈黙の時間。だが、彼の眼差しは鋭く、明らかに“見極めて”いた。
数分後、ライネルはゆっくりと顔を上げ、落ち着いた声で言った。
「……これは見事です。ローズグリモア、そしてこのオパール……エーテルオパールですね。どちらも通常市場にはまず出回らない、極めて希少な品です」
「相場はわからない。だが、確実に価値があるのはわかる」
「はい。間違いありません。この2点は、王都の上位貴族、もしくは王族の収集家レベルが動く品です」
ライネルの声色が一段階低くなり、表情に真剣さが宿る。
「……ですが、もしお客様が“このような品を継続的に扱える方”であれば――商会としても、ぜひお取引させていただきたい」
「数は少ないが、これからも質の良いものは用意できる」
「では……本日はこの2点、当商会にてお預かりし、信頼の置ける上顧客に非公開で提案させていただきます。」
「よろしく頼む」
ライネルは契約書の簡易版を取り出し、読みやすく明文化された取り決めを提示してくる。
俺は内容を確認し、署名した。
「ありがとうございます。良い結果をお届けできるよう、尽力いたします」
「期待している」
宝石2点を預け、俺は静かにその場を後にした。
背後から、ライネルの穏やかな声が追いかけてきた。
「ユート様。また近いうちに、きっと――」
---
中には、ドワーフの工房で加工してもらった宝石――アクアマリン、ガーネット、シトリン。それに未加工の鉱石もいくつか詰めてある。
(さて……行くか)
指先に意識を集中し、転移魔法の構文を唱える。
「――転移」
静かに魔法陣が展開され、空間がねじれるようにゆがみ、俺の身体が吸い込まれる。
---
再び日本――
気づけば、見慣れた部屋。蛍光灯の白い光、スマホの充電器、パソコンの机。
「……帰ってきたな」
特に問題なく持ち帰れたようだ。袋の中の宝石も鉱石も、異常はない。
(じゃあ、試してみるか)
俺はネットでいくつかの買取業者を検索し、個人持ち込みが可能な店舗をピックアップして、翌日直接向かうことにした。
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翌日――
高級時計や宝石を扱う、少し緊張感のある雰囲気の買取ショップ。
スーツを着た若い店員がカウンター越しに丁寧に頭を下げた。
「本日はどのようなご相談で……?」
「この宝石を見てもらいたい。数点ある」
俺は加工済みのアクアマリンとガーネット、シトリンを取り出し、ベルベットの布の上に並べる。
「……失礼いたします」
店員がルーペと測定器で慎重に調べ始めた。
(緊張するな……。この世界での“宝石”はどう扱われるか……)
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「……お客様」
「これらはすべて非常に品質の高い天然石です。特にこのアクアマリンは色も澄んでおり、サイズも申し分ありません」
「おいくらぐらいになる?」
「すべて合わせて……そうですね、現時点での相場なら90万円前後にはなるかと」
(……っ!)
思わず心の中でガッツポーズを取った。まさかここまで高額になるとは。
「お支払いは現金とお振込み、どちらがよろしいですか?」
「……現金で」
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重みのある封筒をリュックにしまいながら、自宅へ戻る。
部屋に入って扉を閉めると、自然と口元が緩んだ。
(やったな……“売れる”ってことは証明された)
次は――
もっと高価な宝石、より希少な鉱石を持ち帰るか
定期的な持ち帰りルートを考えるか
これを誰にも気づかれず続けるための体制を整えるか
---
俺はもう一度、革の袋を握りしめる。
これで、生活の不安は消えた。
そしてこの“秘密の貿易”こそが、俺の最強の武器になる――。
手元の現金をテーブルに並べながら、俺は小さく息をついた。
「……これだけでも十分すぎる収入だな」
だが、同時に思った。
(あまりに高額な宝石を、あまりに大量に売っていたら――いずれ“どこで手に入れているのか”と突っ込まれる)
相手が買取業者ならまだいい。
だが、銀行や税務署に目をつけられたらアウトだ。
ましてや、誰かが“裏ルート”を疑ってくるようなことになれば、ただじゃ済まない。
「……これくらいで、ちょうどいいか」
高品質だけど市場に多すぎない石を、月に数点だけ、現金化していく。
それだけでも十分に暮らせるし、元の世界での資金繰りにも困らない。
(これならバレずに続けられる。貿易じゃなく、あくまで“趣味で持ち帰った石を売ってる”くらいのポジションで)
現実とファンタジーの間で、ギリギリを攻める。
それが、この秘密の価値を最大限に活かす方法だ。
---
再び王都の自宅に戻った俺は、宝石の販売先について考えていた。
ドワーフの工房で磨かれた石は、見た目にも素晴らしい。
だが――
(自分で貴族に売り込むなんて無理だ。身なりも名もない一般人が行ったところで、門前払いだろ)
それに、宝石の相場なんてこっちの世界で知ってるわけがない。
買い叩かれたり、目利きのふりをした詐欺に引っかかるのも御免だ。
(となると……間に立ってくれる信頼できる“商人”が必要だ)
---
商人を探す――情報収集を開始
---
その日の午後。俺はラミアを連れて、王都の商人街へ向かっていた。
ラミアは今日も元気に酒瓶をぶら下げている。
「ふ~ん。自分で売るんじゃなくて、間に立つ商人を探したい、と」
「ああ。信用できるやつで、宝石の知識があって、貴族ともつながりがある……そんな都合のいい奴、いないか?」
「まぁ……いなくはねぇな。高くつくがな」
「構わない。売り込みがうまいなら、そっちのほうが稼げる」
ラミアは顎に手を当て、少し考え込んだ。
「じゃあ、一人紹介してやろう。『ライネル商会』って名前、聞いたことあるか?」
「いや、初耳だな」
「王都の上層区に店を構える宝飾専門の商会だ。店主のライネルは見た目はふにゃっとしてるが、頭は切れるし、貴族との付き合いも長い」
「信頼できるか?」
「契約と金の話は厳しいが、一度取り引きして信用を得れば、長く付き合えるタイプだ。変に裏で動いたりはしねぇ」
「……いいな。会ってみたい」
「よし、明日連れてってやるよ。ライネルの機嫌がいいといいけどな~」
ラミアが愉快そうに笑いながら、酒瓶を振ってみせた。
王都南の「ホルグの宝飾工房」にて、俺は再びホルグの前に立っていた。
数日前に預けた宝石の仕上がりを受け取りに来たのだ。
ホルグは無言で布包みを差し出してくる。
俺が開くと――
「……これは」
中には、深紅と紫が絡み合うように光を反射する美しい宝石、ローズグリモアが収められていた。
「扱いにくい石だったが、うまく仕上がった。光の入り方も安定してる。……だが、素人に扱えるもんじゃねぇ」
「だからこそ、信用できる商会に任せる。ありがとう」
ホルグは鼻を鳴らしたが、その声はどこか誇らしげだった。
王都・上層区。
貴族や上級商人が集う一角に、堂々と構える石造りの建物――ライネル商会。
俺はラミアに連れられ、重厚な扉の前に立っていた。
「大丈夫か? あいつ、見た目は穏やかだけどなかなか鋭いぞ」
「そっちのほうが安心できる。ヘラヘラしてるやつよりマシだ」
ラミアがニヤリと笑ってドアを押し開けると、店内の空気は一気に引き締まる。
静かな空間、香の香り、磨き上げられた床。そこには、高級な空気が確かにあった。
奥のカウンターから、落ち着いた雰囲気の細身の男が現れる。
目元に知性を感じさせ、控えめな微笑を浮かべていた。
「よう、ライネル。今日は紹介だ。いい石を持ってる奴でね」
「それは楽しみですね。……はじめまして、ライネルと申します。貴族向けの装飾品や希少鉱石の取り扱いを専門にしています」
「ユートだ。今日は、見てもらいたいものがある」
俺は丁寧に布を広げ、テーブルの上にローズグリモアとエーテルオパールの2点を並べた。
ライネルは一瞬、目を細めた。
そして無言でルーペを取り出し、慎重に2つの宝石を観察し始めた。
沈黙の時間。だが、彼の眼差しは鋭く、明らかに“見極めて”いた。
数分後、ライネルはゆっくりと顔を上げ、落ち着いた声で言った。
「……これは見事です。ローズグリモア、そしてこのオパール……エーテルオパールですね。どちらも通常市場にはまず出回らない、極めて希少な品です」
「相場はわからない。だが、確実に価値があるのはわかる」
「はい。間違いありません。この2点は、王都の上位貴族、もしくは王族の収集家レベルが動く品です」
ライネルの声色が一段階低くなり、表情に真剣さが宿る。
「……ですが、もしお客様が“このような品を継続的に扱える方”であれば――商会としても、ぜひお取引させていただきたい」
「数は少ないが、これからも質の良いものは用意できる」
「では……本日はこの2点、当商会にてお預かりし、信頼の置ける上顧客に非公開で提案させていただきます。」
「よろしく頼む」
ライネルは契約書の簡易版を取り出し、読みやすく明文化された取り決めを提示してくる。
俺は内容を確認し、署名した。
「ありがとうございます。良い結果をお届けできるよう、尽力いたします」
「期待している」
宝石2点を預け、俺は静かにその場を後にした。
背後から、ライネルの穏やかな声が追いかけてきた。
「ユート様。また近いうちに、きっと――」
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