43 / 114
第2章
地球で稼ぎ出す
しおりを挟む
マンションの一室。夜の街を見下ろす窓際で、ユートはグラスの水を揺らしながら独りごちた。
「……結局、…本当はただ、普通の生活がしたかっただけだよな」
過去に治療を施した人々の姿が脳裏に浮かぶ。
それはただの奇跡じゃない。
ユートにとって、それは“やれることをやった結果”だった。
上級ポーション。
魔大陸の素材を加えることで、あらゆる重傷、そして四肢の欠損すら修復する液体。
異世界では、その価値は絶大。だが、ここ地球でも――それは変わらない。
「……助けられるのに、黙って見てるだけってのは、やっぱ性に合わねぇな」
彼は大きく息を吐いた。だがすぐに、眉をしかめる。
「タダじゃ、逆に怪しまれるしな。変な詐欺扱いされても困る。命が関わってるだけに、なおさらだ」
ユートはスマホを手に取る。
「値段は……そうだな。ギリギリ“本気で困ってる人”が、手を伸ばせる額にしよう。信頼を損なわず、でもちゃんと重みのある額。」
彼の中に、ひとつの基準ができた。
――現代医療で絶望された人に、再び人生を歩く可能性を。
それを叶える手段が、自分の手元にあるのなら。
使わない理由なんて、どこにもない。
ユートは静かに立ち上がった。
行動を始める時だ。
---
部屋には馴染みある蛍光灯の光と、机の上に置かれたノートパソコン。
久しぶりに戻った地球の自室で、ユートはじっと画面を見つめていた。
カーソルは、匿名掲示板の「医療・福祉・事故後の生活」系スレッドに合わせられている。
ポーション――異世界では“命を救う薬”。
けれど、この世界に持ち込んだそれがどんな扱いを受けるかは、全く未知だった。
だが、考え続けても何も始まらない。
「……やるなら、慎重にな」
小さくつぶやき、スレッドに匿名で書き込みを始める。
---
> 【情報提供】事故などで四肢の欠損に苦しむ方へ(真面目な話)
当方、正体は伏せますが、ある特殊な治療薬を持っています。
医学的には説明できないかもしれませんが、後天的に失われた手足などの再生が可能です。
※現時点で薬品は1本のみ。副作用なし。医学的な認可はされていません。
※無料提供ではありません。
※詐欺・釣り・ネタと思う方はスルーしてください。
条件:実際に患部を診断できる環境がある方
匿名でやり取りできる連絡手段を提示してください。
必ず“治したいという意志”のある方のみ。
---
投稿完了。
画面に流れる文字列は、静かにスレッドの最下部に並んだ。
ネットの海に、小さく、しかし確かな“希望”を投げ込んだ瞬間だった。
ユートは静かに背もたれに沈み込み、呟いた。
「さて……どう返ってくるか」
---
投稿から数時間。画面を閉じずに静かに見つめていたユートの前に、次々と反応が書き込まれていく。
---
「はいはい、再生ポーションってRPGのやりすぎw」
「また出た、奇跡の治療薬詐欺」
「本当に治るなら厚労省通せよ」
「そんなもんあるなら俺も欲しいわ(右足義足民)」
---
やはり、ほとんどは“ネタ”“釣り”と受け取る者たちだった。
だが、その中に数件だけ――本気の返信が混ざっていた。
---
「……これ、マジなら、弟の腕を治してやりたい。高校の事故で失ってる」
「事故で足を失いました。医療従事者です。どうすれば接触できますか?」
「どんな形でも構いません。希望を捨てたくない」
---
ユートは、慎重に内容を選びながら、返信の中から信頼できそうなものを選び、連絡手段として指定された匿名メッセージサービスにログインする。
---
【2. DMでのやり取り:医療関係者・当事者の連絡】
中でも目に留まったのは、**「事故で足を失いました。医療従事者です」**という投稿の主からのDM。
---
【DM内容】
> はじめまして。山岸といいます。
投稿を見て連絡しました。
私はリハビリ病院で理学療法士をしています。
自身、バイク事故で左足を失っています。
詐欺かとも思いましたが、どうしても気になって。
一度、お会いすることは可能でしょうか?
実際の薬を確認し、説明を聞いた上で判断したいです。
---
丁寧で冷静な文体。信用度は高そうだった。
ユートは、慎重に返信を送る。
---
【ユートの返信】
> あなたの立場と状況、確認しました。
会うことは可能です。ただし、顔を晒すのは避けたい。
都内で人目の少ない貸しスペースを借りる予定です。
条件:録音・撮影禁止。人数はあなた1人のみ。
日時は明日の20時、詳細は当日送ります。
即座に「承知しました」と返ってきた。
嘘ではない。信じているわけでもない。
だが――**“希望に賭ける覚悟”**がにじむ返信だった。
翌日。
ユートは王都の自宅で、慎重に上級ポーション1本を小瓶に移し、魔力を抑える封を施して持ち帰った。
地球側で知っている、都内の貸し会議室を匿名予約し、当日夜に現地へ向かう。
---
部屋はシンプルな応接室仕様。
ユートは帽子とマスクで顔を隠し、部屋の奥で待った。
そして――時間ぴったりに、ドアがノックされた。
「失礼します。……山岸です」
中に入ってきたのは、スーツ姿の30代前半の男性。
左足の義足をわずかに引きずりながら、静かにユートの前に座る。
「……それが、“薬”ですか?」
ユートは、小さな木箱をテーブルの上に置いた。
その中には――黄金色に淡く揺れる、上級ポーション1本。
「この一本で、欠損は治る。ただし、使うかどうかはあなたが決めていい。
“何かの成分”では説明できない効果だ。信じるかどうかも、あなた次第だ」
男は、ただ黙ってその光を見つめた。
静まり返る空間の中で、ユートは男のまっすぐな視線を受け止めながら、静かに口を開いた。
「金額は――三百万円。
ただし、本当に効果があった場合のみ。もし何の変化もなければ、代金は一切いらない。
そして、服用には俺が立ち会う。理由は、観察と確認のためだ」
男は一度目を伏せ、ゆっくりと息を吐いた。
「……高い。でも、義足のまま一生過ごすよりマシだと思っています。
それに……この薬が本物なら、三百どころか、三千万でも価値がある」
そう言って、スーツの内ポケットから封筒を二重に包んだ札束を取り出した。
「まずは、あなたの目の前でこれを渡しておきます。中身は確認して構いません。
治らなかったら、持って帰りますが。
……ただし、本物だったら、この金は“感謝”として受け取ってください」
ユートは無言で封筒を受け取り、軽く魔力で札束の量を確認した。
確かに、ちょうど300万円分の新札が収められていた。
静かに頷いたユートは、木箱の蓋を開き、黄金色の液体が揺れる小瓶を取り出した。
「じゃあ――始めよう」
男は震える手で瓶を受け取り、少しだけ躊躇し――一気に飲み干した。
甘いとも苦いとも言えない、不思議な風味が喉を通る。
直後――身体の芯から、じわじわと熱が広がっていくのを感じた。
「うっ……! これは……っ!」
義足のつけ根、ちょうど太腿のあたりに激しい疼きと熱。
細胞の再構築が、内部で一気に始まっていた。
ユートがすぐに彼を横たわらせ、軽く魔力で状態を探る。
「大丈夫だ……ちゃんと“再生”が始まってる」
10分、20分、30分――
男の顔には汗がにじみ、時折呻きながらも耐え続けた。
そして40分後、失われていた左足の骨、筋肉、皮膚が完全に再生されていた。
「……俺の……足が……!」
男は、義足をそっと外し、伸びた左足を震える手でなぞった。
肌の色も、感覚も、完璧だった。
「――生き返ったようだ……!」
---
彼の目には、涙があふれていた。
ユートは何も言わず、そっと封筒を胸ポケットにしまった。
「……ありがとう」
「礼はいい。誰にも言わない。それだけ守ってくれ」
「……絶対に誰にも言わない。……けど、もし、もし次も誰か……必要な人がいたら、また連絡しても?」
ユートは一瞬だけ迷い――静かに、ひとつ頷いた。
---
「……結局、…本当はただ、普通の生活がしたかっただけだよな」
過去に治療を施した人々の姿が脳裏に浮かぶ。
それはただの奇跡じゃない。
ユートにとって、それは“やれることをやった結果”だった。
上級ポーション。
魔大陸の素材を加えることで、あらゆる重傷、そして四肢の欠損すら修復する液体。
異世界では、その価値は絶大。だが、ここ地球でも――それは変わらない。
「……助けられるのに、黙って見てるだけってのは、やっぱ性に合わねぇな」
彼は大きく息を吐いた。だがすぐに、眉をしかめる。
「タダじゃ、逆に怪しまれるしな。変な詐欺扱いされても困る。命が関わってるだけに、なおさらだ」
ユートはスマホを手に取る。
「値段は……そうだな。ギリギリ“本気で困ってる人”が、手を伸ばせる額にしよう。信頼を損なわず、でもちゃんと重みのある額。」
彼の中に、ひとつの基準ができた。
――現代医療で絶望された人に、再び人生を歩く可能性を。
それを叶える手段が、自分の手元にあるのなら。
使わない理由なんて、どこにもない。
ユートは静かに立ち上がった。
行動を始める時だ。
---
部屋には馴染みある蛍光灯の光と、机の上に置かれたノートパソコン。
久しぶりに戻った地球の自室で、ユートはじっと画面を見つめていた。
カーソルは、匿名掲示板の「医療・福祉・事故後の生活」系スレッドに合わせられている。
ポーション――異世界では“命を救う薬”。
けれど、この世界に持ち込んだそれがどんな扱いを受けるかは、全く未知だった。
だが、考え続けても何も始まらない。
「……やるなら、慎重にな」
小さくつぶやき、スレッドに匿名で書き込みを始める。
---
> 【情報提供】事故などで四肢の欠損に苦しむ方へ(真面目な話)
当方、正体は伏せますが、ある特殊な治療薬を持っています。
医学的には説明できないかもしれませんが、後天的に失われた手足などの再生が可能です。
※現時点で薬品は1本のみ。副作用なし。医学的な認可はされていません。
※無料提供ではありません。
※詐欺・釣り・ネタと思う方はスルーしてください。
条件:実際に患部を診断できる環境がある方
匿名でやり取りできる連絡手段を提示してください。
必ず“治したいという意志”のある方のみ。
---
投稿完了。
画面に流れる文字列は、静かにスレッドの最下部に並んだ。
ネットの海に、小さく、しかし確かな“希望”を投げ込んだ瞬間だった。
ユートは静かに背もたれに沈み込み、呟いた。
「さて……どう返ってくるか」
---
投稿から数時間。画面を閉じずに静かに見つめていたユートの前に、次々と反応が書き込まれていく。
---
「はいはい、再生ポーションってRPGのやりすぎw」
「また出た、奇跡の治療薬詐欺」
「本当に治るなら厚労省通せよ」
「そんなもんあるなら俺も欲しいわ(右足義足民)」
---
やはり、ほとんどは“ネタ”“釣り”と受け取る者たちだった。
だが、その中に数件だけ――本気の返信が混ざっていた。
---
「……これ、マジなら、弟の腕を治してやりたい。高校の事故で失ってる」
「事故で足を失いました。医療従事者です。どうすれば接触できますか?」
「どんな形でも構いません。希望を捨てたくない」
---
ユートは、慎重に内容を選びながら、返信の中から信頼できそうなものを選び、連絡手段として指定された匿名メッセージサービスにログインする。
---
【2. DMでのやり取り:医療関係者・当事者の連絡】
中でも目に留まったのは、**「事故で足を失いました。医療従事者です」**という投稿の主からのDM。
---
【DM内容】
> はじめまして。山岸といいます。
投稿を見て連絡しました。
私はリハビリ病院で理学療法士をしています。
自身、バイク事故で左足を失っています。
詐欺かとも思いましたが、どうしても気になって。
一度、お会いすることは可能でしょうか?
実際の薬を確認し、説明を聞いた上で判断したいです。
---
丁寧で冷静な文体。信用度は高そうだった。
ユートは、慎重に返信を送る。
---
【ユートの返信】
> あなたの立場と状況、確認しました。
会うことは可能です。ただし、顔を晒すのは避けたい。
都内で人目の少ない貸しスペースを借りる予定です。
条件:録音・撮影禁止。人数はあなた1人のみ。
日時は明日の20時、詳細は当日送ります。
即座に「承知しました」と返ってきた。
嘘ではない。信じているわけでもない。
だが――**“希望に賭ける覚悟”**がにじむ返信だった。
翌日。
ユートは王都の自宅で、慎重に上級ポーション1本を小瓶に移し、魔力を抑える封を施して持ち帰った。
地球側で知っている、都内の貸し会議室を匿名予約し、当日夜に現地へ向かう。
---
部屋はシンプルな応接室仕様。
ユートは帽子とマスクで顔を隠し、部屋の奥で待った。
そして――時間ぴったりに、ドアがノックされた。
「失礼します。……山岸です」
中に入ってきたのは、スーツ姿の30代前半の男性。
左足の義足をわずかに引きずりながら、静かにユートの前に座る。
「……それが、“薬”ですか?」
ユートは、小さな木箱をテーブルの上に置いた。
その中には――黄金色に淡く揺れる、上級ポーション1本。
「この一本で、欠損は治る。ただし、使うかどうかはあなたが決めていい。
“何かの成分”では説明できない効果だ。信じるかどうかも、あなた次第だ」
男は、ただ黙ってその光を見つめた。
静まり返る空間の中で、ユートは男のまっすぐな視線を受け止めながら、静かに口を開いた。
「金額は――三百万円。
ただし、本当に効果があった場合のみ。もし何の変化もなければ、代金は一切いらない。
そして、服用には俺が立ち会う。理由は、観察と確認のためだ」
男は一度目を伏せ、ゆっくりと息を吐いた。
「……高い。でも、義足のまま一生過ごすよりマシだと思っています。
それに……この薬が本物なら、三百どころか、三千万でも価値がある」
そう言って、スーツの内ポケットから封筒を二重に包んだ札束を取り出した。
「まずは、あなたの目の前でこれを渡しておきます。中身は確認して構いません。
治らなかったら、持って帰りますが。
……ただし、本物だったら、この金は“感謝”として受け取ってください」
ユートは無言で封筒を受け取り、軽く魔力で札束の量を確認した。
確かに、ちょうど300万円分の新札が収められていた。
静かに頷いたユートは、木箱の蓋を開き、黄金色の液体が揺れる小瓶を取り出した。
「じゃあ――始めよう」
男は震える手で瓶を受け取り、少しだけ躊躇し――一気に飲み干した。
甘いとも苦いとも言えない、不思議な風味が喉を通る。
直後――身体の芯から、じわじわと熱が広がっていくのを感じた。
「うっ……! これは……っ!」
義足のつけ根、ちょうど太腿のあたりに激しい疼きと熱。
細胞の再構築が、内部で一気に始まっていた。
ユートがすぐに彼を横たわらせ、軽く魔力で状態を探る。
「大丈夫だ……ちゃんと“再生”が始まってる」
10分、20分、30分――
男の顔には汗がにじみ、時折呻きながらも耐え続けた。
そして40分後、失われていた左足の骨、筋肉、皮膚が完全に再生されていた。
「……俺の……足が……!」
男は、義足をそっと外し、伸びた左足を震える手でなぞった。
肌の色も、感覚も、完璧だった。
「――生き返ったようだ……!」
---
彼の目には、涙があふれていた。
ユートは何も言わず、そっと封筒を胸ポケットにしまった。
「……ありがとう」
「礼はいい。誰にも言わない。それだけ守ってくれ」
「……絶対に誰にも言わない。……けど、もし、もし次も誰か……必要な人がいたら、また連絡しても?」
ユートは一瞬だけ迷い――静かに、ひとつ頷いた。
---
28
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ヤンデレ美少女転校生と共に体育倉庫に閉じ込められ、大問題になりましたが『結婚しています!』で乗り切った嘘のような本当の話
桜井正宗
青春
――結婚しています!
それは二人だけの秘密。
高校二年の遙と遥は結婚した。
近年法律が変わり、高校生(十六歳)からでも結婚できるようになっていた。だから、問題はなかった。
キッカケは、体育倉庫に閉じ込められた事件から始まった。校長先生に問い詰められ、とっさに誤魔化した。二人は退学の危機を乗り越える為に本当に結婚することにした。
ワケありヤンデレ美少女転校生の『小桜 遥』と”新婚生活”を開始する――。
*結婚要素あり
*ヤンデレ要素あり
最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。
MP
ファンタジー
高校2年の夏。
高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。
地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。
しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。
セクスカリバーをヌキました!
桂
ファンタジー
とある世界の森の奥地に真の勇者だけに抜けると言い伝えられている聖剣「セクスカリバー」が岩に刺さって存在していた。
国一番の剣士の少女ステラはセクスカリバーを抜くことに成功するが、セクスカリバーはステラの膣を鞘代わりにして収まってしまう。
ステラはセクスカリバーを抜けないまま武闘会に出場して……
戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件
さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。
数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、
今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、
わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。
彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。
それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。
今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。
「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」
「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」
「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」
「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」
命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!?
順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場――
ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。
これは――
【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と
【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、
“甘くて逃げ場のない生活”の物語。
――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。
※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。
彼の巨大な体に覆われ、満たされ、貪られた——一晩中
桜井ベアトリクス
恋愛
妹を救出するため、一ヶ月かけて死の山脈を越え、影の沼地を泳ぎ、マンティコアとポーカー勝負までした私、ローズ。
やっと辿り着いた先で見たのは——フェイ王の膝の上で甘える妹の姿。
「助けなんていらないわよ?」
は?
しかも運命の光が私と巨漢戦士マキシマスの間で光って、「お前は俺のものだ」宣言。
「片手だけなら……」そう妥協したのに、ワイン一杯で理性が飛んだ。
彼の心臓の音を聞いた瞬間、私から飛びついて、その夜、彼のベッドで戦士のものになった。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる