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第九話 新たな家族
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宿の部屋に戻ると、ルーベルトはそのままベッドへと歩み寄り、腕に抱えた少女をそっと横たえた。まだ意識は戻らず、まるで抜け殻のような軽さだった。彼女の顔は青白く、唇は乾き、か細い息が今にも途絶えそうなほどに弱々しかった。
「……もう、限界なんだ」
ルーベルトがそう呟いたすぐ後、隣にはクリスが肩を貸していたもう一人の少女を支えながら連れてきていた。彼女もまた、息を切らしながらもわずかに歩き、自分の意志でベッドに腰を下ろす。そして、そのまま崩れるようにして横たわった。
クリスは少女たちの体を改めて見つめ、胸を押さえる。
「……こんな、ひどい……っ」
全身に残る無数の痣と裂傷。ところどころ皮膚が腫れ上がり、血のにじんだ痕が生々しい。衣服はほとんど意味をなさず、少女たちの尊厳すらも奪われていた。
一方で、ルーベルトはすでに構えていた。両手を少女たちの方に向け、息を整え、心の中で呪文を唱える。
「《キュアー》」
その瞬間、空気が静かに震え、彼の指先から淡い光があふれ出す。
──《状態異常を検知。対象の永続的呪いを解除しました》
頭の中に響く冷静な通知音。次の瞬間、衰弱しきっていた少女の呼吸が、ほんのわずかにだが深く、規則的になった。
「……よし、次は」
ルーベルトは両手をもう一度掲げ、二人に向かって唱える。
「《ヒール》」
柔らかな癒しの光がベッドを包み、彼女たちの身体をやさしく包み込んでいく。裂けていた傷口がすっと閉じ、紫に変色していた打撲が薄れていく。汚れにまみれていた肌も、次第に元の色を取り戻していった。
「ルーくん……っ!」
クリスが思わず声を上げ、驚いた様子でぐいっと身を乗り出す。
「それ、回復魔法……? そんなこと、できるの……?」
「しーっ……内緒だよ」
ルーベルトはそっと人差し指を彼女の唇の前に立てた。
その仕草にクリスはぴたりと動きを止め、小さく目を見開いた後、こくんと小さく頷く。
──すると、静かな室内に、布の擦れる音が響いた。
ベッドの上で、狐耳の少女たちがゆっくりと瞼を開ける。
「……っ、ん……?」
「……わたし……生きてる……?」
二人はゆるやかに上半身を起こし、互いを見つめる。次いで自分たちの身体に視線を落とすと、その変化に気付いた。
「あ……傷が……治ってる……?」
「うそ……信じられない……」
目の前に広がる光景に戸惑いを見せ、しばらく自分たちの体を見下ろしたまま、まるで夢でも見ているかのように呆然としていた。
次の瞬間、彼女たちはルーベルトとクリスの存在に気づき、慌ててベッドから起き上がろうとした。だが、体力はまだ戻りきっておらず、二人ともふらつき、そのまま倒れそうになる。
「あっ、無理しないで」
「大丈夫、ゆっくりでいいから」
すぐにルーベルトとクリスがそれぞれの身体を支え、二人をそっとベッドの上に座らせた。狐耳の少女たちは小さく息をつき、ようやく落ち着いたように姿勢を整えた。
ルーベルトは向かいにある椅子に腰を下ろし、その隣にクリスも並んで腰掛ける。目線の高さが合うようになると、ルーベルトは笑みを浮かべ、優しく語りかけた。
「改めて、初めまして。僕はルーベルト。そしてこの子はクリス。今は形式上、僕の奴隷という立場だけど……そんなの関係ない。僕にとっては、大切な家族だよ」
その言葉に、二人は小さく目を見開いた。信じられないというように、何度か瞬きを繰り返しながら、どこか困惑した表情を浮かべる。
「……私たち……本当に、生きてていいのでしょうか?」
傷つき、踏みにじられた少女の問い。
その声は弱々しく、それでいて切実だった。
「生きてていいんだよ」
ルーベルトはまっすぐ彼女たちの瞳を見つめた。
「君たちはもう奴隷じゃない。これからは僕の家族として、一緒に歩んでいってほしい」
「……奴隷としてではなく……?」
もう一人の少女が問い返す。その目は戸惑いと恐れ、そして微かな希望を宿していた。
ふと、二人の顔が揃って伏せられた。
「私たち、あなたに……助けられました。だから……」
「だから、望まれるのであれば……夜伽でも、なんでも……します……」
どちらからともなく静かに立ち上がると、ぎこちない手つきで服の裾に手をかけた。
「……私たちは、あなたのものですから……」
そう呟きながら、身を差し出そうと服を脱ごうとする二人。その手は小刻みに震え、肩も、細い脚も、わずかに強ばっていた。
「やめて――!」
ルーベルトの声が、いつになく強く響いた。
二人の手が止まる。驚いたように顔を上げたその瞳は、怯えと悲しみに濡れていた。
服を脱ぐというその行動が、当たり前であるかのように動いていたその姿に、ルーベルトの胸は痛んだ。身体が拒絶しているのに、心が追いつかず、従わざるを得なかった。これまでどれほどの屈辱を受けてきたのか――想像に難くなかった。
「……ごめん。でも、そんなことはしなくていいんだ」
ゆっくりと立ち上がり、ルーベルトは二人の前にしゃがみ込む。その視線はまっすぐで、穏やかで、優しかった。
「君たちが、どうして奴隷になったのか。それは……きっと、とても辛い話だよね。でも、もう今さらそれを聞いたところで、何かが変わるわけじゃない」
言葉を選びながら、そっと続ける。
「捕まってから、たくさんひどいことをされたんだと思う。思い出したくもないこと、きっといっぱいあるはずだ。だから、無理に思い出さなくていい」
その手が、そっと二人の手に重ねられる。
「自分のことを、もう“物”なんて思わないで。君たちは“人”だよ。僕にとって、大切な“家族”なんだ」
その一言が、ゆっくりと二人の心の奥に染み渡っていく。
「……う、うぁ……ありがとうございます……っ」
「……うっ……ひぐ……うぅ……」
堰を切ったように、涙が溢れる。二人はそのまま泣きじゃくり、ルーベルトの前で声を上げて泣き続けた。
喉から漏れた嗚咽は徐々に静かになり、涙も次第に乾いていった。
やがて落ち着いた頃、ルーベルトは改めて、優しく問いかけた。
「……少し落ち着いたみたいだね。よければ――君たちの名前、教えてもらってもいいかな?」
「私の名前は……カゲリ、この子の姉です」
もう一人も続くように、ぴょこんと耳を揺らしながら口を開く。
「ヒカリ、です……」
名乗りを終えたカゲリとヒカリは、ベッドの上で姿勢を正し、深々と頭を下げた。
「本当に……ありがとうございます……」
声を揃えて礼を述べるその姿は、まだ震えてはいたものの、確かな感謝の気持ちが込められていた。
しばしの沈黙の後、カゲリがゆっくりと顔を上げ、遠慮がちにルーベルトを見つめた。
「その……私、あの時……死にかけてたはずなのに、どうして助かったんですか?」
続けてヒカリも、小さく首をかしげながら尋ねる。
「私も……体中痛くて、動けなかったのに……傷も痛みも、全部なくなってて……」
ルーベルトはクリスの方にちらりと目を向けた。
「家族に、隠し事は良くないよね」
それから狐姉妹の方を向き直ると、ゆっくりと話し始めた。
「みんなには、ちゃんと教えておこうと思うんだ。実は僕――ちょっと特殊なスキルを持っていてね。僕と契約した子たちの潜在的な能力を、自分のスキルとして使えるようになるんだ」
クリスが目を見開き、カゲリとヒカリも同じように息を呑む。
「たとえば、クリスには俊敏な脚と鋭い嗅覚の才能がある。だからこれからもっともっと速く走れるようになるし、匂いでいろんなことが分かるようになるはず」
クリスは「本当に……?」と目を輝かせた。
「カゲリには“キュアー”の才能がある。病気や呪いを癒す力だよ。そしてヒカリには“ヒール”……怪我や疲労を癒す回復魔法の素質があるんだ」
「わたしたちが……?」
ヒカリが目を丸くし、カゲリも信じられないといった様子で自分の手のひらを見つめた。
「うん。まだ使えないかもしれないけど、これから少しずつ、きっと目覚めていくはず。だから、自分の可能性を信じていてほしい」
三人は、呆然としながらも、次第にじんわりと理解し始める。
「でも、このことは……僕と、君たちだけの秘密だからね」
ルーベルトが人差し指を口元に立てると、三人もそれぞれに応じた。
「うん、わかった!」
「はい……秘密にします!」
「絶対誰にも言いません……!」
そんなやりとりの中、ベッドの上から小さな音が響いた。
――ぐぅぅ……
続けてもうひとつ、――くぅぅ……と、お腹の音が可愛く重なる。
「……あ……!」
顔を赤らめたカゲリとヒカリが、気まずそうに俯いた。
ルーベルトは笑みを浮かべて言った。
「お腹、すいたよね。じゃあ、みんなで夕食にしようか」
その言葉に、部屋の空気が一気に和らぐ。
「やったー!」と喜ぶクリスを先頭に、ルーベルトとカゲリ、ヒカリの四人は、部屋を後にして、宿の一階にある食堂へと向かっていった。
「……もう、限界なんだ」
ルーベルトがそう呟いたすぐ後、隣にはクリスが肩を貸していたもう一人の少女を支えながら連れてきていた。彼女もまた、息を切らしながらもわずかに歩き、自分の意志でベッドに腰を下ろす。そして、そのまま崩れるようにして横たわった。
クリスは少女たちの体を改めて見つめ、胸を押さえる。
「……こんな、ひどい……っ」
全身に残る無数の痣と裂傷。ところどころ皮膚が腫れ上がり、血のにじんだ痕が生々しい。衣服はほとんど意味をなさず、少女たちの尊厳すらも奪われていた。
一方で、ルーベルトはすでに構えていた。両手を少女たちの方に向け、息を整え、心の中で呪文を唱える。
「《キュアー》」
その瞬間、空気が静かに震え、彼の指先から淡い光があふれ出す。
──《状態異常を検知。対象の永続的呪いを解除しました》
頭の中に響く冷静な通知音。次の瞬間、衰弱しきっていた少女の呼吸が、ほんのわずかにだが深く、規則的になった。
「……よし、次は」
ルーベルトは両手をもう一度掲げ、二人に向かって唱える。
「《ヒール》」
柔らかな癒しの光がベッドを包み、彼女たちの身体をやさしく包み込んでいく。裂けていた傷口がすっと閉じ、紫に変色していた打撲が薄れていく。汚れにまみれていた肌も、次第に元の色を取り戻していった。
「ルーくん……っ!」
クリスが思わず声を上げ、驚いた様子でぐいっと身を乗り出す。
「それ、回復魔法……? そんなこと、できるの……?」
「しーっ……内緒だよ」
ルーベルトはそっと人差し指を彼女の唇の前に立てた。
その仕草にクリスはぴたりと動きを止め、小さく目を見開いた後、こくんと小さく頷く。
──すると、静かな室内に、布の擦れる音が響いた。
ベッドの上で、狐耳の少女たちがゆっくりと瞼を開ける。
「……っ、ん……?」
「……わたし……生きてる……?」
二人はゆるやかに上半身を起こし、互いを見つめる。次いで自分たちの身体に視線を落とすと、その変化に気付いた。
「あ……傷が……治ってる……?」
「うそ……信じられない……」
目の前に広がる光景に戸惑いを見せ、しばらく自分たちの体を見下ろしたまま、まるで夢でも見ているかのように呆然としていた。
次の瞬間、彼女たちはルーベルトとクリスの存在に気づき、慌ててベッドから起き上がろうとした。だが、体力はまだ戻りきっておらず、二人ともふらつき、そのまま倒れそうになる。
「あっ、無理しないで」
「大丈夫、ゆっくりでいいから」
すぐにルーベルトとクリスがそれぞれの身体を支え、二人をそっとベッドの上に座らせた。狐耳の少女たちは小さく息をつき、ようやく落ち着いたように姿勢を整えた。
ルーベルトは向かいにある椅子に腰を下ろし、その隣にクリスも並んで腰掛ける。目線の高さが合うようになると、ルーベルトは笑みを浮かべ、優しく語りかけた。
「改めて、初めまして。僕はルーベルト。そしてこの子はクリス。今は形式上、僕の奴隷という立場だけど……そんなの関係ない。僕にとっては、大切な家族だよ」
その言葉に、二人は小さく目を見開いた。信じられないというように、何度か瞬きを繰り返しながら、どこか困惑した表情を浮かべる。
「……私たち……本当に、生きてていいのでしょうか?」
傷つき、踏みにじられた少女の問い。
その声は弱々しく、それでいて切実だった。
「生きてていいんだよ」
ルーベルトはまっすぐ彼女たちの瞳を見つめた。
「君たちはもう奴隷じゃない。これからは僕の家族として、一緒に歩んでいってほしい」
「……奴隷としてではなく……?」
もう一人の少女が問い返す。その目は戸惑いと恐れ、そして微かな希望を宿していた。
ふと、二人の顔が揃って伏せられた。
「私たち、あなたに……助けられました。だから……」
「だから、望まれるのであれば……夜伽でも、なんでも……します……」
どちらからともなく静かに立ち上がると、ぎこちない手つきで服の裾に手をかけた。
「……私たちは、あなたのものですから……」
そう呟きながら、身を差し出そうと服を脱ごうとする二人。その手は小刻みに震え、肩も、細い脚も、わずかに強ばっていた。
「やめて――!」
ルーベルトの声が、いつになく強く響いた。
二人の手が止まる。驚いたように顔を上げたその瞳は、怯えと悲しみに濡れていた。
服を脱ぐというその行動が、当たり前であるかのように動いていたその姿に、ルーベルトの胸は痛んだ。身体が拒絶しているのに、心が追いつかず、従わざるを得なかった。これまでどれほどの屈辱を受けてきたのか――想像に難くなかった。
「……ごめん。でも、そんなことはしなくていいんだ」
ゆっくりと立ち上がり、ルーベルトは二人の前にしゃがみ込む。その視線はまっすぐで、穏やかで、優しかった。
「君たちが、どうして奴隷になったのか。それは……きっと、とても辛い話だよね。でも、もう今さらそれを聞いたところで、何かが変わるわけじゃない」
言葉を選びながら、そっと続ける。
「捕まってから、たくさんひどいことをされたんだと思う。思い出したくもないこと、きっといっぱいあるはずだ。だから、無理に思い出さなくていい」
その手が、そっと二人の手に重ねられる。
「自分のことを、もう“物”なんて思わないで。君たちは“人”だよ。僕にとって、大切な“家族”なんだ」
その一言が、ゆっくりと二人の心の奥に染み渡っていく。
「……う、うぁ……ありがとうございます……っ」
「……うっ……ひぐ……うぅ……」
堰を切ったように、涙が溢れる。二人はそのまま泣きじゃくり、ルーベルトの前で声を上げて泣き続けた。
喉から漏れた嗚咽は徐々に静かになり、涙も次第に乾いていった。
やがて落ち着いた頃、ルーベルトは改めて、優しく問いかけた。
「……少し落ち着いたみたいだね。よければ――君たちの名前、教えてもらってもいいかな?」
「私の名前は……カゲリ、この子の姉です」
もう一人も続くように、ぴょこんと耳を揺らしながら口を開く。
「ヒカリ、です……」
名乗りを終えたカゲリとヒカリは、ベッドの上で姿勢を正し、深々と頭を下げた。
「本当に……ありがとうございます……」
声を揃えて礼を述べるその姿は、まだ震えてはいたものの、確かな感謝の気持ちが込められていた。
しばしの沈黙の後、カゲリがゆっくりと顔を上げ、遠慮がちにルーベルトを見つめた。
「その……私、あの時……死にかけてたはずなのに、どうして助かったんですか?」
続けてヒカリも、小さく首をかしげながら尋ねる。
「私も……体中痛くて、動けなかったのに……傷も痛みも、全部なくなってて……」
ルーベルトはクリスの方にちらりと目を向けた。
「家族に、隠し事は良くないよね」
それから狐姉妹の方を向き直ると、ゆっくりと話し始めた。
「みんなには、ちゃんと教えておこうと思うんだ。実は僕――ちょっと特殊なスキルを持っていてね。僕と契約した子たちの潜在的な能力を、自分のスキルとして使えるようになるんだ」
クリスが目を見開き、カゲリとヒカリも同じように息を呑む。
「たとえば、クリスには俊敏な脚と鋭い嗅覚の才能がある。だからこれからもっともっと速く走れるようになるし、匂いでいろんなことが分かるようになるはず」
クリスは「本当に……?」と目を輝かせた。
「カゲリには“キュアー”の才能がある。病気や呪いを癒す力だよ。そしてヒカリには“ヒール”……怪我や疲労を癒す回復魔法の素質があるんだ」
「わたしたちが……?」
ヒカリが目を丸くし、カゲリも信じられないといった様子で自分の手のひらを見つめた。
「うん。まだ使えないかもしれないけど、これから少しずつ、きっと目覚めていくはず。だから、自分の可能性を信じていてほしい」
三人は、呆然としながらも、次第にじんわりと理解し始める。
「でも、このことは……僕と、君たちだけの秘密だからね」
ルーベルトが人差し指を口元に立てると、三人もそれぞれに応じた。
「うん、わかった!」
「はい……秘密にします!」
「絶対誰にも言いません……!」
そんなやりとりの中、ベッドの上から小さな音が響いた。
――ぐぅぅ……
続けてもうひとつ、――くぅぅ……と、お腹の音が可愛く重なる。
「……あ……!」
顔を赤らめたカゲリとヒカリが、気まずそうに俯いた。
ルーベルトは笑みを浮かべて言った。
「お腹、すいたよね。じゃあ、みんなで夕食にしようか」
その言葉に、部屋の空気が一気に和らぐ。
「やったー!」と喜ぶクリスを先頭に、ルーベルトとカゲリ、ヒカリの四人は、部屋を後にして、宿の一階にある食堂へと向かっていった。
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