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5話
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「さっきの説明でなんとなくでも分かった?」
「うーん。少しなら分かった、かも…えっと、冒険者には職業があって、各職業には得意分野と不得意分野がそれぞれあって、冒険者はそれぞれの職業を使い別けられる。そして一番始めになった職業が成長しやすいってことですかね。」
「大まかにはそれでいいね。各職業を鍛えていけば、ない職業もあるみたいだけどニ次、三次っていうように位が上がって使えるスキルなんかが増えるんだ。」
「へー。じぁあまずは、ここに書いてある中からなりたい職業を選べばいいんですね。」
「そう。また分からないことがあったら聞いてね。」
「はい。本当にアキトさんに会えてよかったです。私一人じゃ人に話しかけたりなんてこと絶対できなかったです。」
少し照れながら職業が書いてある紙に視線を落とす。
こんなとき、なんの職業がいいんだろう。転職がいつでも可能なシステムなのは便利でいいかもしれない。
ただ、俺の天職は本当にこれなのか?と疑問に思う就活中の人みたいな心境になっていくんだよな~。
実際に職業を決めるとなるとヒヨリが選んだ職業と相性のいいものを選んだ方が良いかもしれない。
「ヒヨリはどれにしようと思ってるんだ?」
「私は、戦うのとかはちょっと恐いから、補助タイプのプリーストにしたいです。」
プリーストか。プリーストに補助してもらいながら盗賊で中距離から攻撃するのも悪くないな。上手くいくものなのか自信はないが。
それに盗賊は魔物からなにかアイテムを盗めるみたいだからお金稼ぎにもなるかもしれない。
「よし、なら俺は盗賊になるよ。ヒヨリはプリーストで決定でいいか?」
「うん。」
俺とヒヨリは椅子から立ち上がり、再びカウンターへ向かった。
「なりたい職業、決定しました。」
「はーい。では手続きをしますので、この紙になりたい職業と名前、冒険者手帳に書いてある番号を書いてくださーい。」
俺たちは各手続きを済ませ、ギルドをあとにした。
「私の名前はスピカでーす!これからも何か質問とかあったら遠慮なく聞きに来てくださーい!」
ギルドを出るとき、元気なお姉さんが名前を教えてくれた。
「これからどうしようか?」
「スキルはレベルを上げてポイントを貯めて覚えられるって言われましたよね。ならとりあえずレベルを上げなきゃですね。」
「そうなってくるな。でもそうなると武器とかが必要になってくるだろうな。当分はその資金集めからかな。掲示板で俺たちでもできそうなクエストを探そう。」
「そうですね。私もほとんどお金持ってないし、今夜の食費も稼がないと。」
気づけばおそらく昼過ぎ頃だ。これから初クエストになる。気を引き締めて行こう。
俺たちはギルドの前にある掲示板を見てみた。
「うーん。少しなら分かった、かも…えっと、冒険者には職業があって、各職業には得意分野と不得意分野がそれぞれあって、冒険者はそれぞれの職業を使い別けられる。そして一番始めになった職業が成長しやすいってことですかね。」
「大まかにはそれでいいね。各職業を鍛えていけば、ない職業もあるみたいだけどニ次、三次っていうように位が上がって使えるスキルなんかが増えるんだ。」
「へー。じぁあまずは、ここに書いてある中からなりたい職業を選べばいいんですね。」
「そう。また分からないことがあったら聞いてね。」
「はい。本当にアキトさんに会えてよかったです。私一人じゃ人に話しかけたりなんてこと絶対できなかったです。」
少し照れながら職業が書いてある紙に視線を落とす。
こんなとき、なんの職業がいいんだろう。転職がいつでも可能なシステムなのは便利でいいかもしれない。
ただ、俺の天職は本当にこれなのか?と疑問に思う就活中の人みたいな心境になっていくんだよな~。
実際に職業を決めるとなるとヒヨリが選んだ職業と相性のいいものを選んだ方が良いかもしれない。
「ヒヨリはどれにしようと思ってるんだ?」
「私は、戦うのとかはちょっと恐いから、補助タイプのプリーストにしたいです。」
プリーストか。プリーストに補助してもらいながら盗賊で中距離から攻撃するのも悪くないな。上手くいくものなのか自信はないが。
それに盗賊は魔物からなにかアイテムを盗めるみたいだからお金稼ぎにもなるかもしれない。
「よし、なら俺は盗賊になるよ。ヒヨリはプリーストで決定でいいか?」
「うん。」
俺とヒヨリは椅子から立ち上がり、再びカウンターへ向かった。
「なりたい職業、決定しました。」
「はーい。では手続きをしますので、この紙になりたい職業と名前、冒険者手帳に書いてある番号を書いてくださーい。」
俺たちは各手続きを済ませ、ギルドをあとにした。
「私の名前はスピカでーす!これからも何か質問とかあったら遠慮なく聞きに来てくださーい!」
ギルドを出るとき、元気なお姉さんが名前を教えてくれた。
「これからどうしようか?」
「スキルはレベルを上げてポイントを貯めて覚えられるって言われましたよね。ならとりあえずレベルを上げなきゃですね。」
「そうなってくるな。でもそうなると武器とかが必要になってくるだろうな。当分はその資金集めからかな。掲示板で俺たちでもできそうなクエストを探そう。」
「そうですね。私もほとんどお金持ってないし、今夜の食費も稼がないと。」
気づけばおそらく昼過ぎ頃だ。これから初クエストになる。気を引き締めて行こう。
俺たちはギルドの前にある掲示板を見てみた。
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