嵐大好き☆ALSお母さんの闘病と終活

2017年「障害者として」

グローバリズムとユニバーサリズム

　指揮者でピアニストのダニエル・バレンボイム氏が、来日を前に、今の世界情勢や音楽について語られていたことが、記事になっていたのを娘に教えられ、今更ながら読んでみた。

　人と人との繋がりにも言える部分を、抜粋しました。

「自分たちがやっていることに誇りを持つということと、自分たちが他より優れていると思いこむことは大きく異なる。本物の自信と誇りは他者との比較からは決して育ちません。
　同じように、グローバリズムとユニバーサリズムとの間にも本質的な違いがあります。

　ユニバーサリズムは、互いの違いを認めるということ。
　グローバリズムは、みんな一緒を求めるということ。

　どちらを私が支持するかは、もう言うまでもないですね。私はスパゲティもお寿司も刺身も天ぷらもインド料理もフランス料理も、すべて好きです。人生を豊かにするのは、グローバリズムでなくユニバーサリズムなのです。

　「敵」である人の隣で、同じ曲を１日練習したとしましょう。終わるころには「敵」という感情はなくなっています。政治には不可能なことが、音楽では可能になるのです。

　私はまず相手の言葉をリスペクトすることを求めます。
　自分の考えと違い、納得できなかったとしても、相手の正当性を否定せず、まずは受け入れなさい、と・・・」


　もし、興味を持たれる方がいらっしゃったら、全文を読んでみて下さい。
（http://www.asahi.com/articles/ASHD76DD5HD7ULZU00P.html?ref=chiezou）

　たまたま読んで、私も自分への戒めも込めて抜き書きしてみたので、やっぱり尊敬する方の言葉は深いです。

　好き嫌いがあってもそれで壁を作らず、互いを認めるということ。
　他者の考えが反対の意見だとしても、それを批判ととらず、まずは聞く耳を持つことが大切だと改めて思うのです。

　病気になる前は、多忙を言い訳にずいぶん勝手なことを家族にしてきたし、けんかっ早いところもあって、気に入らないと赤の他人に対しても即文句を言ったり・・・今思えば相手を傷付けてきたこと数知れず。

　でも、そんな時は後味の悪いものです。
　反対に、まったくソリの合わない相手と分かり合った時の喜びは、幸せを感じます。

　最近、大きなバス事故で若い方がたくさん亡くなり、本当に悲しく思いますが、明日のことはまさに分からない・・・と痛感しました。
　だったら、前向きに生きなかったらもったいない！
　病気になってから、特にそう思います。

　人との繋がりは宝・・・心のよりどころともいえる財産です。
　大切にしたいですね。

　ここ、ひとり言を続けてアップしていますが、どうかこの思いが届きますように・・・