97 / 202
第七章〈王太子の都落ち〉編
7.3 パリ脱出(2)金のパンと銀のパン
しおりを挟む
ブルゴーニュ派の軍勢はパリの出入りを厳しく制限し、ところどころで検問を敷いていた。
私が王太子と知れたら確実に捕われる。
身分をごまかしたところで、アルマニャック派の関係者だと目されたら足止めされるだろう。略奪の憂き目に遭うかもしれず、命の保証もない。
狭い馬車の中で、私は心細さと戦っていた。
少し前まで、私とシャステルは馬車を待っていた。
大所帯では目立ちすぎるから、護衛たちは分散し、先回りして偵察するためにいなくなっていた。辺りにいるのはブルゴーニュ派の兵ばかり。
つまり、今、私の本当の身分を知っているのはシャステルだけ。
緊張と不安と、シャステルの前では王太子として気を張らなくていい気安さが滲み出ていたのだろうか。
「心配ご無用。このくらいは想定の範囲内です」
「うん……」
シャステルは楽観的だった。
悲観的な私をなだめるためか、それとも生まれつきこのような性格だったのか。
宮廷では誰もがみんな本心を隠しているから、シャステルの「人となり」は私にもよく分からない。
「情けないけど、私は宮廷のこともパリの城下のことも本当に何も知らない」
「存じております」
「頼みの綱はシャステルだけなんだよ」
「お任せください」
同じような会話ばかり。私はぎゅっと唇を噛み締めた。
(そうは言っても……)
ブルゴーニュ派の軍勢から逃げてきたはずなのに、水路を抜けた先は敵の占拠地のまっただ中。
シャステルの「心配ご無用、お任せください」を信じていいのか、本当は行き当たりばったりで何の策も考えていないのではないか。
私の心中では、不信感がもやもやと頭をもたげていた。
***
馬車がゆっくりと停止した。人の気配がする。
「身元不明の馬車を通すわけにはいかない。中を改めさせてもらおう」
検問の兵がいる。
シャステルの言いつけどおり、私は息をひそめて沈黙した。
緊張しすぎて、鼓動の音が外まで漏れ聞こえそうだ。
「おつとめご苦労さん。うちの坊ちゃんはこのクーデター騒ぎにすっかり参っていてね。お手柔らかに頼むよ」
御者に扮したシャステルは、ずいぶんと気さくな口ぶりだ。
護衛隊長の厳格さとはまるで違う。
私は物音を立てないようにじっとしながら、耳をそばだてた。
「我々に協力的なら手荒なことはしないさ」
「そうだな、手短に済ませよう。ほら、このハンカチを見てくれ。身分証明にちょうどいい」
シャステルは、デュノワ伯ジャンの紋章が刺繍されたハンカチを見せているようだ。
貴族の身分を示す紋章は、数千から数万種類あると言われている。
紋章学の専門家でもなければ、自分の主君と有名な王侯貴族の紋章くらいしか知らないだろう。
末端の兵に、細かな違いを見分けるほど教養があるとは思えない。
「はは、いくらなんでもハンカチ一枚で通すわけには」
「いいね、職務に励む兵は嫌いじゃない。ところで、あんたの訛りはブルトン人だろう。同郷のよしみでここはひとつ!」
「そうはいかない。中を見せてもらおう」
がしゃりと甲冑の音が近づいてきた。
私のすぐ横、馬車の扉を隔てた隣りに兵が立っている。
「坊ちゃんは疲れ果ててお休み中だ。鍵をかけているから開かないぞ」
施錠して閉じこもっているが、小さな馬車は無防備だ。
大振りの槍で力任せに突かれたらひとたまりもない。
「憔悴しきっていて気の毒でたまらん。起こしたくないんだがなぁ」
「主君の坊ちゃんを甘やかすのはほどほどにしておくんだな。いつか暴君になるぞ。王太子みたいにな」
ぎくりとした。
心臓がドキドキと早鐘を打っている。
背中と額には冷や汗と脂汗がダラダラだ。
「はは、言うねぇ」
「まぁ、よく知らないがな。だが、あの狂人王の息子ならロクデナシに違いない。王族なんざ似たり寄ったりだろ」
「狂人はさっさとくたばってくれた方が王国は安泰かもしれないなぁ」
シャステルまでもが言いたい放題である。
口裏を合わせているのか、本心なのか、ふたりは意気投合して王家の悪口で盛り上がっている。
「うちの坊ちゃんは気弱な小心者だから心配には及ばんさ。へっぴり腰で、剣術はからっきし。腕っぷしも弱いから喧嘩もできない。どう考えても暴君になる資質はないね」
ひどい言われようだ。
これは間違いなくシャステルの本音だろう。
「はっはっは! 暴君よりマシだが、ひ弱な主君というのも感心できないな」
「うちの坊ちゃんは、故郷にいる息子と同じ年頃だから情が移ってしまってなぁ。あんたも遠方の主君に仕えるブルトン人なら分かるだろう。王家のいざこざに巻き込まれちまって気の毒でたまらん」
「……ほぅ」
ふたりの会話が途切れた。
この沈黙は、いい兆しなのか。それとも悪い兆しなのか。
「悪いが、こっちも仕事なんでね。あんたんトコの坊ちゃんが悪い子じゃないとしても、もしアルマニャック派なら小姓ひとりでも見逃せないんだ」
「……仕方がないな」
話し合いで交渉が成立しなかった場合、強行突破する手はずになっている。
シャステルの合図で、周辺に散開している護衛たちは一斉に検問の兵を襲撃する。
足止めしている隙に、私とシャステルを載せた馬車は力づくで検問を振り切る。
何が起きようと、私は馬車の外へ出てはならない。外を見てもいけないと言い含められていたが、襲撃の様子は容易に想像がつく。流血沙汰になるだろう。
(ああ、王家のいざこざに巻き込まれているのは私だけじゃない)
脳裏に、トーナメントで見た事故死の光景が浮かんだ。
急所に刺さった槍。落馬した騎士。赤黒く広がっていく血だまり。
私はたまらず目を閉じ、両手で口を押さえてこみ上げる感情をごくりと飲み込んだ。
「おお、忘れていた」
前方から聞こえたシャステルの声は、思いのほか明るかった。
「ここに美味いシードルがあるんだが」
「……ほぅ」
シードルはシャステルの故郷ブルターニュ産の銘酒だ。
ブルターニュとノルマンディー限定で生産しているリンゴの酒で、故郷から離れて暮らしているブルトン人はこれに目がないらしい。
「ブルゴーニュに仕えているならブドウの酒ばかりで、リンゴの酒はなかなか手に入らないだろう。良かったらこれを持っていくといい。それから、酒のつまみに金色のパンもつけてやろう」
金色のパン。
ひょっとして金貨のことだろうか。
「金のパンと銀のパンがある。どっちがいい?」
「どっちがいいか、だと?」
間違いない。シャステルは賄賂を渡そうとしている。
あからさまな不正を持ちかけられて、検問の兵は不機嫌そうな声で唸った。
騎士道に反する行いは、正統な騎士の逆鱗に触れたも同然だ。
シャステルの提案は逆効果で、怒らせてしまったかもしれない。
「あのなぁ、こちとら寝ずの番で腹が減っているんだ。両方くれ」
「くく、お主もワルだなぁ」
シャステルと兵はひそひそと悪だくみ——交渉している。
小声だが、私には丸聞こえである。
「人聞きの悪い。持ちかけたのはそっちだろう」
「うむ、我々はワルではない。金のパンは、教会のパンに等しい」
「神の恵みだな」
「神に感謝を」
ふたりは祈りの言葉をささやいている。
何という茶番劇だろう。
だが、ぶじに交渉が成立したようだ。
「おまえたちは運がいい。指揮官のリラダン閣下がいたらこうはいかない」
「運がいいのはお互いさまだろう」
「違いない」
悪いことをしているのに、シャステルと検問の兵は旧知のように談笑している。
これが同郷のよしみというものか。
それとも、金のパン——神の恵みのチカラか。
騒ぎを起こさずに安全に通過できるなら、この際なんでもいい。
「リラダン閣下はどちらに?」
シャステルがさりげなく探りを入れた。
「さあな。今ごろ王と王太子を捕らえるために王宮にいるんじゃないか?」
私が脱出したことはまだバレていないようだ。
王太子が入れ替わっていると知れたら、もっと厳重に引き止められたに違いない。
「俺みたいな下っ端兵士はな、王族や宮廷のスキャンダルにこれっぽっちも興味ないんだ。そつなく仕事をして、無駄なく報酬が手に入ればそれで良し。興味があるのは美味いメシと酒だけだ」
検問の兵は、上官に聞かれたら処罰されそうな戯言を言ってのけた。
私は「主君」とされる身分だから、周りの臣下たちは上品な言葉遣いでむやみに賞賛してくる。
だが、私は宮廷育ちではないせいか、無意味な美辞麗句は耳になじまなかった。
ジャンの毒舌の方がよほど自然に聞こえる。
そつなく仕事をして、無駄なく報酬をいただく。
興味があるのは美味いメシと酒だけ。
検問で出会ったブルゴーニュ派の兵が漏らした本音は、とても新鮮に聞こえた。
そして、ふたりの気楽な談笑は、黙って聞いている私の心からいつのまにか不安と緊張を取り去ってくれた。
「シードルとパンのおかげで今夜はいい夜になりそうだ。あんたと坊ちゃんの幸運を祈ろう」
「うむ、貴公の配慮に感謝を申し上げる」
「よし、行け……いや、ちょっと待て」
兵の合図で馬車が動きかけたが、馬が数歩も歩かないうちに止められた。
私が王太子と知れたら確実に捕われる。
身分をごまかしたところで、アルマニャック派の関係者だと目されたら足止めされるだろう。略奪の憂き目に遭うかもしれず、命の保証もない。
狭い馬車の中で、私は心細さと戦っていた。
少し前まで、私とシャステルは馬車を待っていた。
大所帯では目立ちすぎるから、護衛たちは分散し、先回りして偵察するためにいなくなっていた。辺りにいるのはブルゴーニュ派の兵ばかり。
つまり、今、私の本当の身分を知っているのはシャステルだけ。
緊張と不安と、シャステルの前では王太子として気を張らなくていい気安さが滲み出ていたのだろうか。
「心配ご無用。このくらいは想定の範囲内です」
「うん……」
シャステルは楽観的だった。
悲観的な私をなだめるためか、それとも生まれつきこのような性格だったのか。
宮廷では誰もがみんな本心を隠しているから、シャステルの「人となり」は私にもよく分からない。
「情けないけど、私は宮廷のこともパリの城下のことも本当に何も知らない」
「存じております」
「頼みの綱はシャステルだけなんだよ」
「お任せください」
同じような会話ばかり。私はぎゅっと唇を噛み締めた。
(そうは言っても……)
ブルゴーニュ派の軍勢から逃げてきたはずなのに、水路を抜けた先は敵の占拠地のまっただ中。
シャステルの「心配ご無用、お任せください」を信じていいのか、本当は行き当たりばったりで何の策も考えていないのではないか。
私の心中では、不信感がもやもやと頭をもたげていた。
***
馬車がゆっくりと停止した。人の気配がする。
「身元不明の馬車を通すわけにはいかない。中を改めさせてもらおう」
検問の兵がいる。
シャステルの言いつけどおり、私は息をひそめて沈黙した。
緊張しすぎて、鼓動の音が外まで漏れ聞こえそうだ。
「おつとめご苦労さん。うちの坊ちゃんはこのクーデター騒ぎにすっかり参っていてね。お手柔らかに頼むよ」
御者に扮したシャステルは、ずいぶんと気さくな口ぶりだ。
護衛隊長の厳格さとはまるで違う。
私は物音を立てないようにじっとしながら、耳をそばだてた。
「我々に協力的なら手荒なことはしないさ」
「そうだな、手短に済ませよう。ほら、このハンカチを見てくれ。身分証明にちょうどいい」
シャステルは、デュノワ伯ジャンの紋章が刺繍されたハンカチを見せているようだ。
貴族の身分を示す紋章は、数千から数万種類あると言われている。
紋章学の専門家でもなければ、自分の主君と有名な王侯貴族の紋章くらいしか知らないだろう。
末端の兵に、細かな違いを見分けるほど教養があるとは思えない。
「はは、いくらなんでもハンカチ一枚で通すわけには」
「いいね、職務に励む兵は嫌いじゃない。ところで、あんたの訛りはブルトン人だろう。同郷のよしみでここはひとつ!」
「そうはいかない。中を見せてもらおう」
がしゃりと甲冑の音が近づいてきた。
私のすぐ横、馬車の扉を隔てた隣りに兵が立っている。
「坊ちゃんは疲れ果ててお休み中だ。鍵をかけているから開かないぞ」
施錠して閉じこもっているが、小さな馬車は無防備だ。
大振りの槍で力任せに突かれたらひとたまりもない。
「憔悴しきっていて気の毒でたまらん。起こしたくないんだがなぁ」
「主君の坊ちゃんを甘やかすのはほどほどにしておくんだな。いつか暴君になるぞ。王太子みたいにな」
ぎくりとした。
心臓がドキドキと早鐘を打っている。
背中と額には冷や汗と脂汗がダラダラだ。
「はは、言うねぇ」
「まぁ、よく知らないがな。だが、あの狂人王の息子ならロクデナシに違いない。王族なんざ似たり寄ったりだろ」
「狂人はさっさとくたばってくれた方が王国は安泰かもしれないなぁ」
シャステルまでもが言いたい放題である。
口裏を合わせているのか、本心なのか、ふたりは意気投合して王家の悪口で盛り上がっている。
「うちの坊ちゃんは気弱な小心者だから心配には及ばんさ。へっぴり腰で、剣術はからっきし。腕っぷしも弱いから喧嘩もできない。どう考えても暴君になる資質はないね」
ひどい言われようだ。
これは間違いなくシャステルの本音だろう。
「はっはっは! 暴君よりマシだが、ひ弱な主君というのも感心できないな」
「うちの坊ちゃんは、故郷にいる息子と同じ年頃だから情が移ってしまってなぁ。あんたも遠方の主君に仕えるブルトン人なら分かるだろう。王家のいざこざに巻き込まれちまって気の毒でたまらん」
「……ほぅ」
ふたりの会話が途切れた。
この沈黙は、いい兆しなのか。それとも悪い兆しなのか。
「悪いが、こっちも仕事なんでね。あんたんトコの坊ちゃんが悪い子じゃないとしても、もしアルマニャック派なら小姓ひとりでも見逃せないんだ」
「……仕方がないな」
話し合いで交渉が成立しなかった場合、強行突破する手はずになっている。
シャステルの合図で、周辺に散開している護衛たちは一斉に検問の兵を襲撃する。
足止めしている隙に、私とシャステルを載せた馬車は力づくで検問を振り切る。
何が起きようと、私は馬車の外へ出てはならない。外を見てもいけないと言い含められていたが、襲撃の様子は容易に想像がつく。流血沙汰になるだろう。
(ああ、王家のいざこざに巻き込まれているのは私だけじゃない)
脳裏に、トーナメントで見た事故死の光景が浮かんだ。
急所に刺さった槍。落馬した騎士。赤黒く広がっていく血だまり。
私はたまらず目を閉じ、両手で口を押さえてこみ上げる感情をごくりと飲み込んだ。
「おお、忘れていた」
前方から聞こえたシャステルの声は、思いのほか明るかった。
「ここに美味いシードルがあるんだが」
「……ほぅ」
シードルはシャステルの故郷ブルターニュ産の銘酒だ。
ブルターニュとノルマンディー限定で生産しているリンゴの酒で、故郷から離れて暮らしているブルトン人はこれに目がないらしい。
「ブルゴーニュに仕えているならブドウの酒ばかりで、リンゴの酒はなかなか手に入らないだろう。良かったらこれを持っていくといい。それから、酒のつまみに金色のパンもつけてやろう」
金色のパン。
ひょっとして金貨のことだろうか。
「金のパンと銀のパンがある。どっちがいい?」
「どっちがいいか、だと?」
間違いない。シャステルは賄賂を渡そうとしている。
あからさまな不正を持ちかけられて、検問の兵は不機嫌そうな声で唸った。
騎士道に反する行いは、正統な騎士の逆鱗に触れたも同然だ。
シャステルの提案は逆効果で、怒らせてしまったかもしれない。
「あのなぁ、こちとら寝ずの番で腹が減っているんだ。両方くれ」
「くく、お主もワルだなぁ」
シャステルと兵はひそひそと悪だくみ——交渉している。
小声だが、私には丸聞こえである。
「人聞きの悪い。持ちかけたのはそっちだろう」
「うむ、我々はワルではない。金のパンは、教会のパンに等しい」
「神の恵みだな」
「神に感謝を」
ふたりは祈りの言葉をささやいている。
何という茶番劇だろう。
だが、ぶじに交渉が成立したようだ。
「おまえたちは運がいい。指揮官のリラダン閣下がいたらこうはいかない」
「運がいいのはお互いさまだろう」
「違いない」
悪いことをしているのに、シャステルと検問の兵は旧知のように談笑している。
これが同郷のよしみというものか。
それとも、金のパン——神の恵みのチカラか。
騒ぎを起こさずに安全に通過できるなら、この際なんでもいい。
「リラダン閣下はどちらに?」
シャステルがさりげなく探りを入れた。
「さあな。今ごろ王と王太子を捕らえるために王宮にいるんじゃないか?」
私が脱出したことはまだバレていないようだ。
王太子が入れ替わっていると知れたら、もっと厳重に引き止められたに違いない。
「俺みたいな下っ端兵士はな、王族や宮廷のスキャンダルにこれっぽっちも興味ないんだ。そつなく仕事をして、無駄なく報酬が手に入ればそれで良し。興味があるのは美味いメシと酒だけだ」
検問の兵は、上官に聞かれたら処罰されそうな戯言を言ってのけた。
私は「主君」とされる身分だから、周りの臣下たちは上品な言葉遣いでむやみに賞賛してくる。
だが、私は宮廷育ちではないせいか、無意味な美辞麗句は耳になじまなかった。
ジャンの毒舌の方がよほど自然に聞こえる。
そつなく仕事をして、無駄なく報酬をいただく。
興味があるのは美味いメシと酒だけ。
検問で出会ったブルゴーニュ派の兵が漏らした本音は、とても新鮮に聞こえた。
そして、ふたりの気楽な談笑は、黙って聞いている私の心からいつのまにか不安と緊張を取り去ってくれた。
「シードルとパンのおかげで今夜はいい夜になりそうだ。あんたと坊ちゃんの幸運を祈ろう」
「うむ、貴公の配慮に感謝を申し上げる」
「よし、行け……いや、ちょっと待て」
兵の合図で馬車が動きかけたが、馬が数歩も歩かないうちに止められた。
10
あなたにおすすめの小説
【完結】兄の事を皆が期待していたので僕は離れます
まりぃべる
ファンタジー
一つ年上の兄は、国の為にと言われて意気揚々と村を離れた。お伽話にある、奇跡の聖人だと幼き頃より誰からも言われていた為、それは必然だと。
貧しい村で育った弟は、小さな頃より家の事を兄の分までせねばならず、兄は素晴らしい人物で対して自分は凡人であると思い込まされ、自分は必要ないのだからと弟は村を離れる事にした。
そんな弟が、自分を必要としてくれる人に会い、幸せを掴むお話。
☆まりぃべるの世界観です。緩い設定で、現実世界とは違う部分も多々ありますがそこをあえて楽しんでいただけると幸いです。
☆現実世界にも同じような名前、地名、言葉などがありますが、関係ありません。
日本の運命を変えた天才少年-日本が世界一の帝国になる日-
ましゅまろ
歴史・時代
――もしも、日本の運命を変える“少年”が現れたなら。
1941年、戦争の影が世界を覆うなか、日本に突如として現れた一人の少年――蒼月レイ。
わずか13歳の彼は、天才的な頭脳で、戦争そのものを再設計し、歴史を変え、英米独ソをも巻き込みながら、日本を敗戦の未来から救い出す。
だがその歩みは、同時に多くの敵を生み、命を狙われることも――。
これは、一人の少年の手で、世界一の帝国へと昇りつめた日本の物語。
希望と混乱の20世紀を超え、未来に語り継がれる“蒼き伝説”が、いま始まる。
※アルファポリス限定投稿
征空決戦艦隊 ~多載空母打撃群 出撃!~
蒼 飛雲
歴史・時代
ワシントン軍縮条約、さらにそれに続くロンドン軍縮条約によって帝国海軍は米英に対して砲戦力ならびに水雷戦力において、決定的とも言える劣勢に立たされてしまう。
その差を補うため、帝国海軍は航空戦力にその活路を見出す。
そして、昭和一六年一二月八日。
日本は米英蘭に対して宣戦を布告。
未曾有の国難を救うべく、帝国海軍の艨艟たちは抜錨。
多数の艦上機を搭載した新鋭空母群もまた、強大な敵に立ち向かっていく。
【完結】辺境に飛ばされた子爵令嬢、前世の経営知識で大商会を作ったら王都がひれ伏したし、隣国のハイスペ王子とも結婚できました
いっぺいちゃん
ファンタジー
婚約破棄、そして辺境送り――。
子爵令嬢マリエールの運命は、結婚式直前に無惨にも断ち切られた。
「辺境の館で余生を送れ。もうお前は必要ない」
冷酷に告げた婚約者により、社交界から追放された彼女。
しかし、マリエールには秘密があった。
――前世の彼女は、一流企業で辣腕を振るった経営コンサルタント。
未開拓の農産物、眠る鉱山資源、誠実で働き者の人々。
「必要ない」と切り捨てられた辺境には、未来を切り拓く力があった。
物流網を整え、作物をブランド化し、やがて「大商会」を設立!
数年で辺境は“商業帝国”と呼ばれるまでに発展していく。
さらに隣国の完璧王子から熱烈な求婚を受け、愛も手に入れるマリエール。
一方で、税収激減に苦しむ王都は彼女に救いを求めて――
「必要ないとおっしゃったのは、そちらでしょう?」
これは、追放令嬢が“経営知識”で国を動かし、
ざまぁと恋と繁栄を手に入れる逆転サクセスストーリー!
※表紙のイラストは画像生成AIによって作られたものです。
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
第5皇子に転生した俺は前世の医学と知識や魔法を使い世界を変える。
黒ハット
ファンタジー
前世は予防医学の専門の医者が飛行機事故で結婚したばかりの妻と亡くなり異世界の帝国の皇帝の5番目の子供に転生する。子供の生存率50%という文明の遅れた世界に転生した主人公が前世の知識と魔法を使い乱世の世界を戦いながら前世の奥さんと巡り合い世界を変えて行く。
つまらなかった乙女ゲームに転生しちゃったので、サクッと終わらすことにしました
蒼羽咲
ファンタジー
つまらなかった乙女ゲームに転生⁈
絵に惚れ込み、一目惚れキャラのためにハードまで買ったが内容が超つまらなかった残念な乙女ゲームに転生してしまった。
絵は超好みだ。内容はご都合主義の聖女なお花畑主人公。攻略イケメンも顔は良いがちょろい対象ばかり。てこたぁ逆にめちゃくちゃ住み心地のいい場所になるのでは⁈と気づき、テンションが一気に上がる!!
聖女など面倒な事はする気はない!サクッと攻略終わらせてぐーたら生活をGETするぞ!
ご都合主義ならチョロい!と、野望を胸に動き出す!!
+++++
・重複投稿・土曜配信 (たま~に水曜…不定期更新)
(完結)醜くなった花嫁の末路「どうぞ、お笑いください。元旦那様」
音爽(ネソウ)
ファンタジー
容姿が気に入らないと白い結婚を強いられた妻。
本邸から追い出されはしなかったが、夫は離れに愛人を囲い顔さえ見せない。
しかし、3年と待たず離縁が決定する事態に。そして元夫の家は……。
*6月18日HOTランキング入りしました、ありがとうございます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる