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1章
5B-野外演奏
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「はぁ~……。」
翌朝、奏太は大きなため息をつきながらロビーに降りた。
昨晩響子と事を為す直前まで行った光景を思い出す。
自ら童貞を捨てるチャンスを逃してしまった事への悔恨の思いと、姿を偽って仲間である響子と行為に及ぼうとしてしまった事への自責の念で、奏太は情けない気持ちに押し潰されていた。
程なくして金重と響子も部屋から降りてきた。
どうやら金重は無事宿に戻れたらしい。
2人ともやけにツヤツヤした顔だ。
「昨日は最高だったでござるよ~!
沢山の猫耳娘に囲まれて、夢のような時間だったでござる!」
本来ならば奏太も、その夢のような時間を響子と過ごす筈だったのだが。
またもや後悔の念が沸き、奏太はブンブンと頭を振る。
「昨日はどうやって帰ったのか覚えていないのですが、とってもいい夢を見ました~!」
どうやら響子は昨日の出来事を夢と勘違いしているようだ。
もう響子の前でシド・ヴ◯シャスになるのはよそう。
奏太は安心しつつも、折角使えるようになった新たな精霊魔法を無駄にしてしまった事に、更なる後悔が襲う。
「ん? どうしたでござるか奏太殿。気分が優れぬでござるか?」
ロビーの椅子に項垂れる奏太に気付き、金重が心配そうに声をかける。
「すみません奏太さん。私はあまり覚えていないのですが、昨日は結構飲み過ぎちゃいましたか?
お水持ってきますね。」
奏太が二日酔いで潰れていると勘違いし、響子が水を取りに部屋に戻ろうとする。
「いや……大丈夫だ。
すみません響子さん、水は結構です。」
昨日の申し訳なさに続き、更に気を使わせてしまい、奏太は慌てて響子に断りを入れる。
落ち込んでいても仕方がない。スターになって、いつか自分の力で童貞を捨ててやる。
奏太は気持ちを入れ換え、前を向くことにした。
「じゃあ今日はどうしようか。2人共何かやりたいことはある?」
今日は1日フリーだが、特にやることもないので2人に聞いてみる。
思えば異世界に来てからずっと色んな事に振り回されっぱなしだ。今日は街でも散策しながらゆっくりしてみるのも良いかもしれない。
幸いにもお金には余裕が出来た。
贅沢は出来ないが、多少羽を伸ばすくらいは大丈夫だろう。
「ふーむ。小生は特にやりたいことはないでござる。
猫耳娘は昨日たっぷり満喫したでござるし……。」
元々インドアな金重は、特に何も思い浮かばないようだ。
ならば響子に合わせるかと、奏太は響子の顔を見る。
まだ若干の照れが残っており、響子の顔を見ると、奏太は気まずさに赤面する。
「そうですねぇ~、私は音楽がやりたいです!
昨日夢でシド・ヴ◯シャス様から啓示を頂いたので!」
け、啓示ねぇ……。そんな大層なものではないんだけど、響子さんが危ない方向から目を醒ましてくれたのならば良かった。
ここは響子さんに乗るとしよう。
「じゃあ、宿の人にどこか演奏が出来る場所がないか聞いてみよう。」
見たところ、ヴィシュガルドの宿のように地下の防音室は備えていないようなので、他に当てがないか聞くことにする。
「なあ、この国で楽器を演奏出来るような場所や店はないか?」
奏太がヒョウ柄の体毛の生えた宿番に尋ねる。
「この国では皆大体屋外で好き勝手演奏や踊りを楽しんでいるんだ。
そうだな、この辺だと街の外れにある広場に沢山人が集まって音楽をやってるから、そこに行ってみるといい。」
なんと、この国はストリートライブが基本なのか。それは観るだけでも楽しそうだ。
「猫耳娘の踊りがタダで観れるでござるか!それは中々興味深いでござる!」
「皆で屋外で音楽に興じるなんて、凄く楽しそうです!」
金重と響子も乗り気だ。
「じゃあ、そこに行ってみようか!」
3人は異世界の、その中でも初めて触れる異国の音楽に期待を寄せ、颯爽と広場へ向かったーー
「獣人達の音楽ってどんな感じなんだろうな~。」
3人で広場に向かいながら、奏太は今から触れる音楽に思いを馳せる。
「猫耳娘は踊りが好きみたいでござるよ。
猫耳カフェで、小生猫耳娘と沢山踊りに興じたでござる!」
金重がヒラヒラと踊ってみせるが、余りにリズム感のない動きに、それが盆踊りなのかタンゴなのかフラメンコなのか、見当も付かない。
踊りか……。ダンスミュージックやクラブミュージックならウケが良いだろうか……。
奏太が獣人達にウケそうな音楽を模索していると、徐々に騒がしい音が聞こえてくる。
「おっ、そろそろ広場に着いたかな?」
3人が音の場所にたどり着くと、そこには公園のような原っぱが広がっており、至るところで獣人達が音楽を楽しんでいた。
持っている楽器もチェロやトランペット、バイオリンなど様々だ。
中でも多いのが、コンガやボンゴのような打楽器を叩いている獣人達。彼らの周りには多くの人が集まり、踊りに興じていた。
まるでハワイやロサンゼルスの観光地のように、楽器の腕前を披露する人と、それを楽しむ人達で賑わっていた。
「うわぁ~! 皆さん楽しそうですねぇ~!」
響子の言うとおり、音楽を好む者にとってこの場が最も心踊る娯楽場である事は、皆の様子を見るに間違いない。
「この国の人達は自由に音楽を奏でているでござるな。」
言われて見ると、中にはヴィシュガルド場で誹謗の的となったギターを弾いている人達もいる。
演奏者も、エプロンを着けた婦人や、畑仕事を終えた後のようなラフな格好をした農夫等、見るからに音楽家ではなさそうな人達も多い。
楽器を弾かない者も、アクロバットな踊りで民衆を沸かせている。
「よし! じゃあ俺達もここら辺で演奏しようぜ!」
「承知でござる!」
「はい!」
奏太達も早く楽しげな空気に混ざろうと、収納魔法で楽器を取り出し、演奏の準備を始めた。
すると、それに気付いた数人の獣人達が、奏太達の元へと近づいてきた。
「君達余所の国から来た旅行者クマね?」
「異国の音楽がどんなものかお手並み拝見だゾウ!」
どんな音楽を披露してくれるのかと、獣人達が奏太達の演奏に期待を寄せる。
フッフッフ。城の貴族にはウケなかったが、それ以外の荒くれ者や冒険者にはロックンロールの評判は良かった。
彼らのような半野性的な雰囲気の人達には俺達の音楽がきっと受け入れられる筈!
そしてこの国で俺達の評判を広めて蓄音箱を売れば、拡販・印税・不労所得生活に向けて一歩前進だ!
奏太は皮算用に妄想を膨らませた。
「よし。じゃあまずは軽く、Let it beからお披露目しようぜ。」
「わかったでござる!」
「わかりました!」
奏太達は旅の道中で大反響だったLet it beから演奏を始めた。
奏太がアコースティック・ギターを『ジャーン』と鳴らすと、離れた場所にいる獣人達も、それに気付いてチラリと視線を送る。
しかし、すぐに視線を元の場所に戻し、各々の音楽を楽しんだ。
序盤の反応はこんなものか。
だが歌が始まれば、皆俺達に視線が釘付けになるぞ。
奏太は周囲の関心の低さにも動じることなく、自信満々にAメロを歌い始めた。
奏太達に興味を持って集まった人達は、腕を組みつつ『ふんふん』と頭を揺らしながら演奏に乗っている。
よし。上々の反応だぞ。
金重と響子の楽器も加わった。
ここから2サビに入れば観衆の反応が激変するぞ!
昨日の道中で披露した時の様子を思い浮かべながら、満を持して2サビに突入する。
だがーー
あれ……? 観衆の腕組がほどけないぞ……?
反応も最初とあんまり変わっていない。なんでだ……?
観衆達が最初と変わらず腕を組ながら、『ふんふん』と演奏を聴く様子に、奏太は拍子抜けする。
い、いやまだだ。金重のギターソロを聴けば……!
金重に望みを託し、曲がギターソロに突入すると、後ろの数人は奏太達の場を離れ、他の演奏を聴きに行ってしまった。
うそ、だろ……?
奏太は愕然とした思いで、残りの演奏を続ける。
曲が終わると、観衆の腕組がようやくほどけ、奏太達に軽い拍手が送られた。
奏太が異世界に来て、二度目に味わった敗北感だったーー
翌朝、奏太は大きなため息をつきながらロビーに降りた。
昨晩響子と事を為す直前まで行った光景を思い出す。
自ら童貞を捨てるチャンスを逃してしまった事への悔恨の思いと、姿を偽って仲間である響子と行為に及ぼうとしてしまった事への自責の念で、奏太は情けない気持ちに押し潰されていた。
程なくして金重と響子も部屋から降りてきた。
どうやら金重は無事宿に戻れたらしい。
2人ともやけにツヤツヤした顔だ。
「昨日は最高だったでござるよ~!
沢山の猫耳娘に囲まれて、夢のような時間だったでござる!」
本来ならば奏太も、その夢のような時間を響子と過ごす筈だったのだが。
またもや後悔の念が沸き、奏太はブンブンと頭を振る。
「昨日はどうやって帰ったのか覚えていないのですが、とってもいい夢を見ました~!」
どうやら響子は昨日の出来事を夢と勘違いしているようだ。
もう響子の前でシド・ヴ◯シャスになるのはよそう。
奏太は安心しつつも、折角使えるようになった新たな精霊魔法を無駄にしてしまった事に、更なる後悔が襲う。
「ん? どうしたでござるか奏太殿。気分が優れぬでござるか?」
ロビーの椅子に項垂れる奏太に気付き、金重が心配そうに声をかける。
「すみません奏太さん。私はあまり覚えていないのですが、昨日は結構飲み過ぎちゃいましたか?
お水持ってきますね。」
奏太が二日酔いで潰れていると勘違いし、響子が水を取りに部屋に戻ろうとする。
「いや……大丈夫だ。
すみません響子さん、水は結構です。」
昨日の申し訳なさに続き、更に気を使わせてしまい、奏太は慌てて響子に断りを入れる。
落ち込んでいても仕方がない。スターになって、いつか自分の力で童貞を捨ててやる。
奏太は気持ちを入れ換え、前を向くことにした。
「じゃあ今日はどうしようか。2人共何かやりたいことはある?」
今日は1日フリーだが、特にやることもないので2人に聞いてみる。
思えば異世界に来てからずっと色んな事に振り回されっぱなしだ。今日は街でも散策しながらゆっくりしてみるのも良いかもしれない。
幸いにもお金には余裕が出来た。
贅沢は出来ないが、多少羽を伸ばすくらいは大丈夫だろう。
「ふーむ。小生は特にやりたいことはないでござる。
猫耳娘は昨日たっぷり満喫したでござるし……。」
元々インドアな金重は、特に何も思い浮かばないようだ。
ならば響子に合わせるかと、奏太は響子の顔を見る。
まだ若干の照れが残っており、響子の顔を見ると、奏太は気まずさに赤面する。
「そうですねぇ~、私は音楽がやりたいです!
昨日夢でシド・ヴ◯シャス様から啓示を頂いたので!」
け、啓示ねぇ……。そんな大層なものではないんだけど、響子さんが危ない方向から目を醒ましてくれたのならば良かった。
ここは響子さんに乗るとしよう。
「じゃあ、宿の人にどこか演奏が出来る場所がないか聞いてみよう。」
見たところ、ヴィシュガルドの宿のように地下の防音室は備えていないようなので、他に当てがないか聞くことにする。
「なあ、この国で楽器を演奏出来るような場所や店はないか?」
奏太がヒョウ柄の体毛の生えた宿番に尋ねる。
「この国では皆大体屋外で好き勝手演奏や踊りを楽しんでいるんだ。
そうだな、この辺だと街の外れにある広場に沢山人が集まって音楽をやってるから、そこに行ってみるといい。」
なんと、この国はストリートライブが基本なのか。それは観るだけでも楽しそうだ。
「猫耳娘の踊りがタダで観れるでござるか!それは中々興味深いでござる!」
「皆で屋外で音楽に興じるなんて、凄く楽しそうです!」
金重と響子も乗り気だ。
「じゃあ、そこに行ってみようか!」
3人は異世界の、その中でも初めて触れる異国の音楽に期待を寄せ、颯爽と広場へ向かったーー
「獣人達の音楽ってどんな感じなんだろうな~。」
3人で広場に向かいながら、奏太は今から触れる音楽に思いを馳せる。
「猫耳娘は踊りが好きみたいでござるよ。
猫耳カフェで、小生猫耳娘と沢山踊りに興じたでござる!」
金重がヒラヒラと踊ってみせるが、余りにリズム感のない動きに、それが盆踊りなのかタンゴなのかフラメンコなのか、見当も付かない。
踊りか……。ダンスミュージックやクラブミュージックならウケが良いだろうか……。
奏太が獣人達にウケそうな音楽を模索していると、徐々に騒がしい音が聞こえてくる。
「おっ、そろそろ広場に着いたかな?」
3人が音の場所にたどり着くと、そこには公園のような原っぱが広がっており、至るところで獣人達が音楽を楽しんでいた。
持っている楽器もチェロやトランペット、バイオリンなど様々だ。
中でも多いのが、コンガやボンゴのような打楽器を叩いている獣人達。彼らの周りには多くの人が集まり、踊りに興じていた。
まるでハワイやロサンゼルスの観光地のように、楽器の腕前を披露する人と、それを楽しむ人達で賑わっていた。
「うわぁ~! 皆さん楽しそうですねぇ~!」
響子の言うとおり、音楽を好む者にとってこの場が最も心踊る娯楽場である事は、皆の様子を見るに間違いない。
「この国の人達は自由に音楽を奏でているでござるな。」
言われて見ると、中にはヴィシュガルド場で誹謗の的となったギターを弾いている人達もいる。
演奏者も、エプロンを着けた婦人や、畑仕事を終えた後のようなラフな格好をした農夫等、見るからに音楽家ではなさそうな人達も多い。
楽器を弾かない者も、アクロバットな踊りで民衆を沸かせている。
「よし! じゃあ俺達もここら辺で演奏しようぜ!」
「承知でござる!」
「はい!」
奏太達も早く楽しげな空気に混ざろうと、収納魔法で楽器を取り出し、演奏の準備を始めた。
すると、それに気付いた数人の獣人達が、奏太達の元へと近づいてきた。
「君達余所の国から来た旅行者クマね?」
「異国の音楽がどんなものかお手並み拝見だゾウ!」
どんな音楽を披露してくれるのかと、獣人達が奏太達の演奏に期待を寄せる。
フッフッフ。城の貴族にはウケなかったが、それ以外の荒くれ者や冒険者にはロックンロールの評判は良かった。
彼らのような半野性的な雰囲気の人達には俺達の音楽がきっと受け入れられる筈!
そしてこの国で俺達の評判を広めて蓄音箱を売れば、拡販・印税・不労所得生活に向けて一歩前進だ!
奏太は皮算用に妄想を膨らませた。
「よし。じゃあまずは軽く、Let it beからお披露目しようぜ。」
「わかったでござる!」
「わかりました!」
奏太達は旅の道中で大反響だったLet it beから演奏を始めた。
奏太がアコースティック・ギターを『ジャーン』と鳴らすと、離れた場所にいる獣人達も、それに気付いてチラリと視線を送る。
しかし、すぐに視線を元の場所に戻し、各々の音楽を楽しんだ。
序盤の反応はこんなものか。
だが歌が始まれば、皆俺達に視線が釘付けになるぞ。
奏太は周囲の関心の低さにも動じることなく、自信満々にAメロを歌い始めた。
奏太達に興味を持って集まった人達は、腕を組みつつ『ふんふん』と頭を揺らしながら演奏に乗っている。
よし。上々の反応だぞ。
金重と響子の楽器も加わった。
ここから2サビに入れば観衆の反応が激変するぞ!
昨日の道中で披露した時の様子を思い浮かべながら、満を持して2サビに突入する。
だがーー
あれ……? 観衆の腕組がほどけないぞ……?
反応も最初とあんまり変わっていない。なんでだ……?
観衆達が最初と変わらず腕を組ながら、『ふんふん』と演奏を聴く様子に、奏太は拍子抜けする。
い、いやまだだ。金重のギターソロを聴けば……!
金重に望みを託し、曲がギターソロに突入すると、後ろの数人は奏太達の場を離れ、他の演奏を聴きに行ってしまった。
うそ、だろ……?
奏太は愕然とした思いで、残りの演奏を続ける。
曲が終わると、観衆の腕組がようやくほどけ、奏太達に軽い拍手が送られた。
奏太が異世界に来て、二度目に味わった敗北感だったーー
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