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第一章 蛹化
初めての女湯
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女装をして女湯に侵入し逮捕されたバカを、俺はニュースで知っていたが、俺の目的は、女性の裸を見る為ではなく、俺の裸を女性に見せる為だった。
女性にモテる俺は、女性の裸を見たければ、OKサインを出している女性をナンパしてホテルに誘えば良いだけで、女湯に侵入する必要はなかった。
俺のナンパ方法を聞いた男友達は、女性のOKサインが分からないと言っていたが、そもそも、抱かれたいと思っていない男に対し、女性はOKサインを出さないので、彼らがそのサインに気付く事は不可能だった。
「孫子の兵法」に「合戦は事前に決まった勝敗を確認する場」とあるが、それは、全くその通りで、俺は、俺に抱かれたいと思っている女性をナンパしていたので、その成功率は高かった。
俺はエピテーゼで女装をして、郊外のスーパー銭湯に出掛けた…。
受付で入浴券を提示した私に、従業員さんは当然のように、ピンク色のタグが付いた女湯のロッカーキーを渡してくれました。
私は緊張しながら、女湯の暖簾をくぐりました。
初めて女湯に入った私でしたが、お客さんに注目されたり、騒がれたりする事はありませんでした。
また、精神が女性化している私も、男として性的に興奮する事はありませんでした。
私は自作したエピテーゼの出来に自信を持っていましたが、他人に作品を披露するのが初めてだった事も、私が緊張している原因の一つでした。
私のエピテーゼは、肌の質感や透けて見える血管まで再現していましたが、体毛は再現していませんでした。
元々、私は体毛が薄い体質で、胸毛は勿論、腕や脚にも体毛がなく、髭やわき毛も脱毛していたので、体毛が一切生えていない状態でした。
結果的に、全身脱毛の状態になっている私は、ツルツルの裸体を見られる事に戸惑いました。
脱衣所にいる女性の多くが陰毛が生えた状態で、陰毛以外の体毛が生えている女性も多くいましたが、私と同様に全身脱毛をしている若い女性も何人かいたので安心しました。
脱衣所で全裸になった私は、周囲の反応が気になりましたが、私の裸を見た女性たちの反応は普通でした。
私は他の女性と同様に、エチケットとしてタオルで股間を隠しました。
脱衣所の大きな鏡には、裸の女性たちの中にいる私の裸体が映っていました。
私はエピテーゼの継ぎ目が気になっていましたが、使い捨てにするつもりでエピテーゼの縁を極限まで薄く作っていたので、皮膚との段差はなく、肌の色にも差がなかったので、継ぎ目がどこにあるのか分からない状態になっていました。
オーダーメイドのエピテーゼは高価な物でしたが、それは、型を作る工程が大変だったからで、一度作った型からエピテーゼを再制作する事は容易で、コストや時間の掛からない事でした。
私はタオルを腰に巻き、髪を束ねるふりをしながら、鏡越しに女性たちの裸を観察しました。
女性たちの乳房は、私のエピテーゼと同様に、その大きさの大小に係らず、一様に垂れていて、太った女性の中には、私の乳房と似た形状をした女性もいて安心しました。
しかし、女湯には背の高い女性もいて、彼女たちの多くは胸が小さかったので、私は乳房を大きくし過ぎた事を反省しました。
私は背が高く痩せているのに、乳房だけが太った女性と同じ形状をしていたので、二次元の巨乳キャラのような不自然な印象になっていました。
これは、一人で裸を確認していた時には気付けない事でした。
また、私は乳頭や乳輪の色を綺麗にし過ぎた事にも気付きました。
自分では濃い色にしたつもりの乳頭や乳輪は、本物の女性の色素沈着した色と比べると少し薄すぎました。
更に、お尻の形状にも問題がありました。
正確には、太ももの幅に問題があり、私の下半身は、お尻だけが豊満で、太ももの外側に不自然な段差がありました。
また、大浴場から出てきた女性の股間を確認すると、濡れた陰毛が束になったことで、陰裂が丸見えになっていました。
しかも、その女性の露出した陰裂は密着した状態ではなく、隙間から陰核包皮や小陰唇がチラ見えしていました。
それは、股間を洗ったことで密着していた陰裂に隙間が出来たのか、何らかの理由で、小陰唇や陰核が充血し陰裂を押し広げたのか、元から陰裂が開いた状態の大陰唇をしていたのか…いずれにせよ、その女性は立っている姿勢でも陰核包皮や小陰唇が見えていました。
私は普通に立っている姿勢なら、女性器は見えないと思っていましたが、それは、乾いた陰毛で覆われている場合だけで、女湯では浴槽に入る時など股を開くシチュエーションもあり、また、座っている人から股間を見上げられるケースもあったので、陰裂の奥に何もない私の女性器は不自然と言えました。
私は女湯から撤退することにしました…。
女性にモテる俺は、女性の裸を見たければ、OKサインを出している女性をナンパしてホテルに誘えば良いだけで、女湯に侵入する必要はなかった。
俺のナンパ方法を聞いた男友達は、女性のOKサインが分からないと言っていたが、そもそも、抱かれたいと思っていない男に対し、女性はOKサインを出さないので、彼らがそのサインに気付く事は不可能だった。
「孫子の兵法」に「合戦は事前に決まった勝敗を確認する場」とあるが、それは、全くその通りで、俺は、俺に抱かれたいと思っている女性をナンパしていたので、その成功率は高かった。
俺はエピテーゼで女装をして、郊外のスーパー銭湯に出掛けた…。
受付で入浴券を提示した私に、従業員さんは当然のように、ピンク色のタグが付いた女湯のロッカーキーを渡してくれました。
私は緊張しながら、女湯の暖簾をくぐりました。
初めて女湯に入った私でしたが、お客さんに注目されたり、騒がれたりする事はありませんでした。
また、精神が女性化している私も、男として性的に興奮する事はありませんでした。
私は自作したエピテーゼの出来に自信を持っていましたが、他人に作品を披露するのが初めてだった事も、私が緊張している原因の一つでした。
私のエピテーゼは、肌の質感や透けて見える血管まで再現していましたが、体毛は再現していませんでした。
元々、私は体毛が薄い体質で、胸毛は勿論、腕や脚にも体毛がなく、髭やわき毛も脱毛していたので、体毛が一切生えていない状態でした。
結果的に、全身脱毛の状態になっている私は、ツルツルの裸体を見られる事に戸惑いました。
脱衣所にいる女性の多くが陰毛が生えた状態で、陰毛以外の体毛が生えている女性も多くいましたが、私と同様に全身脱毛をしている若い女性も何人かいたので安心しました。
脱衣所で全裸になった私は、周囲の反応が気になりましたが、私の裸を見た女性たちの反応は普通でした。
私は他の女性と同様に、エチケットとしてタオルで股間を隠しました。
脱衣所の大きな鏡には、裸の女性たちの中にいる私の裸体が映っていました。
私はエピテーゼの継ぎ目が気になっていましたが、使い捨てにするつもりでエピテーゼの縁を極限まで薄く作っていたので、皮膚との段差はなく、肌の色にも差がなかったので、継ぎ目がどこにあるのか分からない状態になっていました。
オーダーメイドのエピテーゼは高価な物でしたが、それは、型を作る工程が大変だったからで、一度作った型からエピテーゼを再制作する事は容易で、コストや時間の掛からない事でした。
私はタオルを腰に巻き、髪を束ねるふりをしながら、鏡越しに女性たちの裸を観察しました。
女性たちの乳房は、私のエピテーゼと同様に、その大きさの大小に係らず、一様に垂れていて、太った女性の中には、私の乳房と似た形状をした女性もいて安心しました。
しかし、女湯には背の高い女性もいて、彼女たちの多くは胸が小さかったので、私は乳房を大きくし過ぎた事を反省しました。
私は背が高く痩せているのに、乳房だけが太った女性と同じ形状をしていたので、二次元の巨乳キャラのような不自然な印象になっていました。
これは、一人で裸を確認していた時には気付けない事でした。
また、私は乳頭や乳輪の色を綺麗にし過ぎた事にも気付きました。
自分では濃い色にしたつもりの乳頭や乳輪は、本物の女性の色素沈着した色と比べると少し薄すぎました。
更に、お尻の形状にも問題がありました。
正確には、太ももの幅に問題があり、私の下半身は、お尻だけが豊満で、太ももの外側に不自然な段差がありました。
また、大浴場から出てきた女性の股間を確認すると、濡れた陰毛が束になったことで、陰裂が丸見えになっていました。
しかも、その女性の露出した陰裂は密着した状態ではなく、隙間から陰核包皮や小陰唇がチラ見えしていました。
それは、股間を洗ったことで密着していた陰裂に隙間が出来たのか、何らかの理由で、小陰唇や陰核が充血し陰裂を押し広げたのか、元から陰裂が開いた状態の大陰唇をしていたのか…いずれにせよ、その女性は立っている姿勢でも陰核包皮や小陰唇が見えていました。
私は普通に立っている姿勢なら、女性器は見えないと思っていましたが、それは、乾いた陰毛で覆われている場合だけで、女湯では浴槽に入る時など股を開くシチュエーションもあり、また、座っている人から股間を見上げられるケースもあったので、陰裂の奥に何もない私の女性器は不自然と言えました。
私は女湯から撤退することにしました…。
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