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被保護編 338年
338年2月1-1
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新年の休みが明けてからは忙しなかった。
ソサイゾの失脚。自死。フラーニの追放。ソサイゾ領の管理者任命。
その全てが広く騒がれたが、ともやの骨折も取り沙汰された。
折ったのはソサイゾだ、フラーニだ、それに私が激怒して断罪したとか。
それでいい。ともやに手を出す者が少なくなれば何でもいい。
ともやの顔の青痣は休みが終わるまでに消えなかったので、勤務の始めが遅くなった。
顔の痣がほぼ消えても体には残っている。
まだ動きもぎこちない時がある。痛みがまだある。口にはしないが。
だが運動は始めている。まだ休んでいればいいのに、動いた方が治りやすいとか、筋肉が落ちたと言う。筋肉の感触は好きだが、それが柔らかくなってきているのもいい。
ともやを救出した後は非常事態だからと一緒に寝る事に成功した。
今もまだ寝ている。
不安だと、一人で眠るのが怖いしともやを一人にする事も怖いと言った。
何か勝手に解釈したらしく、不承不承頷いた。
抱き締めて眠るだけだ。それ以上を、本当に抱く事は許されない。
添い寝と同じように、おそらくともやは許すだろう。そして自分を愛人だと位置づける。
愛人として必要な事を仕事として、義務として行う。
それでは駄目なんだ。肩書きのないともやが欲しい。
ともやは猫達と一緒に眠りたがっているが、誘拐の後はあの身体に乗られることを避けるために、今は私が睡眠を邪魔されないように、別室に連れて行っている。
猫と一緒に眠ると幸せだけど睡眠不足になると、ともやは協力してくれる。二人きりがいい。猫に邪魔されたくない。
ソサイゾの失脚。自死。フラーニの追放。ソサイゾ領の管理者任命。
その全てが広く騒がれたが、ともやの骨折も取り沙汰された。
折ったのはソサイゾだ、フラーニだ、それに私が激怒して断罪したとか。
それでいい。ともやに手を出す者が少なくなれば何でもいい。
ともやの顔の青痣は休みが終わるまでに消えなかったので、勤務の始めが遅くなった。
顔の痣がほぼ消えても体には残っている。
まだ動きもぎこちない時がある。痛みがまだある。口にはしないが。
だが運動は始めている。まだ休んでいればいいのに、動いた方が治りやすいとか、筋肉が落ちたと言う。筋肉の感触は好きだが、それが柔らかくなってきているのもいい。
ともやを救出した後は非常事態だからと一緒に寝る事に成功した。
今もまだ寝ている。
不安だと、一人で眠るのが怖いしともやを一人にする事も怖いと言った。
何か勝手に解釈したらしく、不承不承頷いた。
抱き締めて眠るだけだ。それ以上を、本当に抱く事は許されない。
添い寝と同じように、おそらくともやは許すだろう。そして自分を愛人だと位置づける。
愛人として必要な事を仕事として、義務として行う。
それでは駄目なんだ。肩書きのないともやが欲しい。
ともやは猫達と一緒に眠りたがっているが、誘拐の後はあの身体に乗られることを避けるために、今は私が睡眠を邪魔されないように、別室に連れて行っている。
猫と一緒に眠ると幸せだけど睡眠不足になると、ともやは協力してくれる。二人きりがいい。猫に邪魔されたくない。
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