隣の男の子たちは私を困らせる。

めぇ

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NEXT2.学校生活は私を困らせる)

trouble7.)

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「やっぱり雨降って来ちゃった…」

プール掃除を終えて制服に着替える、学校の玄関に着いた頃にはパラパラと雨が降り始めていた。

せっかくプール掃除したのに…
正直今から濡れて帰るよりこっちの方がショックだった。

てゆーかこんなことならジャージのままでよかった、登下校は制服でってルールを律儀に守ろうとしたから…

だってあたり前のように傘持って来てないんだもん。朝晴れてたもん。

「よっしゃぁ~、ほな走って帰るで!」

「行っくよーーーーーー!」

智成くんが先陣切って雨の中に突入していく、その後ろをさっちゃんが続いて。

…しょーがない、私も走って帰るか。
これくらいの雨だしね、前みたいにカミナリも鳴ってないしザーザー降ってるわけでもないからね。

隣からパサッと音がした、傘を開く音。

「…斗空持って来てたんだ」

「今日雨って言ってたからな」

さすが、用意周到だなぁ。なんでも持ってるだけはある。

傘をさした斗空が学校から出て歩き出す、その後姿を見ていると少しだけ歩いて振り返った。

「入ってくか?」

プール掃除してたら遅くなっちゃったし、もう誰もいないかな。帰っちゃったかな。

今なら誰にも見られないかな。

でも…


「うん、入る」


見られてもいいか。
またハブられちゃうかもしれないけど、それでも。


斗空の傘の下に入りたい。


斗空を追いかけて隣に並んだ。

寮までの帰り道、少しの間近いようで遠い道のりを。

「あ、そうだ歩夢。今日言いかけたことなんだけど」

「言いかけたこと?」

“あのさっ”

あぁ、あれかな!?
私が逃げて話聞かなかったやつ。

何だったんだろう、今改めて言われるっていうことは大事なことだったのかな?それを聞きもしないで逃げちゃった…

「次俺が昼ご飯作る時、食べるなら何がいい?」

「………え?」

すっごい真剣な表情で問われた。これは本気で聞かれている。

「カルボナーラすげぇ褒めてくれたから、次も歩夢の好きなもの作ってやってもいいけど」

「……。」


それあの時、聞こうと思ったの?

わざわざそれを??


てゆーかもちろん負ける前提なんだ。

だったらあそこで聞かなくてよかったって思うけど、それより斗空ってやっぱりちょっと…


天然なの?
いや、抜けてる?

ううん、違うなぁ…


「何がいい?」

そんなとこも、斗空らしいね。

「またカルボナーラがいい!」


ドキドキと心臓の音が大きくなっていく。

心の奥から溢れていくこの気持ちが、私を包んで暖かい気持ちにさせる。


この距離がもどかしい。




“歩夢はみんなのものになってどうすんの?”

私はみんなのものになれなくてもいい、斗空のものになりたい。
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