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【私】 男の勝利
後編*
しおりを挟む屋敷に入ると、待ち構えていたメイドに口元を布で覆われ私は意識を失った……
自然体で近づいてきたために、警戒できなかった。
次に目が覚めたのは、暗い場所だった。まだ意識ははっきりしておらずぼんやりとしていたが、彼の次の言葉で覚醒した
「さあ、着いたよ。ここが貴女の部屋だよ」
「⁉ 貴方何を……」
「今日からここが貴女の部屋だよ」
そう言いながら彼が指を鳴らすと明かりがついた。
どうやら、先ほど連れていくという部屋に着いたらしい。それにしては言い方がおかしいように感じられたが、それには突っ込まないようにした。すごく嫌な予感がする。
「部屋まで連れてきてくれて、一応ありがとうございます。でも、方法が乱暴ではなくて?」
「この部屋の位置を知られるわけにいかなくてね。貴女には今日からこの部屋で生活してもらう」
「……聞き間違いでなければ、この部屋で生活してもらうって聞こえたんだけど……」
「ああ、聞き間違えではないよ。ここで生活してもらうと言ったよ」
聞いてはいけないとわかっているのに、それに触れてしまった。
「それって……私の体調不良が治るまで?」
「……いいや、貴女の寿命が尽きるその時まで」
「…………冗談よね」
「本気だよ。なんだか今日を逃してはいけない気がするんだ。今日を逃したら貴女を一生手に入れられなくなるような予感がする。私の予感はね、よく当たるんだ。貴女が帰りたいと言った時、それは体調不良ではないということはわかっていたんだ。でも、好都合だと思った。だから、利用させてもらったんだ。貴女もおかしいとは感じていたみたいだけど、抵抗をやめてくれてよかったよ。順調にこの部屋まで連れてくることができた」
「…………」
嫌な予感は私もよく当たる方だ。今回は、悪い予感が的中してしまった。ここからどうやって出ようかと考えて、周りの情報を収集しようと辺りを見渡す。この部屋には窓がなく、部屋の光源を探すと天井が光っている。部屋の家具は今確認できる範囲ではベッド、机、椅子しかない。
「ここは、監獄かしら」
私がそう問えば、男はいや違うよと笑って否定する
「先ほどから言っているが、ここは貴女の部屋だよ。今は少し不便に感じるかもしれないが、住めばそのうち慣れるよ」
どうやら、男は私を監禁するつもりのようだ
「こんな事、いくら貴方でもバレたら身を亡ぼすわよ」
「まあ、正直バレたとしてもどうとでもできるけど、バレることはないよ。貴女は、病気のため婚約者の家で療養することになっている。そして、この話は、貴女の父から託されてということになっているから問題はないよ」
今回の事態は、アレらについて情報収集が終わっていなかったせいでどうやら起きているようだった。しかし、この男の思い通りになるなんて、それこそごめんだ。だから私は……舌を噛み切って死ぬことにした。
だが…………
「はい、ストップ」
男は、私の不穏な気配に気づいたようで、口の中に指を突っ込んできた。
「ひゃなして! ひゅひりょけなさいよ!」
男は、そんな私の様子をにこにこ笑いながらメイドに指示して、私に猿轡を噛ませる。
口は半開きの状態で固定された。
そして、猿轡を噛まされている間に手も拘束されてしまった。足は片方だけ足枷を付けられ、それはベッドの足に繋がれていた。
男はそこまで終えると、メイドたちに部屋から出ていくように指示する。メイドたちが部屋から全員出ていくと男は狂ったように笑いだした。
「ふふふ、あははははっははっ! やっと、やっと貴女を手に入れた。そうだ、最初からこうしてしまえばよかったんだ! どうして、こんな簡単な方法を今までやらなかったんだろう? ………何か大切なことを忘れてしまっているような気がするけど、……もうどうでもいいよね?」
男はまるで自分に言い聞かせるように言い、一人で納得している。そこから、視線をベッドの上にいる私に向ける。その目は血走っており、正気には到底思えない。
「ふふふ、今日は記念日なんだ。私と貴女が初めてひとつになる日なんだから」
その言葉を聞いて、この男が何をしようとしているのかわかってしまった。
「ひひゃよ! ひゃなして!」
私が暴れていると、男は私の上に覆い被さりながら狂気的な笑みを浮かべ私に言う。
「貴女って、たぶん自分が考えているよりも責任感強いですよ? 恐らく、私のことは嫌いでも、子供ができたらその責務を果たそうとするぐらいには、ね? 子供には母親が必要ですよ。 そして、子供には何の罪もない。そう思いませんか?」
男の言葉を聞き、この男は、私を縛り付けるために子供を作ろうとしていることに気付いた。こんなことをされて、その男の子供の母親役など誰がするものかと思った。
「貴女は、きっと今絶対にするものかと思っているだろうけど、貴女のことに関しては、私は貴女以上に理解しているよ。貴女は絶対に、子供を残して一人死ぬことはできない」
そう言いながら男はキスをしてくる。口を閉ざしたくても、猿轡のせいで拒むことができない。男の舌が口の中に入ってこようとするので、舌で入ってくる男の舌を押し返す。しかし、男はそれをなぜか喜んだ。なぜだと思った時には、舌を男の舌に絡み取られていた。拒むこともできず、無遠慮に私の口の中を男は蹂躙する。口内を蹂躙しながら、男は私の服をどんどん脱がしていく。私の着ている物が下着類だけになると、男は蹂躙をやめ、一旦私の上から退いた。
今されたことの気持ち悪さに、吐き気を催したが何とか抑え顔を上げる。すると、そこには真っ裸の男がハサミを持っていた。
その姿に、更なる恐怖を感じた私はベッドの上で男から距離を取るようにじりじりと下がろうとしたが、足の鎖を引っ張られてしまい、動くことができなかった。そんな私の上に、再度男は覆いかぶさった。そして、私の下着を慎重な手つきで切っていく。下着を切り取った男は、ハサミを床に投げ捨てると再度、口内を蹂躙し始めた。片手は私の顔の横に置いて、もう片方の手で、胸を揉んでくる。
どんどんと私の体を触っている手は下にいく。そして、男の手は私の秘部に到達した。そこでやっと、男は口内蹂躙をやめて顔を上げると私の目を見ながら問う。
「今から貴女を抱く。できれば貴女の意思で足を開いてほしい。貴女の意思で開いてくれれば精一杯優しく抱く。しかし、開かないならこちらのペースで抱く。さあ、どうする?」
男は情欲が灯る目で私を見つめる。しかし、私の選択は考えるまでもない。だから、男を睨みつけた。
「…………そう。それが貴女の選択なんだね。では、初めてであろうが抱き潰させてもらう」
そう言うと、男は無理やり私の足の間に割りいった
「優しくしてあげる余裕はもうないから……今回は、痛かろうと私のペースでするよ」
そこからは、地獄だった。これは新手の拷問なのではと最後の方は考えていた。
破瓜の痛みは想像を超えていた上にこの男のペースというのがイカレていた。私が泣き叫ぼうが、男は嬉々として腰を振っているし、中に何度も出している。行為中、男はしゃべることをやめ、荒い息遣いや呻き声しか出さないこの男を私は獣か何かだと思った。私の体力が限界を迎え、私の意識が何度飛ぼうとも男は抱き続けた。
どれぐらい時間が過ぎたかはもうわからが、未だに男は腰を振っていた。もう泣き叫びすぎて、声が出なくなり何度目かわからない気絶を再度しそうになった頃、ドアがノックされた。男はその音を聞くと、腰を振ることをやめ「なんだ」と苛立ちを隠すこともなく問う。すると、ドアの向こうから「火急のお知らせです」と帰ってきた。それに男は舌打ちをすると「五分ほど待て、すぐに執務室に向かう」と言いながら腰の振りを再開する。そしてすぐに、私の中で男は果てた。
そのまま男は私にキスをすると、強く抱きしめながら耳元で囁く
「あぁ、やっと捕まえた 絶対に逃がさないから覚悟してね」
この言葉を聞き、私はまた意識を失った…………
あのお茶会の翌日。
男と女は結婚した。式などはなされず、書類のみであったが……
その結婚から十年後、男の家には子供が5人いた。貴族としては多い方なので大分話題になったが、現在、男の妻は6人目を妊娠しているそうだ。結婚後から、女の姿は見えなくなったが、子供たちは式典などにも参加しており、そこでその子供たちが言うには体調が常に悪く一日のほとんどをベッドで過ごしているそうだ…………子供から、その話を聞く親たちは、何となく事情を察しても、それについて噂しようとすると、その噂に関連したものが死に至ると言われているため、そのことに関して噂することはタブーとなっている。
END4【捕まえた 絶対に逃がさない】
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