28 / 33
【どちらも外れ】これが愛
2話
しおりを挟む
【デート当日】
「そろそろ出なくては。待ち合わせに遅れてしまうな」
今日という日のために、私は全力で仕事に取り組んだ。しかし、ここ数日に限ってイレギュラーなことばかり起こり思いのほか時間が押してしまった。まあ、彼女とデートするためならばそんなもの苦でもない。
そして、馬車に乗り込もうとした時……
「ご主人様、あれは婚約者殿の家の者では?」
そう言われそちらを向くと、全速力で駆けてくる彼女の家の者がいた。その表情はひどく険しい。
その表情を見た時、背筋がぞっとした。駆けてくる者は彼女の護衛をいつもしている者だ。その者はよく見ると切り傷や返り血やらが付いている。
私は駆け、その者の来る方に向かった。すぐにその者は私の元までたどり着き馬から降りた。そして
「ご報告申し上げます! 本日待ち合わせ場所に向かっている途中に賊に襲われ交戦。その際ま「それより彼女は、彼女は無事なのか!」……お嬢様は、敵から魔法による攻撃を受け、攻撃の直撃は免れましたがその衝撃波により木に激突。その際頭を強く打ったらしく現在意識不明の重体です」
「っ!? 貴様らは何をしていた! 彼女の護衛だろう!?」
「申し訳ございません……」
「くそっ! おい! 転移陣を使う。魔法使いを集めろ! あと医者もだ! もたもたするな!!」
「「「「はっ、直ちに!」」」」
「おい! お前も来い。転移陣の準備が終わる前にわかっていることを全て話せ!」
「はい!」
そこから、準備が終わるまでに襲撃の話を聞いた。
話しから分かったのは、どうやら賊は雇われた他国の暗殺ギルドの者である可能性が高いという事と今回のデートの事を知っている者の中に裏切り者がいる可能性が高いということだけだった。
無能なのか、この護衛どもは……なぜ依頼主まで吐かせない。
また、陰に現場を確認させに行った所、彼女に秘密裏につけていた護衛である影は……後ろから心臓を一突きにされ殺されていたらしい。今日に限って、彼女についていたのは新米の影だった。いつもであればベテランの者が付いているのに……アクシデントに駆り出されていたためにしょうがなく今年一番出来が良い者を付けた。
いつもであれば、絶対にしない選択だった。彼女とのデートで浮かれていたのだ。何としても時間を取りたくて彼女の守りを薄くしてしまったのだ。
これは私の選択ミスだ。
「ご主人様! 準備ができました!」
「今行く!」
すぐに転移陣がある部屋に向かった。部屋には屋敷にいる魔法使いと医者が全員いた。
「彼女の屋敷に一番近い転移陣に転移させろ! 転移したら魔法使いは医者を担ぎ自身に魔法をかけろ。全力で彼女の屋敷に向かえ! 死ぬ気で走れ! 医者は屋敷に着き次第何としても彼女を救え! もし、もしも万が一のことがあった場合、お前たちの命は無いと思え!」
「「「「「「はっ!」」」」」
「よし、やれ!」
その瞬間膨大な魔力が陣に流れ込み、一瞬で視界は光で包まれた。次の瞬間、視界は変わり彼女の屋敷近くの森に出た。
視界が変わった瞬間に私は強化魔法を自身にかけ、ひとり彼女の屋敷に向かった。
「そろそろ出なくては。待ち合わせに遅れてしまうな」
今日という日のために、私は全力で仕事に取り組んだ。しかし、ここ数日に限ってイレギュラーなことばかり起こり思いのほか時間が押してしまった。まあ、彼女とデートするためならばそんなもの苦でもない。
そして、馬車に乗り込もうとした時……
「ご主人様、あれは婚約者殿の家の者では?」
そう言われそちらを向くと、全速力で駆けてくる彼女の家の者がいた。その表情はひどく険しい。
その表情を見た時、背筋がぞっとした。駆けてくる者は彼女の護衛をいつもしている者だ。その者はよく見ると切り傷や返り血やらが付いている。
私は駆け、その者の来る方に向かった。すぐにその者は私の元までたどり着き馬から降りた。そして
「ご報告申し上げます! 本日待ち合わせ場所に向かっている途中に賊に襲われ交戦。その際ま「それより彼女は、彼女は無事なのか!」……お嬢様は、敵から魔法による攻撃を受け、攻撃の直撃は免れましたがその衝撃波により木に激突。その際頭を強く打ったらしく現在意識不明の重体です」
「っ!? 貴様らは何をしていた! 彼女の護衛だろう!?」
「申し訳ございません……」
「くそっ! おい! 転移陣を使う。魔法使いを集めろ! あと医者もだ! もたもたするな!!」
「「「「はっ、直ちに!」」」」
「おい! お前も来い。転移陣の準備が終わる前にわかっていることを全て話せ!」
「はい!」
そこから、準備が終わるまでに襲撃の話を聞いた。
話しから分かったのは、どうやら賊は雇われた他国の暗殺ギルドの者である可能性が高いという事と今回のデートの事を知っている者の中に裏切り者がいる可能性が高いということだけだった。
無能なのか、この護衛どもは……なぜ依頼主まで吐かせない。
また、陰に現場を確認させに行った所、彼女に秘密裏につけていた護衛である影は……後ろから心臓を一突きにされ殺されていたらしい。今日に限って、彼女についていたのは新米の影だった。いつもであればベテランの者が付いているのに……アクシデントに駆り出されていたためにしょうがなく今年一番出来が良い者を付けた。
いつもであれば、絶対にしない選択だった。彼女とのデートで浮かれていたのだ。何としても時間を取りたくて彼女の守りを薄くしてしまったのだ。
これは私の選択ミスだ。
「ご主人様! 準備ができました!」
「今行く!」
すぐに転移陣がある部屋に向かった。部屋には屋敷にいる魔法使いと医者が全員いた。
「彼女の屋敷に一番近い転移陣に転移させろ! 転移したら魔法使いは医者を担ぎ自身に魔法をかけろ。全力で彼女の屋敷に向かえ! 死ぬ気で走れ! 医者は屋敷に着き次第何としても彼女を救え! もし、もしも万が一のことがあった場合、お前たちの命は無いと思え!」
「「「「「「はっ!」」」」」
「よし、やれ!」
その瞬間膨大な魔力が陣に流れ込み、一瞬で視界は光で包まれた。次の瞬間、視界は変わり彼女の屋敷近くの森に出た。
視界が変わった瞬間に私は強化魔法を自身にかけ、ひとり彼女の屋敷に向かった。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
17歳男子高生と32歳主婦の境界線
MisakiNonagase
恋愛
32歳の主婦・加恋。冷え切った家庭で孤独に苛まれる彼女を救い出したのは、ネットの向こう側にいた二十歳(はたち)と偽っていた17歳の少年・晴人だった。
「未成年との不倫」という、社会から断罪されるべき背徳。それでも二人は、震える手で未来への約束を交わす。少年が大学生になり、社会人となり、守られる存在から「守る男」へと成長していく中で、加恋は自らの手で「妻」という仮面を脱ぎ捨てていく…
あるフィギュアスケーターの性事情
蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。
しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。
何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。
この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。
そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。
淫らな蜜に狂わされ
歌龍吟伶
恋愛
普段と変わらない日々は思わぬ形で終わりを迎える…突然の出会い、そして体も心も開かれた少女の人生録。
全体的に性的表現・性行為あり。
他所で知人限定公開していましたが、こちらに移しました。
全3話完結済みです。
田舎の幼馴染に囲い込まれた
兎角
恋愛
25.10/21 殴り書きの続き更新
都会に飛び出した田舎娘が渋々帰郷した田舎のムチムチ幼馴染に囲い込まれてズブズブになる予定 ※殴り書きなので改行などない状態です…そのうち直します。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる