ヴァンパイア♡ラブforever

田口夏乃子

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第1章

第十七話 「とうとう、ネルさんの子供の父親が明らかに!」

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こんにちは。真莉亜です。

「真莉亜ちゅわ~ん♡」

あ、ウルフ一郎さん。
ウルフ一郎さんがそういう風に私の名前を呼ぶの、久しぶりだなぁ。

「元気ぃ~?」

はい。とても元気ですよ。

「お腹の中の赤ちゃーん♡」

がくっ。そっちですかっ。

「こら!気安く真莉亜のお腹をさわるなっ!」

「ジュンブライト!」

「なんだとぉ?」

「やんのかオラァ!」

もう、けんかはやめて!

「は~い♡」

ふぅ、このやりとりも、久しぶりにやります。

「ウルフ一郎。」

「ネル!」

ウルフ一郎さんは、ネルさんのところまで走って行った。

「なにしに来たんだ!」

「なにしにって、お前を迎えに来たんだよぉ。」

「あ、そっか。じゃあね~、真莉亜ちゅわん♡」

ふぅ。ウルフ一郎さんは、ネルさんと一緒に、帰って行っちゃった。


                                        ☆


チュッ、チュッ、チュ……。

「……ネル……。」

チュッ、チュッ、チュ……。

「……愛してる。」

「あたしも。愛してるよ、ウルフ一郎。だからもう、やめて……。」

チュッ、チュッ、チュ……。

「……好きだ……。」

チュッ、チュッ、チュ……。

「……もう、ウルフ一郎ったら。いじわるなんだからぁ。」

ウルフ一郎は、あたしの髪の毛をさわった。

「サラッとしてるなぁ。お前の髪の毛。」

ウルフ一郎は、あたしの髪の毛にキスをした。

「……ネル……。」

チュッ、チュッ、チュ……。
ウルフ一郎が、あたしのほっぺにキスをしながら、呼んだ。
なんだ?

「……こんなことをするの、あとどれくらいあるんだろう。」

はっ、バカなこと、言わないでよぉ。

「いや、気になっただけだ。」

あたしは、ウルフ一郎にだきついた。

「……10年後も、100年後も、ずっと、このままでいような。」

「あぁ。」

あたし達はそのまま、熱いキスをし続けた。


                                ☆


あたしは、お風呂の中で、ウルフ一郎の胸にほおずりをしていた。

「かわいいなぁ、お前は。」

ウルフ一郎は、あたしの頭をなでた。

「えへへへへ。」

そして、ゆっくり唇を近づけて……。
チュ……。
キスをした。

「……こんな状態で愛する人にキスをするなんて、何ヵ月……。」

「もう、それ以上、言わんでいい。この物語のお約束だから。」

「……そうだな。ひかえとく。」

「ところでウルフ一郎。」

「なんだ?」

「……ずっと、離れないよな?」

「……ネル……。なんでそんな話を。」

「将来のことを考えたら、お前がいつ死ぬのか、心配で心配で……。」

「言ったろぉ。俺様はお前より先に死なねぇって。」

……そうだよな。
ウルフ一郎。
あたしはお前といる時間が、とっても楽しい。
だから、あたしのそばから、絶っっっっ対に、離れるなよ。


                                      ☆


ネルさん、今日、検査するんだって。

「ほう。そうか。」

ウキウキした気分で、リリアさんと一緒に、病院に行ったよ。

「それはよかったなぁ。」

「あ、リリア!お帰りですぅ~!」

「どうだった?ネルさんのお腹の中の赤ちゃんは。」

「……。」

どうしたんですか?リリアさん。顔を下に向けちゃって。

「ジュンブライト、ウルフ一郎を呼んで。話がしたいの。」

「お、おう。」

ジュンブライトは、電話をかけた。
一体、なんだろ。


                                 ☆
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