158 / 170
第1章
第六十話 「リュウちゃん、再び!」
しおりを挟む
「あ、う!あ、う!」
うふふふふ。ガオーン、今日も一日、頑張ろうなぁ~。
ピンポーン。
「ん?誰だろ?こんな朝早くに。」
ウルフ一郎が、ドアを開けると……。
「おはようございます!ネルさん、いますか?」
「ん?誰だ、てめぇ。てか、なんでうちの嫁の名前を知ってる。」
「ウルフ一郎、誰としゃべってんだ……あ……。」
その、青い髪と、青い目と、白シャツと半ズボンと、刀は……。
「リュウ!」
「久しぶりです、ネルさん。」
超~久しぶりじゃねぇか!
「はいっ!」
「なんだ。お前ら、知り合いだったのか。」
あぁ。こいつは、あたしの元弟子、リュウだ。
「初めまして。リュウです。」
リュウは、ウルフ一郎に向かって、お辞儀をした。
た。
「えっ!?お前の弟子!?」
あぁ。
リュウは、あたしに憧れて、弟子入りしたけど、『雷神の風』を習得したいと言う事聞かなくて、あたしと勝負した結果、あたしが勝って、リュウはあたしのそばから離れたんだ。
いやぁ~、2年ぶりだなぁ~。
「はい!」
なんであたしがここにいるってわかった。
「ロゼッタ先輩から教えて貰いましたぁ!」
ロゼッタ先輩?
はっ!まさか、お前!
「はい!剣士になりましたぁ!」
え~!?すげーなぁ!
「はい!2年前、ネルさんの弟子をやめたあと、剣士広場に行って、登録しましたぁ!」
へえー。
「うぇ~ん、うぇ~ん!」
あ、ガオンを一人にさせちゃった!
「ガオン?」
リュウが首をかしげてる。
あぁ。あたしの息子だ。
「え~!?ネルさん、お母さんになったんですかぁ~!?」
相変わらず、驚きすぎだろ。
ま、とりあえず、中に入れ。お前といっぱい、話したいことがあるからなぁ。
「はい!」
リュウは笑顔になった。
☆
あたし達は、女子二人で、女子会をした。
「ふぅ~。紅茶を飲むと、落ち着きますぅ。」
マスターは元気か?
「はいっ!とっても元気にしてますっ!」
じゃあ、「よろしく。」って、伝えといてくれよ。
「はいっ!」
「う、う~!」
「ガオンくん、かわいいですねぇ。」
「あぁ。」
「あい、あい!」
ほらガオン、リュウお姉ちゃんにあいさつはー?
「う、う!」
「アハハ。初めまして。」
うふふふふ。
ガチャッ。
「ネルすわ~ん♡遊びにきたよ……ん?」
ウルフ三郎の視線は、リュウの方を見ている。
「あ、あなたは、雷のリュウ!」
リュウ、お前、そんなに有名になったのか!
「はい。おかげさまで。」
「最年少で大物賞金稼ぎと手を組み、賞金首を、次々たおしていく、小柄ながら、強い相手と立ち向かう、NO.1剣士!」
へえー。
あたし、口ポカーン。
だって、あんなに泣き虫だった弟子が、今ではもう、あたし以上に有名になってるもん。
「えへへへへ。そう行ってもらえると、恥ずかしいです。」
「アハッ。こいつは俺様の弟。こー見えて、剣士オタクなんだ。」
「へぇー。」
「……ネルさん。」
ん?どーした、リュウ。
さっきまで笑顔だった顔が、消えてるし。
すると、リュウはスッと顔を上げた。
「なんで剣士をやめたんですか?」
えっ……それは……。
「俺様と結婚したんだ。」
ちょっ、ウルフ一郎!
「ネルさんが、結婚!?」
リュウ、むっちゃくちゃ、驚いてるし。
「あぁ。ある夜、一晩過ごして、子供ができて、やめたのさ。ネルはもう、お前の知っているネルじゃねぇ。母親になったネルだ。」
「そんなの、デタラメですっ!」
リュウが、バン!とテーブルをたたいて、立ち上がった。
「うぇ~ん、うぇ~ん!」
「ネルさん!刀を捨てて、子育てをするなんて、あなたらしくありません!」
そ、それは、子育てに励みたいから……。
「私の知っているネルさんは、刀一本で、修行に励むネルさんですっ!今のネルさんは、やめたどころか、一晩男と一緒になってできた子供の世話をしている、頭がおかしい人ですよ!」
リュウ!そのくらいにしとけ!
「あと、あなた!」
リュウが?ウルフ一郎をゆびさした。
「私の憧れの人のこと、どー思ってるんですか!」
「あ……愛してるぜ、もちろん。」
「それがいけないんですよ!あなたの強い愛情で、ネルさんは変わった!私が知っているネルさんを、返してくださいよぉ!」
「痛い、やめろ!おい!」
リュウ、やめろ!
あたしの声で、リュウはウルフ一郎をたたくのをやめた。
「これ以上、あたしの旦那に手を出すな。」
「うるさい!ネルさん、子育てなんかやめて、私と一緒に旅をしましょう!あの時みたいに、また楽しくやりましょう!」
えっ……。
「答えは明後日、教えてくださいね!じゃ!」
リュウはそう言って、出て行っちゃった。
「ひくっ、ひくっ、ひくっ。」
「ったくぅ、なんなんだ、あいつは!次会ったらただじゃおかねぇから!」
リュウはそんなこと、言わない子なのに……。
……リュウ、お前はそう思ってたのか。
あたし、びっくひしたぞ。お前がそんなこと言うなんて。
これから、どーするか……。
☆
「えっ?リュウちゃんからそんなこと、言われたんですか!?」
「あぁ。返事は明後日に教えろって、言われた。」
リュウちゃん、ネルさんと離れて、とてもさびしかったんだね。
「あぁ。」
「……。」
☆
うふふふふ。ガオーン、今日も一日、頑張ろうなぁ~。
ピンポーン。
「ん?誰だろ?こんな朝早くに。」
ウルフ一郎が、ドアを開けると……。
「おはようございます!ネルさん、いますか?」
「ん?誰だ、てめぇ。てか、なんでうちの嫁の名前を知ってる。」
「ウルフ一郎、誰としゃべってんだ……あ……。」
その、青い髪と、青い目と、白シャツと半ズボンと、刀は……。
「リュウ!」
「久しぶりです、ネルさん。」
超~久しぶりじゃねぇか!
「はいっ!」
「なんだ。お前ら、知り合いだったのか。」
あぁ。こいつは、あたしの元弟子、リュウだ。
「初めまして。リュウです。」
リュウは、ウルフ一郎に向かって、お辞儀をした。
た。
「えっ!?お前の弟子!?」
あぁ。
リュウは、あたしに憧れて、弟子入りしたけど、『雷神の風』を習得したいと言う事聞かなくて、あたしと勝負した結果、あたしが勝って、リュウはあたしのそばから離れたんだ。
いやぁ~、2年ぶりだなぁ~。
「はい!」
なんであたしがここにいるってわかった。
「ロゼッタ先輩から教えて貰いましたぁ!」
ロゼッタ先輩?
はっ!まさか、お前!
「はい!剣士になりましたぁ!」
え~!?すげーなぁ!
「はい!2年前、ネルさんの弟子をやめたあと、剣士広場に行って、登録しましたぁ!」
へえー。
「うぇ~ん、うぇ~ん!」
あ、ガオンを一人にさせちゃった!
「ガオン?」
リュウが首をかしげてる。
あぁ。あたしの息子だ。
「え~!?ネルさん、お母さんになったんですかぁ~!?」
相変わらず、驚きすぎだろ。
ま、とりあえず、中に入れ。お前といっぱい、話したいことがあるからなぁ。
「はい!」
リュウは笑顔になった。
☆
あたし達は、女子二人で、女子会をした。
「ふぅ~。紅茶を飲むと、落ち着きますぅ。」
マスターは元気か?
「はいっ!とっても元気にしてますっ!」
じゃあ、「よろしく。」って、伝えといてくれよ。
「はいっ!」
「う、う~!」
「ガオンくん、かわいいですねぇ。」
「あぁ。」
「あい、あい!」
ほらガオン、リュウお姉ちゃんにあいさつはー?
「う、う!」
「アハハ。初めまして。」
うふふふふ。
ガチャッ。
「ネルすわ~ん♡遊びにきたよ……ん?」
ウルフ三郎の視線は、リュウの方を見ている。
「あ、あなたは、雷のリュウ!」
リュウ、お前、そんなに有名になったのか!
「はい。おかげさまで。」
「最年少で大物賞金稼ぎと手を組み、賞金首を、次々たおしていく、小柄ながら、強い相手と立ち向かう、NO.1剣士!」
へえー。
あたし、口ポカーン。
だって、あんなに泣き虫だった弟子が、今ではもう、あたし以上に有名になってるもん。
「えへへへへ。そう行ってもらえると、恥ずかしいです。」
「アハッ。こいつは俺様の弟。こー見えて、剣士オタクなんだ。」
「へぇー。」
「……ネルさん。」
ん?どーした、リュウ。
さっきまで笑顔だった顔が、消えてるし。
すると、リュウはスッと顔を上げた。
「なんで剣士をやめたんですか?」
えっ……それは……。
「俺様と結婚したんだ。」
ちょっ、ウルフ一郎!
「ネルさんが、結婚!?」
リュウ、むっちゃくちゃ、驚いてるし。
「あぁ。ある夜、一晩過ごして、子供ができて、やめたのさ。ネルはもう、お前の知っているネルじゃねぇ。母親になったネルだ。」
「そんなの、デタラメですっ!」
リュウが、バン!とテーブルをたたいて、立ち上がった。
「うぇ~ん、うぇ~ん!」
「ネルさん!刀を捨てて、子育てをするなんて、あなたらしくありません!」
そ、それは、子育てに励みたいから……。
「私の知っているネルさんは、刀一本で、修行に励むネルさんですっ!今のネルさんは、やめたどころか、一晩男と一緒になってできた子供の世話をしている、頭がおかしい人ですよ!」
リュウ!そのくらいにしとけ!
「あと、あなた!」
リュウが?ウルフ一郎をゆびさした。
「私の憧れの人のこと、どー思ってるんですか!」
「あ……愛してるぜ、もちろん。」
「それがいけないんですよ!あなたの強い愛情で、ネルさんは変わった!私が知っているネルさんを、返してくださいよぉ!」
「痛い、やめろ!おい!」
リュウ、やめろ!
あたしの声で、リュウはウルフ一郎をたたくのをやめた。
「これ以上、あたしの旦那に手を出すな。」
「うるさい!ネルさん、子育てなんかやめて、私と一緒に旅をしましょう!あの時みたいに、また楽しくやりましょう!」
えっ……。
「答えは明後日、教えてくださいね!じゃ!」
リュウはそう言って、出て行っちゃった。
「ひくっ、ひくっ、ひくっ。」
「ったくぅ、なんなんだ、あいつは!次会ったらただじゃおかねぇから!」
リュウはそんなこと、言わない子なのに……。
……リュウ、お前はそう思ってたのか。
あたし、びっくひしたぞ。お前がそんなこと言うなんて。
これから、どーするか……。
☆
「えっ?リュウちゃんからそんなこと、言われたんですか!?」
「あぁ。返事は明後日に教えろって、言われた。」
リュウちゃん、ネルさんと離れて、とてもさびしかったんだね。
「あぁ。」
「……。」
☆
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
あるフィギュアスケーターの性事情
蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。
しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。
何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。
この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。
そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
敗戦国の姫は、敵国将軍に掠奪される
clayclay
恋愛
架空の国アルバ国は、ブリタニア国に侵略され、国は壊滅状態となる。
状況を打破するため、アルバ国王は娘のソフィアに、ブリタニア国使者への「接待」を命じたが……。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
屈辱と愛情
守 秀斗
恋愛
最近、夫の態度がおかしいと思っている妻の名和志穂。25才。仕事で疲れているのかとそっとしておいたのだが、一か月もベッドで抱いてくれない。思い切って、夫に聞いてみると意外な事を言われてしまうのだが……。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる