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第七話 「クリスさんの双子の姉妹登場!」
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こんにちは。春間真莉亜です。
今日は、テレサさんとクリスさんは、学校の用事で、帰りが遅くなるって、言ってたので、私と道華と紅葉の三人で、クレープを食べながら、帰ってます。
「ん~。このクレープ、おいしー♡」
ここのクレープ屋さん、おいしいって評判なんだ。
プルプルプルプル。
紅葉、ケータイ、鳴ってるよ。
「どれどれ?」
紅葉がケータイをバッグから取り出して、ケータイを見て、笑顔になった。
「討馬くんからだ。」
討馬くんから!?
「え―っと、なになに?え―っ!?」
紅葉が突然、大きな声を出した。
「なになに?」
「デ・・・・・・デ・・・・・・デ・・・・・・!」
紅葉、「デ」じゃわからないよ。
「デートの申しこみ、キタ―っ!」
「あだ―っ!」
私と道華は、まんざいみたいにコケた。
よかったね、紅葉。
「ありがとう。」
紅葉、うれしそう。
「ねぇ、討馬って、誰?」
あっ、道華は知らないか。
私達の同級生で、紅葉の彼氏なの。
「え―っ!?紅葉って、彼氏がいたのぉ~!?」
声、でかすぎ。
「てか、驚きすぎ。」
「あ―したり、こ―したりするの?」
「しないわっ。」
と、紅葉がつっこんだ、その時。
「ニャ―、ニャ―。」
「ん?」
突然、道華が走り出した。
道華!どこに行くの?
もう、急に走り出すもんだから、どっか行っちゃった。
「お母さん、紅葉!ちょっと来て!」
道華が、向こうの路地裏から、顔を出して、手招きをした。
私達は、向こうの路地裏まで走った。
「ほら、見て。」
道華が、指をさした方を見ると、ダンボールがあって、その中には、子猫が2匹いた。
かわいい~♡
1匹は、耳の先がピンクで、しっぽの先もピンク。
もう1匹は、耳さ気が水色で、しっぽの先も水色。
2匹とも、体の色は白。
「ニャ―、ニャ―。」
「かっわいい~♡」
「この子猫達、なんていう種類かしら。」
ん?ダンボールに、なんかはってある。
どれどれ?
『すてねこです。ひろってください。 かいぬしより』
捨て猫だって。
「かわいそう・・・・・・。」
「ねぇ、お母さん!この子達、うちで飼おうよ!」
え~?うちのお母さん、「だめ!」って言うかもしれないし、うちのお父さんが、猫アレルギーだし。
「別にいーじゃん。」
よくありません。
性格、ほんっとに、誰かさんとそっくりです。
「満月荘で飼えば、い―んじゃない?」
紅葉、満月荘って、ペット禁止の方じゃないの?
「うん。私達のとなりに、犬を飼っている人がいるから、大丈夫よ。それに、うちの管理人、動物、大好きだから。」
ふぅ、よかったぁ。
ペット禁止だったら、この子達が、危ない目にあうと思ったよぉ。
☆
私達は、子猫達が入っているダンボールを持って、満月荘に向かった。
そして、402号室に着いて、紅葉が402号室のドアを開けた。
「ただいまぁ。」
「おじゃましまーす。」
「お帰り、紅葉。ん?真莉亜と道華じゃねぇか。」
ジュンブライト。おじゃましています。
「お父さん!」
道華が、ジュンブライトに飛びついた。
「ん?道華、そのダンボールは、なんだ?」
ジュンブライトが、道華の横にある、ダンボールの方を指さすと、ひょこっと、2匹の子猫が、顔を出した。
「かっわいい~♡この子猫、どうしたんだ?」
「捨て猫で、かわいそうだったから拾ったの。」
「えらいじゃねぇ―か。さっすが、俺の子供だぜ!」
ジュンブライトが、道華の頭をなでた。
「真莉亜、向こうで子猫と遊ばないか?」
うん!
私は大きくうなずいた。
すると、ジュンブライトが、立ち上がって、ダンボールを持ち上げて、向こうまで歩いて行った。
「お―い。マドレーヌ、じいや、リリア~。真莉亜達が、捨て猫を拾ったんだって!」
「え!?本当ですか!?」
「わたくしにも見せてください。」
「私も見たいわ。」
マドレーヌちゃんと、ルクトさんと、リリアさんが、かけよると、2匹の子猫が、ダンボールから顔を出した。
「ニャー。」
「かっわいいですぅ~♡だっこして、いいですか?」
「いいぜ。」
ジュンブライトが、ダンボールを置いて、ピンクの方の子猫をだっこして、マドレーヌちゃんに渡した。
「かっわいいですぅ~♡」
「捨て猫を拾うなんて、えらいですねぇ。」
「えへへへへ。」
あ。水色の方の子猫、すっごくおびえてる。
人間とふれあうの、こわいのかな?
おいで。こわくないよ。
私が優しく言うと、水色の方の子猫は、ぴょ―んと、ダンボールの中から出てきて、私に飛びついた。
かわいい~♡
あそこ、ついてないから、二匹とも、女の子だね。
私が、水色の方の子猫を、胸におしつけると、ジュンブライトが、ニヤケながら、私の方を見た。
「はぁ~。俺も子猫になって、真莉亜のやらわかーい胸におしつけられてぇ~♡なぜなら、真莉亜は俺の彼女だから~♡」
変態、だまれ。
「ニャ―。」
ピンクの方の子猫、道華にすっかり、なついてるよ。
「これで遊ぶかしら。」
紅葉が取り出したのは、みなさんごそんじ、ネコじゃらし。
紅葉がそれを、子猫達の前に出すと、子猫達は、すぐに夢中になっちゃった。
「ニャー、ニャー。」
「かわいいなぁ。」
ジュンブライトが、子猫達の体をさわった、その時。
「ただいまぁ。」
クリスさんと、テレサさんが、帰ってきた。
「お帰りなさい。」
「ジュンブライト様ぁ~♡・・・・・・ニャニャ?」
クリスさんが、猫の顔になって、ネコじゃらしに夢中になった。
クリスさん、猫娘だもんねぇ。
「なんであなたが遊ぶの?」
「クリス。こっちにかわいい子猫がいるぞ!」
「あら、かわいいねぇ~。」
「あたしにも見せてよ・・・・・・ん!?」
子猫達を見たクリスさんが、急にかたまった。
どうしたんですか?
「お前、猫が大好きなんだろ?」
「もしかして、猫が嫌いじゃあ・・・・・・。」
「ちがーう!この子猫達に、見覚えがあるのよっ!」
クリスさんが、びしっと、子猫達の方を指さした、その時!
ボン!
!?
けむりが舞い上がったとたん、二人の女の子が現れた。
二人の顔は、すっごく似ていて、髪型も同じ。
一人は、髪の色はピンクで、猫のキャラクターがついている、水色の服を着ていて、もう一人は、髪の色が水色で、左の女の子と同じ、猫のキャラクターがついている、むらさきの服を着ている。
に・・・・・・人間に変身したってことは・・・・・・。
「猫娘!?」
「うん!」
二人は声を合わせて、一緒に大きくうなずいた。
そして、クリスさんの方を見た。
「お姉ちゃん。久しぶりだねっ。」
「元気にしてた?」
「お・・・・・・お姉ちゃん!?」
私達は驚きながら、クリスさんの方を振り向いた。
「・・・・・・アキ!ソラ!なんであんた達が、ここにいるのよぉ!」
この子達、アキちゃんとソラちゃんっていうんだぁ。
「で、どっちがアキで、どっちがソラか、わかんねぇ。」
「説明します。ピンク色の方が、アキで、水色の方が、ソラです。」
なにがですか?
「髪の色よ。」
すると、道華が、アキちゃんとソラちゃんのところにやって来た。
「あんた達、双子なんだぁ。」
「うん。あたしがお姉ちゃんで、ソラが妹。」
「あなたは誰?」
「あたしは黒月道華。よろしくねっ。」
道華が、二人の前に両手を出すと、二人は道華の手をぎゅっとにぎった。
「この子達、何者なんだい。」
テレサさんが、クリスさんの方を振り向いた。
「あたしの妹。」
「妹ぉ~!?」
私達は、アキちゃんとソラちゃんを見て、驚いた。
クリスさん、妹がいたんだぁ。
「なんで人間界に来たのよ!」
「お姉ちゃんと一緒にいたいから。」
「私は、アキちゃんと一緒。」
さびしかったんだね。クリスさんがいなくなって。
「それより、この人達、誰?」
自己紹介、まだだったね。
私は春間真莉亜。13歳で、中学二年生。よろしくねっ。
「私は久瀬紅葉。おたがい、仲良くやりましょう。」
「あたしはテレサ。ヴァンパイアだよ。」
「私はマドレーヌ。ヴァンパイア界の王女です。」
「私はリりア。ヴァンパイアキャットで、マドレーヌのしつじよ。」
「わたくしはルクトでございます。ヴァンパイア界の大王、ヒアン様の息子で、ヴァンパイア界の王子の、ジュンブライト様のしつじでございます。」
「そして、俺は、ヴァンパイア界の王子、ジュンブライトだ!よ―く、覚えておけっ!」
アキちゃんとソラちゃん、だいぶわかってきたみたい。
「そろそろ、お茶の時間にしましょうか。」
ルクトさんが笑顔でコーヒーと、スッポンの生き血ジュースと、オレンジジュースと、ケーキを11個のせたお盆を持って来た。
「うわぁ~!ケーキだ、ケーキだぁ!」
「私の大好きないちごのショートケーキもあるぅ!」
アキちゃんとソラちゃんが、キラキラしたかわいい目をして、とても喜んでいる。
「ルクト、ありがとね。ほら、アキ、ソラ!お礼は?」
クリスさんに言われて、アキちゃんとソラちゃんは、同時に立ち上がって、ルクトさんの方を向いた。
「ありがとうございます。」
いい子だねぇ~。ちゃ―んとおしぎをして、敬語を使うなんて。
「クリス。お前、しっかりしてるなぁ。さっすが、お姉ちゃんだぜ!」
ジュンブライトが、クリスさんの方に向かって、二カッと笑うと、クリスさんの目がハートになった。
「キャ―ッ♡どうしよ~、紅葉♡愛しのジュンブライト様にほめられちゃったぁ♡」
「・・・・・・。」
紅葉は今、ケーキを食べようと、必死です。
「ニヒニヒニヒニヒ。」
アキちゃん、どうしたの?
「い、いや!なんでもないっ!」
・・・・・・あやしい。
私が、ケーキをぱくっと食べた、その時。
「・・・・・・うゔ・・・・・・。」
「どうしたんだ?真莉亜。」
このケーキ、このケーキ・・・・・・。
「かっらぁ~い!」
私は、口から火を出し、そのままばたりとたおれた。
「お母さん!」
みんなが、私のところにかけよった。
「大丈夫ですか!?」
う・・・・・・うん。それより、このケーキ、なにか入ってない?
「なにか入ってる?そんなわけないだろ。」
って、言いながら食べてるし!
「・・・・・・ゔ!」
「どうしたんだい!?」
「・・・・・・からっ!」
ジュンブライトが、あわてて口をおさえた。
「水・・・・・・水!水をくれぇ~!」
ルクトさんがあわてて、水が入ったコップを持って来て、ジュンブライトは、それをぱっと取り、ゴクゴクと、口の中に運んだ。
「はぁ~。死ぬかと思ったぜぇ~。」
「アハハハハ~。おじさん、ひっかかったね~!」
アキちゃんがお腹をおさえながら、高笑いしている。
「おじさん言うな!お兄さんだっ!」
「アキ!真莉亜とジュンブライト様に、なにしたの!」
クリスさんが、私とジュンブライトの前に立ちはだかった。
「ケーキの中に、マスタードを入れたのよっ!」
アキちゃんが、ニヤニヤしながら、マスタードを取り出した。
「アキはこ―見えて、いたずらが大好きなのよっ。」
「あたしも、いたずら大好きぃ~!」
「仲間だねっ。」
「うん!」
こうら!なーに、青春ドラマぶってんのよぉ!
「俺もそーゆー時代があったなぁ。親父の顔にらくがきしたり。」
被害者がなんで、思い出を語ってんのよぉ!
「真莉亜と、ジュンブライト様に、謝りなさいっ!」
クリスさんが怒ると、アキちゃんがべーっと、舌を出した。
「やだよーだ!ソラ、行くよっ。」
「アキちゃん!ちゃんと謝らなくちゃ!」
ソラちゃんが、家を出て行こうとする、アキちゃんを止めた。
「謝る気、ないもん。行くよっ。」
アキちゃんは、ソラちゃんの手をひっぱって、外に出た。
「ごめんなさい。真莉亜、ジュンブライト様。あとでちゃんと、しかるから。」
クリスさんが、しゅんとなった。
「気にしなくてもいいぜ、クリス。それより、二人を追いかけないと。」
「かっこいい~♡あたしのおむこさんになってぇ~♡」
「誰がなるか、ぶあか。」
☆
今日は、テレサさんとクリスさんは、学校の用事で、帰りが遅くなるって、言ってたので、私と道華と紅葉の三人で、クレープを食べながら、帰ってます。
「ん~。このクレープ、おいしー♡」
ここのクレープ屋さん、おいしいって評判なんだ。
プルプルプルプル。
紅葉、ケータイ、鳴ってるよ。
「どれどれ?」
紅葉がケータイをバッグから取り出して、ケータイを見て、笑顔になった。
「討馬くんからだ。」
討馬くんから!?
「え―っと、なになに?え―っ!?」
紅葉が突然、大きな声を出した。
「なになに?」
「デ・・・・・・デ・・・・・・デ・・・・・・!」
紅葉、「デ」じゃわからないよ。
「デートの申しこみ、キタ―っ!」
「あだ―っ!」
私と道華は、まんざいみたいにコケた。
よかったね、紅葉。
「ありがとう。」
紅葉、うれしそう。
「ねぇ、討馬って、誰?」
あっ、道華は知らないか。
私達の同級生で、紅葉の彼氏なの。
「え―っ!?紅葉って、彼氏がいたのぉ~!?」
声、でかすぎ。
「てか、驚きすぎ。」
「あ―したり、こ―したりするの?」
「しないわっ。」
と、紅葉がつっこんだ、その時。
「ニャ―、ニャ―。」
「ん?」
突然、道華が走り出した。
道華!どこに行くの?
もう、急に走り出すもんだから、どっか行っちゃった。
「お母さん、紅葉!ちょっと来て!」
道華が、向こうの路地裏から、顔を出して、手招きをした。
私達は、向こうの路地裏まで走った。
「ほら、見て。」
道華が、指をさした方を見ると、ダンボールがあって、その中には、子猫が2匹いた。
かわいい~♡
1匹は、耳の先がピンクで、しっぽの先もピンク。
もう1匹は、耳さ気が水色で、しっぽの先も水色。
2匹とも、体の色は白。
「ニャ―、ニャ―。」
「かっわいい~♡」
「この子猫達、なんていう種類かしら。」
ん?ダンボールに、なんかはってある。
どれどれ?
『すてねこです。ひろってください。 かいぬしより』
捨て猫だって。
「かわいそう・・・・・・。」
「ねぇ、お母さん!この子達、うちで飼おうよ!」
え~?うちのお母さん、「だめ!」って言うかもしれないし、うちのお父さんが、猫アレルギーだし。
「別にいーじゃん。」
よくありません。
性格、ほんっとに、誰かさんとそっくりです。
「満月荘で飼えば、い―んじゃない?」
紅葉、満月荘って、ペット禁止の方じゃないの?
「うん。私達のとなりに、犬を飼っている人がいるから、大丈夫よ。それに、うちの管理人、動物、大好きだから。」
ふぅ、よかったぁ。
ペット禁止だったら、この子達が、危ない目にあうと思ったよぉ。
☆
私達は、子猫達が入っているダンボールを持って、満月荘に向かった。
そして、402号室に着いて、紅葉が402号室のドアを開けた。
「ただいまぁ。」
「おじゃましまーす。」
「お帰り、紅葉。ん?真莉亜と道華じゃねぇか。」
ジュンブライト。おじゃましています。
「お父さん!」
道華が、ジュンブライトに飛びついた。
「ん?道華、そのダンボールは、なんだ?」
ジュンブライトが、道華の横にある、ダンボールの方を指さすと、ひょこっと、2匹の子猫が、顔を出した。
「かっわいい~♡この子猫、どうしたんだ?」
「捨て猫で、かわいそうだったから拾ったの。」
「えらいじゃねぇ―か。さっすが、俺の子供だぜ!」
ジュンブライトが、道華の頭をなでた。
「真莉亜、向こうで子猫と遊ばないか?」
うん!
私は大きくうなずいた。
すると、ジュンブライトが、立ち上がって、ダンボールを持ち上げて、向こうまで歩いて行った。
「お―い。マドレーヌ、じいや、リリア~。真莉亜達が、捨て猫を拾ったんだって!」
「え!?本当ですか!?」
「わたくしにも見せてください。」
「私も見たいわ。」
マドレーヌちゃんと、ルクトさんと、リリアさんが、かけよると、2匹の子猫が、ダンボールから顔を出した。
「ニャー。」
「かっわいいですぅ~♡だっこして、いいですか?」
「いいぜ。」
ジュンブライトが、ダンボールを置いて、ピンクの方の子猫をだっこして、マドレーヌちゃんに渡した。
「かっわいいですぅ~♡」
「捨て猫を拾うなんて、えらいですねぇ。」
「えへへへへ。」
あ。水色の方の子猫、すっごくおびえてる。
人間とふれあうの、こわいのかな?
おいで。こわくないよ。
私が優しく言うと、水色の方の子猫は、ぴょ―んと、ダンボールの中から出てきて、私に飛びついた。
かわいい~♡
あそこ、ついてないから、二匹とも、女の子だね。
私が、水色の方の子猫を、胸におしつけると、ジュンブライトが、ニヤケながら、私の方を見た。
「はぁ~。俺も子猫になって、真莉亜のやらわかーい胸におしつけられてぇ~♡なぜなら、真莉亜は俺の彼女だから~♡」
変態、だまれ。
「ニャ―。」
ピンクの方の子猫、道華にすっかり、なついてるよ。
「これで遊ぶかしら。」
紅葉が取り出したのは、みなさんごそんじ、ネコじゃらし。
紅葉がそれを、子猫達の前に出すと、子猫達は、すぐに夢中になっちゃった。
「ニャー、ニャー。」
「かわいいなぁ。」
ジュンブライトが、子猫達の体をさわった、その時。
「ただいまぁ。」
クリスさんと、テレサさんが、帰ってきた。
「お帰りなさい。」
「ジュンブライト様ぁ~♡・・・・・・ニャニャ?」
クリスさんが、猫の顔になって、ネコじゃらしに夢中になった。
クリスさん、猫娘だもんねぇ。
「なんであなたが遊ぶの?」
「クリス。こっちにかわいい子猫がいるぞ!」
「あら、かわいいねぇ~。」
「あたしにも見せてよ・・・・・・ん!?」
子猫達を見たクリスさんが、急にかたまった。
どうしたんですか?
「お前、猫が大好きなんだろ?」
「もしかして、猫が嫌いじゃあ・・・・・・。」
「ちがーう!この子猫達に、見覚えがあるのよっ!」
クリスさんが、びしっと、子猫達の方を指さした、その時!
ボン!
!?
けむりが舞い上がったとたん、二人の女の子が現れた。
二人の顔は、すっごく似ていて、髪型も同じ。
一人は、髪の色はピンクで、猫のキャラクターがついている、水色の服を着ていて、もう一人は、髪の色が水色で、左の女の子と同じ、猫のキャラクターがついている、むらさきの服を着ている。
に・・・・・・人間に変身したってことは・・・・・・。
「猫娘!?」
「うん!」
二人は声を合わせて、一緒に大きくうなずいた。
そして、クリスさんの方を見た。
「お姉ちゃん。久しぶりだねっ。」
「元気にしてた?」
「お・・・・・・お姉ちゃん!?」
私達は驚きながら、クリスさんの方を振り向いた。
「・・・・・・アキ!ソラ!なんであんた達が、ここにいるのよぉ!」
この子達、アキちゃんとソラちゃんっていうんだぁ。
「で、どっちがアキで、どっちがソラか、わかんねぇ。」
「説明します。ピンク色の方が、アキで、水色の方が、ソラです。」
なにがですか?
「髪の色よ。」
すると、道華が、アキちゃんとソラちゃんのところにやって来た。
「あんた達、双子なんだぁ。」
「うん。あたしがお姉ちゃんで、ソラが妹。」
「あなたは誰?」
「あたしは黒月道華。よろしくねっ。」
道華が、二人の前に両手を出すと、二人は道華の手をぎゅっとにぎった。
「この子達、何者なんだい。」
テレサさんが、クリスさんの方を振り向いた。
「あたしの妹。」
「妹ぉ~!?」
私達は、アキちゃんとソラちゃんを見て、驚いた。
クリスさん、妹がいたんだぁ。
「なんで人間界に来たのよ!」
「お姉ちゃんと一緒にいたいから。」
「私は、アキちゃんと一緒。」
さびしかったんだね。クリスさんがいなくなって。
「それより、この人達、誰?」
自己紹介、まだだったね。
私は春間真莉亜。13歳で、中学二年生。よろしくねっ。
「私は久瀬紅葉。おたがい、仲良くやりましょう。」
「あたしはテレサ。ヴァンパイアだよ。」
「私はマドレーヌ。ヴァンパイア界の王女です。」
「私はリりア。ヴァンパイアキャットで、マドレーヌのしつじよ。」
「わたくしはルクトでございます。ヴァンパイア界の大王、ヒアン様の息子で、ヴァンパイア界の王子の、ジュンブライト様のしつじでございます。」
「そして、俺は、ヴァンパイア界の王子、ジュンブライトだ!よ―く、覚えておけっ!」
アキちゃんとソラちゃん、だいぶわかってきたみたい。
「そろそろ、お茶の時間にしましょうか。」
ルクトさんが笑顔でコーヒーと、スッポンの生き血ジュースと、オレンジジュースと、ケーキを11個のせたお盆を持って来た。
「うわぁ~!ケーキだ、ケーキだぁ!」
「私の大好きないちごのショートケーキもあるぅ!」
アキちゃんとソラちゃんが、キラキラしたかわいい目をして、とても喜んでいる。
「ルクト、ありがとね。ほら、アキ、ソラ!お礼は?」
クリスさんに言われて、アキちゃんとソラちゃんは、同時に立ち上がって、ルクトさんの方を向いた。
「ありがとうございます。」
いい子だねぇ~。ちゃ―んとおしぎをして、敬語を使うなんて。
「クリス。お前、しっかりしてるなぁ。さっすが、お姉ちゃんだぜ!」
ジュンブライトが、クリスさんの方に向かって、二カッと笑うと、クリスさんの目がハートになった。
「キャ―ッ♡どうしよ~、紅葉♡愛しのジュンブライト様にほめられちゃったぁ♡」
「・・・・・・。」
紅葉は今、ケーキを食べようと、必死です。
「ニヒニヒニヒニヒ。」
アキちゃん、どうしたの?
「い、いや!なんでもないっ!」
・・・・・・あやしい。
私が、ケーキをぱくっと食べた、その時。
「・・・・・・うゔ・・・・・・。」
「どうしたんだ?真莉亜。」
このケーキ、このケーキ・・・・・・。
「かっらぁ~い!」
私は、口から火を出し、そのままばたりとたおれた。
「お母さん!」
みんなが、私のところにかけよった。
「大丈夫ですか!?」
う・・・・・・うん。それより、このケーキ、なにか入ってない?
「なにか入ってる?そんなわけないだろ。」
って、言いながら食べてるし!
「・・・・・・ゔ!」
「どうしたんだい!?」
「・・・・・・からっ!」
ジュンブライトが、あわてて口をおさえた。
「水・・・・・・水!水をくれぇ~!」
ルクトさんがあわてて、水が入ったコップを持って来て、ジュンブライトは、それをぱっと取り、ゴクゴクと、口の中に運んだ。
「はぁ~。死ぬかと思ったぜぇ~。」
「アハハハハ~。おじさん、ひっかかったね~!」
アキちゃんがお腹をおさえながら、高笑いしている。
「おじさん言うな!お兄さんだっ!」
「アキ!真莉亜とジュンブライト様に、なにしたの!」
クリスさんが、私とジュンブライトの前に立ちはだかった。
「ケーキの中に、マスタードを入れたのよっ!」
アキちゃんが、ニヤニヤしながら、マスタードを取り出した。
「アキはこ―見えて、いたずらが大好きなのよっ。」
「あたしも、いたずら大好きぃ~!」
「仲間だねっ。」
「うん!」
こうら!なーに、青春ドラマぶってんのよぉ!
「俺もそーゆー時代があったなぁ。親父の顔にらくがきしたり。」
被害者がなんで、思い出を語ってんのよぉ!
「真莉亜と、ジュンブライト様に、謝りなさいっ!」
クリスさんが怒ると、アキちゃんがべーっと、舌を出した。
「やだよーだ!ソラ、行くよっ。」
「アキちゃん!ちゃんと謝らなくちゃ!」
ソラちゃんが、家を出て行こうとする、アキちゃんを止めた。
「謝る気、ないもん。行くよっ。」
アキちゃんは、ソラちゃんの手をひっぱって、外に出た。
「ごめんなさい。真莉亜、ジュンブライト様。あとでちゃんと、しかるから。」
クリスさんが、しゅんとなった。
「気にしなくてもいいぜ、クリス。それより、二人を追いかけないと。」
「かっこいい~♡あたしのおむこさんになってぇ~♡」
「誰がなるか、ぶあか。」
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