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第三十一話 「転校生は、人気まんが家!」
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「ガハハハハハ!イ―ッヒッヒッヒッヒッ!」
どうしたのよ。大きな声で笑っちゃって。
「見ろ!これ、すっごくおもしろいぞ!」
ジュンブライトが、私に『少年ホップステップ』を見せた。
その中には、私よりかわいい女の子が、戦闘機に乗って、宇宙の侵略者と戦うマンガがあった。
ガンダムかな?
「ちげーよ。『戦闘宇宙プリンセス』だよ。」
銭湯宇宙プリンセス?
「そっちのせんとうじゃねぇ!戦争の『戦』に、決闘の『闘』だ!」
わかりました。で、どんなの?
「この間の新人賞を取ったマンガだ。宇宙の支配者、ガストンに両親を殺された、モモクリ・カキーネという、アースハイランドのお姫様が、7年後、戦闘機でいろんな星に行って、ガストンをたおすため、様々な悪党と闘うんだよ。」
つまり、親のかたきを取るってわけね。
なんていい子なの。桃栗三年、柿八年さん!
「モモクリ・カキーネだっ!何回聞き間違いすれば、いいんだよぉ!」
すみません・・・・・・マンガの扉絵の下らへんに、作者の名前が載ってある。
どれどれ?
『赤崎健司』
聞いたことない名前だなぁ。
「お母さん。おばあちゃんが、「明日、始業式だから、早く家に帰って、準備しなさい。」って。」
あっ、うん!
「じゃあね、ジュンブライト!」
「またな。」
私はジュンブライトに手を振って、道華と一緒に、満月荘を出た。
☆
はぁ―。つかれた―。
久しぶりの学校・・・・・・一体、これからどんな一日がまってるんだろ。
「ねぇ真莉亜!」
私の前にいる、クリスさんが、声をかけた。
「今日、転校生が来るってよ!」
転校生?
それ、誰から情報を、もらったんですか。
「テレサよ。」
紅葉が小さい声で言った。
「彼女が言うには、男の子だってよ。」
男の子!?
一体、どんな子が来るんだろ。
ジュンブライトより、かっこいい子!?
それとも、成績優秀な子!?
それとも、運動神経バツグンな子!?
ウヒヒヒヒ♡
「あんた、どんな想像、ふくらましてんのよ。」
「はーい。席に着いて―。」
テレサさんが入って来たとたん、おしゃべりしていた生徒が、席に戻った。
「起立!」
私の声で、みんなは立った。
そりゃあそうだもん。私、学級委員だから。
「気を付け、礼。」
みんなは、テレサさんに向かって、おしぎをした。
「着席。」
みんなは着席した。
「みなさん、長かった夏休みは、どうでしたか?」
「わたくしは、ハワイでトロピカルピーチを楽しみ、ドイツのモスクワに行きましたわよ。オーッホッホッホッホ!」
え!?ドイツに着いちゃうの!?
「モ・ス・ク・ワ!聞き間違い、しないでくださる?」
「そうよ、そうよ!」
そんなに怒りながら立たなくても・・・・・・。
「アハハハハハ。」
教室じゅうに、笑い声が。
今日の私、おかしいです。
お母さんにたのんで、耳鼻科に連れてってもらおうっと。
比奈多さん、どれだけ大金持ちなんですか。
「みなさんに、おしらせがあります。」
キタ―っ!
「お知らせ?」
「なんだろ。」
教室じゅうが、ざわめいた。
「今日から新しく、2年1組に、仲間が増えます!」
白田先生!さっさと紹介しちゃってください!
「真莉亜様、いつもより元気ねぇ。」
「では、入って来て。」
ガラッ。
わくわく、わくわく。
入って来たのは・・・・・・え・・・・・・。
う、うそでしょ・・・・・・人ちがい・・・・・・じゃないよね?
髪の色は赤で、グルグルめがねをかけている。
身長は、162cm。
制服は、前通っていた学校の制服みたいだね。
うっそ―ん!私の想像と、全然、ちがうじゃな―い!
「先生。真莉亜さんの頭が、おかしいです。」
「いいえ!全然おかしくありませんっ!」
(・・・・・・。)
「名前、書いてもらっていい?」
「はいっ!」
男の子は、はりきって、黒板に名前を書いた。
「書きました!」
早っ!
・・・・・・って、なんでみんな、口をポカーンと開けてるの?
「あ・・・・・・あ・・・・・・。」
ねぇってばぁ!
「あの、赤崎健司だ!」
一人の男子生徒が、立ち上がって、男の子の方を指さした。
「私、ファンよ!」
みんなぁ、うるさいよぉ。
赤崎健司って、聞いたことがあるよーなないよーな。
ん?ん?ん!?
私は男の子を見たり、黒板の字を見たりした。
えっ、え―っ!赤崎健司って、私と同じ、中学二年生だったのぉ―!?
「埼玉県から来ました。赤崎健司です。」
健司くんは、みんなに向かって、ぺこり。
へぇー。埼玉県出身なんだぁ。
「モモクリ・カキーネ、描いて!」
早くもリクエスト殺到!
「はいよっ!」
いや、応えなくてもいいから。
うお!なんていう、チョークの動かし方なの!?
速すぎて、手が見えん。
「できましたっ!」
ピンク色のくるくるたてロールに、キラキラした目つき。戦闘着を着ている女の子。
「ベリー・クラウン様、描いてー!」
ベリー・クラウン?
「ベリー・クラウンは、主人公のカキーネの、婚約者や!」
笑里奈さん!
目の奥にあるほのおが、ハンパなく燃えている。
「クラウンさんって、女性に人気なんですか?」
「あったり前田のクラッカ―!」
ギャグ、言わないでください。
「クラウンは、カキーネに一目ぼれし、婚約したんや!」
へぇー。『戦闘宇宙プリンセス』って、ロマンチックな設定もあるんだぁ。
「キャ―ッ♡かっこいい~♡」
女子達、やかましい。
ジュンブライトとブラウンさん、どっちがいいんですか。
「えへへへへ。」
「白田先生。」
比奈多さんが立ち上がると、みんなはさわぐのをやめて、比奈多さんの方を向いた。
「早く授業にすすんでください。こんな絵がへたいまんが家のお絵かきタイムを取る時間なんて、もったいないですわ。」
ちょっ、比奈多さん!
「あんた!有名なまんが家に向かって、ひどいこと、言わないでくれる?」
「クリス!やめなさい!」
「気に入らないですわ。なぎさ様、雪様。行きますわよ。」
「あっ、はい!」
三人は、教室を出て行っちゃった。
☆
休憩時間。
2年生だけ、すんごいイベントが、開催されちゃったの。
理由は健司くん。
1組に、赤崎健司くんがやって来たと、うわさが流れちゃって、健司くんのサイン会が、始まったんだ。
「はい。」
「ありがと―♡」
人はものすごい数。
廊下には、たくさんの行列が。
2組、3組の人も来ている。
それだけじゃない。1年生だって、3年生だって。
行列は、1年生の教室まで、できている。
私達はどこかというと、最後尾。
「すんごいことになっちゃったわねぇ。」
もう、なってますが?
「真莉亜達、うらやましいよ。転校生は、人気まんが家だなんて!」
うらやましがることではないと思いますが。
「恵!聞いてよ!比奈多ったら、健司にひどいことを言ったんだよ!」
クリスさん、気にしないで。
「赤崎くんの才能なんか、あいつにはわからないのよ。」
恵がうでを組んでいる。
そうだよねぇ。
「猫田さん。あいつのことは、気にしなくていいよ。」
「はーい。」
クリスさんは、しゅんとなった。
あっ、順番が、来たみたいだね。
「こ、これにサインしてくださいっ!」
私はあわてて、サイン色紙を出した。
「はい。名前は?」
「黒月潤です。」
「君、男なの?」
私の彼氏の名前ですっ!
「黒月潤さんへっと。はい。」
うわぁ。本物のサイン、初めて手にしたよぉ~。
ジュンブライト宛だけどね。
ジュンブライト、喜ぶかな?
「いつからつきあってるの?」
んとぉ、5月から。
「あーしたり、こーしたりするの?」
まんが家がそんなこと言っていいの?
「あら。ずいぶん楽しそうですわねぇ。」
その声は・・・・・・。
「比奈多さん!」
比奈多さんは、スタスタと、健司くんのところに、歩き始めた。
手にしたのは・・・・・・できたてほやほやの、ネームだ!
「あっ、ちょっとぉ、さわらないでくれるかなぁ?」
「こんなものばっか描いちゃって。勉強に集中してくださる!?」
ビリビリビリ。
あ―!
健司くんが、せっかく描いた、『戦闘宇宙プリンセス』が・・・・・・。
健司くん!目をてんにしてないで、なんか言いなさいよ!
「比奈多!なんてことをすんのよ!」
「健司くんのマンガを、めちゃくちゃに!」
クリスさん、恵。
「月野さん!」
「白田先生!」
☆
「うお~。赤崎先生のサイン!宝にするぜ!」
「よかったですね、ジュンブライトお兄様!」
「あぁ!」
それより、比奈多さん、どうしたんだろ。
「はぁ。」
テレサさんが、ため息をついている。
「どうしたんだ、テレサ。ため息なんかついて。」
「明日、赤崎を担当する、編集者がやって来るんだよ。」
「編集者?」
「誰それ。」
アキちゃんとソラちゃんには、わからないよね。
「絵本を出す、会社の人のことよ。」
クリスさんが、教えた。
「しかし、なんでそんなやつが、真莉亜ちゃんの学校に。」
「雑誌の取材とか!?」
ルクトさん、そんなにわくわくしながら、聞くもんじゃないよ。
「ちがう。比奈多っていうやつが、赤崎のネームを、破ったんだよ。」
「えぇ!?」
ルクトさんが、驚いた。
「まぁ、あの子らしいとこじゃない?」
「そこ、感心するとこじゃないぞ。」
「比奈多って、誰?」
アキちゃんと、ソラちゃんと、ウルフ一郎さんは、まだ比奈多さんのこと、知らなかったね。
「真莉亜達の同級生で、父親が、化粧品会社の社長で、母親がその副社長。超~大金持ちで、口癖は、「オ―ッホッホッホッホ!」ですわっ。」
「最後、おじょう様語、言ってなかった?」
「うつっただけだ。」
「それより、あの子も大変だねぇ。」
健司くんが?
「新人賞を取って、実家が埼玉だから、夏休み中、東京にひっこしたんだよ。しめきりとサイン会の日は、学校を休むらしい。」
まんが家にも、自由というステキな物が、ないんですね。
「俺が破った分を、描いてやる!」
あんたは絵がヘタいから、ひっこんでください。
☆
どうしたのよ。大きな声で笑っちゃって。
「見ろ!これ、すっごくおもしろいぞ!」
ジュンブライトが、私に『少年ホップステップ』を見せた。
その中には、私よりかわいい女の子が、戦闘機に乗って、宇宙の侵略者と戦うマンガがあった。
ガンダムかな?
「ちげーよ。『戦闘宇宙プリンセス』だよ。」
銭湯宇宙プリンセス?
「そっちのせんとうじゃねぇ!戦争の『戦』に、決闘の『闘』だ!」
わかりました。で、どんなの?
「この間の新人賞を取ったマンガだ。宇宙の支配者、ガストンに両親を殺された、モモクリ・カキーネという、アースハイランドのお姫様が、7年後、戦闘機でいろんな星に行って、ガストンをたおすため、様々な悪党と闘うんだよ。」
つまり、親のかたきを取るってわけね。
なんていい子なの。桃栗三年、柿八年さん!
「モモクリ・カキーネだっ!何回聞き間違いすれば、いいんだよぉ!」
すみません・・・・・・マンガの扉絵の下らへんに、作者の名前が載ってある。
どれどれ?
『赤崎健司』
聞いたことない名前だなぁ。
「お母さん。おばあちゃんが、「明日、始業式だから、早く家に帰って、準備しなさい。」って。」
あっ、うん!
「じゃあね、ジュンブライト!」
「またな。」
私はジュンブライトに手を振って、道華と一緒に、満月荘を出た。
☆
はぁ―。つかれた―。
久しぶりの学校・・・・・・一体、これからどんな一日がまってるんだろ。
「ねぇ真莉亜!」
私の前にいる、クリスさんが、声をかけた。
「今日、転校生が来るってよ!」
転校生?
それ、誰から情報を、もらったんですか。
「テレサよ。」
紅葉が小さい声で言った。
「彼女が言うには、男の子だってよ。」
男の子!?
一体、どんな子が来るんだろ。
ジュンブライトより、かっこいい子!?
それとも、成績優秀な子!?
それとも、運動神経バツグンな子!?
ウヒヒヒヒ♡
「あんた、どんな想像、ふくらましてんのよ。」
「はーい。席に着いて―。」
テレサさんが入って来たとたん、おしゃべりしていた生徒が、席に戻った。
「起立!」
私の声で、みんなは立った。
そりゃあそうだもん。私、学級委員だから。
「気を付け、礼。」
みんなは、テレサさんに向かって、おしぎをした。
「着席。」
みんなは着席した。
「みなさん、長かった夏休みは、どうでしたか?」
「わたくしは、ハワイでトロピカルピーチを楽しみ、ドイツのモスクワに行きましたわよ。オーッホッホッホッホ!」
え!?ドイツに着いちゃうの!?
「モ・ス・ク・ワ!聞き間違い、しないでくださる?」
「そうよ、そうよ!」
そんなに怒りながら立たなくても・・・・・・。
「アハハハハハ。」
教室じゅうに、笑い声が。
今日の私、おかしいです。
お母さんにたのんで、耳鼻科に連れてってもらおうっと。
比奈多さん、どれだけ大金持ちなんですか。
「みなさんに、おしらせがあります。」
キタ―っ!
「お知らせ?」
「なんだろ。」
教室じゅうが、ざわめいた。
「今日から新しく、2年1組に、仲間が増えます!」
白田先生!さっさと紹介しちゃってください!
「真莉亜様、いつもより元気ねぇ。」
「では、入って来て。」
ガラッ。
わくわく、わくわく。
入って来たのは・・・・・・え・・・・・・。
う、うそでしょ・・・・・・人ちがい・・・・・・じゃないよね?
髪の色は赤で、グルグルめがねをかけている。
身長は、162cm。
制服は、前通っていた学校の制服みたいだね。
うっそ―ん!私の想像と、全然、ちがうじゃな―い!
「先生。真莉亜さんの頭が、おかしいです。」
「いいえ!全然おかしくありませんっ!」
(・・・・・・。)
「名前、書いてもらっていい?」
「はいっ!」
男の子は、はりきって、黒板に名前を書いた。
「書きました!」
早っ!
・・・・・・って、なんでみんな、口をポカーンと開けてるの?
「あ・・・・・・あ・・・・・・。」
ねぇってばぁ!
「あの、赤崎健司だ!」
一人の男子生徒が、立ち上がって、男の子の方を指さした。
「私、ファンよ!」
みんなぁ、うるさいよぉ。
赤崎健司って、聞いたことがあるよーなないよーな。
ん?ん?ん!?
私は男の子を見たり、黒板の字を見たりした。
えっ、え―っ!赤崎健司って、私と同じ、中学二年生だったのぉ―!?
「埼玉県から来ました。赤崎健司です。」
健司くんは、みんなに向かって、ぺこり。
へぇー。埼玉県出身なんだぁ。
「モモクリ・カキーネ、描いて!」
早くもリクエスト殺到!
「はいよっ!」
いや、応えなくてもいいから。
うお!なんていう、チョークの動かし方なの!?
速すぎて、手が見えん。
「できましたっ!」
ピンク色のくるくるたてロールに、キラキラした目つき。戦闘着を着ている女の子。
「ベリー・クラウン様、描いてー!」
ベリー・クラウン?
「ベリー・クラウンは、主人公のカキーネの、婚約者や!」
笑里奈さん!
目の奥にあるほのおが、ハンパなく燃えている。
「クラウンさんって、女性に人気なんですか?」
「あったり前田のクラッカ―!」
ギャグ、言わないでください。
「クラウンは、カキーネに一目ぼれし、婚約したんや!」
へぇー。『戦闘宇宙プリンセス』って、ロマンチックな設定もあるんだぁ。
「キャ―ッ♡かっこいい~♡」
女子達、やかましい。
ジュンブライトとブラウンさん、どっちがいいんですか。
「えへへへへ。」
「白田先生。」
比奈多さんが立ち上がると、みんなはさわぐのをやめて、比奈多さんの方を向いた。
「早く授業にすすんでください。こんな絵がへたいまんが家のお絵かきタイムを取る時間なんて、もったいないですわ。」
ちょっ、比奈多さん!
「あんた!有名なまんが家に向かって、ひどいこと、言わないでくれる?」
「クリス!やめなさい!」
「気に入らないですわ。なぎさ様、雪様。行きますわよ。」
「あっ、はい!」
三人は、教室を出て行っちゃった。
☆
休憩時間。
2年生だけ、すんごいイベントが、開催されちゃったの。
理由は健司くん。
1組に、赤崎健司くんがやって来たと、うわさが流れちゃって、健司くんのサイン会が、始まったんだ。
「はい。」
「ありがと―♡」
人はものすごい数。
廊下には、たくさんの行列が。
2組、3組の人も来ている。
それだけじゃない。1年生だって、3年生だって。
行列は、1年生の教室まで、できている。
私達はどこかというと、最後尾。
「すんごいことになっちゃったわねぇ。」
もう、なってますが?
「真莉亜達、うらやましいよ。転校生は、人気まんが家だなんて!」
うらやましがることではないと思いますが。
「恵!聞いてよ!比奈多ったら、健司にひどいことを言ったんだよ!」
クリスさん、気にしないで。
「赤崎くんの才能なんか、あいつにはわからないのよ。」
恵がうでを組んでいる。
そうだよねぇ。
「猫田さん。あいつのことは、気にしなくていいよ。」
「はーい。」
クリスさんは、しゅんとなった。
あっ、順番が、来たみたいだね。
「こ、これにサインしてくださいっ!」
私はあわてて、サイン色紙を出した。
「はい。名前は?」
「黒月潤です。」
「君、男なの?」
私の彼氏の名前ですっ!
「黒月潤さんへっと。はい。」
うわぁ。本物のサイン、初めて手にしたよぉ~。
ジュンブライト宛だけどね。
ジュンブライト、喜ぶかな?
「いつからつきあってるの?」
んとぉ、5月から。
「あーしたり、こーしたりするの?」
まんが家がそんなこと言っていいの?
「あら。ずいぶん楽しそうですわねぇ。」
その声は・・・・・・。
「比奈多さん!」
比奈多さんは、スタスタと、健司くんのところに、歩き始めた。
手にしたのは・・・・・・できたてほやほやの、ネームだ!
「あっ、ちょっとぉ、さわらないでくれるかなぁ?」
「こんなものばっか描いちゃって。勉強に集中してくださる!?」
ビリビリビリ。
あ―!
健司くんが、せっかく描いた、『戦闘宇宙プリンセス』が・・・・・・。
健司くん!目をてんにしてないで、なんか言いなさいよ!
「比奈多!なんてことをすんのよ!」
「健司くんのマンガを、めちゃくちゃに!」
クリスさん、恵。
「月野さん!」
「白田先生!」
☆
「うお~。赤崎先生のサイン!宝にするぜ!」
「よかったですね、ジュンブライトお兄様!」
「あぁ!」
それより、比奈多さん、どうしたんだろ。
「はぁ。」
テレサさんが、ため息をついている。
「どうしたんだ、テレサ。ため息なんかついて。」
「明日、赤崎を担当する、編集者がやって来るんだよ。」
「編集者?」
「誰それ。」
アキちゃんとソラちゃんには、わからないよね。
「絵本を出す、会社の人のことよ。」
クリスさんが、教えた。
「しかし、なんでそんなやつが、真莉亜ちゃんの学校に。」
「雑誌の取材とか!?」
ルクトさん、そんなにわくわくしながら、聞くもんじゃないよ。
「ちがう。比奈多っていうやつが、赤崎のネームを、破ったんだよ。」
「えぇ!?」
ルクトさんが、驚いた。
「まぁ、あの子らしいとこじゃない?」
「そこ、感心するとこじゃないぞ。」
「比奈多って、誰?」
アキちゃんと、ソラちゃんと、ウルフ一郎さんは、まだ比奈多さんのこと、知らなかったね。
「真莉亜達の同級生で、父親が、化粧品会社の社長で、母親がその副社長。超~大金持ちで、口癖は、「オ―ッホッホッホッホ!」ですわっ。」
「最後、おじょう様語、言ってなかった?」
「うつっただけだ。」
「それより、あの子も大変だねぇ。」
健司くんが?
「新人賞を取って、実家が埼玉だから、夏休み中、東京にひっこしたんだよ。しめきりとサイン会の日は、学校を休むらしい。」
まんが家にも、自由というステキな物が、ないんですね。
「俺が破った分を、描いてやる!」
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