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第三十一話 「転校生は、人気まんが家!」
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次の日の昼休み。私とクリスさんと紅葉は、職員室の中を覗き込んだ。
客室には、テレサさんと比奈多さん、そして、健司くんと、その担当編集者が、2対2で、茶色のソファーにすわっていた。
編集者さん、すっごい美人。
むらさきの口紅に、目元には小っちゃいほくろ。むらさき色のメガネで、黒いスーツで、サイドロール。
「私、こういう者でして。」
カバンの中から、なにかを取り出したよ。
「名刺ね。」
「出た!名刺のやりとり!テレサ、いいなぁ。あたしももらいた―い!」
クリスさん、だまってて!
(平和社、北山加奈・・・・・・か。あたしより、ずいぶん年下みたいだねぇ。)
テレサさん、ちがうこと、思ってません?
「あなた。うちの先生のマンガに、なんてことをしてくれたの?」
目つき、こわっ!
比奈多さんはこわがって、目線をそらしてるよ。
「顔合わせろ!」
ひぃぃぃぃぃぃ!
職員室の先生方は、ビビッて、客室にいる北山さんの方を見つめてる。
「あのね、ネームは漫画家の命なの。素人のあなたが破ったせいで、しめきりが、遅れたじゃない!」
「この船の航海士は、誰?」
「ナーミすわ―んでぇす♡サイコ―!」
健司くん!今どんな状況か、わかってんの!?
「これ以上、赤崎先生のマンガに、近づかないで。」
「ひゃ―っ!行っけぇ、ガンダム!」
北山さん、となりの男の子を、しかってくれます?
「やになっちゃう。ここの学校、問題を起こす生徒をお持ちのようですね。」
「あんた!あたしの生徒にそれ以上、悪口を言わんでくれんかい!」
あ・・・・・・。
「ゴホン!言わんでくれんかいです。」
テレサさん、敬語に直したよ。
「ふっ、なんなの。生徒もおかしいわ、教師もおかしい。」
この人、言いすぎだよ!
「弁償は、50万。」
50万!?
「わたくしなら出せますけど、両親の許可がないと、出せませんわ。」
「ああん?」
に、にらんだ!
「このガキ!」
「う!」
なんて人なの!?人の胸ぐらを引っ張るなんて!
「親の許可がないと出せない?はっ、いつの間にお嬢様気取りしてんだよ。だったら今、電話しろ!私のケータイ、かしてやるから。」
無理矢理ケータイを差し出すなんて・・・・・・。
「ゴムゴムのぉストーム!」
健司くん!あんたの担当編集者を、とめろ―っ!
「わたくしにいい考えがありますの。」
比奈多さん、なにをたくらんでるの?
「話してみろ。」
「三日以内、わたくしが破った分のマンガを、描いてやりますわ。」
えぇ!?
「なんてムチャな!」
「もし間に合わなかったら、お金は払います。」
「・・・・・・わかった。じゃあ、これで描きなさい。」
北山さんが取り出したのは、ネーム35枚と、万年筆と、インクと、羽がついた筆。
「約束を破ったら、『戦闘宇宙プリンセス』は、終わりね。」
北山さんはそう言って、職員室を出て行った。
☆
約束の2日目。比奈多さんが心配で、私とジュンブライトは、比奈多さんの家に向かった。
「ここみたいだね。」
「・・・・・・一つ、聞いてもいいか?」
なに?
「超―でっかい。」
そうだね。
噴水があって、お庭にプールがあって、家はレンガ造りの六階建て。
大きな白い門があった。
ピンポーン。
「『はい。』」
「こんにちは。春間真莉亜です。」
「『お嬢様のお友達ですね。少々お待ちを。』」
も・・・・・・門が開いた・・・・・・。
「入るぞ。」
うん。
家の中に入ると・・・・・・。
「ようこそ、月野家へ!」
そこまで歓迎されるほどではありません。
すると、男の人が、私達に向かって歩いてくるのが見えた。
あの人は・・・・・・。
「比奈多さんのお父さん!」
「うちの娘がつまらん問題を起こしてしまって・・・・・・。」
いいんですよ。比奈多さんは?
「比奈多は、お部屋でマンガを描いてるよ。」
比奈多さんのお父さんが、あっちのお部屋を指さした。
「行こう。」
「ああ。」
階段を上がると、私は比奈多さんのお部屋のドアを、ノックした。
「比奈多さーん。真莉亜です。」
「お入りになって。」
では、失礼しまーす。
ひ・・・・・・比奈多さんのお部屋、お姫様みた―い!
「潤様~♡」
潤にだきつくなっ。
「会いたかったですぅ~♡もしかして、わたくしに会いに来たの!?」
「ちげーよ。」
その瞬間、比奈多さんは、ガーンと、落ちこんだ。
「そんな・・・・・・愛しの潤様、わたくしのどこが、お嫌いになったのぉ~!?」
あんた、少しは空気を読みなさい。
「ところで、マンガは?」
「そ・れ・がぁ、できあがりましたの~。」
三日以内じゃなかったの!?
見せてください!
「いいですわよ。」
比奈多さんの絵、見たいなぁ。
「はい、どうぞ。」
私達の笑顔が、一瞬消えた。
「なんじゃこりゃあ!」
絵、ヘタ!カキーネの顔、ひどすぎる・・・・・・。
ほかのネームを見ると・・・・・・。
?これ、なに?
「戦闘機ですわ。」
雲にしか見えないんですけど―っ。
「どうでしたか?」
「お前、絵ヘタすぎる。」
本当のこと、言うなや―っ!
あらら。比奈多さん、腰をがくっとぬかしたよ。
「そんな・・・・・・潤様にヘタって、言われた・・・・・・あぁ!わたくしはなんて、だめな女なんでしょ―う!」
あんた、少し空気を読みなさい。
「へ―い。」
「仕方ないですわ。やり直しましょう。」
「ちょっとまったぁ!」
なにたくらんでんだろ、この人。
「俺が描く!」
「ええ!」
やめろや!
「困った時は、お互い様だぜっ!」
ひっこんでなさいっ!
「まぁ、たのもしい。潤様♡わたくしのために、がんばってください♡」
比奈多さんが、ジュンブライトの胸に、ネームを押しつけた。
「おう!」
比奈多さん、この人がどんなに絵がヘタいか、わかってませんね。
☆
客室には、テレサさんと比奈多さん、そして、健司くんと、その担当編集者が、2対2で、茶色のソファーにすわっていた。
編集者さん、すっごい美人。
むらさきの口紅に、目元には小っちゃいほくろ。むらさき色のメガネで、黒いスーツで、サイドロール。
「私、こういう者でして。」
カバンの中から、なにかを取り出したよ。
「名刺ね。」
「出た!名刺のやりとり!テレサ、いいなぁ。あたしももらいた―い!」
クリスさん、だまってて!
(平和社、北山加奈・・・・・・か。あたしより、ずいぶん年下みたいだねぇ。)
テレサさん、ちがうこと、思ってません?
「あなた。うちの先生のマンガに、なんてことをしてくれたの?」
目つき、こわっ!
比奈多さんはこわがって、目線をそらしてるよ。
「顔合わせろ!」
ひぃぃぃぃぃぃ!
職員室の先生方は、ビビッて、客室にいる北山さんの方を見つめてる。
「あのね、ネームは漫画家の命なの。素人のあなたが破ったせいで、しめきりが、遅れたじゃない!」
「この船の航海士は、誰?」
「ナーミすわ―んでぇす♡サイコ―!」
健司くん!今どんな状況か、わかってんの!?
「これ以上、赤崎先生のマンガに、近づかないで。」
「ひゃ―っ!行っけぇ、ガンダム!」
北山さん、となりの男の子を、しかってくれます?
「やになっちゃう。ここの学校、問題を起こす生徒をお持ちのようですね。」
「あんた!あたしの生徒にそれ以上、悪口を言わんでくれんかい!」
あ・・・・・・。
「ゴホン!言わんでくれんかいです。」
テレサさん、敬語に直したよ。
「ふっ、なんなの。生徒もおかしいわ、教師もおかしい。」
この人、言いすぎだよ!
「弁償は、50万。」
50万!?
「わたくしなら出せますけど、両親の許可がないと、出せませんわ。」
「ああん?」
に、にらんだ!
「このガキ!」
「う!」
なんて人なの!?人の胸ぐらを引っ張るなんて!
「親の許可がないと出せない?はっ、いつの間にお嬢様気取りしてんだよ。だったら今、電話しろ!私のケータイ、かしてやるから。」
無理矢理ケータイを差し出すなんて・・・・・・。
「ゴムゴムのぉストーム!」
健司くん!あんたの担当編集者を、とめろ―っ!
「わたくしにいい考えがありますの。」
比奈多さん、なにをたくらんでるの?
「話してみろ。」
「三日以内、わたくしが破った分のマンガを、描いてやりますわ。」
えぇ!?
「なんてムチャな!」
「もし間に合わなかったら、お金は払います。」
「・・・・・・わかった。じゃあ、これで描きなさい。」
北山さんが取り出したのは、ネーム35枚と、万年筆と、インクと、羽がついた筆。
「約束を破ったら、『戦闘宇宙プリンセス』は、終わりね。」
北山さんはそう言って、職員室を出て行った。
☆
約束の2日目。比奈多さんが心配で、私とジュンブライトは、比奈多さんの家に向かった。
「ここみたいだね。」
「・・・・・・一つ、聞いてもいいか?」
なに?
「超―でっかい。」
そうだね。
噴水があって、お庭にプールがあって、家はレンガ造りの六階建て。
大きな白い門があった。
ピンポーン。
「『はい。』」
「こんにちは。春間真莉亜です。」
「『お嬢様のお友達ですね。少々お待ちを。』」
も・・・・・・門が開いた・・・・・・。
「入るぞ。」
うん。
家の中に入ると・・・・・・。
「ようこそ、月野家へ!」
そこまで歓迎されるほどではありません。
すると、男の人が、私達に向かって歩いてくるのが見えた。
あの人は・・・・・・。
「比奈多さんのお父さん!」
「うちの娘がつまらん問題を起こしてしまって・・・・・・。」
いいんですよ。比奈多さんは?
「比奈多は、お部屋でマンガを描いてるよ。」
比奈多さんのお父さんが、あっちのお部屋を指さした。
「行こう。」
「ああ。」
階段を上がると、私は比奈多さんのお部屋のドアを、ノックした。
「比奈多さーん。真莉亜です。」
「お入りになって。」
では、失礼しまーす。
ひ・・・・・・比奈多さんのお部屋、お姫様みた―い!
「潤様~♡」
潤にだきつくなっ。
「会いたかったですぅ~♡もしかして、わたくしに会いに来たの!?」
「ちげーよ。」
その瞬間、比奈多さんは、ガーンと、落ちこんだ。
「そんな・・・・・・愛しの潤様、わたくしのどこが、お嫌いになったのぉ~!?」
あんた、少しは空気を読みなさい。
「ところで、マンガは?」
「そ・れ・がぁ、できあがりましたの~。」
三日以内じゃなかったの!?
見せてください!
「いいですわよ。」
比奈多さんの絵、見たいなぁ。
「はい、どうぞ。」
私達の笑顔が、一瞬消えた。
「なんじゃこりゃあ!」
絵、ヘタ!カキーネの顔、ひどすぎる・・・・・・。
ほかのネームを見ると・・・・・・。
?これ、なに?
「戦闘機ですわ。」
雲にしか見えないんですけど―っ。
「どうでしたか?」
「お前、絵ヘタすぎる。」
本当のこと、言うなや―っ!
あらら。比奈多さん、腰をがくっとぬかしたよ。
「そんな・・・・・・潤様にヘタって、言われた・・・・・・あぁ!わたくしはなんて、だめな女なんでしょ―う!」
あんた、少し空気を読みなさい。
「へ―い。」
「仕方ないですわ。やり直しましょう。」
「ちょっとまったぁ!」
なにたくらんでんだろ、この人。
「俺が描く!」
「ええ!」
やめろや!
「困った時は、お互い様だぜっ!」
ひっこんでなさいっ!
「まぁ、たのもしい。潤様♡わたくしのために、がんばってください♡」
比奈多さんが、ジュンブライトの胸に、ネームを押しつけた。
「おう!」
比奈多さん、この人がどんなに絵がヘタいか、わかってませんね。
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