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第五十話 「イケメントリオ、子供になる!?」

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よーし、遊園地に着いたぞぉ~!
 
「ジュンブライト様ぁ、あんまり走り回ると、迷子になりますよぉ~。」
 
わかってるってぇ~!
 
「ま、あなたらしいですから、ほっときましょう。」
 
「って、ほっとくわけねぇだろ!お前、どんだけクソ天パに優しくしてるんだよぉ!」
 
「うるせぇ、クソオオカミ。」
 
「・・・・・・!」
 
「ネルちゃ―ん、お化け屋敷に行かな~い?」
 
「いいいいいいいいいいい行かねぇ!お前、20年以上も付き合って、あたしがお化け嫌いだってこと、知ってんだろ!」
 
「じゃあ、あれは?」
 
俺がジェットコースターの方を指さすと、三人は、つばをごくんと飲んだ。
 
「い、行きましょう。」
 
「あ、あぁ。」
 
というわけで、俺達はジェットコースターに乗ることにした。
ウヒョヒョヒョヒョ~!楽しみだぜぇ~。
 
「おい、三人とも、楽しめ!元気がねぇぞ!」
 
「は、はい。」
 
「あ・・・・・・あはっ、楽しみだなぁ、ギロ。」
 
「あ、あぁ。」
 
三人とも、作り笑いを浮かべてる・・・・・・・。
すると、アナウンスが鳴った。
 
「『ジェットコースターをご利用いただき、誠にありがとうございます。ただいまより、ジェットコースターが発車します。繰り返します。ただいまより、ジェットコースターが発車します。』」
 
アナウンスが鳴ったあと、ジェットコースターが、ガタンゴトンと動き始めた。
さぁ、いよいよ始まるぜぇ~。
 
「こ、こわいよぉ~、ネルちゃ~ん!」
 
「だ、だ、だ、大丈夫だ、ギロ。安心しな。」
 
「一番心配なのはお前だ。」
 
あの三人、超~ビビッてるし。
ガタンゴトン、ガタンゴトン・・・・・・。
さぁ、ここからがお楽しみだぁ!
ガ―!
ウッヒョ~!サイコ―だぜぇ~!
 
「ひぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!」
 
「うわぁぁぁぁぁぁぁ!」
 
「母ちゃ~ん!」
 
おめぇら、なーにこわがってんだよぉ。
 
「先輩はこわくないんですかぁ~?」
 
「全然。二ヒ二ヒニヒニヒ。」
 
「お前、こわいもの知らずだっなぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
 
二ヒ二ヒニヒニヒ~。サイコ―!
シュ―。
 
「『終点です。ご利用していただき、ありがとうございました。またのご利用を、おまちしております。』」
 
「どぅわぁれがまた乗るか、ぶあか!・・・・・・ゔ!」
 
「どうした、ネル!」
 
「は、吐きそう・・・・・・。」
 
「一緒にトイレに行こう!」
 
「はあ!?誰がお前と一緒に、トイレに行くかぶあか!」
 
「お―い、みんなぁ。次はあれに乗ろ―う!」
 
俺がひさしゃそうを指さすと、三人は、顔を真っ青にした。
 
「い、いえ!もう、乗りたくありません!」
 
「一旦、休憩しましょう!」
 
ちぇ、わかったよ。
 
 

 
 
「・・・・・・あれ?また迷子になった。」
 
「ったく、どこにいるんだ?ジュンブライト様達は。」
 
ドッ!
 
「おい、そこの姉ちゃん、謝れよぉ。」
 
「ぶつかったらごめんなさいだろ―が、ああん?」
 
「そんな法律、誰が考えた。総理大臣か。」
 
「い―や、俺達だ。」
 
「ふ―ん。バカだなぁ、お前達。」
 
「ああん?」
 
「なんだとぉ?」
 
ドッ!
 
「あ!」
 
「ちょっと姉ちゃん、一緒に来てもらおうか!」
 
「ゔ・・・・・・!」
 
 
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