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第五十二話 「ヴァンパイアキャット三人組が、さらわれた!?」
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「マドレーヌおばちゃん、遊ぼう!」
「いいですよ~!」
「ソラ、ブランコで遊ぼう!」
「うん。あ、リリア達は?」
「私達はいいわ。」
「ゆっくり遊んでいいよ。」
「ガキ達と遊ぶと疲れる。」
「・・・・・・わかった。」
「ソラァ~、早くぅ~!」
「あ、うん~!」
「はぁ。子供は元気ね。」
「ほんとだねぇ。」
「・・・・・・って、なんであたしも、ここに?」
タッ、タッ、タッ、タッ。
「ん!?誰か来る!」
「ぬいぐるみのふりをしないと!」
「あ―、ややこしい。」
「・・・・・・。」
「・・・・・・。」
「・・・・・・。」
「かっわい~♡ぬいぐるみさんだぁ~♡」
(く、苦しい・・・・・・。)
「あなたはペペねっ。そして、そのあなたはピギー。んで、そのあなたは、リカちゃんねっ。」
(はぁ!?)
☆
子供達は今、リリアさんと、ギロさんと、ネルさんと一緒に、菜の花広場に行ってます。
「子供達は今、なにしてるんだろ。」
「きっと、遊んでるにちがいますよ。」
そうですね。
「ガーゴー、ガーゴー。」
ウルフ一郎さんは、いびきをかいて寝ている。
ガチャッ。
ん?今、ドアが開いたよね?
「帰って来るのが早いねぇ。」
「んが!もう、こんな時間か?」
ウルフ一郎さんが、目をこすりながら、起きてきた。
「ちげ―よ。」
「ていうか、三十分前に行ったわよね。」
「うん。」
クリスさんは、うなずいた。
そして、私達は不思議に思い、玄関に行った。
玄関には、道華、マドレーヌちゃん、アキちゃん、ソラちゃんがいた。
「どうしたの?なにかあったの?」
「お母さん、聞いて!」
「リリアとギロとネルが、いなくなったの!」
「え~!?」
私達は驚いた。
一体、誰に!?
「知らなーい。」
「のどがかわいたから、ジュースを買ってもらおうと、リリアにたのもうとしたの!」
「そしたら、今までベンチにすわってたのに、急にいなくなったの!」
「ギロも!」
「ネルも!」
それ、前に聞いたことと、同じです。
「リ、リ、リリアが・・・・・・私のリリアが・・・・・・。」
うわぁ。マドレーヌちゃんが、むらさき色の涙をためてるよ!
これはヤバイよぉ~!
「みんな、耳栓をして!」
「おぉ!」 「はいっ!」 「うん!」 「えぇ!」
みんなが耳栓をしたとたん。
「うわ~ん!」
マドレーヌちゃんが、泣き出した。
うわぁ~。くつとか、花びんとか、かさとか宙に浮かんでるよぉ。
「誰かにさらわれたですぅ!うわ~ん!」
あぁ、どんどんひどくなってくよぉ~。
「びぇ~ん!」
もう、どうしようもありません・・・・・・。
「ゔ、ゔぅ・・・・・・。」
ジュンブライトがおそるおそる、マドレーヌちゃんに近づいた。
「マドレーヌ、泣くのはやめろ。」
「ひくっ、ひくっ、ひくっ・・・・・・。」
マドレーヌちゃんは、泣き止んだ。
泣きやんだとたん、浮かんでたものが、浮かぶのをやめた。
ふぅ、やっと落ち着いたよぉ。
ジュンブライトは、マドレーヌちゃんの前にしゃかんで、顔を見上げた。
「マドレーヌ、さらわれたのは、リリアだけじゃないだろ?ギロ、ネルもだ。だから、泣くひまがあったら、取り戻せばいいだけだ。な?そうだろ?」
「は、はい。」
マドレーヌちゃんは、こくりとうなずいた。
「よし、それでいい。」
ジュンブライトは笑顔でマドレーヌちゃんを頭をなでた。
「さあて、三人を探すか。」
けど、どうやって?
「情報聴取だ。行くぞ!」
あぁ、まってよ、ジュンブライト!
「ったく、気が早ぇやつだ!」
私達は、部屋を出た。
☆
「いいですよ~!」
「ソラ、ブランコで遊ぼう!」
「うん。あ、リリア達は?」
「私達はいいわ。」
「ゆっくり遊んでいいよ。」
「ガキ達と遊ぶと疲れる。」
「・・・・・・わかった。」
「ソラァ~、早くぅ~!」
「あ、うん~!」
「はぁ。子供は元気ね。」
「ほんとだねぇ。」
「・・・・・・って、なんであたしも、ここに?」
タッ、タッ、タッ、タッ。
「ん!?誰か来る!」
「ぬいぐるみのふりをしないと!」
「あ―、ややこしい。」
「・・・・・・。」
「・・・・・・。」
「・・・・・・。」
「かっわい~♡ぬいぐるみさんだぁ~♡」
(く、苦しい・・・・・・。)
「あなたはペペねっ。そして、そのあなたはピギー。んで、そのあなたは、リカちゃんねっ。」
(はぁ!?)
☆
子供達は今、リリアさんと、ギロさんと、ネルさんと一緒に、菜の花広場に行ってます。
「子供達は今、なにしてるんだろ。」
「きっと、遊んでるにちがいますよ。」
そうですね。
「ガーゴー、ガーゴー。」
ウルフ一郎さんは、いびきをかいて寝ている。
ガチャッ。
ん?今、ドアが開いたよね?
「帰って来るのが早いねぇ。」
「んが!もう、こんな時間か?」
ウルフ一郎さんが、目をこすりながら、起きてきた。
「ちげ―よ。」
「ていうか、三十分前に行ったわよね。」
「うん。」
クリスさんは、うなずいた。
そして、私達は不思議に思い、玄関に行った。
玄関には、道華、マドレーヌちゃん、アキちゃん、ソラちゃんがいた。
「どうしたの?なにかあったの?」
「お母さん、聞いて!」
「リリアとギロとネルが、いなくなったの!」
「え~!?」
私達は驚いた。
一体、誰に!?
「知らなーい。」
「のどがかわいたから、ジュースを買ってもらおうと、リリアにたのもうとしたの!」
「そしたら、今までベンチにすわってたのに、急にいなくなったの!」
「ギロも!」
「ネルも!」
それ、前に聞いたことと、同じです。
「リ、リ、リリアが・・・・・・私のリリアが・・・・・・。」
うわぁ。マドレーヌちゃんが、むらさき色の涙をためてるよ!
これはヤバイよぉ~!
「みんな、耳栓をして!」
「おぉ!」 「はいっ!」 「うん!」 「えぇ!」
みんなが耳栓をしたとたん。
「うわ~ん!」
マドレーヌちゃんが、泣き出した。
うわぁ~。くつとか、花びんとか、かさとか宙に浮かんでるよぉ。
「誰かにさらわれたですぅ!うわ~ん!」
あぁ、どんどんひどくなってくよぉ~。
「びぇ~ん!」
もう、どうしようもありません・・・・・・。
「ゔ、ゔぅ・・・・・・。」
ジュンブライトがおそるおそる、マドレーヌちゃんに近づいた。
「マドレーヌ、泣くのはやめろ。」
「ひくっ、ひくっ、ひくっ・・・・・・。」
マドレーヌちゃんは、泣き止んだ。
泣きやんだとたん、浮かんでたものが、浮かぶのをやめた。
ふぅ、やっと落ち着いたよぉ。
ジュンブライトは、マドレーヌちゃんの前にしゃかんで、顔を見上げた。
「マドレーヌ、さらわれたのは、リリアだけじゃないだろ?ギロ、ネルもだ。だから、泣くひまがあったら、取り戻せばいいだけだ。な?そうだろ?」
「は、はい。」
マドレーヌちゃんは、こくりとうなずいた。
「よし、それでいい。」
ジュンブライトは笑顔でマドレーヌちゃんを頭をなでた。
「さあて、三人を探すか。」
けど、どうやって?
「情報聴取だ。行くぞ!」
あぁ、まってよ、ジュンブライト!
「ったく、気が早ぇやつだ!」
私達は、部屋を出た。
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