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雪が降っている。
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俺の名前は白木雪。
働き盛りの41歳。
好きなものは、一人で過ごす時間。
――雪が降っている。
男なのに女っぽい見た目とこんな名前だったせいで、ガキの頃から「白雪姫みたい」って散々バカにされてきた。
そんな俺も40歳を迎えて、だんだんと普通のおっさんになってきた。
少なくとも、白雪姫なんて馬鹿にするやつはもう一人もいないくらいには。
――まるで、雪の一つ一つが天使の羽みたいだ。
もう自分の名前を気にしないで、穏やかな生活を送っている。
……だけど、不思議とあの頃の方が楽しかったような。
自分の見た目と名前にコンプレックスを感じていた俺は、自然と周りと距離を取るようになっていった。
それは、大人になった今でも変わらない。
――天使たちが、優しく俺を包み込んでいく。
なまじ出世したばかりに、軽口をたたいてくれるような相手も社内にはもういない。
もっと、みんなと仲良くすればよかったかな。
「おい、あそこに課長がいたぞ!
雪の中に半分埋まってる……誰か、一緒に来てくれ!!!」
「ダメだ!
せっかく、課長が身を挺して守ってくれたんだ。
……早く、山を降りよう」
「そんなこと……
そんなこと、できるわけねえだろうがぁぁぁあああああ!!!!」
ん……何だろう、すごく賑やかだ。
俺は、何故かロクに動かない体をなんとか横に倒して、声のした方へと身体を向けた。
ああ、なんだ……営業の松永君と事務の木村君じゃないか。
「こっひ……けほっ、けほ……あ?
あ、あー……、こっちに、きた、ら、危ないぞ。
それと、みんな仲良、く……な!」
あれ、反応がないな。
聞こえなかったのかな?
「い、今の聞こえたか?」
「……ちくしょうっ。
すぐケガ人を避難させて、それから白木さんを助けるぞ!
白木さんの思いを俺は無駄にしねえ、次の雪崩が起きる前に……あっ!?」
――雪が、天使たちが踊っている。
なんだよ、すげえ楽しそうなことしてんじゃん。
あ、白雪姫も、7人の小人たちと輪になって踊っていたっけ。
なんだよなんだよ、白雪姫って、俺の名前って……
「悪くねえじゃん?」
――
「さてさてさてと、次はこの人ですかね?
ていうかいつまで寝てるんですか、ほら起きて……ひゃ!?
つべたいっ、この人すっごく冷たいです!!!」
……ん、あぁ、ふぁ……ん。
ああ、いつのまにか寝ちまってたのか。
って、ここはどこだ?
目の前には見知らぬ女性、周りには何もない。
右を見ても、左を見ても何もない、ただただ真っ白な場所。
まるで……そう、雪の中みたいだ。
……雪?
なんか思いだしそ――
「ああ、起きましたか。
あなたはとっても冷たい人です!!」
「い、今、なんかすげえ失礼なこと言われた気がするが……なんだって?」
「耳が遠い……めもめも。」
……もういいわ、相手にしないでおこう。
こういう変わった奴にはなるべく関わらないほうがいい。
そうだ、そうやって距離を取っておけば安心して過ごせる……いや、本当にそうか?
目の前の相手と向き合った方が、もっと楽しく、幸せな人生に繋がっていくんじゃないのか…………ん?
なんか、ポカポカする。
まるで、身体の中から温かいものが湧き出してるみたいだ。
「ふぉーーーーー!!!!!?
すごいです、すごいです!!!
9201光年ぶりの奇跡、入りましたっ!!!」
「あったけえ……なんか、涙がでてきた……何だこれ?」
「そうでしょうとも!
雪で凍えた身体以上に冷え切っていたのはあなたの心!
そして、その冷え込みは魂にまで至っていたのですから!!!!
「雪で凍えた?
……そうだ、俺はみんなと雪山に行ったんだ」
皆が雪山を登ってみたいというから、日が沈むまでには帰ることを条件に付き合うことにしたんだ。
でも、中腹くらいまで登っても代わり映えしない景色に飽きた若いやつらが、木を蹴って遊びだした、そしたら雪崩が起きて、俺はみんなを避難させようとして……巻き込まれた。
それから――
「んむむぅ、何で奇跡が起きたのでしょう?
あなたは確かにその場にいた全員を助けましたが、そんなの別に大したことないのに。
むしろ、もっと多くの人を助けた人もこれまでには沢山いたのに……なんでですか?」
「い、いや、俺に聞かれても困る。
それより、さっきから一体何の話をしてるんだ?
こっちにも分かるように話してくれよ」
目の前にいた女に、いや、少女か?
よくみると老婆にも見えるような……何者だこいつ?
「分かんないんだったらいいんです!
無駄なことに時間をかけるのはもったいない!!
いいですよね、日本人のもったいない精神って、ラブいです」
……ダメだ、こいつは人の話を聞かないで、自分の話したいことだけを話すタイプだ。
別にこういうやつが嫌いなわけじゃないが、話が理解しづらいから苦手なんだよな。
「さてと、本来なら色々聞いてあげるんですが、時間がないのでサクッといきましょう」
そういって何やら紙を渡された。
内容に目を通すと、いくつかの質問が書かれていた。
どうやら、この質問に答えて欲しいようだな。
なんだか怪しい気もするが……まあ、別にこのくらいなら答えてもいいか。
――同じ世界で生まれ変わりたいですか?
同じ世界って、日本ってことか?
そうだな……海外って行ったことないし……「いいえ」
――特別な力は持ちたくないですか?
ふむ、どんな力でもあるにこしたことはないだろ……「いいえ」
――毎日同じ景色を見たいですか?
げ、毎日同じ景色なんて会社だけでもう腹いっぱいだっての! 「いいえ」
――今までと違う自分になりたいですよね?
ん?
なんかこれだけ質問の仕方がおかしくねえか?
まるで、こっちがどう答えるかわかってるみたいな書き方だ。
今までと違う自分になりたいかどうか……。
確かに、俺は自分の名前や見た目が好きじゃなかった。
だけど、最後に見た仲間たちの俺を見る目が忘れられない。
最後……?
ああ、そうか。
――俺はもう死んでたのか。
ああ、でも俺が死ぬ直前に目にしたあの光景こそ、俺がずっと求めていたものな気がする。
仲間達との、他者との「絆」
「今までと違う自分になりたいんでしょ?」
俺が考え込んでいると、女が紙に書いてあったことをわざわざ口に出して聞いてきた。
ちょっとくらい待ってくれでもいいのに……まあ、もう答えは出たけどな。
「いいや、俺はこのままでいい。
今の俺なら、きっと前より幸せになれる」
俺が答えると、女はこれまでの人生で一度も見たことがないくらい綺麗な笑顔を覗かせた。
「そうそう、神が作ったあなたは今のままで最高なんです!
わかってますねぇ、……ふふん、じゃあ結果発表です~!!!」
「ええと、結果発表って、なんの結果だ?」
「まず、あなたは異なる世界を望んだので、異世界に行ってもらいます!」
「へ?」
「そして、特別な力を持つことを望んだので、天候を司る女神たる私の権能を分けてあげましょう。
こんなことは初めてなので、粗末にしたら「めっ」です!!!」
「ちょっと待てって、さっきからいったい何の話をしてるんだ。
天候を司る……神?」
「女神です。
天候を操ることが出来たら、毎日同じ景色を見なくてすむでしょう?
出来る女は一石二鳥を尊ぶのです!!!」
「た、確かに天気を変えられたら毎日同じ景色じゃなくなるだろうが……そういう意味じゃないだろ?
え、まさか、そ、そういう意味だったのか?」
「そして、元の自分のままでありたい。
本当にいい心がけですねぇ。
まあ、あの世界の人間の寿命は300年くらいですから?
少し短すぎると思うので、サービスして20年くらい若返らせてあげましょう、はい鏡」
自分の顔を確かめて見るように言われるがままに、女に手渡された鏡で自分の顔を映してみると、そこには女のようだと言われていた頃の俺が映っていた。
思わずぺたぺたとほっぺたを触ったり、つねったりして確かめてみる……本物だ。
「あ、そろそろ次の方ですね。
どれどれ……なんと!
自分のことを梅だと勘違いしているマリモちゃん!?
私、マリモって大好きなんです!!!
も、もうあなたの番は終わりですので、早く行ってくださいっ、ばいばーい!」
鏡で顔だけじゃなく全身のチェックまでしていたら、どん、と後ろから背中を押された。
バランスの崩れた体制を立て直そうと足をつこうとしたが、足がつかない。
というか、地面が――ない。
俺の身体は、何もない地面に吸い込まれるように落ちていく。
……なるほど、ハイキングの次はスカイダイビングってわけだ?
うははは。
って、笑えねえよ!
どうすんだ、これ?
ていうか、もっとちゃんと説明してくれよぉおおおおおおおおお、また死んだら絶対化けて出てきてやるからなぁああああああああああああ!!!!!!!」
俺の名前は白木雪。
享年41歳。
欲しいものは、仲間と過ごす時間!
・・・to be continued?
働き盛りの41歳。
好きなものは、一人で過ごす時間。
――雪が降っている。
男なのに女っぽい見た目とこんな名前だったせいで、ガキの頃から「白雪姫みたい」って散々バカにされてきた。
そんな俺も40歳を迎えて、だんだんと普通のおっさんになってきた。
少なくとも、白雪姫なんて馬鹿にするやつはもう一人もいないくらいには。
――まるで、雪の一つ一つが天使の羽みたいだ。
もう自分の名前を気にしないで、穏やかな生活を送っている。
……だけど、不思議とあの頃の方が楽しかったような。
自分の見た目と名前にコンプレックスを感じていた俺は、自然と周りと距離を取るようになっていった。
それは、大人になった今でも変わらない。
――天使たちが、優しく俺を包み込んでいく。
なまじ出世したばかりに、軽口をたたいてくれるような相手も社内にはもういない。
もっと、みんなと仲良くすればよかったかな。
「おい、あそこに課長がいたぞ!
雪の中に半分埋まってる……誰か、一緒に来てくれ!!!」
「ダメだ!
せっかく、課長が身を挺して守ってくれたんだ。
……早く、山を降りよう」
「そんなこと……
そんなこと、できるわけねえだろうがぁぁぁあああああ!!!!」
ん……何だろう、すごく賑やかだ。
俺は、何故かロクに動かない体をなんとか横に倒して、声のした方へと身体を向けた。
ああ、なんだ……営業の松永君と事務の木村君じゃないか。
「こっひ……けほっ、けほ……あ?
あ、あー……、こっちに、きた、ら、危ないぞ。
それと、みんな仲良、く……な!」
あれ、反応がないな。
聞こえなかったのかな?
「い、今の聞こえたか?」
「……ちくしょうっ。
すぐケガ人を避難させて、それから白木さんを助けるぞ!
白木さんの思いを俺は無駄にしねえ、次の雪崩が起きる前に……あっ!?」
――雪が、天使たちが踊っている。
なんだよ、すげえ楽しそうなことしてんじゃん。
あ、白雪姫も、7人の小人たちと輪になって踊っていたっけ。
なんだよなんだよ、白雪姫って、俺の名前って……
「悪くねえじゃん?」
――
「さてさてさてと、次はこの人ですかね?
ていうかいつまで寝てるんですか、ほら起きて……ひゃ!?
つべたいっ、この人すっごく冷たいです!!!」
……ん、あぁ、ふぁ……ん。
ああ、いつのまにか寝ちまってたのか。
って、ここはどこだ?
目の前には見知らぬ女性、周りには何もない。
右を見ても、左を見ても何もない、ただただ真っ白な場所。
まるで……そう、雪の中みたいだ。
……雪?
なんか思いだしそ――
「ああ、起きましたか。
あなたはとっても冷たい人です!!」
「い、今、なんかすげえ失礼なこと言われた気がするが……なんだって?」
「耳が遠い……めもめも。」
……もういいわ、相手にしないでおこう。
こういう変わった奴にはなるべく関わらないほうがいい。
そうだ、そうやって距離を取っておけば安心して過ごせる……いや、本当にそうか?
目の前の相手と向き合った方が、もっと楽しく、幸せな人生に繋がっていくんじゃないのか…………ん?
なんか、ポカポカする。
まるで、身体の中から温かいものが湧き出してるみたいだ。
「ふぉーーーーー!!!!!?
すごいです、すごいです!!!
9201光年ぶりの奇跡、入りましたっ!!!」
「あったけえ……なんか、涙がでてきた……何だこれ?」
「そうでしょうとも!
雪で凍えた身体以上に冷え切っていたのはあなたの心!
そして、その冷え込みは魂にまで至っていたのですから!!!!
「雪で凍えた?
……そうだ、俺はみんなと雪山に行ったんだ」
皆が雪山を登ってみたいというから、日が沈むまでには帰ることを条件に付き合うことにしたんだ。
でも、中腹くらいまで登っても代わり映えしない景色に飽きた若いやつらが、木を蹴って遊びだした、そしたら雪崩が起きて、俺はみんなを避難させようとして……巻き込まれた。
それから――
「んむむぅ、何で奇跡が起きたのでしょう?
あなたは確かにその場にいた全員を助けましたが、そんなの別に大したことないのに。
むしろ、もっと多くの人を助けた人もこれまでには沢山いたのに……なんでですか?」
「い、いや、俺に聞かれても困る。
それより、さっきから一体何の話をしてるんだ?
こっちにも分かるように話してくれよ」
目の前にいた女に、いや、少女か?
よくみると老婆にも見えるような……何者だこいつ?
「分かんないんだったらいいんです!
無駄なことに時間をかけるのはもったいない!!
いいですよね、日本人のもったいない精神って、ラブいです」
……ダメだ、こいつは人の話を聞かないで、自分の話したいことだけを話すタイプだ。
別にこういうやつが嫌いなわけじゃないが、話が理解しづらいから苦手なんだよな。
「さてと、本来なら色々聞いてあげるんですが、時間がないのでサクッといきましょう」
そういって何やら紙を渡された。
内容に目を通すと、いくつかの質問が書かれていた。
どうやら、この質問に答えて欲しいようだな。
なんだか怪しい気もするが……まあ、別にこのくらいなら答えてもいいか。
――同じ世界で生まれ変わりたいですか?
同じ世界って、日本ってことか?
そうだな……海外って行ったことないし……「いいえ」
――特別な力は持ちたくないですか?
ふむ、どんな力でもあるにこしたことはないだろ……「いいえ」
――毎日同じ景色を見たいですか?
げ、毎日同じ景色なんて会社だけでもう腹いっぱいだっての! 「いいえ」
――今までと違う自分になりたいですよね?
ん?
なんかこれだけ質問の仕方がおかしくねえか?
まるで、こっちがどう答えるかわかってるみたいな書き方だ。
今までと違う自分になりたいかどうか……。
確かに、俺は自分の名前や見た目が好きじゃなかった。
だけど、最後に見た仲間たちの俺を見る目が忘れられない。
最後……?
ああ、そうか。
――俺はもう死んでたのか。
ああ、でも俺が死ぬ直前に目にしたあの光景こそ、俺がずっと求めていたものな気がする。
仲間達との、他者との「絆」
「今までと違う自分になりたいんでしょ?」
俺が考え込んでいると、女が紙に書いてあったことをわざわざ口に出して聞いてきた。
ちょっとくらい待ってくれでもいいのに……まあ、もう答えは出たけどな。
「いいや、俺はこのままでいい。
今の俺なら、きっと前より幸せになれる」
俺が答えると、女はこれまでの人生で一度も見たことがないくらい綺麗な笑顔を覗かせた。
「そうそう、神が作ったあなたは今のままで最高なんです!
わかってますねぇ、……ふふん、じゃあ結果発表です~!!!」
「ええと、結果発表って、なんの結果だ?」
「まず、あなたは異なる世界を望んだので、異世界に行ってもらいます!」
「へ?」
「そして、特別な力を持つことを望んだので、天候を司る女神たる私の権能を分けてあげましょう。
こんなことは初めてなので、粗末にしたら「めっ」です!!!」
「ちょっと待てって、さっきからいったい何の話をしてるんだ。
天候を司る……神?」
「女神です。
天候を操ることが出来たら、毎日同じ景色を見なくてすむでしょう?
出来る女は一石二鳥を尊ぶのです!!!」
「た、確かに天気を変えられたら毎日同じ景色じゃなくなるだろうが……そういう意味じゃないだろ?
え、まさか、そ、そういう意味だったのか?」
「そして、元の自分のままでありたい。
本当にいい心がけですねぇ。
まあ、あの世界の人間の寿命は300年くらいですから?
少し短すぎると思うので、サービスして20年くらい若返らせてあげましょう、はい鏡」
自分の顔を確かめて見るように言われるがままに、女に手渡された鏡で自分の顔を映してみると、そこには女のようだと言われていた頃の俺が映っていた。
思わずぺたぺたとほっぺたを触ったり、つねったりして確かめてみる……本物だ。
「あ、そろそろ次の方ですね。
どれどれ……なんと!
自分のことを梅だと勘違いしているマリモちゃん!?
私、マリモって大好きなんです!!!
も、もうあなたの番は終わりですので、早く行ってくださいっ、ばいばーい!」
鏡で顔だけじゃなく全身のチェックまでしていたら、どん、と後ろから背中を押された。
バランスの崩れた体制を立て直そうと足をつこうとしたが、足がつかない。
というか、地面が――ない。
俺の身体は、何もない地面に吸い込まれるように落ちていく。
……なるほど、ハイキングの次はスカイダイビングってわけだ?
うははは。
って、笑えねえよ!
どうすんだ、これ?
ていうか、もっとちゃんと説明してくれよぉおおおおおおおおお、また死んだら絶対化けて出てきてやるからなぁああああああああああああ!!!!!!!」
俺の名前は白木雪。
享年41歳。
欲しいものは、仲間と過ごす時間!
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