ねこさんは、トレジャーハンター!?

豆井悠

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199 地竜使いの笛を求めて……

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 背中にねこさんを乗せ、ガブリンが疾走する。

『どうだ、ご主人?』

 ネコサンは振り落とされないように、ねこさんの肩にしがみつきながら言った。

「ここが地下だなんて、びっくりなのねー」

 そう、彼らは今、アースドラゴンたちが作り上げた、地下通路網を進んでいるのだ。

 地上と同等、いや、それ以上とも言える複雑な分岐、合流を繰り返してどこまでも伸びている様は、既に地下帝国と表現しても良いくらいだろう。

『ふふふ、この土中移動を使えば、あらゆる場所に素早く到着することができる。なにより、転移魔法等と違ってワタシたちの消耗はないから、目的地に到着後、すぐに行動ができる』

 今回の目的地は、かりかりタウンのはるか南方の地である。ネコサン曰く、そのとある集落に、地竜使いの笛が存在するらしい。

「でも、ガブリンには悪いのねー」

 言いながら、その硬い鱗をそっと撫でた。

『いや、よく見ろご主人』

「ん?」

『ガブリンのヤツ、はしゃいでいるだろう?』

 その言葉に、よくよく地竜の動きを見てみれば……。

「すっごいジクザグに走ってるのね……」

 まるで、有り余った体力を発散させているかのように、無駄な動きが多かった。

『その上このスピードだ。慣れないアパート暮らしに、相当たまっていたんだろう』

「だったらいいのね! さあ、もっと飛ばすのねー!!」

 ぴしぃん! と、鞭代わりに猫パンチを背中にかますねこさん。

「ぎゃー!?」

 不意打ちにガブリンが驚いたのか、両足を踏ん張って急ブレーキをかける。

「え!?」

『あ……』

 ずざざざざーっ! と土煙が上がると同時に急制動が働き……。

「……やば!?」

『ご主人?』

 慣性の法則に従い宙を舞うねこさんとネコサンが……。

「あーれー!?」

『余計な事をする……なあ!?』

 スローモーションのように地面に叩きつけられた。

 地竜使いの笛を探すこの旅、やはり、一筋縄ではいきそうにない……。
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