ねこさんは、トレジャーハンター!?

豆井悠

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206 発見! 潜竜木!!

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 シャベルにまとわりつく土が、魔力を含みすぎていて重かった。

 絶えず地中から溢れ出してくるそれは、体に影響がないとはいえ、こうなると厄介だ。

『むう、腕部モーターに負荷がかかりすぎるな……』

「ぜえ、ぜえ……ねこさんももう、限界が近いかも……」

 それもそのはず、手掘りを開始してからすでに2時間が経過していた。にゃんどらを出発してからと考えると、6時間以上経過したことになる。

『一旦休憩するか』

「な、なのねー……」

『ご主人、ちなみに今は何時だ?』

「うーんと……あ? 14時28分なのね……」

 日差しのないダンジョン内では、時間の感覚が往々にして狂う。

『そうか……それは悪い事をした。遅くなったが昼飯にしよう』

「気にしなくていいのね。おやつと一緒と思えば、何だかお得気分なのねー」


 そして、ねこさんたちはお腹を満たすと、しばし体力回復&各部冷却に努めるのだった。


『お、あったぞ、ご主人!』

 そんなこんなで採集を再開してから3時間程掘ったところで、ようやく潜竜木を掘り当てた。

「ほへー、きれいなのねー」

 表皮から魔力がほとばしり、土の中に埋まっていたとは思えないような輝きだった。

『よし、慎重に……慎重に……』

 周りにこびりついていた土を丁寧に落とし、それを取り上げた。

「やったのねー! でも、意外と小さかったのね……」

 全長30センチほどの、形の整った山芋のような見た目に、ねこさんは少し拍子抜けしていた。

『いや、ワタシのデータベース上の情報では、1センチ大きくなるのに10年ほどかかるとあるから……』

「え? じゃあこれは……300年物!?」

『そうなるな。それに、笛を作るには、丁度いいくらいらしい』

「ほえー……」

 ねこさんが感嘆のため息を漏らした。

 瞬間。

 ぐおおおおぉおぉおおっ!!

 突然、至る所から身もすくむような咆哮が響いた。

 それは、ダンジョン内で反響しながら音の暴力となり、ねこさんたちの聴覚をぶん殴ったのだった。
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