コーポ小林事件

ゆとり理

文字の大きさ
1 / 8

しおりを挟む
小さい頃に刑事ドラマに出ていた女優の【天色 怜(あまいろ れん)】に憧れて警察官を目指し、晴れて刑事課に配属されたところまでは良かった。
寮の生活も苦ではなかったし、中学校の頃から続けていたバレーボールでついた体力のお陰で仕事もなんとか出来ている。
自分では同期の男たちにも負けてはいないと考えている。
出世だって順調だと感じていた人生が狂ったのも天色怜のせいだった。
怜はさん文字通りすっきりとした性格で賢い雰囲気のある人だった。
見た目も友達は貧乳と笑っていたが、私としてはスレンダーではあったが貧相な雰囲気ではなく鍛えていて体幹がしっかりしていて憧れていた。
髪のケアもしっかりしていたようで、ショートもロングも似合っていて綺麗だと感じていた。
シャンプーは何を使っているんだろうと調べたが、本人が話していた情報はなかったので、怪しげな噂ではあったがお小遣いで使っているというシャンプーを買って使っていた。
そんな怜さんは私が警察学校に入ってすぐに女優を、女優どころか芸能界を引退した。
理由は誰にもわからないようで、ワイドショーや週刊誌には好き勝手書かれていたが、私は怜さんはそんな人ではないと信じている。
話しを戻すが、私の人生が狂った原因を簡単に説明すると刑事課へ配属になって2つ目の事件で会えたのだ。
天色怜というのは芸名だというのは知っていたが本名はいくつかの噂しか知らなかった。
関係者への聞き込みで最初普通のおばさんだと思いながら話を聞いている内に怜さんだったと分かったのだ。
はっきり言って見た目が凄く変わっていて本人かもしれないと感じたのは話し方だけだった。
私が憧れたスレンダーだが鍛えてそうな凛とした見た目は見る影もなく小太りで背が高かっただけあり、余計大きく見えた。
子供のころに背が高くて格好良いと感じていた背も今では私方が高った。
おまけに本人も気にしていたのか豊胸手術までしていたのだ。
豊胸手術をしていたことが一番ショックで誰かに気持ちをわかってほしかったが、業務上のことを家族や友人に気持ちを打ち明けれずにいた。
それが燃え尽き症候群への第一歩だった。
二歩目になったのはその次の事件だった。
虚偽の通報だった。
あれこれ調べたのにという気持ちで苦しかった。
先輩や上司は運が悪かったとなぐさめてくれたが、調べれば調べるほどおかしいなと感じていったあの時の気持の処理が今でも追いついてな。
あれほど憧れていた怜さんは変わってしまい、格好良く仕事をするはずが騙されて何も残らなかったということでこの仕事でいいのかと考えるようになってしまった。
考えれば考えるほどループに陥り気分が落ち込んでいる。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

あるフィギュアスケーターの性事情

蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。 しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。 何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。 この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。 そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。 この物語はフィクションです。 実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。

夫婦交換

山田森湖
恋愛
好奇心から始まった一週間の“夫婦交換”。そこで出会った新鮮なときめき

ママと中学生の僕

キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

ちょっと大人な体験談はこちらです

神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない ちょっと大人な体験談です。 日常に突然訪れる刺激的な体験。 少し非日常を覗いてみませんか? あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ? ※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに  Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。 ※不定期更新です。 ※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。

JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――

のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」 高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。 そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。 でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。 昼間は生徒会長、夜は…ご主人様? しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。 「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」 手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。 なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。 怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。 だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって―― 「…ほんとは、ずっと前から、私…」 ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。 恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。

まなの秘密日記

到冠
大衆娯楽
胸の大きな〇学生の一日を描いた物語です。

処理中です...