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17話 反則
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急いで着替えてリビングに戻ると父がネクタイを閉めながら、
「クライアントと約束をしているから昼食はいい」
と母に告げているところだった。
冬馬先生もソファーから立ち上がる。
どうやら父と冬馬先生は二人で出かけるようだ。
リビングを出て玄関に通じる廊下を歩く。
「千尋さん、お昼過ぎには戻りますから、そしたら一緒に私の家に行きましょうね」
「はい」
先生を見上げて私はうなずく。
「……楽しみです」
先生はそう言ってほほ笑むと私の右手を握った。
せ、先生っ?
ど、どうして家の中で手をつなぐ必要が?
父や母に見られるのが恥ずかしくてそっと振りほどこうとしても思った以上に強く握られてほどけない。
結局、車庫で父の車の運転席に座るまで先生は手を離してくれなかった。
「お前、朝から見せつけるなよ」
後部座席に乗り込んだ父が抗議しているけど、
「もう、朝からそうブツブツ言わないで下さいよ。所長も早く慣れてください」
と、冬馬先生は取り合わない。
「じゃあ、いってきます」
「はい、いってらっしゃい」
そう挨拶をして父の車を見送った。
車庫には先生が乗って来た青いスポーツカーが停まっている。
「先生、早く帰って来ないかな……」
思いがけずそんな独り言が口から飛び出した。
そっか、私も先生の家に行くことを楽しみしているんだ……。
そうだよね、好きな人と過ごす時間を楽しみに思う事は自然な事だよね。
それがたとえ偽りの関係だったとしても、そんなことどうでも良くなるくらいに私は先生の事が好き。
今は少しでも一緒にいたい。
でも……。
今日は久しぶりに蓮とゆっくり過ごせると思っていたからそれがちょっぴり残念。
平日、一緒にいられない分、今日は沢山遊んであげたかったんだけどな……。
私がそんなことを考えていたことが分かっていたかのように、戻って来た冬馬先生は開口一番、
「蓮さんもご一緒にどうぞ。そのために昨日和室を片付けましたから」
とほほ笑んだ。
「え? 蓮もいいんですか?」
それはとても嬉しい!
先生の車は2シーターなので、母の軽自動車を借りて先生の家に出掛けることになった。
昼寝の時間でウトウトしている蓮をなんとかチャイルドシートに乗せて、お出かけ用品一式を入れたママバッグを後部座席においてから助手席に乗り込む。
長身の先生が母の小さな車を運転しているのはなんだか違和感しかない。
「千尋さん、午前中は何をしていたんですか?」
「洗濯したり、母と料理をしてたらあっという間に過ぎちゃいました」
蓮が産まれてからはとにかく時間が経つのが早くて驚く。
ミルクをあげて、オムツを替えて、合間に洗濯してたらまた次のミルクの時間がやって来るという感じで日々が飛ぶように過ぎていく。
「そうですか、それは大変でしたね……毎日頑張っていて偉いですね」
急にそう褒められて私は先生の横顔を見つめる。
先生は前を向いたままだ。
「ありがとう……ございます」
先生に褒められる事が一番うれしかった中学生の頃の感情が急激によみがえってきて胸が苦しくなる。
なぜだか涙があふれてきて止まらなくなった。
最近、こんな風に泣いてしまう事がたまにある。
お姉さんが産後でホルモンバランスが乱れているんだよ、って教えてくれたっけ?
子育ても仕事も頑張り過ぎなんだから張りつめていた糸が切れる時だってあるものよ、って。
……私、がんばれてるのかな?
あの頃の冬馬先生に褒めてもらえるような大人になれてる?
考えなしに『偽装駆け落ち』して今度は『偽装婚約』だなんて。
ホント、何やってるんだろう?
私バカじゃないの……?
私はただ、幸せになりたいだけなのに。
気が付いたら車は駐車場に停まっていた。
先生は自分のシートベルトを外し、私のベルトも外してくれる。
そしてふんわりと優しく抱きしめてくれた。
「気が済むまで泣いていいんですよ」
優しい言葉をかけてくれるもんだから先生の広い胸にすがって泣いてしまった。
「落ち着かれましたか……?」
先生の低い声がすぐそばに聞こえる。
「ハッ、先生、ごめんなさい。スーツが」
涙でびしょぬれになってしまった。
慌てて離れようとするけど先生は離してくれない。
「スーツなんてクリーニングに出せばいいだけです。それよりもう少しこのままで」
先生の大きな手のひらが私の頭を優しくなでる。
さっきまでの何だか落ち着かない気持ちが静まって心が穏やかになる。
やっぱり先生が好きだ。
もう何度そう思ったか分からないけど、またそう自覚してしまう。
先生が好き。
私はそっと先生のスーツの胸元を握りしめる。
先生の首や腰に腕を回す勇気はない。
だからせめて……。
「そういえば千尋さん、エレベーターは大丈夫ですか?」
エレベーターホールでふいに先生が振り返る。
え? なんのこと? ってきょとんとしてしまったけど、そうだった!
先生、私が高いところが苦手だと勘違いしているんだった!
先日、先生とエレベーターに乗った時に一緒だった大柄な男の人が怖くって、つい先生にしがみ付いちゃったんだよね……。
どうしよう?
勘違いさせちゃったのは私のせいだけど……ホントの事を話していろいろ突っ込まれるのも困る。
ええーい、このままごまかしてしまおう!
「ダ、ダイジョウブデス。この間はちょっとびっくりしただけで……」
こ、声が上ずってしまった。
エレベーターが到着したのですぐに乗り込む。
ここのエレベーターは腰から上がガラス張りで外が丸見えだ。
先生の部屋がある十五階までエレベーターは止まらずにのぼった。
視界が一気に広がって人や車が小さくなってゆく。
私はちょっとしたアトラクション気分で外を眺めた。
蓮は私の腕の中で熟睡している。
この子は昼寝をしっかりしてくれるから助かる。
この景色をみたらびっくりしちゃうかな?
これだけ外が見えるっていう事は、向こうからも丸見えなんだろう。
防犯の面で言ったら悪いこともできない気がするから逆に安心なのかも知れないな。
そうだよ。
だから、大丈夫。
今度から一人でも乗れる。
私は自分にそう言い聞かせた。
先生の家は先日頑張ったかいもあって思ったより綺麗だった。
「ほら、和室も片付けたんですよ」
たしかに、リビングに隣接した和室もスッキリ片付いている。
先生がシングル布団を敷いてくれたので蓮をそっと寝かせて持ってきたハーフケットをかけた。
先生は肩にかけていた私のママバッグをソファーに置くとスーツのジャケットを脱いだ。
それからネクタイを外して首元のボタンを外す。
その美しい仕草に私はつい見とれてしまう。
色っぽい……。
ジャケットとネクタイをソファーの背もたれに無造作にかけてカフスボタンを外すと軽く腕まくりをした。
もう、先生そうやってソファーにかけるから散らかるんだよ、って思いながら目で追っていると先生はジャケットとネクタイを持って洗面所に消えていった。
あれ? 先生思ったよりちゃんとしているのかも?
「……先生?」
洗面所の入り口で声をかけたら先生はコンタクトを外しているところだった。
さっき脱いだジャケットはきちんとハンガーにかけてある。
「あの、千尋さん、そんなに熱い目で見つめられると照れます」
先生が鏡越しに笑いかける。
あ、熱い目って!
私どんな目で見てるっていうの?
先生は、
「ハハハッ」
っていたずらっ子の様に笑いながら私の横をすり抜けてリビングに戻る。
も、もうっ! 先生、私をからかったな!
私はちょっぴりプンプンしながら洗面所の鏡をのぞき込む。
さっきまで泣いていたから、目も鼻も真っ赤だ。
大好きな先生といるんだもん。
すぐに好きな気持ちがあふれてしまって、これじゃあ、簡単に気持ちを悟られてしまう。
私たちはあくまでギソコン関係なんだから、私の恋心は封印しないと。
じゃないと、後で辛くなるのは自分だよ。
私は鏡の中の自分に言い聞かせる。
先生のペースにのまれちゃいけない。
ちょっと、落ち着かないと。
冷たい水で顔を洗ってから私もリビングに戻った。
「すみません、お水しかないのですが、よろしいですか?」
少しかがんだ体制で冷蔵庫を覗いてからペットボトルを手に振り返った冬馬先生の顔を見て私は固まった。
「先生、その眼鏡っ……!?」
懐かしい銀色のフレーム。
ああ、もうダメだ。
私が知っている、私が大好きな冬馬先生がそこにいた。
私の顔に一気に血がのぼる。
も、もう、かっこよすぎてムリ。
ここで眼鏡の冬馬先生なんて反則でしょっ!
先生はニヤリと笑いながら、
「千尋さん、どうされましたか? 顔が真っ赤ですよ」
そう言ってペットボトルを渡してくれる。
先生、分かってるくせに!
先生がかっこよすぎて困ってるの!
口が裂けてもそんなことは言ってあげない。
私は思いっきりフンッとそっぽを向くとソファーにドシンと腰かけた。
もうっ、このイケメンめ!
……好きだ。
「クライアントと約束をしているから昼食はいい」
と母に告げているところだった。
冬馬先生もソファーから立ち上がる。
どうやら父と冬馬先生は二人で出かけるようだ。
リビングを出て玄関に通じる廊下を歩く。
「千尋さん、お昼過ぎには戻りますから、そしたら一緒に私の家に行きましょうね」
「はい」
先生を見上げて私はうなずく。
「……楽しみです」
先生はそう言ってほほ笑むと私の右手を握った。
せ、先生っ?
ど、どうして家の中で手をつなぐ必要が?
父や母に見られるのが恥ずかしくてそっと振りほどこうとしても思った以上に強く握られてほどけない。
結局、車庫で父の車の運転席に座るまで先生は手を離してくれなかった。
「お前、朝から見せつけるなよ」
後部座席に乗り込んだ父が抗議しているけど、
「もう、朝からそうブツブツ言わないで下さいよ。所長も早く慣れてください」
と、冬馬先生は取り合わない。
「じゃあ、いってきます」
「はい、いってらっしゃい」
そう挨拶をして父の車を見送った。
車庫には先生が乗って来た青いスポーツカーが停まっている。
「先生、早く帰って来ないかな……」
思いがけずそんな独り言が口から飛び出した。
そっか、私も先生の家に行くことを楽しみしているんだ……。
そうだよね、好きな人と過ごす時間を楽しみに思う事は自然な事だよね。
それがたとえ偽りの関係だったとしても、そんなことどうでも良くなるくらいに私は先生の事が好き。
今は少しでも一緒にいたい。
でも……。
今日は久しぶりに蓮とゆっくり過ごせると思っていたからそれがちょっぴり残念。
平日、一緒にいられない分、今日は沢山遊んであげたかったんだけどな……。
私がそんなことを考えていたことが分かっていたかのように、戻って来た冬馬先生は開口一番、
「蓮さんもご一緒にどうぞ。そのために昨日和室を片付けましたから」
とほほ笑んだ。
「え? 蓮もいいんですか?」
それはとても嬉しい!
先生の車は2シーターなので、母の軽自動車を借りて先生の家に出掛けることになった。
昼寝の時間でウトウトしている蓮をなんとかチャイルドシートに乗せて、お出かけ用品一式を入れたママバッグを後部座席においてから助手席に乗り込む。
長身の先生が母の小さな車を運転しているのはなんだか違和感しかない。
「千尋さん、午前中は何をしていたんですか?」
「洗濯したり、母と料理をしてたらあっという間に過ぎちゃいました」
蓮が産まれてからはとにかく時間が経つのが早くて驚く。
ミルクをあげて、オムツを替えて、合間に洗濯してたらまた次のミルクの時間がやって来るという感じで日々が飛ぶように過ぎていく。
「そうですか、それは大変でしたね……毎日頑張っていて偉いですね」
急にそう褒められて私は先生の横顔を見つめる。
先生は前を向いたままだ。
「ありがとう……ございます」
先生に褒められる事が一番うれしかった中学生の頃の感情が急激によみがえってきて胸が苦しくなる。
なぜだか涙があふれてきて止まらなくなった。
最近、こんな風に泣いてしまう事がたまにある。
お姉さんが産後でホルモンバランスが乱れているんだよ、って教えてくれたっけ?
子育ても仕事も頑張り過ぎなんだから張りつめていた糸が切れる時だってあるものよ、って。
……私、がんばれてるのかな?
あの頃の冬馬先生に褒めてもらえるような大人になれてる?
考えなしに『偽装駆け落ち』して今度は『偽装婚約』だなんて。
ホント、何やってるんだろう?
私バカじゃないの……?
私はただ、幸せになりたいだけなのに。
気が付いたら車は駐車場に停まっていた。
先生は自分のシートベルトを外し、私のベルトも外してくれる。
そしてふんわりと優しく抱きしめてくれた。
「気が済むまで泣いていいんですよ」
優しい言葉をかけてくれるもんだから先生の広い胸にすがって泣いてしまった。
「落ち着かれましたか……?」
先生の低い声がすぐそばに聞こえる。
「ハッ、先生、ごめんなさい。スーツが」
涙でびしょぬれになってしまった。
慌てて離れようとするけど先生は離してくれない。
「スーツなんてクリーニングに出せばいいだけです。それよりもう少しこのままで」
先生の大きな手のひらが私の頭を優しくなでる。
さっきまでの何だか落ち着かない気持ちが静まって心が穏やかになる。
やっぱり先生が好きだ。
もう何度そう思ったか分からないけど、またそう自覚してしまう。
先生が好き。
私はそっと先生のスーツの胸元を握りしめる。
先生の首や腰に腕を回す勇気はない。
だからせめて……。
「そういえば千尋さん、エレベーターは大丈夫ですか?」
エレベーターホールでふいに先生が振り返る。
え? なんのこと? ってきょとんとしてしまったけど、そうだった!
先生、私が高いところが苦手だと勘違いしているんだった!
先日、先生とエレベーターに乗った時に一緒だった大柄な男の人が怖くって、つい先生にしがみ付いちゃったんだよね……。
どうしよう?
勘違いさせちゃったのは私のせいだけど……ホントの事を話していろいろ突っ込まれるのも困る。
ええーい、このままごまかしてしまおう!
「ダ、ダイジョウブデス。この間はちょっとびっくりしただけで……」
こ、声が上ずってしまった。
エレベーターが到着したのですぐに乗り込む。
ここのエレベーターは腰から上がガラス張りで外が丸見えだ。
先生の部屋がある十五階までエレベーターは止まらずにのぼった。
視界が一気に広がって人や車が小さくなってゆく。
私はちょっとしたアトラクション気分で外を眺めた。
蓮は私の腕の中で熟睡している。
この子は昼寝をしっかりしてくれるから助かる。
この景色をみたらびっくりしちゃうかな?
これだけ外が見えるっていう事は、向こうからも丸見えなんだろう。
防犯の面で言ったら悪いこともできない気がするから逆に安心なのかも知れないな。
そうだよ。
だから、大丈夫。
今度から一人でも乗れる。
私は自分にそう言い聞かせた。
先生の家は先日頑張ったかいもあって思ったより綺麗だった。
「ほら、和室も片付けたんですよ」
たしかに、リビングに隣接した和室もスッキリ片付いている。
先生がシングル布団を敷いてくれたので蓮をそっと寝かせて持ってきたハーフケットをかけた。
先生は肩にかけていた私のママバッグをソファーに置くとスーツのジャケットを脱いだ。
それからネクタイを外して首元のボタンを外す。
その美しい仕草に私はつい見とれてしまう。
色っぽい……。
ジャケットとネクタイをソファーの背もたれに無造作にかけてカフスボタンを外すと軽く腕まくりをした。
もう、先生そうやってソファーにかけるから散らかるんだよ、って思いながら目で追っていると先生はジャケットとネクタイを持って洗面所に消えていった。
あれ? 先生思ったよりちゃんとしているのかも?
「……先生?」
洗面所の入り口で声をかけたら先生はコンタクトを外しているところだった。
さっき脱いだジャケットはきちんとハンガーにかけてある。
「あの、千尋さん、そんなに熱い目で見つめられると照れます」
先生が鏡越しに笑いかける。
あ、熱い目って!
私どんな目で見てるっていうの?
先生は、
「ハハハッ」
っていたずらっ子の様に笑いながら私の横をすり抜けてリビングに戻る。
も、もうっ! 先生、私をからかったな!
私はちょっぴりプンプンしながら洗面所の鏡をのぞき込む。
さっきまで泣いていたから、目も鼻も真っ赤だ。
大好きな先生といるんだもん。
すぐに好きな気持ちがあふれてしまって、これじゃあ、簡単に気持ちを悟られてしまう。
私たちはあくまでギソコン関係なんだから、私の恋心は封印しないと。
じゃないと、後で辛くなるのは自分だよ。
私は鏡の中の自分に言い聞かせる。
先生のペースにのまれちゃいけない。
ちょっと、落ち着かないと。
冷たい水で顔を洗ってから私もリビングに戻った。
「すみません、お水しかないのですが、よろしいですか?」
少しかがんだ体制で冷蔵庫を覗いてからペットボトルを手に振り返った冬馬先生の顔を見て私は固まった。
「先生、その眼鏡っ……!?」
懐かしい銀色のフレーム。
ああ、もうダメだ。
私が知っている、私が大好きな冬馬先生がそこにいた。
私の顔に一気に血がのぼる。
も、もう、かっこよすぎてムリ。
ここで眼鏡の冬馬先生なんて反則でしょっ!
先生はニヤリと笑いながら、
「千尋さん、どうされましたか? 顔が真っ赤ですよ」
そう言ってペットボトルを渡してくれる。
先生、分かってるくせに!
先生がかっこよすぎて困ってるの!
口が裂けてもそんなことは言ってあげない。
私は思いっきりフンッとそっぽを向くとソファーにドシンと腰かけた。
もうっ、このイケメンめ!
……好きだ。
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