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26話 激痛
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「痛っ!!」
その時、左足に激痛が走った。
私は体をくの字に曲げて足首に触れる。
「んぅっ……!」
ちょっと体に力が入っちゃっただけなのに、どうして……?
「千尋さんっ!?」
先生は、慌てて立ち上がり私の前に座り込んだ。
「足に……触っても?」
私はうなずくことしか出来ない。
先生は、レギンスを少しまくり上げて靴下を脱がす。
「んっ……うっ……!」
そのほんの少しの刺激でも、耐えきれないほどの痛みに襲われる。
「さっき、男性とぶつかった時に足を捻っていたんでしょう、腫れて熱を持っています。……軽い捻挫だと思いますが……千尋さん、ソファーに横になって頂けますか。すぐに氷を持ってきます」
先生はそう言うと私を抱えあげるようにしてソファーに寝かせてくれた。
頭の下と足の下にそれぞれクッションを入れてくれる。
「少し待っていてくださいね。すぐに戻ります」
そう言ってキッチンに向かった。
……痛い……痛いよ……。
もう、身も心もぐちゃぐちゃでどうしていいのか分からない。
私は横になったまま、瞳を閉じた。
涙があふれ出て髪を濡らす。
「千尋さん、そんなに泣かないで」
柔らかいタオルで涙をぬぐわれて私は瞳を開けた。
冬馬先生がソファーに浅く腰かけて私を見下ろしている。
その慈愛に満ちた眼差しに胸が苦しくなる。
「せっ、せんせいっ、トーマ先生!」
いつだって、私を助けてくれるのはこの人だ。
私はこめかみあたりに触れていた先生の手に自分の手を重ねて涙を流した。
先生は、
「泣き虫なところは変わっていませんね」
と優しくほほ笑んだ。
「……少し処置をさせて頂いても?」
「は、はい……」
握りしめていた先生の手を離す。
先生は私の足元にしゃがみこんで足首を冷やし始めた。
「先生、手慣れてますね」
「そうですか?……まあ、これでもバスケを十年以上やっていましたから……かなり痛むようでしたら痛み止めを持ってきますが」
「あ、それなら私のバッグの中に……」
頭痛持ちの私は普段から痛み止めを常備している。
先生はソファーのそばに置いたままになっていたバッグを渡してくれた。
私は少し体を起こして薬を取り出す。
「これは……?」
先生が指さしたのは駅前のカフェの紙袋。
「あ、それプリンです。うわっ……どうしよう? 中身、ぐちゃぐちゃかも?」
こんな時でもプリンの心配をするって、私どんだけ食いしん坊なんだ?
先生は、くすっと笑い、
「お腹に入れば同じですよ」
と言ってプリンの箱を開けた。
「美味しいっ」
先生に助けられて体を起こし、私はソファに横向きに座ってプリンを一口頬張った。
両足はクッションの上に伸ばしたままだ。
心配していたプリンは奇跡的に無事だった。
良かった。
「食べたら、すぐに薬を飲むんですよ」
先生はそう言ってペットボトルを渡してくれる。
私の背後でさっきまで私が頭を乗せていたクッションを動かして先生が空いたスペースに腰かけたのが気配で分かった。
「ああ、やっぱりこのプリンは絶品ですね。それに……甘いものをとると気分が落ち着きます」
うん、そうだね……。
気持ちはだいぶ落ち着いた。
手元のプリンをじっと見つめる。
私は、何度か話をしようと口を開いてはため息をついた。
何から話したらいいのか……。
「あ、あの先生、蓮の……その、父親の事なんだけど……」
それだけ言って言葉に詰まる。
自分でも理解できないこの感情を上手く伝えられる気がしない。
「千尋さん、話したくないことは話さなくて結構です。……あなたを問い詰める気はなかったんです。私が……浅はかでした」
先生がどんな表情でそう言ったのか見えない分、先生の優しい声が胸に迫ってくる。
ううん、先生。
私が話したいの。
私、先生に聞いて欲しい。
この一年半、私がどういう思いで過ごして、蓮を……産み、育ててきたのか?
「先生、私の話を……聞いてくれませんか?」
全然、整理できてないし、支離滅裂になっちゃうかも知れないけれど、それでも。
すべて自分で選んでやってきたこと。
「ええ、あなたの話を……私も聞きたいです」
先生がそう言ってくれたので私は小さく頷くとポツリポツリと話し始めた。
フォレストで働かせて貰えることになって、まず悩んだのが現住所をどうするかという事だった。
チカさんは、
「保険証や年金、税金の事を考えたら、ちゃんとタツキの家に住所変更しといた方がいいんじゃない?」
と言う。
それは、分かるけど……住所なんて変更しちゃったら確実に父に居場所がばれる。
「タツキ君、どう思う?」
「そうだな……でも、一生身を潜めて生きていくわけにもいかないし、いい機会なんじゃないか? チヒロはもう成人してるんだからどこで生活しようと自由なはずだ」
「そうだよ、千尋ちゃん。もしお父さんが連れ戻しに来ても僕とタツキで守ってやるよ」
二人の後押しもあって、私は住所を変更することに決めた。
……もし、父が連れ戻しに来たら? そう考えると恐ろしくてたまらなかったけど。
結局、父は最後まで私を連れ戻しには来なかった。
私の居場所なんて簡単に知ることが出来たはずなのにどうしてなんだろう?
「え、千尋さん! 住所変更してたんですか!?」
冬馬先生の声が裏返る。
「う、うん……」
「所長は私にはそんな事ひと言も……家出人の捜索で住民票を確認するのは基本中の基本のはずなのに……」
先生はいぶかし気に呟いた。
そ、そうだよね。
私、駆け落ちからそう間を置かずに住所変更しているから、すぐに実家に連れ戻されたっておかしくなかった。
「でも、結局お父さんは現れなくて、それで私は足場屋さんで働き始めたの……」
私、バイトもしたことがなかったからフォレストでのお仕事は分からない事だらけのスタートだった。
領収書とか伝票なんてそもそも見たこともなかったし、電話に出てもどう受け答えしていいかもわからない有様で……。
今、思い出すとホント恥ずかしいよ。
ただ、奥さんと、夕方から事務のバイトに来てくれる近所の女子大生の紗良ちゃんに助けられてなんとか仕事を覚えていった。
あ、サラちゃんっていうのはチカさんの幼馴染。もうね、モデルさんみたいに背が高いの。百七十センチを優に越えてるらしい。
チカさんとは犬猿の仲でいっつも二人は小競り合いをしている。
主にチカさんがサラちゃんの事を『デカ女』って呼ぶのが原因なんだけど、サラちゃんも負けずに『チビ男』って言い返すから……どっちもどっちだよね。
それから、お世話になった人で忘れちゃいけないのが取引先のシノコウの横井裕翔さん。
私がフォレストで働き始めた頃、同じタイミングで以前の人に代わってフォレストの担当になった人で、私が勝手に同期の新人のような親近感を持って接していた人なのだ。
実際は横井さんって私より五歳も年上で、そんな感情を持つのは失礼かもしれないけど、なんだか昔からの知り合いのように感じる不思議な人だった。
横井さんはとにかく気遣いの人で、事務所に来るたびにお菓子の差し入れを欠かさず、体調を気遣ってくれたり、何か困ったことはないかといつも尋ねてくれた。
「すごく、いい人……」
「へぇー、千尋さんは取引先の方とまで親睦を深めていらっしゃったのですか?」
「え? あの……そう」
背中から聞こえる冬馬先生の声がちょっぴり冷たい。
し、親睦って……。
「べ、別に個人的に仲良くしてたわけじゃないですよ。あくまで会社での話だから……」
って、なんでこんな言い訳じみたことを言わなきゃならないの?
「まあ、職場の人間関係を良好に保つことは大切な事ですから……仕方がありませんね」
先生はそう言うと後ろからスッと私の腰に腕を回した。
「えっ? センセッ!?」
「プリンの空き容器を頂きましょうか?」
プ、プリンね……。
「あ、ありがとうございます」
先生は私から容器を受け取りすぐそばのリビングテーブルに置く。
「ほら、早くお薬を飲んで」
「は、はい」
薬を口に放り込みペットボトルの水を口に含む。
その水がやけに冷たく感じられて私は無意識に自分の体を抱きしめた。
「足を冷やしているから体も冷えるでしょう? すぐにブランケットをお持ちしますね」
先生はそう言ってリビングの隣の和室に向かった。
すぐに押し入れからガーゼケットを持ってきて手渡してくれる。
「ありがとうございます」
「いいえ」
先生はさっきと同じところにまた腰かけ、私を後ろからそっと抱きしめた。
「先生!?」
「こうしていれば……寒くないでしょう?」
さ、寒くないどころか……顔が火照って仕方がないです……。
その時、左足に激痛が走った。
私は体をくの字に曲げて足首に触れる。
「んぅっ……!」
ちょっと体に力が入っちゃっただけなのに、どうして……?
「千尋さんっ!?」
先生は、慌てて立ち上がり私の前に座り込んだ。
「足に……触っても?」
私はうなずくことしか出来ない。
先生は、レギンスを少しまくり上げて靴下を脱がす。
「んっ……うっ……!」
そのほんの少しの刺激でも、耐えきれないほどの痛みに襲われる。
「さっき、男性とぶつかった時に足を捻っていたんでしょう、腫れて熱を持っています。……軽い捻挫だと思いますが……千尋さん、ソファーに横になって頂けますか。すぐに氷を持ってきます」
先生はそう言うと私を抱えあげるようにしてソファーに寝かせてくれた。
頭の下と足の下にそれぞれクッションを入れてくれる。
「少し待っていてくださいね。すぐに戻ります」
そう言ってキッチンに向かった。
……痛い……痛いよ……。
もう、身も心もぐちゃぐちゃでどうしていいのか分からない。
私は横になったまま、瞳を閉じた。
涙があふれ出て髪を濡らす。
「千尋さん、そんなに泣かないで」
柔らかいタオルで涙をぬぐわれて私は瞳を開けた。
冬馬先生がソファーに浅く腰かけて私を見下ろしている。
その慈愛に満ちた眼差しに胸が苦しくなる。
「せっ、せんせいっ、トーマ先生!」
いつだって、私を助けてくれるのはこの人だ。
私はこめかみあたりに触れていた先生の手に自分の手を重ねて涙を流した。
先生は、
「泣き虫なところは変わっていませんね」
と優しくほほ笑んだ。
「……少し処置をさせて頂いても?」
「は、はい……」
握りしめていた先生の手を離す。
先生は私の足元にしゃがみこんで足首を冷やし始めた。
「先生、手慣れてますね」
「そうですか?……まあ、これでもバスケを十年以上やっていましたから……かなり痛むようでしたら痛み止めを持ってきますが」
「あ、それなら私のバッグの中に……」
頭痛持ちの私は普段から痛み止めを常備している。
先生はソファーのそばに置いたままになっていたバッグを渡してくれた。
私は少し体を起こして薬を取り出す。
「これは……?」
先生が指さしたのは駅前のカフェの紙袋。
「あ、それプリンです。うわっ……どうしよう? 中身、ぐちゃぐちゃかも?」
こんな時でもプリンの心配をするって、私どんだけ食いしん坊なんだ?
先生は、くすっと笑い、
「お腹に入れば同じですよ」
と言ってプリンの箱を開けた。
「美味しいっ」
先生に助けられて体を起こし、私はソファに横向きに座ってプリンを一口頬張った。
両足はクッションの上に伸ばしたままだ。
心配していたプリンは奇跡的に無事だった。
良かった。
「食べたら、すぐに薬を飲むんですよ」
先生はそう言ってペットボトルを渡してくれる。
私の背後でさっきまで私が頭を乗せていたクッションを動かして先生が空いたスペースに腰かけたのが気配で分かった。
「ああ、やっぱりこのプリンは絶品ですね。それに……甘いものをとると気分が落ち着きます」
うん、そうだね……。
気持ちはだいぶ落ち着いた。
手元のプリンをじっと見つめる。
私は、何度か話をしようと口を開いてはため息をついた。
何から話したらいいのか……。
「あ、あの先生、蓮の……その、父親の事なんだけど……」
それだけ言って言葉に詰まる。
自分でも理解できないこの感情を上手く伝えられる気がしない。
「千尋さん、話したくないことは話さなくて結構です。……あなたを問い詰める気はなかったんです。私が……浅はかでした」
先生がどんな表情でそう言ったのか見えない分、先生の優しい声が胸に迫ってくる。
ううん、先生。
私が話したいの。
私、先生に聞いて欲しい。
この一年半、私がどういう思いで過ごして、蓮を……産み、育ててきたのか?
「先生、私の話を……聞いてくれませんか?」
全然、整理できてないし、支離滅裂になっちゃうかも知れないけれど、それでも。
すべて自分で選んでやってきたこと。
「ええ、あなたの話を……私も聞きたいです」
先生がそう言ってくれたので私は小さく頷くとポツリポツリと話し始めた。
フォレストで働かせて貰えることになって、まず悩んだのが現住所をどうするかという事だった。
チカさんは、
「保険証や年金、税金の事を考えたら、ちゃんとタツキの家に住所変更しといた方がいいんじゃない?」
と言う。
それは、分かるけど……住所なんて変更しちゃったら確実に父に居場所がばれる。
「タツキ君、どう思う?」
「そうだな……でも、一生身を潜めて生きていくわけにもいかないし、いい機会なんじゃないか? チヒロはもう成人してるんだからどこで生活しようと自由なはずだ」
「そうだよ、千尋ちゃん。もしお父さんが連れ戻しに来ても僕とタツキで守ってやるよ」
二人の後押しもあって、私は住所を変更することに決めた。
……もし、父が連れ戻しに来たら? そう考えると恐ろしくてたまらなかったけど。
結局、父は最後まで私を連れ戻しには来なかった。
私の居場所なんて簡単に知ることが出来たはずなのにどうしてなんだろう?
「え、千尋さん! 住所変更してたんですか!?」
冬馬先生の声が裏返る。
「う、うん……」
「所長は私にはそんな事ひと言も……家出人の捜索で住民票を確認するのは基本中の基本のはずなのに……」
先生はいぶかし気に呟いた。
そ、そうだよね。
私、駆け落ちからそう間を置かずに住所変更しているから、すぐに実家に連れ戻されたっておかしくなかった。
「でも、結局お父さんは現れなくて、それで私は足場屋さんで働き始めたの……」
私、バイトもしたことがなかったからフォレストでのお仕事は分からない事だらけのスタートだった。
領収書とか伝票なんてそもそも見たこともなかったし、電話に出てもどう受け答えしていいかもわからない有様で……。
今、思い出すとホント恥ずかしいよ。
ただ、奥さんと、夕方から事務のバイトに来てくれる近所の女子大生の紗良ちゃんに助けられてなんとか仕事を覚えていった。
あ、サラちゃんっていうのはチカさんの幼馴染。もうね、モデルさんみたいに背が高いの。百七十センチを優に越えてるらしい。
チカさんとは犬猿の仲でいっつも二人は小競り合いをしている。
主にチカさんがサラちゃんの事を『デカ女』って呼ぶのが原因なんだけど、サラちゃんも負けずに『チビ男』って言い返すから……どっちもどっちだよね。
それから、お世話になった人で忘れちゃいけないのが取引先のシノコウの横井裕翔さん。
私がフォレストで働き始めた頃、同じタイミングで以前の人に代わってフォレストの担当になった人で、私が勝手に同期の新人のような親近感を持って接していた人なのだ。
実際は横井さんって私より五歳も年上で、そんな感情を持つのは失礼かもしれないけど、なんだか昔からの知り合いのように感じる不思議な人だった。
横井さんはとにかく気遣いの人で、事務所に来るたびにお菓子の差し入れを欠かさず、体調を気遣ってくれたり、何か困ったことはないかといつも尋ねてくれた。
「すごく、いい人……」
「へぇー、千尋さんは取引先の方とまで親睦を深めていらっしゃったのですか?」
「え? あの……そう」
背中から聞こえる冬馬先生の声がちょっぴり冷たい。
し、親睦って……。
「べ、別に個人的に仲良くしてたわけじゃないですよ。あくまで会社での話だから……」
って、なんでこんな言い訳じみたことを言わなきゃならないの?
「まあ、職場の人間関係を良好に保つことは大切な事ですから……仕方がありませんね」
先生はそう言うと後ろからスッと私の腰に腕を回した。
「えっ? センセッ!?」
「プリンの空き容器を頂きましょうか?」
プ、プリンね……。
「あ、ありがとうございます」
先生は私から容器を受け取りすぐそばのリビングテーブルに置く。
「ほら、早くお薬を飲んで」
「は、はい」
薬を口に放り込みペットボトルの水を口に含む。
その水がやけに冷たく感じられて私は無意識に自分の体を抱きしめた。
「足を冷やしているから体も冷えるでしょう? すぐにブランケットをお持ちしますね」
先生はそう言ってリビングの隣の和室に向かった。
すぐに押し入れからガーゼケットを持ってきて手渡してくれる。
「ありがとうございます」
「いいえ」
先生はさっきと同じところにまた腰かけ、私を後ろからそっと抱きしめた。
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さ、寒くないどころか……顔が火照って仕方がないです……。
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