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27話 爆弾発言
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先生の広い胸の中にすっぽりと納められ、次第に体が温まって来た。
どうしても触れ合う背中を意識してしまう。
「タ、タツキ君との生活も……それなりに上手くいっていたと思う」
私は膝の上でギュッとガーゼケットを握りしめる。
「タツキ君というのは成人式で再会した大野樹さんの事ですね?」
私を抱きしめる先生の腕に少し力がこもった。
「うん……タツキ君のご両親は離婚したから、正確には眞島樹君なんだけど……先生の言う通り、私と彼の駆け落ちは偽装だよ。彼自身酔ったお父さんからDVを受けていたこともあって、私の境遇に同情して助けてくれただけ……」
家を飛び出してからは時間が経つのが本当に早くて、気が付いたらあっという間に三ヶ月が過ぎた。
慣れない仕事と家事に追われて目まぐるしく過ぎゆく日々。
でも、ただ流されているんじゃない。
自分の力で生きているんだって強く実感できた。
自由を謳歌するとともに生活することの大変さも身をもって知った。
「私いずれ一人で暮らしたくてお金を貯めていたから、できるだけ節約してて……初めて自分がどれだけ恵まれた暮らしをしていたのか気が付いたの。でもね、どんなに大変でも泣いて家に帰る気はなかった。だって……幸せだったから……」
ある日の休憩中、事務所に帰って来たチカさんに声をかけられた。
「千尋ちゃんってさぁ、ホント擦れてないよね?」
す、擦れてないって、チカさん? それ、褒め言葉なの?
単にモテないっていう意味じゃないよね?
「私、女子校出身だし、そもそも男の人が苦手だから……」
男の人に免疫がないのは確かだ。
「そっか……そうだよね」
チカさんは私のデスクの横の普段はサラちゃんが座っているキャスター付きのアームチェアに腰かけ、くるくると回った。
「でもさ、千尋ちゃんがいい子で良かったよ。正直タツキから女の子を保護したって聞いた時はちょっと心配だったんだ。面倒を見るのはあいつの勝手だけど、悪い女に騙されてるかも知れないって」
わ、わわわ、悪い女って!?
「ごめんね。でも、あいつ自分が苦労した分、他人に優しいからそういうところに付け込まれたんじゃないかって。それで一度事務所に連れて来いって言ったんだよ。でも、千尋ちゃんはとってもいい子で安心したし、うちの事務所は将来有望な事務員を迎えられて、いいことばかりだよ」
そう言ってチカさんは綺麗なウインクをした。
か、かわいい……!
「あ、チカさん、桜餅食べます?」
「うん、食べる」
チカさんはデスクチェアのまま近づいて来て手を差し出した。
その手に綺麗なピンク色のお餅を乗せる。
「またシノコウの横井さんから?」
「はい」
さっき、横井さんが近くに来たからってお菓子を差し入れてくれたのだ。
「お、美味い。しっかしあの人、ほんとマメだねぇ。千尋ちゃんすっかり餌付けされてんじゃん。ダメだよ。少しは警戒しないと」
「そ、そんな。横井さんとはそんな関係じゃないですよ。い、一応ここでは私、タツキ君の彼女って事になってますし」
横井さんとは五歳も年が離れているのだ。
私なんて眼中にないと思う。
「ねえ、千尋ちゃんさぁ、タツキと一緒に住んでて恋バナのひとつもしないの?」
「ええっ、こ、恋バナ!? し、しないですよっ。そんなの」
タツキ君とは中学生の頃から一度もそんな話をしたことがない。
それにずっと冬馬先生に片想い中の私には、誰かに話すほどの恋バナ自体ないよ……。
がっくりとうなだれているとチカさんがいきなり爆弾発言をした。
「なぁんだ。つまんないの。あ、でも、タツキの元カノの事は千尋ちゃんも知ってるよね?」
「え?も、元カノ?」
「うん、だって中学校一緒でしょ?」
「それって……誰?」
初耳なんだけど!
チカさん曰く、タツキ君は高校に入学してから同じ中学出身の同級生と付き合っていたらしい。
「木下さんっていう子だよ」
「き、木下さんって……あの!?」
中二の頃、クラスのリーダー的存在だった木下さん?
「なんか、彼女、中学の頃からタツキに惚れてたらしいよ。それで高校では俺たちがいるサッカー部のマネージャーをしてたんだけど……とにかくタツキに夢中でさ。もう、周りが引く位の猛アタック! で、ついにタツキが根負けしてふたりは付き合い始めたわけ」
そ、そうだったんだ……。
全然知らなかった。
「始まりは一方的だったけど、ふたり、結構長く続いたんだよね。でも、タツキは両親の離婚問題で家がごたごたして、結局サッカーも進学も諦めてさ。彼女の方は福岡の大学に進学したから次第に会わなくなって……まあ、表向きは自然消滅ってやつだね。でも実際は、家族の事で彼女に迷惑をかけたくなかったんじゃないかな? それに、遠慮もあったのかも知れない。タツキはどこか幸せになることを諦めているところがあって、家庭を持つ気はないっていつも言っていたから。……それは今も変わっていないみたいだけどね」
タツキ君、今は付き合っている人はいないって言っていたのはそういう事だったんだ。
彼はとても誠実で遊びで付き合えるような人じゃない。
でも、結婚して家庭を持つ気もない。
だから、彼女を作らないんだ……。
「タツキ君は今でも木下さんの事好きなのかな?」
「さあね。喧嘩別れしたわけじゃないし……どうだろう? え? 何? 気になるの?」
「う、ううん。そうじゃ、ないけど……」
「タツキの事なんかより僕の事を気にしてよ」
チカさんは頬をぷくっと膨らませた。
「あ、じゃ、じゃあチカさんは? チカさんだって実は相当モテるでしょ?」
「そりゃあ、僕だってねぇ」
そう言ってニヤリと笑う。
「でも、木下さんみたいな、委員長タイプは正直苦手だな。僕はとにかく理想が高いからね……」
チカさんの理想って、自分より小さければいいっていうあれね。
「じゃあ、サラちゃんはどうするの?」
「あいつは論外でしょ。あんなデカ女」
チカさんはそう言いつつもドアの方をちらちらと見ている。
あ、そっかもうすぐサラちゃんがバイトに来る時間だ。
「いつもサラちゃんの事をそんな風に言ってるけど、ホントは誰より気にしてるくせに」
「ち、千尋ちゃんっ! あのねぇ! もう、参ったな……。あ、そうそう、勝手にタツキの元カノの事を話したのは秘密にしといてね。僕、殴られたくないから」
チカさんは立ち上がると椅子をデスクに戻した。
「タツキ君は殴らないでしょう?」
「まあ、あいつはね。でも、僕は殴るよ……あいつがつまんないことしたら」
チカさんは急に真顔になって言った。
な、殴るって、そんな物騒な。
「チカさんってかわいい顔してけんかっ早いの?」
「かわいいって、あのねぇ。こう見えて僕、空手は黒帯だよ」
チカさんは両手を腰に当ててエヘンと威張ってみせた。
そんな仕草がかわいい。
なのに空手は黒帯だって!?
今後、チカさんには逆らわない様にしよう……。
私はそう心に決めた。
四月も半ばを過ぎた頃、タツキ君はふさぎこむことが増えた。
なんだか朝からボーッとしている。
「ねえ、大丈夫? パン、焦げちゃうよ」
「あっ? ああ、すまない、夕べ遅くまでテレビを見てたから……寝不足だな」
タツキ君はそう言いながらトースターから焼き色が付き過ぎた食パンを取り出した。
「うん、なんとか食えそうだ」
「あ、そうだ、今夜の飲み会、タツキ君も参加するんだよね?」
フォレストの社員や取引先さんとの親睦会。
私もタツキ君もほとんどお酒は飲まないんだけどお付き合いは大切だ。
「ああ……え? チヒロも参加すんの?」
「うん、ちょっとだけね」
「そっか……」
そんな会話を交わしたあの日、私は飲み会の一次会にだけ出席して帰宅した。
職人さんたちはすごく飲むので、二次会、三次会と未明まで飲み続けるらしい。
「うわっ、今日『セン・パ』の新曲お披露目じゃん!……タツキ君、ごめん。お邪魔します……」
酔っぱらった私はどうしてもテレビが見たくてタツキ君の部屋に入る。
「うふふっ、やっぱレンは、カッコイイ……よ……」
ああ、ふあふあといい気持ち……。
酔っぱらうのって楽しいな。
でも心と反対に体はびっくりするほど重くて動けない。
どうしよ? なんだか眠くなってきちゃった。
「ふあぁ……ちょっとだけ……」
大きなあくびをしながら丸テーブルとベッドの隙間、床の上にゴロンと寝転がって天井を見上げた。
へぇぇ、この部屋の壁紙って私の部屋と微妙に模様が違うんだぁ……。
知ら……な、かっ……たぁ……。
そんなことを考えているうちにすっかり眠り込んでしまっていた……。
どうしても触れ合う背中を意識してしまう。
「タ、タツキ君との生活も……それなりに上手くいっていたと思う」
私は膝の上でギュッとガーゼケットを握りしめる。
「タツキ君というのは成人式で再会した大野樹さんの事ですね?」
私を抱きしめる先生の腕に少し力がこもった。
「うん……タツキ君のご両親は離婚したから、正確には眞島樹君なんだけど……先生の言う通り、私と彼の駆け落ちは偽装だよ。彼自身酔ったお父さんからDVを受けていたこともあって、私の境遇に同情して助けてくれただけ……」
家を飛び出してからは時間が経つのが本当に早くて、気が付いたらあっという間に三ヶ月が過ぎた。
慣れない仕事と家事に追われて目まぐるしく過ぎゆく日々。
でも、ただ流されているんじゃない。
自分の力で生きているんだって強く実感できた。
自由を謳歌するとともに生活することの大変さも身をもって知った。
「私いずれ一人で暮らしたくてお金を貯めていたから、できるだけ節約してて……初めて自分がどれだけ恵まれた暮らしをしていたのか気が付いたの。でもね、どんなに大変でも泣いて家に帰る気はなかった。だって……幸せだったから……」
ある日の休憩中、事務所に帰って来たチカさんに声をかけられた。
「千尋ちゃんってさぁ、ホント擦れてないよね?」
す、擦れてないって、チカさん? それ、褒め言葉なの?
単にモテないっていう意味じゃないよね?
「私、女子校出身だし、そもそも男の人が苦手だから……」
男の人に免疫がないのは確かだ。
「そっか……そうだよね」
チカさんは私のデスクの横の普段はサラちゃんが座っているキャスター付きのアームチェアに腰かけ、くるくると回った。
「でもさ、千尋ちゃんがいい子で良かったよ。正直タツキから女の子を保護したって聞いた時はちょっと心配だったんだ。面倒を見るのはあいつの勝手だけど、悪い女に騙されてるかも知れないって」
わ、わわわ、悪い女って!?
「ごめんね。でも、あいつ自分が苦労した分、他人に優しいからそういうところに付け込まれたんじゃないかって。それで一度事務所に連れて来いって言ったんだよ。でも、千尋ちゃんはとってもいい子で安心したし、うちの事務所は将来有望な事務員を迎えられて、いいことばかりだよ」
そう言ってチカさんは綺麗なウインクをした。
か、かわいい……!
「あ、チカさん、桜餅食べます?」
「うん、食べる」
チカさんはデスクチェアのまま近づいて来て手を差し出した。
その手に綺麗なピンク色のお餅を乗せる。
「またシノコウの横井さんから?」
「はい」
さっき、横井さんが近くに来たからってお菓子を差し入れてくれたのだ。
「お、美味い。しっかしあの人、ほんとマメだねぇ。千尋ちゃんすっかり餌付けされてんじゃん。ダメだよ。少しは警戒しないと」
「そ、そんな。横井さんとはそんな関係じゃないですよ。い、一応ここでは私、タツキ君の彼女って事になってますし」
横井さんとは五歳も年が離れているのだ。
私なんて眼中にないと思う。
「ねえ、千尋ちゃんさぁ、タツキと一緒に住んでて恋バナのひとつもしないの?」
「ええっ、こ、恋バナ!? し、しないですよっ。そんなの」
タツキ君とは中学生の頃から一度もそんな話をしたことがない。
それにずっと冬馬先生に片想い中の私には、誰かに話すほどの恋バナ自体ないよ……。
がっくりとうなだれているとチカさんがいきなり爆弾発言をした。
「なぁんだ。つまんないの。あ、でも、タツキの元カノの事は千尋ちゃんも知ってるよね?」
「え?も、元カノ?」
「うん、だって中学校一緒でしょ?」
「それって……誰?」
初耳なんだけど!
チカさん曰く、タツキ君は高校に入学してから同じ中学出身の同級生と付き合っていたらしい。
「木下さんっていう子だよ」
「き、木下さんって……あの!?」
中二の頃、クラスのリーダー的存在だった木下さん?
「なんか、彼女、中学の頃からタツキに惚れてたらしいよ。それで高校では俺たちがいるサッカー部のマネージャーをしてたんだけど……とにかくタツキに夢中でさ。もう、周りが引く位の猛アタック! で、ついにタツキが根負けしてふたりは付き合い始めたわけ」
そ、そうだったんだ……。
全然知らなかった。
「始まりは一方的だったけど、ふたり、結構長く続いたんだよね。でも、タツキは両親の離婚問題で家がごたごたして、結局サッカーも進学も諦めてさ。彼女の方は福岡の大学に進学したから次第に会わなくなって……まあ、表向きは自然消滅ってやつだね。でも実際は、家族の事で彼女に迷惑をかけたくなかったんじゃないかな? それに、遠慮もあったのかも知れない。タツキはどこか幸せになることを諦めているところがあって、家庭を持つ気はないっていつも言っていたから。……それは今も変わっていないみたいだけどね」
タツキ君、今は付き合っている人はいないって言っていたのはそういう事だったんだ。
彼はとても誠実で遊びで付き合えるような人じゃない。
でも、結婚して家庭を持つ気もない。
だから、彼女を作らないんだ……。
「タツキ君は今でも木下さんの事好きなのかな?」
「さあね。喧嘩別れしたわけじゃないし……どうだろう? え? 何? 気になるの?」
「う、ううん。そうじゃ、ないけど……」
「タツキの事なんかより僕の事を気にしてよ」
チカさんは頬をぷくっと膨らませた。
「あ、じゃ、じゃあチカさんは? チカさんだって実は相当モテるでしょ?」
「そりゃあ、僕だってねぇ」
そう言ってニヤリと笑う。
「でも、木下さんみたいな、委員長タイプは正直苦手だな。僕はとにかく理想が高いからね……」
チカさんの理想って、自分より小さければいいっていうあれね。
「じゃあ、サラちゃんはどうするの?」
「あいつは論外でしょ。あんなデカ女」
チカさんはそう言いつつもドアの方をちらちらと見ている。
あ、そっかもうすぐサラちゃんがバイトに来る時間だ。
「いつもサラちゃんの事をそんな風に言ってるけど、ホントは誰より気にしてるくせに」
「ち、千尋ちゃんっ! あのねぇ! もう、参ったな……。あ、そうそう、勝手にタツキの元カノの事を話したのは秘密にしといてね。僕、殴られたくないから」
チカさんは立ち上がると椅子をデスクに戻した。
「タツキ君は殴らないでしょう?」
「まあ、あいつはね。でも、僕は殴るよ……あいつがつまんないことしたら」
チカさんは急に真顔になって言った。
な、殴るって、そんな物騒な。
「チカさんってかわいい顔してけんかっ早いの?」
「かわいいって、あのねぇ。こう見えて僕、空手は黒帯だよ」
チカさんは両手を腰に当ててエヘンと威張ってみせた。
そんな仕草がかわいい。
なのに空手は黒帯だって!?
今後、チカさんには逆らわない様にしよう……。
私はそう心に決めた。
四月も半ばを過ぎた頃、タツキ君はふさぎこむことが増えた。
なんだか朝からボーッとしている。
「ねえ、大丈夫? パン、焦げちゃうよ」
「あっ? ああ、すまない、夕べ遅くまでテレビを見てたから……寝不足だな」
タツキ君はそう言いながらトースターから焼き色が付き過ぎた食パンを取り出した。
「うん、なんとか食えそうだ」
「あ、そうだ、今夜の飲み会、タツキ君も参加するんだよね?」
フォレストの社員や取引先さんとの親睦会。
私もタツキ君もほとんどお酒は飲まないんだけどお付き合いは大切だ。
「ああ……え? チヒロも参加すんの?」
「うん、ちょっとだけね」
「そっか……」
そんな会話を交わしたあの日、私は飲み会の一次会にだけ出席して帰宅した。
職人さんたちはすごく飲むので、二次会、三次会と未明まで飲み続けるらしい。
「うわっ、今日『セン・パ』の新曲お披露目じゃん!……タツキ君、ごめん。お邪魔します……」
酔っぱらった私はどうしてもテレビが見たくてタツキ君の部屋に入る。
「うふふっ、やっぱレンは、カッコイイ……よ……」
ああ、ふあふあといい気持ち……。
酔っぱらうのって楽しいな。
でも心と反対に体はびっくりするほど重くて動けない。
どうしよ? なんだか眠くなってきちゃった。
「ふあぁ……ちょっとだけ……」
大きなあくびをしながら丸テーブルとベッドの隙間、床の上にゴロンと寝転がって天井を見上げた。
へぇぇ、この部屋の壁紙って私の部屋と微妙に模様が違うんだぁ……。
知ら……な、かっ……たぁ……。
そんなことを考えているうちにすっかり眠り込んでしまっていた……。
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