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29話 妹
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二人の間に沈黙が落ちる。
先生が好き。
この想いはもう、隠せないほどに膨らんでいる。
……先生は?
先生は私の事どう思ってるの?
答えが、欲しい。
でも……。
決定的な否定の言葉を告げられるのが怖くて私はうつむいた。
つい想いを口にしてしまったけど、さっき、先生は私の事をはっきりと教え子で妹同然の存在だって言った。
それって、よく考えたら告白する前に振られている様なものじゃん!
うう、私は相変わらず大バカだ……。
もうっ、はずかしい!
告白なんてしなきゃよかったよ。
どうしていつも勢いだけで突っ走っちゃうんだろう?
私の悪い癖だ。
私はガーゼケットを持ち上げ顔をうずめた。
穴があったら入りたいっ……!
「せ、先生っ、ごめんなさい! あ、あの、さっきの言葉は忘れて下さい。ど、どうか、な、なかったことに……先生はお姉ちゃんと付き合ってたわけだし、私の想いなんて迷惑以外の何物でもないのに……」
私の言葉に先生はハァーッとため息でこたえた。
「忘れろ……? 冗談じゃない。それに千尋さん、私が愛美さんと何ですって? 付き合っていた?」
「う、うん。だって先生、お姉ちゃんとデートしてたよね」
「デートって……勘違いもいいところです。それこそ愛美さんは私にとって姉も同然ですよ。二人で出かけたことがあったとしても、そこに恋愛感情はありません」
へ? そ、そうなの?
「で、でも、お姉ちゃんが俊哉さんと別れたのは先生との浮気が原因じゃないの?」
「なんですか、それは……? 聞き捨てなりませんね。確かにあの頃、愛美さんは俊哉さん以外の男性と時折連絡を取り合っているようでしたが……」
てことは、お姉ちゃんの浮気相手は別にいて、冬馬先生とは付き合っていなかったという事……?
全部、私の早とちりだったの?
「そんなことより、千尋さん……さっきの言葉ですが」
「え? あ、は、はい」
私は顔を隠したままピンと背筋を伸ばした。
も、もう、忘れてっ!
でも、先生は非情にも私の耳元で囁いた。
「忘れることは到底できませんよ」
先生はそう言ったきり黙って立ち上がった。
さっきまで温かかった背中が途端にスース―してなんだか心もとない気持ちになる。
先生はキッチンに向かうとすぐに戻ってきて私の足元にかがみこんだ。
「氷を変えましょう。足に、触りますよ」
「は、はい……」
……き、きまずい。
先生はケットを少しめくって足にあてていた氷を変えてくれる。
薬が効いてきたのか、痛みはいくらか治まって来ていた。
「少し、横になるといい……」
先生に促されて私はまたソファーに寝転がる。
フカフカのクッションに頭をうずめて、ガーゼケットを鼻のあたりまで引き上げる。
先生を好きな事、自分でばらしてしまった。
もう、先生の顔を直視できないよ。
そんな私の気持ちにはお構いなしに先生は私の枕元の床に座り込んだ。
「ねえ、千尋さん。少しだけ私の昔話にも付き合って頂けませんか?」
そして、静かに話し始めた。
「あなたが高校三年生の冬休みの事です。その頃、私は法科大学院の一年生で、来る司法試験に向けて勉強中だったのですが、ある悩みを抱えていました。それは……弁護士にとっての正義とは何なのか? という事」
弁護士にとっての、正義……?
「子供の頃から弁護士に憧れていたものの、大人になると色々現実が見えてくるものです。……常に正義を追求する検事とは根本的に立場が異なる弁護士になって自分は何がしたいのか? そもそも、人はなぜ間違いを犯すのか? なんと愚かな生き物なのだ、とぐるぐる思い悩むようになってしまって……。煮詰まっていた私は、学校を離れて少し頭を整理したいと、久しぶりに長崎に帰省することにしたのです。それで小田桐家を訪れたら、千尋さん、あなたが所長から大目玉をくらっているところで……」
お、大目玉って……!
な、何やったんだ? 高三の私っ!?
何だろう?
しょっちゅう父に怒られてたから心当たりが多すぎて分からない!
「なんでも、センター試験が控えている友人に予備校をさぼらせてカラオケに行ったとか」
カラオケって……あ、ああ、あれね!
でも、中学時代の女友達にどうしてもって泣きつかれて付き合っただけで、私がムリヤリ予備校をさぼらせたわけじゃないよ。
私は内部進学で女子大に行くことが決まっていたから、誘いやすかったみたい。
だけど、すぐに父にばれちゃって、めちゃくちゃ怒られてしまったんだよね。
『こんな大事な時期によそ様のお嬢さんを連れ出すなんて何を考えているんだ!!』
って、そりゃもうすごい剣幕で怒鳴られた。
私、悪気は全然なかったんだけどな……。
「その時の私はとりあえず所長の怒りをおさめようと必死でなだめただけなのですが、後で千尋さんにお礼として言われた言葉で……気が付いたんです」
『私、バカだし、勢いだけで突っ走っちゃうから、いつも失敗ばかりしてる。でもね、私なりにちゃんと理由があるの……今日、友達とカラオケに行ったのは、あの子が勉強に煮詰まっちゃってて息抜きが必要だと思ったから。それに、これからが受験本番だもん。テストが始まっちゃえば、もう卒業までお互いこんな時間は取れないでしょ? 大学が決まれば私達すぐにバラバラになっちゃう。カラオケなんてお父さんにとってはつまらない遊びかもしれないけど、私にとっては友達と過ごす大切な時間なの。私、間違う事も多いけど、一瞬一瞬を必死に生きてるだけ。ただ、幸せになりたいだけなのに……。いつも、お父さんには分かってもらえなくて、怒らてしまう。で、でもね、今日は先生が私の味方をしてくれて嬉しかったよ。バカな私でも見捨てないでくれる人がいると思うだけで、嬉しかった』
「……あなたのこの言葉が私の悩みに対する答えだと思いました」
冬馬先生……。
「あなたが私に教えてくれたんです。……この時、私はやはり、弁護士を目指そうと心に誓いました。そして、あなたは私にとって『特別な人』になった……あなたの友人がなぜあなたを誘ったのか、同じ様に煮詰まっていた私には分かります。私も……きっと、あなたに癒されたくて長崎に戻って来たのだから」
せ、先生っ? そ、それってどういう意味……!?
先生をじっと凝視していたらプッと吹き出されてしまった。
「千尋さん、目を見開き過ぎて目の玉が落ちそうです……」
だ、だだだ、だって、『特別な人』だなんて言うから、びっくりしちゃって……。
先生は、なおもおかしそうに笑っている。
「そ、そんな変な顔してる?」
「いいえ、とってもかわいらしいですよ」
も、もうっ、先生ったら、こんなときにまでカワイイだなんて……。
「千尋さん、もっとちゃんと顔を見せて下さい……あなたの顔が見たい」
先生はそう言って私の方に手を伸ばした。
そっとケットをまくって私の頬に触れる。
先生の指先が触れたとたん、心臓が敏感に反応して鼓動が早まった。
私は続きが聞きたくて息を詰める。
「あなたの困った顔も、泣き顔も、もちろん喜ぶ顔も全部、見たい。これからもずっと……見ていたい」
「先生……」
「不思議ですね。初めて会った時、あなたは五歳も年下の小さな女の子だったのに。今はこんなに綺麗な女性になって……私には眩しいくらいです。私にとってあなたはもう……妹なんかじゃない」
せ、せんせいっ……!
涙が勝手に浮かんできて先生の姿がにじむ。
先生はそっと目じりにキスをして続けた。
「……以前あなたに、どうしてキスをするのかと聞かれて、お互いに気持ちが良ければそれでいいでしょう、と答えたことがありましたね。でも、もう嘘はつけません。千尋さんにキスをするのはただ私が……触れたいから。あなたにどうしても触れたい。その気持ちを抑えられないんです」
私も! 私もいつでも先生に触れたいし、触れて欲しいって思ってる!
私は痛む足も気にせず起き上がると転がるようにソファーから降りて床に座る先生の首に抱き着いた。
「せんせいっ! トーマ先生っ!」
先生は私を抱きとめ、耳元で優しく囁いた。
「好きですよ、千尋さん。あなたの事が、好きで好きで……たまらない」
「せ、せんせっ、わ、わたしっ……」
も、もう、頭が混乱して。
どうにかなりそうっ!
先生はくすっと笑うと私の背中にまわした手に力を込めた。
「何度でも言います。あなたが……好きだ。あなたはもう言って下さらないのですか?」
「わ、私だってっ! 私だって好き、好きだよ。先生の事が好きっ。……ずっと、ずっと好きだった……!」
「ああ、私が一番……聞きたかった言葉です」
先生が好き。
この想いはもう、隠せないほどに膨らんでいる。
……先生は?
先生は私の事どう思ってるの?
答えが、欲しい。
でも……。
決定的な否定の言葉を告げられるのが怖くて私はうつむいた。
つい想いを口にしてしまったけど、さっき、先生は私の事をはっきりと教え子で妹同然の存在だって言った。
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私はガーゼケットを持ち上げ顔をうずめた。
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「せ、先生っ、ごめんなさい! あ、あの、さっきの言葉は忘れて下さい。ど、どうか、な、なかったことに……先生はお姉ちゃんと付き合ってたわけだし、私の想いなんて迷惑以外の何物でもないのに……」
私の言葉に先生はハァーッとため息でこたえた。
「忘れろ……? 冗談じゃない。それに千尋さん、私が愛美さんと何ですって? 付き合っていた?」
「う、うん。だって先生、お姉ちゃんとデートしてたよね」
「デートって……勘違いもいいところです。それこそ愛美さんは私にとって姉も同然ですよ。二人で出かけたことがあったとしても、そこに恋愛感情はありません」
へ? そ、そうなの?
「で、でも、お姉ちゃんが俊哉さんと別れたのは先生との浮気が原因じゃないの?」
「なんですか、それは……? 聞き捨てなりませんね。確かにあの頃、愛美さんは俊哉さん以外の男性と時折連絡を取り合っているようでしたが……」
てことは、お姉ちゃんの浮気相手は別にいて、冬馬先生とは付き合っていなかったという事……?
全部、私の早とちりだったの?
「そんなことより、千尋さん……さっきの言葉ですが」
「え? あ、は、はい」
私は顔を隠したままピンと背筋を伸ばした。
も、もう、忘れてっ!
でも、先生は非情にも私の耳元で囁いた。
「忘れることは到底できませんよ」
先生はそう言ったきり黙って立ち上がった。
さっきまで温かかった背中が途端にスース―してなんだか心もとない気持ちになる。
先生はキッチンに向かうとすぐに戻ってきて私の足元にかがみこんだ。
「氷を変えましょう。足に、触りますよ」
「は、はい……」
……き、きまずい。
先生はケットを少しめくって足にあてていた氷を変えてくれる。
薬が効いてきたのか、痛みはいくらか治まって来ていた。
「少し、横になるといい……」
先生に促されて私はまたソファーに寝転がる。
フカフカのクッションに頭をうずめて、ガーゼケットを鼻のあたりまで引き上げる。
先生を好きな事、自分でばらしてしまった。
もう、先生の顔を直視できないよ。
そんな私の気持ちにはお構いなしに先生は私の枕元の床に座り込んだ。
「ねえ、千尋さん。少しだけ私の昔話にも付き合って頂けませんか?」
そして、静かに話し始めた。
「あなたが高校三年生の冬休みの事です。その頃、私は法科大学院の一年生で、来る司法試験に向けて勉強中だったのですが、ある悩みを抱えていました。それは……弁護士にとっての正義とは何なのか? という事」
弁護士にとっての、正義……?
「子供の頃から弁護士に憧れていたものの、大人になると色々現実が見えてくるものです。……常に正義を追求する検事とは根本的に立場が異なる弁護士になって自分は何がしたいのか? そもそも、人はなぜ間違いを犯すのか? なんと愚かな生き物なのだ、とぐるぐる思い悩むようになってしまって……。煮詰まっていた私は、学校を離れて少し頭を整理したいと、久しぶりに長崎に帰省することにしたのです。それで小田桐家を訪れたら、千尋さん、あなたが所長から大目玉をくらっているところで……」
お、大目玉って……!
な、何やったんだ? 高三の私っ!?
何だろう?
しょっちゅう父に怒られてたから心当たりが多すぎて分からない!
「なんでも、センター試験が控えている友人に予備校をさぼらせてカラオケに行ったとか」
カラオケって……あ、ああ、あれね!
でも、中学時代の女友達にどうしてもって泣きつかれて付き合っただけで、私がムリヤリ予備校をさぼらせたわけじゃないよ。
私は内部進学で女子大に行くことが決まっていたから、誘いやすかったみたい。
だけど、すぐに父にばれちゃって、めちゃくちゃ怒られてしまったんだよね。
『こんな大事な時期によそ様のお嬢さんを連れ出すなんて何を考えているんだ!!』
って、そりゃもうすごい剣幕で怒鳴られた。
私、悪気は全然なかったんだけどな……。
「その時の私はとりあえず所長の怒りをおさめようと必死でなだめただけなのですが、後で千尋さんにお礼として言われた言葉で……気が付いたんです」
『私、バカだし、勢いだけで突っ走っちゃうから、いつも失敗ばかりしてる。でもね、私なりにちゃんと理由があるの……今日、友達とカラオケに行ったのは、あの子が勉強に煮詰まっちゃってて息抜きが必要だと思ったから。それに、これからが受験本番だもん。テストが始まっちゃえば、もう卒業までお互いこんな時間は取れないでしょ? 大学が決まれば私達すぐにバラバラになっちゃう。カラオケなんてお父さんにとってはつまらない遊びかもしれないけど、私にとっては友達と過ごす大切な時間なの。私、間違う事も多いけど、一瞬一瞬を必死に生きてるだけ。ただ、幸せになりたいだけなのに……。いつも、お父さんには分かってもらえなくて、怒らてしまう。で、でもね、今日は先生が私の味方をしてくれて嬉しかったよ。バカな私でも見捨てないでくれる人がいると思うだけで、嬉しかった』
「……あなたのこの言葉が私の悩みに対する答えだと思いました」
冬馬先生……。
「あなたが私に教えてくれたんです。……この時、私はやはり、弁護士を目指そうと心に誓いました。そして、あなたは私にとって『特別な人』になった……あなたの友人がなぜあなたを誘ったのか、同じ様に煮詰まっていた私には分かります。私も……きっと、あなたに癒されたくて長崎に戻って来たのだから」
せ、先生っ? そ、それってどういう意味……!?
先生をじっと凝視していたらプッと吹き出されてしまった。
「千尋さん、目を見開き過ぎて目の玉が落ちそうです……」
だ、だだだ、だって、『特別な人』だなんて言うから、びっくりしちゃって……。
先生は、なおもおかしそうに笑っている。
「そ、そんな変な顔してる?」
「いいえ、とってもかわいらしいですよ」
も、もうっ、先生ったら、こんなときにまでカワイイだなんて……。
「千尋さん、もっとちゃんと顔を見せて下さい……あなたの顔が見たい」
先生はそう言って私の方に手を伸ばした。
そっとケットをまくって私の頬に触れる。
先生の指先が触れたとたん、心臓が敏感に反応して鼓動が早まった。
私は続きが聞きたくて息を詰める。
「あなたの困った顔も、泣き顔も、もちろん喜ぶ顔も全部、見たい。これからもずっと……見ていたい」
「先生……」
「不思議ですね。初めて会った時、あなたは五歳も年下の小さな女の子だったのに。今はこんなに綺麗な女性になって……私には眩しいくらいです。私にとってあなたはもう……妹なんかじゃない」
せ、せんせいっ……!
涙が勝手に浮かんできて先生の姿がにじむ。
先生はそっと目じりにキスをして続けた。
「……以前あなたに、どうしてキスをするのかと聞かれて、お互いに気持ちが良ければそれでいいでしょう、と答えたことがありましたね。でも、もう嘘はつけません。千尋さんにキスをするのはただ私が……触れたいから。あなたにどうしても触れたい。その気持ちを抑えられないんです」
私も! 私もいつでも先生に触れたいし、触れて欲しいって思ってる!
私は痛む足も気にせず起き上がると転がるようにソファーから降りて床に座る先生の首に抱き着いた。
「せんせいっ! トーマ先生っ!」
先生は私を抱きとめ、耳元で優しく囁いた。
「好きですよ、千尋さん。あなたの事が、好きで好きで……たまらない」
「せ、せんせっ、わ、わたしっ……」
も、もう、頭が混乱して。
どうにかなりそうっ!
先生はくすっと笑うと私の背中にまわした手に力を込めた。
「何度でも言います。あなたが……好きだ。あなたはもう言って下さらないのですか?」
「わ、私だってっ! 私だって好き、好きだよ。先生の事が好きっ。……ずっと、ずっと好きだった……!」
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