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39話 親友
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姉は俊哉さんからあらかた事情を聴いていた様で私を問い詰めるようなことはしなかった。
「子供の名前、蓮っていうのよね……。ねえ、蓮に会わせてくれる?」
和室でもう眠りについている蓮を姉は本当にいとおしそうに見つめた。
「お父さんとお母さんにも連絡したの、二人とも千尋と蓮が帰ってくるのを待ってる。ね、明日、私休みが取れたから一緒に長崎に帰ろう?車は、チャイルドシートが付いたものを私の家の近くのレンタカー屋さんで借りられるから、一緒に帰ろう」
家に帰る……。
蓮と一緒に、実家に帰る?
姉の真剣なまなざしにふいに母の面影が重なった。
……いいの?
「私……帰ってもいいのかな?」
私は絞り出すように尋ねた。
「いいよ、いいに決まってるじゃない! ずっと、ずっとお母さんたち千尋を探していたんだよ。まさか一人で子供を産んで育てていたなんてっ……!」
姉の瞳から涙があふれた。そして、また強く抱きしめられる。
家族は私の帰りを待ってくれていたんだ……!!
お姉ちゃんっ、わたしっ、私……帰りたい。
家に帰りたいよ。
「千尋……頑張ったね。ホントに頑張ったね、一人で怖かったでしょう、あんなに小さい子供の命が千尋の手にかかっていたんだもんね。お父さんもお母さんもまだ若いしこれからは千尋の事を助けてあげられるよ」
「……お姉ちゃんっ……!」
私は姉にすがってわんわん泣いた。
きっと、姉の言葉に張りつめていたものが緩んだのだと思う。
今まで気をはってこらえていた気持ちが涙で洗い流されてゆく。
私は気がすむまで姉の胸で泣いた。
ふと、葵ちゃんを見たら私と一緒に号泣していて、その涙にまた泣いた。
結局私達親子は今夜、姉の家に泊まることになった。
明日はそこからレンタカーで長崎に帰る。
「葵さん、本当に妹がお世話になりました。ありがとうございました」
姉は美しい所作で丁寧にお辞儀をした。
私は蓮を抱いたままその様子を眺めていた。
昨夜、出会ったばかりの葵ちゃん。
タツキ君を、一緒に探してくれてありがとう。
わたしの事を親身になって思ってくれてありがとう。
葵ちゃん、わたし、今まで意地はってたんだなって気が付いた。
一人で蓮を育てていくのは寂しいよ。
もう一人には戻れない。
そう気づくことが出来たのも、私が……実家に帰ろうって思えたのも、全部葵ちゃんのおかげだよ。
本当にありがとう。
もうすぐ、タクシーが来る。
そろそろ、下に降りないと……。
「葵ちゃん、ありがとう、今度ちゃんとお礼をするからね」
私は泣きながらもなんとか笑顔で言った。
「お礼なんていいよ、ちいちゃん、せっかく仲良くなれたのにもうお別れなんて寂しいよ……。でも、ほんとうに良かったね、蓮君と幸せになってね」
「葵ちゃん」
葵ちゃんは蓮ごと私を抱きしめてくれた。
「葵ちゃん、大好きだよ」
私がそう告げたら葵ちゃんはまた泣いてしまった。
「じゃあ、俊哉。連絡してくれて本当にありがとう……また、連絡するわ」
姉がそう俊哉さんに挨拶をしてタクシーは出発した。
私はしばらく無言で流れゆく車窓を眺めていた。
タツキ君は今もこの福岡にいるんだろうか?
「ねえ、千尋……あなた、この一年半どうしていたの?」
姉が意を決したように口を開いた。
「……仕事、してたよ。事務員をやってた」
「事務員?」
「うん、フォレストっていう会社でね。足場屋さんなの」
「足場屋……?」
「足場屋っていうのは……」
私はタツキ君の事には触れない様にしながらこれまでしてきた仕事の話をした。
「千尋も大人になったのね」
姉は瞳を細めて私を見つめていた。
「こうして、私は一年半ぶりに家に帰ったの。お母さんは泣きながら私を抱きしめて、優しく蓮を抱いてくれた。お父さんは相変わらず仏頂面だったけど、俺は変わるって言ってくれて……でも、私が気がかりだったのはタツキ君の事だった。日曜になってもまだ彼とは連絡がつかずにいたの……」
冬馬先生が運転する車の走りは順調で車窓は次第に見慣れた風景になって来た。
フォレストはもうすぐだ。
「それで……?」
「うん、それで私、チカさんに電話したんだ。チカさんに実家に戻ったことや福岡であったことを話しておきたくて。そしたらチカさんが……」
二階の自分の部屋も久しぶりだ。
壁にピンでとめたセン・パのポストカードもそのまま。
懐かしい……。
私はベッドに腰かけてチカさんに電話をかけた。
まず、金曜日に福岡に行ったことを報告するとチカさんに思いっきり説教されてしまった。
「ゴメン、チカさん、そんなに怒んないでよ」
「だって、千尋ちゃん。向こう見ずすぎるでしょ!」
「わ、私も今は反省してるってば……」
「で、何か成果はあったの?」
「う、うんそれが……」
土曜日の聞き込みで、金曜日にタツキ君がモデルみたいに綺麗な女性と花屋やカフェに行ったらしいことが分かったと告げる。
「え? 女性と花屋……? 全くタツキらしくないんだけど……」
「そうだよね、やっぱりチカさんもそう思う?」
「うん……違和感がすごい。そもそもあいつのまわりにそんな女はいなかったと思う」
チカさんは高一からタツキ君と友達だから私より断然彼の事を知っている。
「あ、待てよ……タツキが連れていたのはモデルみたいな美女だって? それならあいつの……妹かも知れない。サラもそうなんだけど高身長の女性って『モデルみたい』って言われる事が多いでしょ? たしかあいつの妹も背が高かった気がする」
た、確かに、妹さんは背が高いって言っていた!
「じゃ、じゃあ、タツキ君は今、妹さんと一緒にいるって事……?」
「うん……あいつの性格を考えても、その可能性は高いと思う。あいつ結構妹には甘いみたいだから買い物にだって付き合うだろ?」
そっか……。
美男美女のカップルじゃなくて美男美女の兄妹だったんだ……。
「で、でもなんで! 妹さんと一緒なら、なんでこんなに長い時間連絡がとれないんだろう?」
「そうだよな……それが不思議なんだけど……あいつのスマホ、まだ電源が入っていないんだよ。……そうだ、妹さんのスマホの番号なら分かるかもしれない! ちょっと調べてみるよ」
チカさんが電話を切ろうとしたので慌てて制止する。
「あ、ちょっと待って! もう一つ言っておきたいことが、実は私……その……」
「え? 何? 言いづらい話」
「そ、そうじゃないんだけど……ううん、そう。あのね、あの、私……今日実家に戻ったの。今、自分の部屋で話してる」
電話の向こうでチカさんが息をのんだ。
「千尋ちゃん、実家って……まさか無理やり連れ戻されたんじゃないよね?」
「う、うん、そうじゃないよ。自分の意思。ごめんね、チカさん。相談もせずに決めてしまって。私……このままここで暮らしたいって思ってる。いいかな?」
蓮を見つめる家族の顔を見ていたら戻ったことは間違いじゃないと思えた。
でも、ここに戻るって事はフォレストをやめるって事だ。
「千尋ちゃん……」
「ごめんね、チカさん。あんなにお世話になったのに、勝手してゴメン」
「いいんだよ。千尋ちゃんが自分でそう決めたなら……いいよ。淋しくなるけど。本当に淋しいけど……千尋ちゃんの事応援するよ……だって、僕達親友じゃないか」
チカさんっ!
そっか、チカさんは私の事、親友だと思ってくれていたんだ。
「あっ、ありがとっ、ありがとう、チカさんっ。う、うううっ」
なんだか泣けて来ちゃって私は嗚咽を漏らした。
昨日から涙腺がバカになってる。
「え? 千尋ちゃん!? 泣いてる!? ちょ、ちょっとやめてよ……女の子を泣かすのは僕のポリシーに反するからさ……」
そのセリフがあまりにキザでおかしかった。
チカさんとの会話を終えて一時間も経たないうちに、チカさんから着信があった。
「千尋ちゃん、無事にタツキと連絡がとれたよ」
「ホント!?」
「うん、まずは、高校の頃のサッカー部の奴らに片っ端から電話をかけてタツキの元カノの木下さんの番号を聞き出してさ。で、次は木下さんにタツキの妹の番号を教えて貰った。やっぱりタツキと一緒にいたのは妹だったよ」
「そうだったんだ……連絡がついて良かった……」
ホッとするけど、チカさんの声がかたいのが気になる。
「それで? タツキ君は大丈夫なの?」
「うん、あいつはね……あいつ、今福岡の病院にいる」
「子供の名前、蓮っていうのよね……。ねえ、蓮に会わせてくれる?」
和室でもう眠りについている蓮を姉は本当にいとおしそうに見つめた。
「お父さんとお母さんにも連絡したの、二人とも千尋と蓮が帰ってくるのを待ってる。ね、明日、私休みが取れたから一緒に長崎に帰ろう?車は、チャイルドシートが付いたものを私の家の近くのレンタカー屋さんで借りられるから、一緒に帰ろう」
家に帰る……。
蓮と一緒に、実家に帰る?
姉の真剣なまなざしにふいに母の面影が重なった。
……いいの?
「私……帰ってもいいのかな?」
私は絞り出すように尋ねた。
「いいよ、いいに決まってるじゃない! ずっと、ずっとお母さんたち千尋を探していたんだよ。まさか一人で子供を産んで育てていたなんてっ……!」
姉の瞳から涙があふれた。そして、また強く抱きしめられる。
家族は私の帰りを待ってくれていたんだ……!!
お姉ちゃんっ、わたしっ、私……帰りたい。
家に帰りたいよ。
「千尋……頑張ったね。ホントに頑張ったね、一人で怖かったでしょう、あんなに小さい子供の命が千尋の手にかかっていたんだもんね。お父さんもお母さんもまだ若いしこれからは千尋の事を助けてあげられるよ」
「……お姉ちゃんっ……!」
私は姉にすがってわんわん泣いた。
きっと、姉の言葉に張りつめていたものが緩んだのだと思う。
今まで気をはってこらえていた気持ちが涙で洗い流されてゆく。
私は気がすむまで姉の胸で泣いた。
ふと、葵ちゃんを見たら私と一緒に号泣していて、その涙にまた泣いた。
結局私達親子は今夜、姉の家に泊まることになった。
明日はそこからレンタカーで長崎に帰る。
「葵さん、本当に妹がお世話になりました。ありがとうございました」
姉は美しい所作で丁寧にお辞儀をした。
私は蓮を抱いたままその様子を眺めていた。
昨夜、出会ったばかりの葵ちゃん。
タツキ君を、一緒に探してくれてありがとう。
わたしの事を親身になって思ってくれてありがとう。
葵ちゃん、わたし、今まで意地はってたんだなって気が付いた。
一人で蓮を育てていくのは寂しいよ。
もう一人には戻れない。
そう気づくことが出来たのも、私が……実家に帰ろうって思えたのも、全部葵ちゃんのおかげだよ。
本当にありがとう。
もうすぐ、タクシーが来る。
そろそろ、下に降りないと……。
「葵ちゃん、ありがとう、今度ちゃんとお礼をするからね」
私は泣きながらもなんとか笑顔で言った。
「お礼なんていいよ、ちいちゃん、せっかく仲良くなれたのにもうお別れなんて寂しいよ……。でも、ほんとうに良かったね、蓮君と幸せになってね」
「葵ちゃん」
葵ちゃんは蓮ごと私を抱きしめてくれた。
「葵ちゃん、大好きだよ」
私がそう告げたら葵ちゃんはまた泣いてしまった。
「じゃあ、俊哉。連絡してくれて本当にありがとう……また、連絡するわ」
姉がそう俊哉さんに挨拶をしてタクシーは出発した。
私はしばらく無言で流れゆく車窓を眺めていた。
タツキ君は今もこの福岡にいるんだろうか?
「ねえ、千尋……あなた、この一年半どうしていたの?」
姉が意を決したように口を開いた。
「……仕事、してたよ。事務員をやってた」
「事務員?」
「うん、フォレストっていう会社でね。足場屋さんなの」
「足場屋……?」
「足場屋っていうのは……」
私はタツキ君の事には触れない様にしながらこれまでしてきた仕事の話をした。
「千尋も大人になったのね」
姉は瞳を細めて私を見つめていた。
「こうして、私は一年半ぶりに家に帰ったの。お母さんは泣きながら私を抱きしめて、優しく蓮を抱いてくれた。お父さんは相変わらず仏頂面だったけど、俺は変わるって言ってくれて……でも、私が気がかりだったのはタツキ君の事だった。日曜になってもまだ彼とは連絡がつかずにいたの……」
冬馬先生が運転する車の走りは順調で車窓は次第に見慣れた風景になって来た。
フォレストはもうすぐだ。
「それで……?」
「うん、それで私、チカさんに電話したんだ。チカさんに実家に戻ったことや福岡であったことを話しておきたくて。そしたらチカさんが……」
二階の自分の部屋も久しぶりだ。
壁にピンでとめたセン・パのポストカードもそのまま。
懐かしい……。
私はベッドに腰かけてチカさんに電話をかけた。
まず、金曜日に福岡に行ったことを報告するとチカさんに思いっきり説教されてしまった。
「ゴメン、チカさん、そんなに怒んないでよ」
「だって、千尋ちゃん。向こう見ずすぎるでしょ!」
「わ、私も今は反省してるってば……」
「で、何か成果はあったの?」
「う、うんそれが……」
土曜日の聞き込みで、金曜日にタツキ君がモデルみたいに綺麗な女性と花屋やカフェに行ったらしいことが分かったと告げる。
「え? 女性と花屋……? 全くタツキらしくないんだけど……」
「そうだよね、やっぱりチカさんもそう思う?」
「うん……違和感がすごい。そもそもあいつのまわりにそんな女はいなかったと思う」
チカさんは高一からタツキ君と友達だから私より断然彼の事を知っている。
「あ、待てよ……タツキが連れていたのはモデルみたいな美女だって? それならあいつの……妹かも知れない。サラもそうなんだけど高身長の女性って『モデルみたい』って言われる事が多いでしょ? たしかあいつの妹も背が高かった気がする」
た、確かに、妹さんは背が高いって言っていた!
「じゃ、じゃあ、タツキ君は今、妹さんと一緒にいるって事……?」
「うん……あいつの性格を考えても、その可能性は高いと思う。あいつ結構妹には甘いみたいだから買い物にだって付き合うだろ?」
そっか……。
美男美女のカップルじゃなくて美男美女の兄妹だったんだ……。
「で、でもなんで! 妹さんと一緒なら、なんでこんなに長い時間連絡がとれないんだろう?」
「そうだよな……それが不思議なんだけど……あいつのスマホ、まだ電源が入っていないんだよ。……そうだ、妹さんのスマホの番号なら分かるかもしれない! ちょっと調べてみるよ」
チカさんが電話を切ろうとしたので慌てて制止する。
「あ、ちょっと待って! もう一つ言っておきたいことが、実は私……その……」
「え? 何? 言いづらい話」
「そ、そうじゃないんだけど……ううん、そう。あのね、あの、私……今日実家に戻ったの。今、自分の部屋で話してる」
電話の向こうでチカさんが息をのんだ。
「千尋ちゃん、実家って……まさか無理やり連れ戻されたんじゃないよね?」
「う、うん、そうじゃないよ。自分の意思。ごめんね、チカさん。相談もせずに決めてしまって。私……このままここで暮らしたいって思ってる。いいかな?」
蓮を見つめる家族の顔を見ていたら戻ったことは間違いじゃないと思えた。
でも、ここに戻るって事はフォレストをやめるって事だ。
「千尋ちゃん……」
「ごめんね、チカさん。あんなにお世話になったのに、勝手してゴメン」
「いいんだよ。千尋ちゃんが自分でそう決めたなら……いいよ。淋しくなるけど。本当に淋しいけど……千尋ちゃんの事応援するよ……だって、僕達親友じゃないか」
チカさんっ!
そっか、チカさんは私の事、親友だと思ってくれていたんだ。
「あっ、ありがとっ、ありがとう、チカさんっ。う、うううっ」
なんだか泣けて来ちゃって私は嗚咽を漏らした。
昨日から涙腺がバカになってる。
「え? 千尋ちゃん!? 泣いてる!? ちょ、ちょっとやめてよ……女の子を泣かすのは僕のポリシーに反するからさ……」
そのセリフがあまりにキザでおかしかった。
チカさんとの会話を終えて一時間も経たないうちに、チカさんから着信があった。
「千尋ちゃん、無事にタツキと連絡がとれたよ」
「ホント!?」
「うん、まずは、高校の頃のサッカー部の奴らに片っ端から電話をかけてタツキの元カノの木下さんの番号を聞き出してさ。で、次は木下さんにタツキの妹の番号を教えて貰った。やっぱりタツキと一緒にいたのは妹だったよ」
「そうだったんだ……連絡がついて良かった……」
ホッとするけど、チカさんの声がかたいのが気になる。
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