18 / 40
18
しおりを挟む3日も何も食べてないのでパン粥から
久しぶりに食べたパン粥は優しい味だ
物足りん
男の子の俺は肉が食べたい
セドのご飯は……青汁とフルーツ盛りだった
女子かっ!
いや女子は青汁飲まんか……いや、しかし人それぞれだ、うん
それにしても布に隠れるぬ腿2本、ザワザワする
1にご飯2にご飯、腹減った~の俺はご飯に集中したいのに人間椅子が邪魔をする
俺の太腿にセドの不埒な右手が右へ左へフラフラと彷徨っていた
止めろと睨めばセドが笑顔で口を開けてご飯を入れろと催促してくる
「自分で食べれば」
口を閉じ薄ら笑いが返って来た
「ちょっ?!やっ……」
言葉は要らぬとばかりに今度はニコニコしながらモニモニ太腿を揉み返され、絶妙なモミ具合に声が漏れてしまう
あらぬ所がムズムズしてきた
「あっ……バカ……止めろ」
手が足の付け根をなぞればゾワゾワして俺の俺がチョッピリ鎌首を擡げようとした
「意地悪する子は悪戯しちゃうぞ」
耳元で囁かれた声に背筋が粟立つ
くそうっ!セドめっ!セド、メッ!
渋々俺は苺をぶっ刺しセドの口へ運ぶ
「美味しい♡」
そうだろう
高級苺だからな
不味い訳がない
俺はこの後ローレンの口にひたすらフルーツを親鳥みたいに運んだ
病み上がりだよね、俺
納得いかん
そして太腿揉むのやめろぉお!!
食べさせただろうが!
食事を終えた俺達は食後のティータイムをソファーに移り、眠れる俺のその後を聞くことにした
今はソファーの端に座っている
広いソファーに隙間なくセドが張り付いているけど
俺は始め真ん中に鎮座したんだ
なのにセドが真横に座るから俺は1人分開けて横にズレた
直ぐに詰められ、今度は少しだけ開ければ又直ぐ横にソファー広いといっても所詮ソファーだ
俺は直ぐに追い詰められ今にいたる
「えーっと、セドやセドさんや……」
「んっ?」
「俺狭いんたけど」
態とだよね、あっちいけよ
「ごめん気付かなくて、どうぞ」
手を広げて膝に乗れとウェルカムして来る
違うから
「お前の隣空いてるだろうが!」
「隣にはローレンがいるが?」
そんなボケはいらん
「反対側だ」
指を指す
「ああこっちね。今無くすから少し待って」
目のすわったセドは拳を振り上げ、叩き壊しそうとする
「待て!待て!このままでいいです」
腰に縋り俺は急いで止めた
何故そうなる
大きな溜息を付き、紅茶を一口飲んだ
「っで、あの後の俺はどうなったんだ?」
「それは。一一一フフフッ眠れるローレンと私の2人だけの秘密だ」
思わずセドに掴み掛かっていた
「ぁ゙あん!ふざけんな!」
涼しい顔でセドは俺に視線を合わせニヤリとした
「えー知りたい?知りたいかい?」
すげームカツクがコクリと頷き返す
「最後まで大人しく聞けるなら、話すよ」
「分かった。静かに聞く」
真剣な顔になったセドを見て眠れる俺は何をしたんだ
「絶対だよ。約束を破ったら私のお願いを1つ聞いてもらうからね」
「ああ、約束する」
「約束だよ」
念押しするセドに俺は大きく頷いてみせた
唇の端を上げご機嫌になったセドを見て俺は早くも公開するのであった
165
あなたにおすすめの小説
悪役令嬢と同じ名前だけど、僕は男です。
みあき
BL
名前はティータイムがテーマ。主人公と婚約者の王子がいちゃいちゃする話。
男女共に子どもを産める世界です。容姿についての描写は敢えてしていません。
メインカプが男性同士のためBLジャンルに設定していますが、周辺は異性のカプも多いです。
奇数話が主人公視点、偶数話が婚約者の王子視点です。
pixivでは既に最終回まで投稿しています。
モブなのに執着系ヤンデレ美形の友達にいつの間にか、なってしまっていた
マルン円
BL
執着系ヤンデレ美形×鈍感平凡主人公。全4話のサクッと読めるBL短編です(タイトルを変えました)。
主人公は妹がしていた乙女ゲームの世界に転生し、今はロニーとして地味な高校生活を送っている。内気なロニーが気軽に学校で話せる友達は同級生のエドだけで、ロニーとエドはいっしょにいることが多かった。
しかし、ロニーはある日、髪をばっさり切ってイメチェンしたエドを見て、エドがヒロインに執着しまくるメインキャラの一人だったことを思い出す。
平凡な生活を送りたいロニーは、これからヒロインのことを好きになるであろうエドとは距離を置こうと決意する。
タイトルを変えました。
前のタイトルは、「モブなのに、いつのまにかヒロインに執着しまくるキャラの友達になってしまっていた」です。
急に変えてしまい、すみません。
天使の声と魔女の呪い
狼蝶
BL
長年王家を支えてきたホワイトローズ公爵家の三男、リリー=ホワイトローズは社交界で“氷のプリンセス”と呼ばれており、悪役令息的存在とされていた。それは誰が相手でも口を開かず冷たい視線を向けるだけで、側にはいつも二人の兄が護るように寄り添っていることから付けられた名だった。
ある日、ホワイトローズ家とライバル関係にあるブロッサム家の令嬢、フラウリーゼ=ブロッサムに心寄せる青年、アランがリリーに対し苛立ちながら学園内を歩いていると、偶然リリーが喋る場に遭遇してしまう。
『も、もぉやら・・・・・・』
『っ!!?』
果たして、リリーが隠していた彼の秘密とは――!?
第十王子は天然侍従には敵わない。
きっせつ
BL
「婚約破棄させて頂きます。」
学園の卒業パーティーで始まった九人の令嬢による兄王子達の断罪を頭が痛くなる思いで第十王子ツェーンは見ていた。突如、その断罪により九人の王子が失脚し、ツェーンは王太子へと位が引き上げになったが……。どうしても王になりたくない王子とそんな王子を慕うド天然ワンコな侍従の偽装婚約から始まる勘違いとすれ違い(考え方の)のボーイズラブコメディ…の予定。※R 15。本番なし。
なんでも諦めてきた俺だけどヤンデレな彼が貴族の男娼になるなんて黙っていられない
迷路を跳ぶ狐
BL
自己中な無表情と言われて、恋人と別れたクレッジは冒険者としてぼんやりした毎日を送っていた。
恋愛なんて辛いこと、もうしたくなかった。大体のことはなんでも諦めてのんびりした毎日を送っていたのに、また好きな人ができてしまう。
しかし、告白しようと思っていた大事な日に、知り合いの貴族から、その人が男娼になることを聞いたクレッジは、そんなの黙って見ていられないと止めに急ぐが、好きな人はなんだか様子がおかしくて……。
婚約破棄された悪役令息は隣国の王子に持ち帰りされる
kouta
BL
婚約破棄された直後に前世の記憶を思い出したノア。
かつて遊んだことがある乙女ゲームの世界に転生したと察した彼は「あ、そういえば俺この後逆上して主人公に斬りかかった挙句にボコされて処刑されるんだったわ」と自分の運命を思い出す。
そしてメンタルがアラフォーとなった彼には最早婚約者は顔が良いだけの二股クズにしか見えず、あっさりと婚約破棄を快諾する。
「まぁ言うてこの年で婚約破棄されたとなると独身確定か……いっそのこと出家して、転生者らしくギルドなんか登録しちゃって俺TUEEE!でもやってみっか!」とポジティブに自分の身の振り方を考えていたノアだったが、それまでまるで接点のなかったキラキライケメンがグイグイ攻めてきて……「あれ? もしかして俺口説かれてます?」
おまけに婚約破棄したはずの二股男もなんかやたらと絡んでくるんですが……俺の冒険者ライフはいつ始まるんですか??(※始まりません)
すべてを奪われた英雄は、
さいはて旅行社
BL
アスア王国の英雄ザット・ノーレンは仲間たちにすべてを奪われた。
隣国の神聖国グルシアの魔物大量発生でダンジョンに潜りラスボスの魔物も討伐できたが、そこで仲間に裏切られ黒い短剣で刺されてしまう。
それでも生き延びてダンジョンから生還したザット・ノーレンは神聖国グルシアで、王子と呼ばれる少年とその世話役のヴィンセントに出会う。
すべてを奪われた英雄が、自分や仲間だった者、これから出会う人々に向き合っていく物語。
【完結】弟を幸せにする唯一のルートを探すため、兄は何度も『やり直す』
バナナ男さん
BL
優秀な騎士の家系である伯爵家の【クレパス家】に生まれた<グレイ>は、容姿、実力、共に恵まれず、常に平均以上が取れない事から両親に冷たく扱われて育った。 そんなある日、父が気まぐれに手を出した娼婦が生んだ子供、腹違いの弟<ルーカス>が家にやってくる。 その生まれから弟は自分以上に両親にも使用人達にも冷たく扱われ、グレイは初めて『褒められる』という行為を知る。 それに恐怖を感じつつ、グレイはルーカスに接触を試みるも「金に困った事がないお坊ちゃんが!」と手酷く拒絶されてしまい……。 最初ツンツン、のちヤンデレ執着に変化する美形の弟✕平凡な兄です。兄弟、ヤンデレなので、地雷の方はご注意下さいm(__)m
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる