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「どんなことを聞いても大人しくしてるんだよ。約束を破ったら……」
「分かってる。騒いだり、暴れたらお前のお願いを聞いたらいいんだろ。約束する」
更に念押ししてくるセドを遮る
セドは俺を落ち着きのない人の話を聞かない幼児と同じに思っているのか、失礼だな
「俺は大人だからな。多少のことで慌て足りなんかしないさ。話すがいい」
鼻息荒く偉そうに俺は胸を叩いて話を催促する
「分かった。ローレンはあの後一時仮死状態なったんだ。医者が到着して直ぐに息を吹き替えしたが………意識は戻らなかった」
【仮死】
死んだように見えるが、実際には生きている状態。一般に、意識がなく、呼吸が止まっているが、心臓は動いており、瞳孔 (どうこう) 反射がみられる
「仮死状態って………」
だからか……お祖父様に追い払われたのか………危なかった
じゃぁあの禍々しい霧は俺を助けてくれたのか……まじか……………
「何故か突然倒れて息をしてなかったんだ。私は急いで人工呼吸を試みた。そのかいあって呼吸は戻り。浅いながらも自力で呼吸し出し少しホッとした」
原因不明みたいに言うな
明らかにお前がくれたクッキーだから
でももしかして黒い霧はセドだったのかな?
「遅効性の毒物を疑ったが影からの情報にはなかった。呪いかとも思ったがそんな気配は感じなかった」
うん。毒物はクッキーだから寧ろ呪物かな
犯人お前だし、影の人も報告出来ないよね『原因は貴方の作ったクッキーです』とは、それも『愛の呪文が呪物に変化した』とかさ
人の心を持ってる俺も言えないなぁ
「状況説明と診察の結果、偶々食べ合わせた物と体調が悪かったせいだろうとのことで
近い内に目覚めるから無理に起こさないようにと。ただ……医者が皆口を揃えて私に『愛は直接伝えて下さい』って言うんだよ」
お医者様偉い
遠回しに言った
「うん、そっか、俺もそうしてくれると嬉しいかな。俺もあの日黙ってたけど少し身体が怠かったんだ。ごめんな心配させて」
これが一番の平和な解決策だ
誰も心も物理的にも傷付かない
「いや私こそすまなかった。お前の体調不良に気付かず。だから私は心を込めて寝た切りのローレンの世話をした」
「具体的にどのような?」
突然本題に入った
「着替えや身体を拭いたり、シーツを取り替えたり、マッサージもした。次の日に主治医が寝た切りだと身体が浮腫んだり、固くなるのでマッサージを施すようにとのことだった。先ずは関節を動かし、腰を捻れば小さく声を上げたので乳首も捻り声に艶が出たのでキュッキュッと摘めば赤く色付き血色が良くなり心が踊ったよ」
人が寝てる時に何してくれるんだこのボケは、俺の手が殴りたくてプルプル震え出す
だが我慢だ
暴れてはいけない
約束だからな
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