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お出掛け2(変態度は低いです)
しおりを挟むチラチラ見てくる女性達
見惚れる男共
店に入ってもビオルヘンへ注がれる視線
ビオルヘンはアメリアに注がれる視線以外はどうでもいい
アメリアは悟りを開いてるので気にも止めない
美貌の婚約者兼変態は四六時中側にいる
朝起きたら何故か何時も隣にいる
そして角に小指をぶつければいいのにと思う
嫉妬の視線も変態の視線も慣れれば景色の一つとなる
悟りさえ開けば人々の視線なぞ有象無象だ
「プリプリで美味しい…………」
ムール貝を咀嚼するアメリアの口元が緩む
「アメリアのも美味しそうだね」
昼御飯代わりにアメリアが注文したのは3枚重ねの生クリームとフルーツてんこ盛りのパンケーキ
「フワフワで甘々で美味しい………フフ」
生クリームとフルーツを山程乗っけてパンケーキをビオルヘンの口に全て入れる
「フグフヌフググ……ウンウン…………甘~い」
アメリアの行動にニコニコ上機嫌のビオルヘン
ア~ンしたことにアメリアは気付いてない
ただ味見に口に掘り込んだけだ
貰ったから
「付いてる」
ビオルヘンの口の端に付いたクリームをアメリアが親指で拭き取る
「えっ?」
「甘い。フフッイケメンが台無しよ」
親指に付いた生クリームを徐に舐めとり、アメリアは微笑みを浮かべ甘い言葉を吐く
アメリアの無意識の行動に顔を真っ赤にする乙女なビオルヘン
固まるお客様
されるのは恥ずしいがするのは気にならないアメリア
有象無象を気にせずアメリアはパンケーキを口に運ぶ
幸せそうに食べるアメリアの口の端にもクリームが
「アメリア、付いてるよ」
「えっ何処?」
「右側」
令嬢として恥ずかしく急いで口元をハンカチで拭くアメリア
「取れた?」
「まだ付いてる、右だよ右」
又ハンカチで拭くアメリアの頭の後に手を添えてビオルヘンは自分の方へ顔を寄せさせる
ペロリとアメリアの口元と生クリームを舐め取る
ブスッ
店の女性達が悲鳴を上げる
男どもが野太く叫ぶ
「美味しい」
どちらをとは言わないビオルヘン
「スプーンからアメリアの愛を感じる」
へニョリと笑うビオルヘンの頬にはスプーンが突き刺さっている
甘い空気にならない二人
「右って言ったじゃない」
「私から見たら右だよ。勘違いしたのはアメリアだよ。可愛いいなぁ」
向かいのアメリアからしたら左だ
「行儀が悪いわよ。ハンカチで拭いてくれる」
「フフッ、分かった」
スプーンを抜いてハンカチ?を取り出すビオルヘンを手て制するアメリア
「ちょっと待った、それは何?」
ハンカチにしては形がおかしい
その布は白に淵にレースが付いているが……
「あっ間違えた。ハンカチはこっちだった。ごめんね」
「今のは……否いいわ聞かない。聞きたくない」
自分に言い聞かせるようにアメリアは首を何度も左右に振る
「ククッ私のお守りです」
例え周りを有象無象と思っていても口にしてはいけない変態のお守りだ
それはパンツですか?とは聞けない
変態とは甘い空気になれない
昼食を終えた二人は鞄や靴が並ぶ店にいた
ショーウィンドウに飾られた靴が気になったからだ
白くヒールの高さは9センチでヒール部分に薔薇の模様が彫り込まれ踵にはリボンが付いていて可愛い
きっと純真可憐なアメリアに似合うだろう
そして踏まれてグリグリされたら堪らないだろう
是非踏まれたい、凄く踏まれて罵られたい
「これ下さい」
「いらないわよ」
「心を読んだ」
「何年変態を見てると思うの」
「じゃあ買わないと」
「ハンスに履かせるならいいわ」
絶望した顔でビオルヘンは諦める
残念な二人は他にも何件か店を冷やかしたものの甘味以外買わずディナーを済ませて家に帰った
「アメリア」
「何?」
部屋へ着替えに行こうとするアメリアをビオルヘンが呼び止める
「プレゼント」
「ありがとう」
ビオルヘンがアメリアに渡したのはショーウィンドウに飾っていたものの中の一つで桜色したローハーだ
ローハーは薔薇の飾りが付いていて真ん中にルビーが嵌め込まれたエレガントで可愛いデザインのものだ
「可愛い!」
「又行こうね」
「うん」
二人はそれぞれの部屋へ入り今日を終えるのだった
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