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いち
しおりを挟むシャーロット・ユズリスは苛ついていた
その原因は婚約者にあった
ドレスや装飾品などは贈られてきたが当日にエスコート出来ない言伝を携えて使いの者が来た
理由を訪ねても使いの者は答えを持っていなかった為仕方なく1人会場に向うこととなった
当日では他の者にエスコートを頼める筈もなく1人会場の入口をくぐるシャーロットを先に着いていた者達が奇異の目で見る
それも仕方がなかった
通常婚約者が居ない者は親族が付き添う為、令嬢が1人というのはありえないのだった
こんな状態を作った婚約者に苛立ちが一層つもる
淑女の仮面を被り壁の花とかす
「あらシャーロット様!今日はお一人ですのね。等々クルス様に捨てられたのかしら?」
何処にでもいる、人にマウントを取りたい輩はシャーロットに喧嘩を売ってきた
3人の手し……取り巻き……お友達と言う名の下僕を連れた令嬢はエルストン侯爵家のご令嬢
良く言えばイルミネーション、悪く言えば人間光物とゴージャスを履き違えた令嬢に冷たい視線を送る
「ルミナス様ごきげんよう。ではさようなら」
さっさと帰れと優しく諭す
「オホホッ冗談がお好きね。1人でいる可哀想な貴方にわざわざ話しかけて差し上げたのに」
「小さな親切大きなお世辞でしてよ。ここは眩しいのでこれで失礼しますわ」
相手が去らないのならば自分が移動しようとしたシャーロットの肩を掴むルミナスだったが
「待ちなさい…ゴフッ?!ハァァ……」
腹部に強い衝撃を受け崩れ落ちるルミナス
「どうしたのですルミナス様?どこかお加減が悪いのですか?」
倒れるルミナスを支えシャーロットは耳元で囁く
「…触らないで下さる……」
その声はルミナスにしか聞こえず顔を青褪めさせる
「気分が悪いのですね。今直ぐ休憩場で休まれた方がよろしいわ」
心配してますを全面に出し、取巻き達にルミナスを渡す
ルミナスを支えながら去るルミナス隊の姿を心でほくそ笑む
シャーロットは言葉より態度で現すのが得意な令嬢だ
顔だけでいいなら淑女の仮面を幾らでも被れる
但し直ぐに手が出るのが欠点でもあったが人にはバレないようにこっそりとする器用な面も持ち合わせている
とても大切な事である
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「ネコ飼いのひとりごと」も書いてるのでつまんで下さると嬉しいです
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