伯爵は借金の形に公爵家へ嫁ぐ

SEKISUI

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事実を知った伯爵は

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 グレーの金貸し達が去った後護衛達は部屋の外で待機を命じられ張り詰めた空気が緩和される
 そこへ扉がノックされ次男のガイアが部屋に入って来て家族が揃う
 「迅速な対応とお心遣いありがとうございます。それでは書面を交わす前に子供達を紹介したく思います」
 席を立ち子供達が代わる代わる挨拶する
 「お初にお目にかかります嫡男のサイラスです。お会い出来て光栄ですフェイサム公爵。貴方のお陰でザワード伯爵家の存亡が免れました。感謝してもしきれません。元気だけが取り柄の妹ですがよろしくお願いします」
 「ん?どぉ」
 サイラスの最後の言葉に公爵は訝しみ声を掛けようとしたが遮られてしまう
 「こんにちは長女のリルアです。フェイサム公爵様のような素敵な方に望まれ夢のようです。妻として精進したいと思います」
 リルアは嬉しさと緊張の余り周りを見れないでいる
 そして箱入り息子の末っ子はいっぱいいっぱいで戸惑う公爵の眉間に皺が刻まれたことに気付かない
 「初めまして次男のガイアです。お忙しい中我が家へお越し頂きありがとうございます。優しい姉ですのでどうぞよろしくお願いします」
 各自紹介を終えほっとし公爵を見れば渋面を作り殺気さえ漏れている
 何処で逆鱗に触れたのか解らず萎縮する伯爵家
 「あっあの……どうされましたフェイサム公爵」
 「どうされました。だと、俺が聞きたい。何故花嫁が代わっている」
 あれはサイラス宛だったのか
 同性婚もこの国では認められている
 嫡男は推奨されていないが
 私は何て迂闊な……宛先は………見てなかったな
 「申し訳ありません。サイラスの方でしたか」
 気圧されながらも立ち上がり頭を下げる伯爵
 顔を上げサイラスの様子を見れば、困った顔をしているが頬が赤い
 満更でもない
 「伯爵、違います」
 まさか!!彼はショタ好き。特殊な趣味が………
 「重ね重ねすみません。ガイアだったのですね」
 「俺に幼児趣味はない!」
 そうか……良かった、親として変態との繋がりは困る
 では誰を嫁に娶りたいと言うのだ?
 公爵の声は段々低くなっていくが気付かずにどんどん勘違いが超過する伯爵に大きな溜息が口を付く
 
 はっ!まさか
 「では侍女長のハンナですか!」
 熟女好みだったとは
 「何故そうなる……ハァ」
 残るは……そうか……人にはそれぞれ趣味趣向がある
 「そんな……家令の…」
 「いい加減にしてくれ!」
 枯れ専ではないというのか……困った家にはもう居ないぞ
 伯爵家は困窮の為もうこの2人しか残って居ない
 「貴方です!オレが望むのはザワード伯爵貴方です」
 「はっ?えっエエ??私?」
 ぁあ~そうね残ってるの私しか居ませんね
 何を好き好んでこんなオッサンを娶りたいと言うのだ
 罠だろうか?それとも乗っ取りか?
 今家を手に入れても負債しかないが

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