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退路は塞がれた
しおりを挟む到着した公爵とその他を家令が応接室へ案内する
応接室にて伯爵とリルア、長男のサイラスの3人が緊張の面持ちで公爵とその他を出迎えた
次男は部屋でおやつタイムしながら待機中
おめでたいことだけど先に大人の話し合いがあるからね
「ようこそいらっしゃいましたフェイサム公爵、そちらの方々は?」
公爵の後で護衛に囲まれた人相が悪い方々は顔色が悪く、連行されてる感が拭いきれない
伯爵は困惑するが顔には出さないように務める
連行されてる方の中に見知った顔があった
「こんにちはザワード伯爵、こちらはグレーゾーンの金融関係の人々です。今日で片付けてしまおうと思いまして来ていただきました」
見知った1人も金融関係で伯爵の借金の相手
片付けるとはもしや消すってことなのか?
ではここを殺人現場にする積もりで連れてきた?
私はその片棒を担ぐということか?
娘は人質に嫁ぐのか?
もしや借金の肩代わりではなく、関係者を闇に葬る方向なのか?
伯爵は公爵の言葉を深読みしてしまう
「違いますよ。お金を返す方ですからね、戻って来て下さい」
リルアに足を踏まれて公爵の言葉ではっとする伯爵
「すみませんフェイサム公爵。父は寝る間もおしんで復興に動き回って疲れておりまして」
サイラスが慌てて伯爵の代りに謝る
公爵家の従者が伯爵に書類を見せ間違いはないか確認を取る
その間金融関係者は護衛に挟まれ直立不動で待っている
確認を終えた従者が青ざめる金融関係に書類を見せサインさせる
サインを終えた金融関係は泣きながら走って帰っていった
従者から渡された書類を確認した公爵はとても黒い笑顔を浮かべていた
寒気がして伯爵は無意識に腕を擦る
「これでザワード伯爵家の貸主はフェイサム公爵家となり。婚姻により借金はなくなります。町の復興は早急にやらせて頂きますね」
そんな公爵を子供達はキラキラした目で見ていた
公爵を見て何故か伯爵の耳にはやらせるが殺らせるに聞こえてしまう
そんな筈はないのに
「ありがとうございます」
公爵家が手を貸してくれるな領民も安泰だ
「では本題に移りましょう」
婚姻の話が始まった
伯爵は逃げ道を完全に塞がれたことに気付かない
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