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ベランダの対話
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六月の午後、水瀬琴葉はベランダに出て洗濯物を干していた。空は青く晴れ渡り、心地よい風が頬を撫でていく。梅雨入り前の貴重な晴れ間だった。
洗濯物を一枚一枚丁寧にハンガーにかけながら、琴葉はふと室内に視線を向けた。リビングの奥、夫の書斎からはキーボードを叩く音が規則的に響いている。夫の健太はリモートワークが常態化してから、ほとんど部屋から出てこなくなった。朝食も昼食も、琴葉が書斎のドアをノックして運ぶ。健太は「ありがとう」と短く言うだけで、すぐに仕事に戻る。
結婚して五年。最初の頃は優しかった健太も、今では仕事のことしか頭にないように見える。琴葉が話しかけても「そうか」「わかった」と相槌を打つだけで、それ以上会話が続くことはほとんどない。夫婦の時間も月に一度あるかないか。それも義務的で、琴葉は何も感じなくなっていた。
私の居場所は、ここしかないのかな――。
琴葉はそう思いながら、最後のシャツをハンガーにかけた。ベランダは琴葉にとって唯一の逃げ場だった。ここでは誰にも邪魔されず、一人の時間を過ごすことができる。空を見上げ、風を感じる。それだけで胸の奥の重さが少しだけ和らいでいく気がした。
洗濯物を干し終え、琴葉が部屋に戻ろうとしたとき、隣のマンションの駐車場に引っ越し業者のトラックが停まっているのが目に入った。誰か引っ越してくるのだろう。琴葉は特に気にも留めず、ベランダを後にした。
***
翌日の午後、琴葉は再びベランダに出た。洗濯物を取り込もうとしていると、隣のベランダに人の気配を感じた。顔を上げると、若い男性が隣のベランダに立っていた。
男性は琴葉に気づくと、軽く会釈した。
「こんにちは。昨日引っ越してきました、柊です」
柊と名乗った男性は、黒髪のショートヘアに鋭い目つきをしていたが、笑うと柔らかい印象を与えた。年齢は琴葉より若く見える。ラフなTシャツとジーンズ姿で、リラックスした雰囲気を纏っていた。
「あ、こんにちは……水瀬です」
琴葉は少し戸惑いながらも、挨拶を返した。久しぶりに他人と会話をする。それだけで、なんだか緊張する。
「いい天気ですね。こっち側、日当たりいいですよね」
柊は気さくに話しかけてきた。琴葉は頷く。
「そうですね……梅雨に入る前に、洗濯物が乾いてくれて助かります」
「ですよね。俺も引っ越したばっかりで、洗濯物が山になっちゃって。今日中に何とかしないとって感じで」
柊は笑いながら言った。その笑顔は屈託がなく、琴葉の頬も自然とゆるむ。
「大変ですね、引っ越し」
「まあ、荷物は少ない方なんですけどね。でも片付けがまだまだで」
「そうなんですね」
会話はそこで途切れたが、琴葉の中には新鮮な日常を味わっていた。
言葉を交わすという、ただそれだけのこと。誰かに話しかけられて、返事をする。それがこんなに新鮮に感じられるなんて――琴葉は自分でも驚いていた。
柊は「これからよろしくお願いします」と言い、室内に戻っていった。
琴葉は洗濯物を取り込みながら、さっきの柊の笑顔を思い出していた。自然体で、飾り気がなくて、こちらの言葉をちゃんと聞いてくれている。そう感じられる相手と話すのは、いつぶりだろう。
***
それから数日、琴葉がベランダに出ると、柊も同じタイミングでベランダに出てくることが増えた。最初は偶然だと思っていたが、次第に柊が琴葉の気配を感じ取って出てきているのではないかと思うようになった。
ある日の午後、琴葉がベランダで一息ついていると、柊が声をかけてきた。
「水瀬さん、旦那さん、リモートワークですか?」
琴葉は驚いて顔を上げた。
「え? ええ、そうですけど……」
「最近多いですよね。俺もフリーランスなんで、基本家で仕事してるんです」
「そうなんですね」
柊はベランダの手すりに軽く寄りかかりながら、続けた。
「でも、ずっと家にいると、なんだか息が詰まりません?」
琴葉は思わず息を呑んだ。まさに、このところずっと自分が感じていることだった。
「……そうですね。夫がずっと家にいると、なんだか……。あ、いえ、別に不仲と言うわけではないんですよ、でも……」
琴葉は言葉を濁したが、柊は頷いた。
「わかります。一人の時間って大事ですよね。俺もたまにベランダ出て、空気吸わないと煮詰まっちゃって」
「私も……ここが唯一、一人になれる場所で」
琴葉は自分でも驚くほど素直に言葉を口にしていた。柊は柔らかな表情で琴葉を見つめる。
「だったら、俺が邪魔しちゃってるかもしれないですね」
「いえ、そんなことないです。お話しできるのは……嬉しいです」
琴葉がそう言うと、柊は少し驚いたような顔をした。それから、また穏やかに笑った。
「それならよかった。俺も、水瀬さんと話すの、楽しいです」
その言葉を聞いた瞬間、琴葉の胸がじんわりと満たされていくのを感じた。久しぶりに、誰かに「楽しい」と言われた気がした。夫は琴葉との会話を楽しんでいるようには見えない。いつも上の空で、適当な相槌を打つだけ。でも柊は違う。ちゃんと琴葉の話を聞いてくれて、琴葉の気持ちを理解しようとしてくれている。
「ありがとうございます。お世辞でもうれしいです」
琴葉はそう言って、微笑んだ。
***
それから、いつからかベランダ越しの会話は日課になった。琴葉が午後にベランダに出ると、柊も同じようにベランダに出てくる。二人は手すりに寄りかかりながら、他愛のない話をした。
天気の話、近所のスーパーの話、好きな食べ物の話。どれも些細な内容だったが、琴葉にとっては貴重な時間だった。誰かと言葉を交わす。それだけで、自分が一人じゃないと感じられた。
ある日、柊が「水瀬さん、コーヒーお好きですか?」と尋ねた。
「はい……好きです」
「俺もなんです。最近、近所にいい豆を売ってる店を見つけて。今度買ったら教えますね」
「ありがとうございます」
琴葉は嬉しくなって、笑顔で答えた。柊の優しさが、心に染みる。
一方で、夫との生活は相変わらず冷え切ったままだった。朝食を作り、夫を見送るような気持ちで書斎に送り出す。昼食を運び、夕食を作る。夫は「ありがとう」とは言うが、それ以上の会話はない。夜、夫婦の時間を持とうとしても、夫は疲れているからと断ることが多かった。
琴葉は、自分が「いい妻」として評価されていることは知っていた。
夫の友人や親戚からは「健太さんは本当にいい奥さんをもらったね」と言われる。でも琴葉自身は最近幸せと言うものを感じていない。ただ、「妻」という役割を演じているだけ。本当の自分は、どこにもいない気がした。
柊と話しているとき、琴葉は「水瀬さん」と呼ばれる。
夫の名前だが、「妻」としてではなく、一人の人間として接してもらえる。その感覚は、琴葉が長い間忘れていたものだった。いつの間にか柊との会話は、琴葉の一日の中で最も心が安らぐ時間になっていた。
***
六月も半ばを過ぎ、梅雨の気配が近づいてきた。ある日の午後、琴葉がベランダに出ると、空には灰色の雲が広がっていた。
「雨、降りそうですね」
柊がベランダに出てきて、空を見上げながら言った。
「そうですね……洗濯物、取り込まないと」
「梅雨入りしたら、しばらくこんな天気が続きますよね」
「ベランダに出られなくなりますね」
琴葉がそう言うと、柊は少し考え込むような表情を浮かべた。
「それは困りますね。水瀬さんと話せなくなっちゃう」
その言葉に、琴葉の心臓が小さく跳ねた。柊も、自分との会話を楽しみにしてくれているのだろうか。
「私も……」
琴葉は小さく呟いた。柊は目を細めて笑う。
「じゃあ、雨が降ったら、また別の方法を考えましょう」
「別の方法……?」
「そうですね。たとえば、LIMEとか。交換しません?」
柊がそう提案すると、琴葉は少し迷った。でも、お隣同士困ったときに助け合うこともあるだろうし、嫌な人でもない。断る理由もなかった。
「はい、いいですよ」
二人はスマホを取り出し、LIMEのIDを交換した。柊のアイコンは、シンプルな風景写真だった。
「これで、雨の日も話せますね」
柊がそう言うと、琴葉は頷いた。
「はい」
その日の夜、琴葉のスマホに柊からメッセージが届いた。
『今日はありがとうございました。また話しましょう』
琴葉は少し考えてから、返信した。
『こちらこそ、ありがとうございます』
短いやり取りだったが、琴葉はスマホを見つめながらメッセージを読み返していた。夫が隣で眠っている中、小さな画面に映る柊の言葉だけが、琴葉の中で静かに輝いているように見えた。
これは、ただの隣人との会話。そう自分に言い聞かせながら、琴葉は目を閉じた。でも心の奥では、何か新しい日常が始まったような気がして久しぶりに日常に色がついたような気がしていた。
洗濯物を一枚一枚丁寧にハンガーにかけながら、琴葉はふと室内に視線を向けた。リビングの奥、夫の書斎からはキーボードを叩く音が規則的に響いている。夫の健太はリモートワークが常態化してから、ほとんど部屋から出てこなくなった。朝食も昼食も、琴葉が書斎のドアをノックして運ぶ。健太は「ありがとう」と短く言うだけで、すぐに仕事に戻る。
結婚して五年。最初の頃は優しかった健太も、今では仕事のことしか頭にないように見える。琴葉が話しかけても「そうか」「わかった」と相槌を打つだけで、それ以上会話が続くことはほとんどない。夫婦の時間も月に一度あるかないか。それも義務的で、琴葉は何も感じなくなっていた。
私の居場所は、ここしかないのかな――。
琴葉はそう思いながら、最後のシャツをハンガーにかけた。ベランダは琴葉にとって唯一の逃げ場だった。ここでは誰にも邪魔されず、一人の時間を過ごすことができる。空を見上げ、風を感じる。それだけで胸の奥の重さが少しだけ和らいでいく気がした。
洗濯物を干し終え、琴葉が部屋に戻ろうとしたとき、隣のマンションの駐車場に引っ越し業者のトラックが停まっているのが目に入った。誰か引っ越してくるのだろう。琴葉は特に気にも留めず、ベランダを後にした。
***
翌日の午後、琴葉は再びベランダに出た。洗濯物を取り込もうとしていると、隣のベランダに人の気配を感じた。顔を上げると、若い男性が隣のベランダに立っていた。
男性は琴葉に気づくと、軽く会釈した。
「こんにちは。昨日引っ越してきました、柊です」
柊と名乗った男性は、黒髪のショートヘアに鋭い目つきをしていたが、笑うと柔らかい印象を与えた。年齢は琴葉より若く見える。ラフなTシャツとジーンズ姿で、リラックスした雰囲気を纏っていた。
「あ、こんにちは……水瀬です」
琴葉は少し戸惑いながらも、挨拶を返した。久しぶりに他人と会話をする。それだけで、なんだか緊張する。
「いい天気ですね。こっち側、日当たりいいですよね」
柊は気さくに話しかけてきた。琴葉は頷く。
「そうですね……梅雨に入る前に、洗濯物が乾いてくれて助かります」
「ですよね。俺も引っ越したばっかりで、洗濯物が山になっちゃって。今日中に何とかしないとって感じで」
柊は笑いながら言った。その笑顔は屈託がなく、琴葉の頬も自然とゆるむ。
「大変ですね、引っ越し」
「まあ、荷物は少ない方なんですけどね。でも片付けがまだまだで」
「そうなんですね」
会話はそこで途切れたが、琴葉の中には新鮮な日常を味わっていた。
言葉を交わすという、ただそれだけのこと。誰かに話しかけられて、返事をする。それがこんなに新鮮に感じられるなんて――琴葉は自分でも驚いていた。
柊は「これからよろしくお願いします」と言い、室内に戻っていった。
琴葉は洗濯物を取り込みながら、さっきの柊の笑顔を思い出していた。自然体で、飾り気がなくて、こちらの言葉をちゃんと聞いてくれている。そう感じられる相手と話すのは、いつぶりだろう。
***
それから数日、琴葉がベランダに出ると、柊も同じタイミングでベランダに出てくることが増えた。最初は偶然だと思っていたが、次第に柊が琴葉の気配を感じ取って出てきているのではないかと思うようになった。
ある日の午後、琴葉がベランダで一息ついていると、柊が声をかけてきた。
「水瀬さん、旦那さん、リモートワークですか?」
琴葉は驚いて顔を上げた。
「え? ええ、そうですけど……」
「最近多いですよね。俺もフリーランスなんで、基本家で仕事してるんです」
「そうなんですね」
柊はベランダの手すりに軽く寄りかかりながら、続けた。
「でも、ずっと家にいると、なんだか息が詰まりません?」
琴葉は思わず息を呑んだ。まさに、このところずっと自分が感じていることだった。
「……そうですね。夫がずっと家にいると、なんだか……。あ、いえ、別に不仲と言うわけではないんですよ、でも……」
琴葉は言葉を濁したが、柊は頷いた。
「わかります。一人の時間って大事ですよね。俺もたまにベランダ出て、空気吸わないと煮詰まっちゃって」
「私も……ここが唯一、一人になれる場所で」
琴葉は自分でも驚くほど素直に言葉を口にしていた。柊は柔らかな表情で琴葉を見つめる。
「だったら、俺が邪魔しちゃってるかもしれないですね」
「いえ、そんなことないです。お話しできるのは……嬉しいです」
琴葉がそう言うと、柊は少し驚いたような顔をした。それから、また穏やかに笑った。
「それならよかった。俺も、水瀬さんと話すの、楽しいです」
その言葉を聞いた瞬間、琴葉の胸がじんわりと満たされていくのを感じた。久しぶりに、誰かに「楽しい」と言われた気がした。夫は琴葉との会話を楽しんでいるようには見えない。いつも上の空で、適当な相槌を打つだけ。でも柊は違う。ちゃんと琴葉の話を聞いてくれて、琴葉の気持ちを理解しようとしてくれている。
「ありがとうございます。お世辞でもうれしいです」
琴葉はそう言って、微笑んだ。
***
それから、いつからかベランダ越しの会話は日課になった。琴葉が午後にベランダに出ると、柊も同じようにベランダに出てくる。二人は手すりに寄りかかりながら、他愛のない話をした。
天気の話、近所のスーパーの話、好きな食べ物の話。どれも些細な内容だったが、琴葉にとっては貴重な時間だった。誰かと言葉を交わす。それだけで、自分が一人じゃないと感じられた。
ある日、柊が「水瀬さん、コーヒーお好きですか?」と尋ねた。
「はい……好きです」
「俺もなんです。最近、近所にいい豆を売ってる店を見つけて。今度買ったら教えますね」
「ありがとうございます」
琴葉は嬉しくなって、笑顔で答えた。柊の優しさが、心に染みる。
一方で、夫との生活は相変わらず冷え切ったままだった。朝食を作り、夫を見送るような気持ちで書斎に送り出す。昼食を運び、夕食を作る。夫は「ありがとう」とは言うが、それ以上の会話はない。夜、夫婦の時間を持とうとしても、夫は疲れているからと断ることが多かった。
琴葉は、自分が「いい妻」として評価されていることは知っていた。
夫の友人や親戚からは「健太さんは本当にいい奥さんをもらったね」と言われる。でも琴葉自身は最近幸せと言うものを感じていない。ただ、「妻」という役割を演じているだけ。本当の自分は、どこにもいない気がした。
柊と話しているとき、琴葉は「水瀬さん」と呼ばれる。
夫の名前だが、「妻」としてではなく、一人の人間として接してもらえる。その感覚は、琴葉が長い間忘れていたものだった。いつの間にか柊との会話は、琴葉の一日の中で最も心が安らぐ時間になっていた。
***
六月も半ばを過ぎ、梅雨の気配が近づいてきた。ある日の午後、琴葉がベランダに出ると、空には灰色の雲が広がっていた。
「雨、降りそうですね」
柊がベランダに出てきて、空を見上げながら言った。
「そうですね……洗濯物、取り込まないと」
「梅雨入りしたら、しばらくこんな天気が続きますよね」
「ベランダに出られなくなりますね」
琴葉がそう言うと、柊は少し考え込むような表情を浮かべた。
「それは困りますね。水瀬さんと話せなくなっちゃう」
その言葉に、琴葉の心臓が小さく跳ねた。柊も、自分との会話を楽しみにしてくれているのだろうか。
「私も……」
琴葉は小さく呟いた。柊は目を細めて笑う。
「じゃあ、雨が降ったら、また別の方法を考えましょう」
「別の方法……?」
「そうですね。たとえば、LIMEとか。交換しません?」
柊がそう提案すると、琴葉は少し迷った。でも、お隣同士困ったときに助け合うこともあるだろうし、嫌な人でもない。断る理由もなかった。
「はい、いいですよ」
二人はスマホを取り出し、LIMEのIDを交換した。柊のアイコンは、シンプルな風景写真だった。
「これで、雨の日も話せますね」
柊がそう言うと、琴葉は頷いた。
「はい」
その日の夜、琴葉のスマホに柊からメッセージが届いた。
『今日はありがとうございました。また話しましょう』
琴葉は少し考えてから、返信した。
『こちらこそ、ありがとうございます』
短いやり取りだったが、琴葉はスマホを見つめながらメッセージを読み返していた。夫が隣で眠っている中、小さな画面に映る柊の言葉だけが、琴葉の中で静かに輝いているように見えた。
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