13 / 16
第4章 裁きと本当の隠居
4-1 国王への報告
しおりを挟む
第4章 4-1 国王への報告
――「真実を告げる時が来ましたわね」
王城の謁見の間は、いつにも増して重苦しい空気に包まれていた。
高い天井から吊り下げられた魔石灯は静かに揺れ、ひんやりとした青白い光を床に落としている。
アメリア・フォン・ラングフォードは、長い赤絨毯の上を一歩ずつ進んだ。
彼女の歩みに合わせて、護衛騎士たちが左右へと視線を向ける。かつて公爵令嬢であった彼女の姿には威厳があった。しかし今の彼女は、その“肩書き”を弟に譲った者であり、公的にはただの隠退準備中の貴婦人にすぎない。
だが、その気配は違う。
静かで、冷たく、揺るがない。
(――ついに、この時が来たのですわね)
悪党を炙り出し、証拠をそろえ、すべてを国王に提出する日。
ラングフォード家を裏から貶めようとした者たち。
弟エリオットを失脚させようとした陰謀。
公爵家が地に落ちれば国の政治を混乱させられると考えた愚かな者たち。
その全てを、アメリア自身の手で暴いた。
正面の玉座に座る国王――アルフォンソ三世は、アメリアを見るなり目を細めた。
「アメリア殿。引退した身でありながら、この場に直々に来るとは……ただ事ではないな」
「ええ、陛下。重大な報告がございます」
アメリアは深く一礼したあと、ゆっくりと顔を上げた。
「……では、聞こう」
王の声は重く、静かだった。
◆ ◆ ◆
アメリアは外套の内側からひとつの封筒を取り出した。
魔法封印が施された特別な封筒――“極秘事項”を扱う際の形式だ。
アメリアが手を離した瞬間、封筒は魔法陣を描きながら空中に浮かび、王の前まで移動した。
国王はそれを受け取り、魔力で封を解く。
中には――
・暗殺指示の文書写し
・侯爵家の隠し財務記録
・裏取引の契約書
・買収された役人の供述書
・領地から吸い上げた資金の帳簿
など、膨大な証拠がまとめて収められていた。
国王はページをめくるたびに眉をひそめ、最後の書類を読み終えた瞬間、玉座の肘掛けを拳で叩いた。
「……っ、断じて許されぬ!」
低い声が謁見の間に響く。
その場にいる全員が息をのみ、誰もが王が本気で怒っていると悟った。
「婚約破棄については……わたしも、ひどく嘆かわしいと思ってはいた。だが……まさか裏で、公爵家を貶める策が同時に動いていたとはな」
アメリアは静かに頷いた。
「はい。
事の発端は“私の婚約破棄”でしたが、それはあくまでも表面。
本当の目的は、ラングフォード家――私の家の名誉を失墜させ、弟エリオットを公爵位から引きずり下ろすことにございました」
「……エリオット殿は若いゆえ、狙われたのだな」
「はい。若い公爵は“操りやすい”と考えたのでしょう。
しかし、彼は決して操られるような者ではありません。私が見込んだ通り、誇り高く、領地のために尽くす立派な公爵です」
その言葉に、国王の表情がわずかに和らいだ。
「アメリア殿。そなたの弟を信じているのだな」
「もちろんですわ。
私は公爵家を弟に託しました。その判断が正しかったことは、行動を見れば明らかです。
しかし――それを快く思わぬ者がいた。その結果が、今回の陰謀です」
アメリアは一歩進み、国王を真っ直ぐに見つめた。
「陛下。国を揺るがす裏切りが存在します。
この証拠に基づき、どうか迅速な判断をお願い申し上げます」
◆ ◆ ◆
沈黙が訪れた。
王は立ち上がり、玉座から降りてアメリアの前へ歩み寄った。
王自らが階段を下りるなど、極めて異例だ。しかしそれだけ事態が重大であるということだ。
「アメリア・ラングフォード。
そなたは引退すると言いながら、これほどまでに国のために動いていたのか」
「……隠居するつもりではございましたが、弟の身に危険が迫っていたため、やむを得ず」
「やむを得ず……か。
まったく、そなたほど“やむを得ず動きすぎる者”を私は知らぬ」
国王は呆れたように言いながらも、どこか微笑んでいた。
「しかしこの証拠――どれも正確で、揺るぎない。
侯爵はもちろん、その派閥もろとも処罰せねばならん」
そして王は決断した。
「アメリア殿、礼を言うぞ。
そなたのおかげで、国を蝕む毒が明らかになった」
「……光栄でございます」
アメリアは深く一礼した。
その姿は、もはや“隠居予定の女性”ではなく、
かつて国政の中心で辣腕を振るった公爵令嬢そのものだった。
「最後にもう一つだけ尋ねる。
――そなたが望む褒賞はなにか?」
アメリアは迷いなく答えた。
「隠居ですわ」
「…………」
「森の別邸で、読書とお茶と猫と昼寝の生活を。
それ以外は、何も望みません」
「…………」
国王は数秒、沈黙した。
そして、
「……そなたは本当に、それでよいのか?」
「はい。私の願いはただひとつ。静かな生活だけですわ」
王は深くため息をついた。
「余は、そなたを手元に置いておきたいくらいだが……
その願い、聞き届けよう」
「ありがとうございます。陛下」
アメリアは微笑む。
その笑みは柔らかくもあり、どこかしたたかでもあった。
(これでようやく……本当にようやく、隠居できるはずですわ)
――“はず”なのだが。
この時のアメリアは、まだ知らなかった。
この後、侯爵派が一掃されたことで――
国中から彼女に“感謝と依頼”が殺到し、彼女の隠居生活がふたたび遠のいていくことを。
――「真実を告げる時が来ましたわね」
王城の謁見の間は、いつにも増して重苦しい空気に包まれていた。
高い天井から吊り下げられた魔石灯は静かに揺れ、ひんやりとした青白い光を床に落としている。
アメリア・フォン・ラングフォードは、長い赤絨毯の上を一歩ずつ進んだ。
彼女の歩みに合わせて、護衛騎士たちが左右へと視線を向ける。かつて公爵令嬢であった彼女の姿には威厳があった。しかし今の彼女は、その“肩書き”を弟に譲った者であり、公的にはただの隠退準備中の貴婦人にすぎない。
だが、その気配は違う。
静かで、冷たく、揺るがない。
(――ついに、この時が来たのですわね)
悪党を炙り出し、証拠をそろえ、すべてを国王に提出する日。
ラングフォード家を裏から貶めようとした者たち。
弟エリオットを失脚させようとした陰謀。
公爵家が地に落ちれば国の政治を混乱させられると考えた愚かな者たち。
その全てを、アメリア自身の手で暴いた。
正面の玉座に座る国王――アルフォンソ三世は、アメリアを見るなり目を細めた。
「アメリア殿。引退した身でありながら、この場に直々に来るとは……ただ事ではないな」
「ええ、陛下。重大な報告がございます」
アメリアは深く一礼したあと、ゆっくりと顔を上げた。
「……では、聞こう」
王の声は重く、静かだった。
◆ ◆ ◆
アメリアは外套の内側からひとつの封筒を取り出した。
魔法封印が施された特別な封筒――“極秘事項”を扱う際の形式だ。
アメリアが手を離した瞬間、封筒は魔法陣を描きながら空中に浮かび、王の前まで移動した。
国王はそれを受け取り、魔力で封を解く。
中には――
・暗殺指示の文書写し
・侯爵家の隠し財務記録
・裏取引の契約書
・買収された役人の供述書
・領地から吸い上げた資金の帳簿
など、膨大な証拠がまとめて収められていた。
国王はページをめくるたびに眉をひそめ、最後の書類を読み終えた瞬間、玉座の肘掛けを拳で叩いた。
「……っ、断じて許されぬ!」
低い声が謁見の間に響く。
その場にいる全員が息をのみ、誰もが王が本気で怒っていると悟った。
「婚約破棄については……わたしも、ひどく嘆かわしいと思ってはいた。だが……まさか裏で、公爵家を貶める策が同時に動いていたとはな」
アメリアは静かに頷いた。
「はい。
事の発端は“私の婚約破棄”でしたが、それはあくまでも表面。
本当の目的は、ラングフォード家――私の家の名誉を失墜させ、弟エリオットを公爵位から引きずり下ろすことにございました」
「……エリオット殿は若いゆえ、狙われたのだな」
「はい。若い公爵は“操りやすい”と考えたのでしょう。
しかし、彼は決して操られるような者ではありません。私が見込んだ通り、誇り高く、領地のために尽くす立派な公爵です」
その言葉に、国王の表情がわずかに和らいだ。
「アメリア殿。そなたの弟を信じているのだな」
「もちろんですわ。
私は公爵家を弟に託しました。その判断が正しかったことは、行動を見れば明らかです。
しかし――それを快く思わぬ者がいた。その結果が、今回の陰謀です」
アメリアは一歩進み、国王を真っ直ぐに見つめた。
「陛下。国を揺るがす裏切りが存在します。
この証拠に基づき、どうか迅速な判断をお願い申し上げます」
◆ ◆ ◆
沈黙が訪れた。
王は立ち上がり、玉座から降りてアメリアの前へ歩み寄った。
王自らが階段を下りるなど、極めて異例だ。しかしそれだけ事態が重大であるということだ。
「アメリア・ラングフォード。
そなたは引退すると言いながら、これほどまでに国のために動いていたのか」
「……隠居するつもりではございましたが、弟の身に危険が迫っていたため、やむを得ず」
「やむを得ず……か。
まったく、そなたほど“やむを得ず動きすぎる者”を私は知らぬ」
国王は呆れたように言いながらも、どこか微笑んでいた。
「しかしこの証拠――どれも正確で、揺るぎない。
侯爵はもちろん、その派閥もろとも処罰せねばならん」
そして王は決断した。
「アメリア殿、礼を言うぞ。
そなたのおかげで、国を蝕む毒が明らかになった」
「……光栄でございます」
アメリアは深く一礼した。
その姿は、もはや“隠居予定の女性”ではなく、
かつて国政の中心で辣腕を振るった公爵令嬢そのものだった。
「最後にもう一つだけ尋ねる。
――そなたが望む褒賞はなにか?」
アメリアは迷いなく答えた。
「隠居ですわ」
「…………」
「森の別邸で、読書とお茶と猫と昼寝の生活を。
それ以外は、何も望みません」
「…………」
国王は数秒、沈黙した。
そして、
「……そなたは本当に、それでよいのか?」
「はい。私の願いはただひとつ。静かな生活だけですわ」
王は深くため息をついた。
「余は、そなたを手元に置いておきたいくらいだが……
その願い、聞き届けよう」
「ありがとうございます。陛下」
アメリアは微笑む。
その笑みは柔らかくもあり、どこかしたたかでもあった。
(これでようやく……本当にようやく、隠居できるはずですわ)
――“はず”なのだが。
この時のアメリアは、まだ知らなかった。
この後、侯爵派が一掃されたことで――
国中から彼女に“感謝と依頼”が殺到し、彼女の隠居生活がふたたび遠のいていくことを。
11
あなたにおすすめの小説
婚約破棄されたので田舎で猫と暮らします
たくわん
恋愛
社交界の華と謳われた伯爵令嬢セレスティアは、王太子から「完璧すぎて息が詰まる」と婚約破棄を告げられる。傷心のまま逃げるように向かったのは、亡き祖母が遺した田舎の小さな屋敷だった。
荒れ果てた屋敷、慣れない一人暮らし、そして庭に住みついた五匹の野良猫たち。途方に暮れるセレスティアの隣には、無愛想で人嫌いな青年医師・ノアが暮らしていた。
「この猫に構うな。人間嫌いだから」
冷たく突き放すノアだが、捨て猫を保護し、傷ついた動物を治療する彼の本当の姿を知るうちに、セレスティアの心は少しずつ惹かれていく。
猫の世話を通じて近づく二人。やがて明かされるノアの過去と、王都から届く縁談の催促。「完璧な令嬢」を脱ぎ捨てた先に待つ、本当の自分と本当の恋——。
『あなたを捨てたのは、私です』 〜冷酷公爵を追い出した元恋人ですが、隠し子ごと溺愛されています〜
ria_alphapolis
恋愛
「あなたを捨てたのは、私です」
そう告げて、公爵である彼を追い出した日から数年。
私は一人で、彼との子どもを育てていた。
愛していた。
だからこそ、彼の未来とこの子を守るために、
“嫌われ役”になることを選んだ――その真実を、彼は知らない。
再会した彼は、冷酷公爵と噂されるほど別人のようだった。
けれど、私と子どもを見るその瞳だけは、昔と変わらない。
「今度こそ、離さない」
父親だと気づいた瞬間から始まる、後悔と執着。
拒み続ける私と、手放す気のない彼。
そして、何も知らないはずの子どもが抱える“秘密”。
これは、
愛していたからこそ別れを選んだ女と、
捨てられたと思い続けてきた男が、
“家族になるまで”の物語。
『婚約破棄され追放されましたが、隣国の氷の公爵様に“白い結婚”を提案されましたので、心穏やかに幸せになりますわ
鷹 綾
恋愛
婚約破棄されたその日、私は“追放令”も同時に宣告された。
王太子エドモンド殿下曰く、
「君のように冷たい女はいらない。真実の愛は聖女ローザだ」──と。
……それなら結構ですわ。
捨ててくださって、ありがとうございます。
行く宛もなく王都を去った私を拾ったのは、
冷徹と噂される若き宰相代理アレクシス様。
「俺と“白い結婚”をしないか。
互いの自由を侵さない、契約だけの結婚だ」
恋愛感情は一切なし。
――そんなはずだったのに。
料理を褒めてくれる優しい声。
仕事帰りにかけてくれる「ただいま」。
私の手をそっと包む温もり。
気づけば、契約のはずの彼との距離が、少しずつ近づいていく。
そんな折──王太子と偽聖女ローザが私を“罪人”に仕立て上げ、
祝福の儀の場で公開断罪しようと企む。
「セレナに触れるな。……彼女は、俺の妻だ」
アレクシス様が壇上で剣を抜いた瞬間、
私の世界は大きく動き出した。
偽りの聖女は暴かれ、王太子は没落。
追放された令嬢の“ざまぁ”が王都を駆け巡る中、
契約で始まった白い結婚は――本物の夫婦の誓いへと変わっていく。
これは、
捨てられた令嬢が“本当の幸せ”をつかみ取る、
大逆転のラブストーリー。
---
元公爵令嬢は年下騎士たちに「用済みのおばさん」と捨てられる 〜今更戻ってこいと泣きつかれても献身的な美少年に溺愛されているのでもう遅いです〜
日々埋没。
ファンタジー
「新しい従者を雇うことにした。おばさんはもう用済みだ。今すぐ消えてくれ」
かつて婚約破棄され、実家を追放された元公爵令嬢のレアーヌ。
その身分を隠し、年下の冒険者たちの身の回りを世話する『メイド』として献身的に尽くしてきた彼女に突きつけられたのは、あまりに非情な追放宣告だった。
レアーヌがこれまで教育し、支えてきた若い男たちは、新しく現れた他人の物を欲しがり子悪魔メイドに骨抜きにされ、彼女を「加齢臭のする汚いおばさん」と蔑み、笑いながら追い出したのだ。
地位も、居場所も、信じていた絆も……すべてを失い、絶望する彼女の前に現れたのは、一人の美少年だった。
「僕とパーティーを組んでくれませんか? 貴方が必要なんです」
新米ながら将来の可能性を感じさせる彼は、レアーヌを「おばさん」ではなく「一人の女性」として、甘く狂おしく溺愛し始める。
一方でレアーヌという『真の支柱』を失った元パーティーは、自分たちがどれほど愚かな選択をしたかを知る由もなかった。
やがて彼らが地獄の淵で「戻ってきてくれ」と泣きついてきても、もう遅い。
レアーヌの隣には、彼女を離さないと誓った執着愛の化身が微笑んでいるのだから。
『偽物』と追放された真の聖女ですが、辺境の冷徹公爵に拾われて溺愛されています。ちなみに私を捨てた国は禁術の呪いで滅びかけているようです。
ささい
恋愛
「君は偽物だ。今すぐこの国から失せろ!」
十年間、聖女として国に尽くしてきたエミリシアは、王太子ユーベルトから非情な婚約破棄と追放を言い渡される。 代わって現れたのは、禁術を操り偽りの奇跡を振りまく侯爵令嬢リディエッタだった。
着の身着のままで最果ての辺境・ミューレンベルク領へ辿り着いたエミリシア。 そこで彼女を待っていたのは、冷徹と名高い公爵レオフィリスによる、予想外の過保護なまでの溺愛だった。
※『追放された聖女ですが辺境領主と幸せになります。禁術で自滅した偽聖女と王太子の完治?無理ですね。』の改稿連載版ですm(_ _)m
全6話、完結まで予約投稿済です。
2/3の19:00に3話、以降は毎日7:00投稿予定。2/6に完結となります。
本物聖女の力は無力でした ――見世物レベルの聖女のおかげで婚約破棄されました――**
鷹 綾
恋愛
魔法が存在しないと信じられていた世界に、
突如として現れた「本物の聖女」。
空中浮遊、瞬間移動、念動力――
奇跡を披露した平民の少女は、たちまち市民の熱狂を集め、
王太子はその力に目を奪われる。
その結果、
王太子の婚約者だった公爵令嬢アストリアは、
一方的に婚約を破棄されてしまった。
だが、聖女の力は――
・空中浮遊は、地上三十センチ
・瞬間移動は、秒速一メートル
・念動力は、手で持てる重さまで
派手ではあるが、実用性は乏しい。
聖女の力は、見世物レベル。
少なくとも、誰もがそう判断していた。
それでも人々は喝采し、
権威は少女を縛り、
「聖女」という立場だけが一人歩きしていく。
そんな中、婚約破棄された公爵令嬢アストリアは、
ある違和感に気づき始める。
――奇跡よりも、奪われているものがあることに。
派手な復讐はない。
怒鳴り返しもしない。
けれど静かに、確実に、
“正しさ”は明らかになっていく。
見世物にされた奇跡と、
尊厳を取り戻す少女たちの物語。
---
婚約破棄?結構ですわ。公爵令嬢は今日も優雅に生きております
鍛高譚
恋愛
婚約破棄された直後、階段から転げ落ちて前世の記憶が蘇った公爵令嬢レイラ・フォン・アーデルハイド。
彼女の前世は、ブラック企業で心身をすり減らして働いていたOLだった。――けれど、今は違う!
「復讐? 見返す? そんな面倒くさいこと、やってられませんわ」
「婚約破棄? そんなの大したことじゃありません。むしろ、自由になって最高ですわ!」
貴族の婚姻は家同士の結びつき――つまりビジネス。恋愛感情など二の次なのだから、破談になったところで何のダメージもなし。
それよりも、レイラにはやりたいことがたくさんある。ぶどう園の品種改良、ワインの販路拡大、新商品の開発、そして優雅なティータイム!
そう、彼女はただ「貴族令嬢としての特権をフル活用して、人生を楽しむ」ことを決めたのだ。
ところが、彼女の自由気ままな行動が、なぜか周囲をざわつかせていく。
婚約破棄した王太子はなぜか複雑な顔をし、貴族たちは彼女の事業に注目し始める。
そして、彼女が手がけた最高級ワインはプレミア化し、ついには王室から直々に取引の申し出が……!?
「はぁ……復讐しないのに、勝手に“ざまぁ”になってしまいましたわ」
復讐も愛憎劇も不要!
ただひたすらに自分の幸せを追求するだけの公爵令嬢が、気づけば最強の貴族になっていた!?
優雅で自由気ままな貴族ライフ、ここに開幕!
婚約破棄された伯爵令嬢は隣国の将軍に求婚され、前世の記憶を取り戻す
nacat
恋愛
婚約者である王太子に身に覚えのない罪を着せられ、婚約破棄された伯爵令嬢エリシア。
廷臣たちの嘲笑の中、隣国の若き将軍ライナルトが現れ、「ならば、俺が君を妻にしよう」と求婚する。
彼はただの救い手ではなかった。エリシアの“前世の記憶”と深く結びついた存在だったのだ——。
かつてすべてを失った令嬢が、今世では誰より強く、愛され、そしてざまぁを下す。
溺愛と逆転の物語、ここに開幕。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる